株式や投資信託の配当金を非課税で受け取れるNISA。NISAを利用して投資をしたいと思っているものの、どうすれば配当金を非課税で受け取れるか、配当金に確定申告が必要なのかわからない人も少なくないはずです。
そこで今回は、NISA口座で配当金を非課税で受け取る方法について、わかりやすく解説します。非課税で受け取るときの注意点や、配当金が振り込まれる日の目安、配当金を再投資して資産形成に役立てる方法についても解説するので、ぜひ最後まで読んでみてください。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
NISA口座おすすめTOP5
NISA口座の配当金は、受け取り方によっては課税されてしまうので注意してください。NISA口座の配当金が課税されてしまうのは、配当金の受け取り方を、配当金領収証方式・登録配当金受領口座方式(一括振込方式)・個別銘柄指定方式のいずれかに設定している場合です。
登録配当金受領口座方式(一括振込方式)は、保有するすべての金融商品の配当金を、事前に指定しておいた金融機関の口座で受け取る方法です。
NISA口座で株式や投資信託などの金融商品を運用すると、通常は利益にかかる20.315%の税金が非課税になりますが、上記の方法で受け取ると税金がかかるので気をつけてください。
配当金を株式数比例配分方式で受け取るには、NISA口座を開設している証券会社などの金融機関で手続きが必要です。各金融機関によって、公式サイト・実店舗の窓口・電話での問い合わせなど手続きの方法が異なるので、NISA口座を開設している金融機関に確認しましょう。
NISA口座の配当金を株式数比例配分方式で受け取れば、確定申告の必要がありません。確定申告とは、個人で得た利益にかかる税金を自分で申告して納税する手続きです。NISA口座の配当金を株式数比例配分方式で受け取ると税金が発生しないので、税金を納める手続きの確定申告もしなくて問題ありません。
NISA口座の配当金を、株式数比例配分方式で受け取るように設定すると、ほかの口座の受け取り方法も株式数比例配分方式に変更されてしまいます。
すべての口座の配当金を株式数比例配分方式で受け取るようになるので、同じ証券会社やほかの証券会社の口座で運用している株式の配当金などを、別の受け取り方法でもらっている場合は注意してください。
例えば、複数の証券会社で株式を保有しており、すべての配当金を1つの口座で受け取る登録配当金受領口座方式を設定している場合で考えてみましょう。
NISA口座の受け取り方法を株式数比例配分方式に変更すると、ほかの口座の受け取り方法も株式数比例配分方式に変更されることに。
各証券会社の株式銘柄の残高に応じて配当金を受け取ることになるため、今まで1つの口座で配当金を受け取っていたのに、配当金の入金先が各証券会社の口座に分散してしまいます。
配当金の入金先が増えて管理が煩雑に感じるなら、保有する金融商品を特定の証券会社でまとめるのも方法の1つです。
配当金がいつ振り込まれるかは、企業の決算で配当を決める期末配当と、決算期以外に分配される中間配当で異なります。
配当金が約2~3か月後に振り込まれるとすると、3月末に決算を行う企業なら期末配当は5~6月に、中間配当は9月に行われる企業が多いので11~12月に振り込まれると理解しておきましょう。配当金がいつ振り込まれるかは企業によって異なるので、公式サイトなどで確認しておいてください。
また配当金は、企業の業績次第でもらえるかどうかが変わります。高配当の銘柄でも、業績が悪化して配当金が出なくなるリスクもあるので注意が必要です。
一方で配当金を受け取らずに再投資すると、合計で約814万円の資産になることが予測できます。双方を比較すると、約814万円-750万円=約64万円で、配当金を再投資したほうが資産が大きくなることがわかるはずです。
NISA口座は配当金が非課税になるので、一般的な投資よりもお得に資産形成ができるのがメリットです。ただし、さまざまな証券会社で多くの銘柄が扱われているので、どの金融商品を選べばいいのか迷ってしまいますよね。
以下の記事では、NISA口座での運用におすすめな銘柄を紹介しています。NISA口座で運用する金融商品を選ぶのに役立ててみてください。
NISA口座おすすめTOP5
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