国内株式手数料の安さや国内株式の取扱市場の多さ、米国株式手数料の安さが気になるSMBC日興証券。実際に利用しないとわからず、迷っている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、実際にSMBC日興証券を徹底検証しました。NISA口座14サービスの中で比較してわかったSMBC日興証券の実力をレビューしていきます。NISA口座の選び方も紹介しているので、検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
SMBC日興証券は、投資信託のラインナップが充実し、対面で相談できる証券会社でNISAを始めたい人におすすめです。
投資信託の銘柄数は検証した14社の平均を若干下回る546本ですが、対面型証券会社のなかでは1番多かったです。対面型証券会社のなかで投資信託の銘柄数が充実しているのはどこか気になっている人には第一候補となるでしょう。人気の投資信託の銘柄も検証した14社の平均を上回る数があり、20本中12本という結果でした。
国内外の取引市場にも幅広く対応している点はメリット。国内では東証・札証・名証・福証のすべてに対応しており、外国市場もニューヨーク・ナスダックをはじめ数多くの取扱があります。IPOの幹事数は2024年は52件・2023年は52件と、それぞれの年のIPO件数の半数以上をカバーしていました。検証した14社のなかでは上位5社に入るほどの充実度だったので、十分な水準といえます。
国内・米国株ともに取引手数料は有料なので、個別株取引をしたい人にとっては取引の度に手数料がかかる点がややネックです。クレカ積立には対応しておらず、クレカ積立を利用してポイントを貯めながら積立投資をしたいと考えている人にとってはデメリットです。
マネックス証券
NISAでの国内・米国株取引は無料。投資信託の銘柄数も多い
マイベストが検証してわかったSMBC日興証券の特徴は、ひとことでまとめると「人気の投資信託が多い。国内株・米国株売買には手数料がかかる」です。
実際、たくさんあるNISA口座の中で、国内株式手数料の安さや国内株式の取扱市場の多さ、米国株式手数料の安さはサービスによってどのくらい差があるのか気になりますよね。ここからは、SMBC日興証券を含むNISA口座の検証方法や、自分に合ったNISA口座を選ぶためのポイント、検証で高評価を獲得したサービスを紹介していきます。
今回は、SMBC日興証券を含むNISA口座14サービスを実際に利用して、比較検証を行いました。
以下のコンテンツで行われた具体的な比較検証のポイントはこちらです。
検証①:国内株式手数料の安さ
検証②:国内株式の取扱市場の多さ
検証③:米国株式手数料の安さ
検証④:外国株式の取扱市場の多さ
検証⑤:人気がある投資信託の取扱数の多さ
検証⑥:投資信託の銘柄数の多さ
検証⑦:クレカ積立可能
検証⑧:IPOの件数の多さ
国内株式手数料の安さが十分な商品として、ユーザーがとても満足できる基準を「検証した証券会社のなかで、国内株式の取引手数料が最も安い証券会社」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
NISA口座の利用者が国内株式を1日合計60万円取引(1約定30万円の取引を2回)すると仮定し、公式サイトで各社の国内株式の取引手数料を集計。集計した取引手数料が安いほど高評価として点数づけを行いました。なお、手数料コースが複数存在する場合は、取引する金額において手数料が最も安くなるコースの取引手数料を評価しています。
国内株式の取扱市場の多さが十分な商品として、ユーザーがとても満足できる基準を「すべての国内株式市場で取引できる証券会社」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
各証券会社で取引できる国内株式市場を検証条件に記載した市場と定義し、公式サイトで各市場を取り扱っているかを調査。取り扱っている市場の合計点が高いほど高評価として点数づけを行いました。
【定義した国内株式市場】
証券会社で取引できる外国株式市場を検証条件に記載した市場と定義し、公式サイトで各市場を取り扱っているかを調査。取り扱っている市場の合計点が高いほど高評価として点数づけを行いました。
【定義した外国株式市場】
(出所URL:一般社団法人 投資信託協会の投信総合検索ライブラリー )
IPOの件数の多さが十分な商品として、ユーザーがとても満足できる基準を「各年に募集のあったIPOをすべて引き受けている証券会社」とし、以下の方法で各商品を検証しました。
成長投資枠用の投資信託本数 | 550本 |
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米国株式の取引手数料 | ダイレクトコース:約定代金×0.495%、上限手数料22ドル |
国内株式取引手数料 | ダイレクトコース:137円(〜10万円)、198円(〜20万円)、275円(〜30万円)、440円(〜50万円)、880円(〜100万円) |
良い
気になる
IPO銘柄の取扱 | |
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投資できる外国株式市場 | ニューヨーク市場、ナスダック市場、サンパウロ市場、パリ市場、オランダ市場(アムステルダム)、イスタンブール市場、 ロシア市場、韓国市場、台湾市場、ボンベイ市場、シンガポール市場、タイ市場、クアラルンプール市場、フィリピン市場 |
証券会社のタイプ | 店舗型証券 |
連携ポイント | dポイント、Vポイント |
国内株式現物取引によるポイント還元 | Vポイント:0.01%(日興ファンドラップ時価残高1,000万円未満)、0.03%(日興ファンドラップ時価残高1,000万円以上3,000万円未満)、0.05%(日興ファンドラップ時価残高3,000万円以上1億円未満)、0.10%(日興ファンドラップ時価残高1億円以上)/dポイント:国内現物株式の取引でステージに応じて委託手数料200円(税込)ごとに最大5pt、オンライントレード(日興イージートレード)または「日興フロッギー+docomo」経由でキンカブの売り取引または100万円超の買い取引で売買約定金額500円ごとに1pt、「投信つみたてプラン」をダイレクトコースで取引すると積立金額に応じて毎月最大300pt、THEO+docomoの運用残高に応じてdポイントが毎月もらえる(ドコモ回線利用でポイントが1.5倍) |
投資信託取引によるポイント還元 | 投信つみたてプランの活用で3〜300pt |
ポイントで投資できる商品 | 株式、投資信託 |
サポート体制 | コールセンター、ロボアドバイザー、AIチャット、LINE、メール、画面共有サービス |
コールセンターの受付時間 | 8:00〜18:00(平日※祝日・年末年始を除く) |
店頭投資相談可能 | |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 無料 |
即時入金サービス | |
即時入金サービス利用銀行口座 | みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、PayPay銀行、ゆうちょ銀行 |
NISA口座を開設するに際し、手数料や投資信託の銘柄数など、何を基準に証券会社を選べばよいのか分からない人も多いのではないでしょうか。ここでは、NISA口座でコストをかけずに取引をするためにどのような比較軸で証券会社を選べばいいのかを解説します。
NISA口座を開設するなら、投資信託の銘柄数が1,000本以上ある金融機関を選ぶのがおすすめです。
投資信託の銘柄数が多い証券会社でNISA口座を開設すれば、多くの銘柄を比較でき手数料が低い銘柄を見つけやすいです。ほかにも、後々投資したい銘柄が見つかった際に、投資信託の銘柄数が多い証券会社であれば取扱がある可能性が高いというメリットもあります。
今回マイベストが独自に14社を検証したところ、投資信託の銘柄数が1,000本を超えていた証券会社はSBI証券・楽天証券・マネックス証券・三菱UFJ eスマート証券・松井証券の5社でした。14社の投資信託の銘柄数の平均が675本だったことを踏まえると、1,000本以上の投資信託の銘柄数は充実のラインナップといえます。この5社を選べば、各銘柄の手数料をよく比較したうえで投資する銘柄を選べます。
検証した証券会社のなかには、投資信託の銘柄数が100本未満のところも。手数料の低さで納得のいく銘柄が見つからず、割高な銘柄を買わざるを得ない可能性もあるので、ラインナップの少ない証券会社は避けるようにしましょう。
世間で話題の人気銘柄に投資したい場合も、投資信託の銘柄数が多い証券会社でNISA口座を開設するのがおすすめです。
今回マイベストでは、投資信託協会の資金流出入ランキングをもとに、購入金額の多い人気銘柄の取扱状況を調査。「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」など、人気上位20銘柄を対象に、各金融機関の取扱状況をリサーチしました。
検証の結果、投資信託の銘柄数が多い5社はいずれも人気銘柄の取扱数が平均以上という結果に。なかでも楽天証券の取扱数は頭一つ抜けていました。
投資信託の銘柄数の多い証券会社でNISA口座を開設すれば手数料の低い銘柄が見つかりやすいだけでなく、多くの人が投資している人気の銘柄にも投資できるのがメリットです。
投資信託の銘柄数が多い証券会社を選べば、NISA口座における国内株式の取引手数料も0円なのでおすすめです。
今回検証した14社のうち、検証条件である「1日合計60万円の取引(1約定30万円の取引を2回)」でNISA口座における国内株式の取引手数料が無料となったのは11社。投資信託の銘柄数が1,000を超えていた5社はいずれも無料でした。
さらに、SBI証券・楽天証券・マネックス証券・三菱UFJ eスマート証券・松井証券の5社の強みは、国内株式の取引手数料が取引金額にかかわらず無料である点。100万円より多い金額の国内株式取引では手数料がかかる証券会社があったことも踏まえると、投資信託の銘柄数の多い5社ならNISA口座で金額の大きい取引を行う人でもお得に国内株を買えますよ。
NISA口座での米国株式手数料を抑えるためにも、投資信託の銘柄数の多い5社を選ぶのがおすすめです。
投資信託の銘柄数が多いSBI証券・楽天証券・マネックス証券・三菱UFJ eスマート証券・松井証券の5社は、いずれもNISA口座での米国株式取引が無料でした。検証した14社のなかにはそもそも米国株を取り扱っていないところや手数料が有料のところもあったので、AppleやNVIDIAといったアメリカの大企業に投資したい場合は投資信託の銘柄数が多い5社を選ぶようにしましょう。
一方、投資信託の銘柄数の多い5社の間でも、海外の取扱市場に差はありました。投資信託の銘柄数の多い5社はいずれもニューヨーク証券取引所やナスダックの取引に対応していましたが、なかでもSBI証券や楽天証券は香港・上海・シンガポールといった、他の地域にある証券取引所もカバーしていました。一方三菱UFJ eスマート証券や松井証券は、アメリカ以外の取引所には非対応の場合が多かったです。
米国株式取引と関連して、他の外国企業へ投資する可能性を考えると、SBI証券もしくは楽天証券を選ぶのがおすすめといえるでしょう。
地方企業への投資にも興味がある人は、各証券会社における地方市場の取扱状況に注目しましょう。
前提として、「有名企業に投資できれば大丈夫」という人にとっては、地方市場の取扱はあまり気にする必要はありません。理由は、東証(東京証券取引所)で国内のほとんどの有名企業の個別株取引に対応しているため。東証には約4,000もの企業が上場しており、誰もが知る企業に投資したいなら東証での取引で十分です(参照:日本取引所グループ)。
投資信託の銘柄数が多い5社は地方市場での取引にも対応していました。ただし、楽天証券は札証(札幌証券取引所)・福証(福岡証券取引所)での取引には非対応のため、札証や福証に上場している企業に投資したい人は注意しましょう。
クレカ積立とは、NISA口座での積立をクレジットカードで支払う仕組みのこと。毎月の積立を行う度にポイントが貯まるお得なサービスです。
マネックス証券でdカードを使い毎月50,000円クレカ積立すると、1年で6,600ポイントも貯められます。クレカ積立は一度設定さえすればあとは操作の手間がかからず、少ない労力でNISA口座での投資をもっとお得にできますよ。
今回検証した14の証券会社のうち、SBI証券・楽天証券・マネックス証券・三菱UFJ eスマート証券の4社のみがクレカ積立に対応していました。クレカ積立に対応した4社でNISA口座を開設すれば投資信託の銘柄数も多く、銘柄選びで選択肢に困ることはないでしょう。
NISA口座でのIPO投資を考えているなら、SBI証券で口座開設するのがおすすめです。
理由は、検証した14社のうち、SBI証券がIPOの幹事数でダントツのNo.1だったため。2024年には76件、2023年には91件のIPO幹事数を記録しており、その年に実施されたIPOの9割近くをカバーしていました。
SBI証券を選べば、「NISA口座であの企業のIPO投資に申し込みたいのに、対応していない…」ということは起きにくいといえます。理由は、IPOの幹事数が多いほど、IPO投資の抽選に申し込める回数が多くなるため。急成長中の新興企業にNISA口座で投資したい人には、SBI証券でNISA口座を開設するのがおすすめです。
NISA口座の検証で上位を獲得したサービスをご紹介します。SMBC日興証券以外にも、ぜひ以下のおすすめサービスも検討してみてくださいね。
成長投資枠用の投資信託本数 | 1425本 |
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米国株式の取引手数料 | 0円 |
国内株式取引手数料 | 0円 |
良い
気になる
IPO銘柄の取扱 | |
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投資できる外国株式市場 | ニューヨーク市場、ナスダック市場、香港市場、韓国市場、ジャカルタ市場、シンガポール市場、タイ市場、クアラルンプール市場、ベトナム市場、フィリピン市場、サンパウロ市場、ロシア市場、ボンベイ市場、パリ市場 |
証券会社のタイプ | ネット証券 |
連携ポイント | Vポイント、Pontaポイント、dポイント |
国内株式現物取引によるポイント還元 | 1.1%(スタンダードプランの場合) |
投資信託取引によるポイント還元 | 年率最大0.25% |
ポイントで投資できる商品 | 株式、投資信託 |
サポート体制 | コールセンター、ロボアドバイザー、AIチャット、画面共有サービス |
コールセンターの受付時間 | 8:00〜17:00(平日)、9:00〜17:00(土日) |
店頭投資相談可能 | |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 無料 |
即時入金サービス | |
即時入金サービス利用銀行口座 | 住信SBIネット銀行、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行、楽天銀行、PayPay銀行、ゆうちょ銀行、セブン銀行、スルガ銀行、イオン銀行 |
成長投資枠用の投資信託本数 | 1378本 |
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米国株式の取引手数料 | 0円 |
国内株式取引手数料 | 0円 |
良い
気になる
IPO銘柄の取扱 | |
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投資できる外国株式市場 | ニューヨーク市場、ナスダック市場、ロンドン市場、パリ市場、ドイツ市場、ロシア市場、サンパウロ市場、ボンベイ市場、香港市場、上海市場、シンガポール市場、タイ市場、クアラルンプール市場、ジャカルタ市場、トロント市場、オーストラリア市場 |
証券会社のタイプ | ネット証券 |
連携ポイント | 楽天ポイント |
国内株式現物取引によるポイント還元 | 1.00% |
投資信託取引によるポイント還元 | 月末時点の残高が、はじめて10万円に到達した場合:10ポイント、月末時点の残高が、はじめて30万円に到達した場合:30ポイント、月末時点の残高が、はじめて50万円に到達した場合:50ポイント、月末時点の残高が、はじめて100万円に到達した場合:100ポイント、月末時点の残高が、はじめて200万円に到達した場合:100ポイント、月末時点の残高が、はじめて300万円に到達した場合:100ポイント、月末時点の残高が、はじめて400万円に到達した場合:100ポイント、月末時点の残高が、はじめて500万円に到達した場合:100ポイント、月末時点の残高が、はじめて1,000万円に到達した場合:500ポイント、月末時点の残高が、はじめて1,500万円に到達した場合:500ポイント、月末時点の残高が、はじめて2,000万円に到達した場合:500ポイント |
ポイントで投資できる商品 | 株式、投資信託 |
サポート体制 | コールセンター、ロボアドバイザー、AIチャット、画面共有サービス |
コールセンターの受付時間 | 8:30〜17:00(平日)、9:00〜17:00(土日) |
店頭投資相談可能 | |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 無料 |
即時入金サービス | |
即時入金サービス利用銀行口座 | 楽天銀行、みずほ銀行 |
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