松井証券は、ラインナップの豊富さを重視する人におすすめです。クレカ積立に対応しており、つみたて投資枠用の投資信託の取扱数が273本と、平均の2倍程度ある結果に。とにかくたくさんのラインナップから投資銘柄を選びたいニーズがある人には、第一候補の証券会社といえます。NISA取引における国内株・米国株の手数料は無料で、成長投資枠用で取り扱っている投資信託数は平均を超える1,192本。つみたて投資枠と成長投資枠を併用するのにも不便はありません。東証・札証・名証・福証のすべてを取り扱っており、国内の数多くの企業に投資が可能です。店頭での投資相談にも対応しており、投資初心者の人でも安心して相談できる体制が整っています。
SBIネオトレード証券は、米国株取引に非対応・投資信託の銘柄数が少ない点が懸念という結果でした。定額プランを利用すれば、1日100万円以下の約定は株式手数料が0円なのはうれしいポイント。よほど多額の取引をしない限りはお得に株式取引をすることができます。米国株の現物取引には対応していないので、NISAの利用ではAppleといったアメリカの大企業には投資できない点は注意が必要です。投資信託の銘柄数がかなり少なめなのもネック。検証した14社の平均を大幅に下回る37本の取扱であったうえ、人気銘柄も4本の取扱とこちらも大きく平均を割りました。自分が投資したい銘柄が見つからない可能性も十分に考えられます。国内の取扱市場は東証のみのため、有名企業への投資はできるものの、地方企業については取扱がない可能性もあります。また、外国株式の取扱市場はなく、国内外の市場の両方で取扱が少ないという結果に。クレカ積立にも対応していなかったことから、海外株式への投資が可能なSBI証券を選んだほうがより充実したNISAでの取引ができる見込みがあります。
岩井コスモ証券の「コスモ・ネットレ」は、投資信託の銘柄数の少なさや、クレカ積立非対応である点がネックでした。NISAでの国内・米国株取引手数料が無料なのは大きなメリット。国内外の企業の個別株をコストをかけずに取引することが可能です。国内では東証・名証・福証に対応しており、国内の地方企業にも十分に投資できます。ただし、札証のみ電話での売却注文のみの対応となっているので、札幌市場に上場している企業への投資を考えている人は要注意です。外国市場はニューヨーク・ナスダックのほかに香港市場の取扱があり、アメリカの大企業に加え中国に拠点を置く企業にも投資可能です。投資信託の銘柄数の少なさがデメリットで、検証平均の623本を下回る342本の取扱にとどまりました。数多くの銘柄を比較することはできないので、割安だと感じる銘柄が見つからない可能性もあり要注意です。人気の投資信託の取扱も同様に少なく、20本中7本と検証した14社の平均を下回っています。クレカ積立はできないので、ポイントを貯めつつお得に積立投資したい人にとっては岩井コスモ証券の「コスモ・ネットレ」はNISA口座の候補外となります。投資信託の銘柄数の少なさやクレカ積立非対応である点を踏まえると、NISAで毎月コツコツ積立投資したい人には不向きといえます。
DMM.com証券の「DMM 株」は、投資信託の取扱がない点が大きなデメリットとなりました。国内・米国株取引の両方で、NISAなら取引手数料が無料である点はメリット。多額の取引でも、取引手数料を気にせず行うことができます。国内の取引市場は、東証・札証・名証・福証のすべてに対応。東証以外の地方市場も取り扱っているので、日本全国の企業に幅広く投資することができます。最大のデメリットは投資信託の取り扱いがないこと。投資信託の取り扱いがないので、クレカ積立にも非対応でした。外国株式市場についてもニューヨーク市場・ナスダック市場の2つのみと少なく、アメリカ以外の地域の企業に投資する場合は選択肢に困る可能性が高いです。積立投資で毎月コツコツ投資することも考えている人にとっては、DMM.com証券の「DMM 株」でNISA口座を開設するのはあまりおすすめできませんよ。
岡三証券の「岡三オンライン」は、投資信託の銘柄数の少なさや米国株取引非対応である点が気になる結果でした。NISAでの取引は手数料が全額キャッシュバックの対象となり、実質的なコスト負担が0円で取引できます。国内の取引市場は、東証・札証・名証・福証を網羅しており、地方企業にも十分に投資することができます。人気がある投資信託については20本中10本の取扱と、検証した14社の平均を若干上回る水準。有名銘柄もそれなりの取り扱いがある証券会社といえます。投資信託の銘柄数の少なさはややネック。取り扱っている投資信託の銘柄数は332本で、全14社の平均である623本をやや下回りました。クレカ積立には対応しておらず、NISAで積立投資をしたいと考えている人はNISA口座を開設する候補外になるでしょう。ほかにも、NISAでの米国株取引には対応していないため、アメリカの大企業の個別株に投資したい人は、ほかの証券会社が候補になるでしょう。取り扱っている外国市場も少なめで、香港市場にのみ対応していました。それ以外の地域の企業に投資する際には要注意です。アメリカの大企業にも投資したい人にとっては、岡三オンラインでのNISA口座の開設はおすすめできない結果でした。
SMBC日興証券は、投資信託のラインナップが充実し、対面で相談できる証券会社でNISAを始めたい人におすすめです。投資信託の銘柄数は検証した14社の平均を若干下回る546本ですが、対面型証券会社のなかでは1番多かったです。対面型証券会社のなかで投資信託の銘柄数が充実しているのはどこか気になっている人には第一候補となるでしょう。人気の投資信託の銘柄も検証した14社の平均を上回る数があり、20本中12本という結果でした。国内外の取引市場にも幅広く対応している点はメリット。国内では東証・札証・名証・福証のすべてに対応しており、外国市場もニューヨーク・ナスダックをはじめ数多くの取扱があります。IPOの幹事数は2024年は52件・2023年は52件と、それぞれの年のIPO件数の半数以上をカバーしていました。検証した14社のなかでは上位5社に入るほどの充実度だったので、十分な水準といえます。国内・米国株ともに取引手数料は有料なので、個別株取引をしたい人にとっては取引の度に手数料がかかる点がややネックです。クレカ積立には対応しておらず、クレカ積立を利用してポイントを貯めながら積立投資をしたいと考えている人にとってはデメリットです。