フレッツ光の回線を利用してサービスを提供しているSoftBank 光。すでに使っている人や検討している人のなかには、SoftBank 光の通信速度が速いのかどうか気になる人もいるでしょう。
本記事ではSoftBank 光の速さに加え、ネットが途切れる場合や遅い場合の対処法を紹介します。より快適にネット通信をするためにも、SoftBank 光の通信速度の実態を確認してみましょう。
大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後マイベストに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また自身が行う検証の中で通信会社の公表値と異なる数値も発表、わかりにくいと言われる通信サービスだからこそ、理解しやすく信頼できるコンテンツの企画制作を心掛けている。
光回線おすすめTOP5
SoftBank 光の最大通信速度と実際の通信速度は異なります。スムーズにネットを利用するためにはどちらの理解も大切。2つの違いを押さえるとともに、一般的に必要とされる回線速度の目安も確認してみましょう。
SoftBank 光の最大通信速度は、基本的に1Gbpsです。「ファミリー・ギガスピード」「ファミリー・スーパーハイスピード」「マンション・ギガスピード」「マンション・スーパーハイスピード」などのプランが該当します。
SoftBank 光は、通信サービスでは一般的なベストエフォート方式(ベストエフォート型)を採用しているサービスです。ベストエフォート方式とは、一定の通信品質は保証できないものの、できる限りのサービスを提供することを意味しています。
つまり、最大通信速度は回線の規格における最大値であり、実際にその速度が一定して出るわけではありません。利用する環境によって、通信速度は変化します。最大通信速度が1Gbpsのプランだからといって、いつでも1Gbpsで通信できるわけではないと理解しておきましょう。
SoftBank 光では、最大通信速度が100Mbps・200Mbps・10Gbpsのプランも提供しています。1Gbpsは1,000Mbpsのため、最大通信速度100Mbpsは1Gbpsの10分の1のスペックです。速度を重視するのであれば、1Gbps未満のプランは避けたほうが無難といえるでしょう。
高速な通信ができる10Gbpsプランは、一部エリアのみ対応しています。10Gbpsプランの詳細が知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。
SoftBank 光の実際の平均速度は、下り300Mbpsを超えています。日常使いの範囲であれば、十分な速度といえるでしょう。
通信速度の下りとは、データを受け取るダウンロードを意味します。具体的には、メール受信・動画視聴・web検索などです。一方、データのアップロードは上りと表現されます。上りの通信速度が影響するものは、メール送信・SNS投稿などです。
2023年5月時点におけるSoftBank 光の平均速度は、下り322.26Mbps、上り264.31Mbps(参照:みんなのネット回線速度(みんそく))。最大通信速度と実際の平均速度には差があるものの、日常で使用する範囲であれば問題ないでしょう。
なお、詳細は後述しますが、光BBユニットをレンタルしてIPv6 IPoE + IPv4接続方式を利用すれば、より高速な通信速度が期待できます。平均速度に物足りなさを感じる場合は、IPv6 IPoE + IPv4接続方式の利用を検討してみましょう。
一般的に、通信速度が100Mbps程度出ているのであれば、快適にネットが利用できると考えられます。速度が重視されやすいオンラインゲームでも、30~100Mbpsの速度があれば通信がスムーズです。
SoftBank 光によると、高画質・高音質の動画を快適に視聴するための速度目安は60Mbps程度。webページの閲覧は、画像などの表示内容が多すぎなければ10Mbps程度の速度で十分とされています。
SoftBank 光は平均で下り300Mbps以上の速度が出ているため、webページの閲覧からオンラインゲームまで快適に通信できるでしょう。
回線速度の目安を詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。上り・下り別の速度目安を紹介しているので、より具体的な利用シーンをイメージしながら回線速度の目安を把握できるでしょう。
普段使いの範囲であれば快適に利用しやすいSoftBank 光でも、通信速度が遅くなる場合があります。通信速度の遅さに関連していると考えられるのは、接続機器・回線プランなどさまざまです。スムーズに通信するためにも、これから紹介する6つの原因とそれぞれの対処法をチェックしてみましょう。
SoftBank 光の通信速度が低下しているときは、一時的なエラーが発生している可能性があります。対処法として、接続機器・ルーター・ONUなどの電源を入れ直してみましょう。
まずはパソコン・スマートフォン・タブレットなどの接続機器の電源を切ります。次にソフトバンクのロゴが入った光BBユニット、NTTのロゴが入った機器の順に電源をオフにしてください。NTTのロゴが入った機器とは、ONU・ホームゲートウェイ・VDSL装置などを指します。
電源を切って30秒ほど経過したら、先ほどとは反対にNTTのロゴが入った機器、ソフトバンクのロゴが入った機器、接続機器の順に電源を入れましょう。電源の入れ直しで通信速度が改善しない場合は、以降で紹介する別の原因に当てはまらないか確認してみてください。
Wi-Fiルーターと接続機器の間に障害物があると電波が届きにくくなり、通信速度の低下につながります。3つのポイントに注目して、Wi-Fiルーターの置き場所を見直してみましょう。
1つ目に確認したいポイントは、電子機器から出る電波と干渉を起こしていないかです。Wi-Fiの周波数帯のひとつである2.4GHz帯は、電子レンジ・電話機・Bluetooth機器などの電子機器と同じ周波数帯です。
置き場所が近いと電波干渉によって通信速度が遅くなりやすいため、家電と離れた場所にルーターを置きましょう。
置き場所を変える以外に、Wi-Fiの周波数帯を5GHz帯に変更するのもひとつの手です。5GHz帯は2.4GHz帯より障害物の影響を受けやすいものの、電波干渉に強い傾向があります。Wi-Fiルーターと接続機器が近くにあるケースなどで役立つでしょう。
2つ目のチェックポイントは、Wi-Fiルーターの近くに電波を吸収しやすいものがないかどうかです。水の入った花瓶・水槽、金属製の収納家具などが近くにあると、電波が吸収されて通信速度が低下する可能性があります。
SoftBank 光の通信速度が遅いと感じるときは、水・金属といった電波を吸収しやすいものからWi-Fiルーターを遠ざけてみてください。
3つ目に注目したいのは、壁・床などで電波が遮られていないかどうかです。電波はWi-Fiルーターを中心としてすべての方向に広がります。部屋の隅や窓際などに設置するよりも、部屋の中心かつ床から1~2mの高さに置くのが理想です。
Wi-Fiルーターの置き場所を変更するのが難しい場合は、有線接続に変えるのもよいでしょう。LANケーブルが接続できるパソコンやゲーム機であれば、有線接続が可能です。有線接続なら電波干渉や障害物による遮断の心配もなく、安定した通信ができるでしょう。
ネット接続に用いる機器の規格が古い場合、最大通信速度1Gbpsに対応しておらず、速度が低下している可能性があります。接続に用いる機器とは、Wi-Fiルーター・LANケーブルなどです。
Wi-Fiルーターは数年ごとに新規格が登場しており、規格ごとに対応できる最大通信速度が異なります。たとえばWi-Fi 5(IEEE 802.11ac)は最大6.9Gbps、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)は9.6Gbpsです。
第4世代のWi-Fi 4(IEEE 802.11n)は最大600Mbpsのため、最大通信速度1Gbpsのプランを契約しても、600Mbpsを超える速度は出ません。SoftBank 光の1Gbpsプランを利用するのであれば、第5世代のWi-Fi 5(IEEE 802.11ac)以降がおすすめです。
LANケーブルも同様に、規格によって対応可能な通信速度が異なります。カテゴリ5~8に分類されるなかで、1Gbpsの通信速度に対応している規格はカテゴリ5e以降です。SoftBank 光の1Gbpsプランを快適に利用するなら、カテゴリ5e以降のケーブルを選びましょう。
19~20時以降や休日などは、回線やプロバイダの混雑により、通信速度が遅くなる傾向があります。SoftBank 光は、フレッツ光の回線を利用した光コラボ事業者です。フレッツ光・光コラボは国内でも回線利用者が多く、ネット通信が集中する時間帯は通信速度が低下しやすいと考えられます。
SoftBank 光を利用中で、夜や休日に速度低下がみられる場合は、「IPv6 IPoE + IPv4」への加入を検討してみましょう。IPv6 IPoE + IPv4とは、従来の接続方式よりも高速な通信が期待できるオプションのこと。混雑を避けやすいIPv6接続方式と、従来のIPv4を自動で切り替えできる点が特徴です。
SoftBank 光のプランによっては、オプション加入によって最大通信速度が速くなる場合もあります。たとえば「ファミリー・ハイスピード」の下り最大通信速度は200Mbpsですが、オプションに加入すると1Gbpsで利用可能です。
オプションを利用するためには、月額513円(税込み)の光BBユニットレンタルに申し込む必要があります。SoftBank 光をすでに利用中であればMy SoftBankや店舗などで、これからSoftBank 光を利用する場合は契約と同時に申込みが可能です。
光BBユニットレンタルのより詳しい手続き方法は、公式サイトの「よくあるご質問(FAQ)」の該当ページを参考にしてみてください。
マンションの接続方式がVDSL方式かLAN方式の場合、最大通信速度1Gbpsのプランに対応していないことから、通信速度が遅いと感じる可能性があります。
マンションの光回線の配線方式は、光配線方式・VDSL方式・LAN配線方式の3つ。VDSL方式やLAN方式の場合、SoftBank 光で選べるのは最大通信速度100Mbpsの「マンション」プランのみです。配線方式はマンションによって決まるため、SoftBank 光の契約時に自分では選べません。
VDSL方式・LAN方式を採用するマンションに住んでおり、ネット通信の速度を改善したい場合は、戸建向けの光回線を個別に引き込めないか検討してみましょう。これにより、VDSL方式・LAN方式のマンションでも光配線方式が使えるため、最大通信速度1Gbpsのプランを利用できます。
ケーブルを個別に利用できる戸建てタイプなら、1本の光ファイバーケーブルを住人と共有するマンションタイプの回線に比べ、混雑による速度低下も避けやすいでしょう。管理会社の許可を得ることに加え、回線を引き込むための工事費が必要ですが、検討する価値はあるといえます。
光配線方式の住居に住んでいるものの、最大通信速度が遅いプランを契約している場合は、プランを見直すのが得策です。契約内容によっては解除料かプラン変更の手数料が必要ですが、通信速度の向上が期待できます。
現状のプランが「マンション」なら最大通信速度は100Mbps、「マンション・ハイスピード」なら最大通信速度は200Mbps(※)です。「マンション・ギガスピード」や「マンション・スーパーハイスピード」にプラン変更すれば、最大通信速度が1Gbpsに変わります。
NTT東日本エリアの場合「マンション・ハイスピード」の上り最大通信速度は100Mbps
プラン変更だけで速度が改善する可能性があるため、通信速度に問題を感じている場合は加入プランを確認してみてください。
SoftBank 光だけでなく別の光回線も含めて比較したい人や、SoftBank 光からの乗り換えを検討したい人は、以下の記事をチェックしてみましょう。
さまざまな光回線サービスの速度・料金などを徹底比較し、ランキング形式で紹介しています。ネット速度の満足感につながるよう、各サービスの通信速度に注目しながら候補を選んでみてください。
光回線おすすめTOP5
プロパイダ込みの料金プランが安いNURO光。既存の会社から光回線を乗り換えたいと考えており、NURO光が気になっている人もいるのではないでしょうか。本コンテンツでは、NURO光へ乗り換えるメリットを解説します。具体的な乗り換え手順や、NURO光に乗り換える際の注意点も紹介するため、ぜひ契約前の...
光回線・プロバイダ
NURO光が提供する法人向けのサービス、NURO Biz。企業で利用するインターネット接続サービスを検討するなかで、NURO Bizのインターネット回線や、付帯するサービスに興味を持った人も多いのではないでしょうか。本記事では、NURO Bizのインターネット回線の通信速度のほか、利用できるサ...
光回線・プロバイダ
ドコモ光で次世代の接続方式IPv6を利用すれば、従来よりも快適にインターネットに接続できるようになります。現在の回線の通信速度に不満があり、ドコモ光のIPv6の利用を検討している人も多いのではないでしょうか。本記事では、ドコモ光でIPv6を利用するための申し込み方法や設定方法を紹介します。ドコ...
光回線・プロバイダ
高速でインターネットを利用できる、ソフトバンク光やフレッツ光などの光回線。利用を検討しているものの、どのような違いがあり、自分にはどちらが向いているのか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。そこで本コンテンツでは、ソフトバンク光とフレッツ光の違いを徹底解説します。料金や速度を比較して、ニーズ...
光回線・プロバイダ
NTTの光回線を利用しており、全国各地で使える楽天ひかり。いざ契約してみると、初期設定が終わったのに繋がらない、突然繋がらなくなったと困っている人もいるのではないでしょうか。今回は、楽天ひかりが繋がらなくなる原因とその対処法を詳しく解説します。どうしても繋がらない場合の問い合わせ方法も紹介する...
光回線・プロバイダ
申し込み窓口によっては、割引特典やキャッシュバックを受け取れるインターネット契約。光回線の申し込みを検討している人のなかには、ヤマダ電機やヨドバシカメラなどの家電量販店で申し込んだほうがお得なのではないかと考えている人も多いでしょう。そこで今回は、光回線を家電量販店で契約するのは本当にお得なの...
光回線・プロバイダ
通信速度が安定していると評判で、スマホとのセット割も充実しているeo光。利用を検討している人のなかには、どのようなキャンペーンを適用できるのか気になる人も多いでしょう。そこで今回は、2025年7月にeo光で実施しているキャンペーン情報を紹介します。キャッシュバックの適用条件や紹介キャンペーンな...
光回線・プロバイダ
楽天モバイルとセットで契約するとお得な楽天ひかり。どうせ契約するならキャンペーンを適用して、さらにお得に利用したいところですよね。そこで今回は、2025年7月に楽天ひかりで適用できるキャンペーン情報を紹介します。工事費無料や楽天ポイントがもらえるキャンペーンを解説するので、乗り換える前にチェッ...
光回線・プロバイダ
フレッツ光回線を利用し、幅広いエリアに展開されているビッグローブ光。利用を検討しているものの、キャッシュバック特典でお得に始められないか気になっている人もいるのではないでしょうか。本コンテンツでは、2025年7月のビッグローブ光でお得なキャッシュバック特典を紹介します。受け取り方法や受け取り時...
光回線・プロバイダ
下り最大10Gbpsの高速回線で、月額料金も安く利用できるNURO 光。せっかく利用するなら、お得に利用したいと考える人も少なくないはずです。そこで本コンテンツでは、2025年7月にNURO 光で実施中のキャンペーン一覧を紹介します。最もお得な申し込み窓口や、併用できるキャンペーンも紹介してい...
光回線・プロバイダ
ドコモが提供しているインターネットサービスのドコモ光。光回線の契約を考えている人の中には、ドコモ光を候補に入れている人もいるのではないでしょうか。本記事では、ドコモ光の料金プランについて詳しく解説します。オプション料金の詳細や月額料金を抑える方法も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
光回線・プロバイダ
ドコモが提供するプロバイダ一体型の光回線、ドコモ光。申し込みしようと考えていたけれど、できる限り月額料金を抑えたいと考えている人も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、ドコモ光のセット割について解説します。割引額や適用条件なども紹介しているので、お得に利用したいと考えている人は参考にして...
光回線・プロバイダ
NTTの光回線を利用したインターネット回線の楽天ひかり。楽天ひかりが気になるものの、どうすれば利用できるようになるのか知りたい人も多いのではないでしょうか。本記事では、楽天ひかりの申し込みから開通までの手順をわかりやすく解説します。申し込み時にかかる初期費用や特典についても解説するので、参考に...
光回線・プロバイダ
従来の電話回線を使ってインターネット通信をするADSL。廃止になることを知ったため、通信速度の速い光回線に乗り換えたいものの、どのような手順を踏めばいいのかわからない人も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、ADSLから光回線に乗り換える手順について解説します。お得に乗り換える方法や事前...
光回線・プロバイダ
NTTドコモが提供する、光インターネットサービスのドコモ光。どんな支払い方法があるのか知りたい、支払方法を変更したいけど手順がよくわからないなど、さまざまな疑問を抱えている人も多いのではないでしょうか。本記事では、ドコモ光の支払い方法を詳しく解説します。引き落とし日や支払方法を変更する手順など...
光回線・プロバイダ