クリクラサーバー L型の口コミ・評判は？レンタル料金・サーバー交換などのメリットデメリットを徹底調査

クリクラサーバー L型を使用する際に届くRO水は、ミルク作りに適しています。微細な不純物まで取り除くRO膜でろ過されており、硬度は30mg/L以下。赤ちゃんの体のなかで処理できる目安の硬度60mg/L以下をクリアしています。比較した他社サービスと同様に混入する工程がないため、残留塩素も心配ないでしょう。

RO水のpHを測定したところpH＝7.25を記録。ミルク作りに適したpH＝7〜7.4の範囲内でした。赤ちゃんの体のpH＝7.4に近い性質のミルクを作れるため、赤ちゃんに負担をかけにくいでしょう。なお、今回検証したウォーターサーバーでは、どれもpH＝7〜7.4の範囲内の水が利用できました。

1年ごとに本体を交換してもらえる点もうれしいポイント。専門スタッフが清掃・メンテナンスしたきれいなウォーターサーバーを利用できます。

比較したほとんどのサービスで1〜2年周期での交換・メンテナンスが設定されており、なかには1回ごとに料金が発生するサービスも。クリクラサーバー L型は交換時の料金はかかりません。

ただし、無料交換を含むさまざまなサービスを受けるため、「あんしんサポートパック費用」への加入が必須とされています。故障時の無料対応・子ども向けの安全対策機能などもサービスに含まれるためメリットは大きいものの、月額料金が発生する点には注意が必要です。

クリクラサーバー L型には、ボトル内に取り入れる空気をHEPAフィルターに通す自動クリーン機能を搭載しています。フィルターなしのサーバーと違い、ボトル内にはゴミや粉塵が除去されたきれいな空気しか入らないため、清潔な水をミルク作りに使えるでしょう。

宅配水タイプなので、タンク掃除は不要。水道水をタンクに補充して使うタイプと比べて、手入れの手間がかかりません。トレイにも凹凸がなく、デコボコしたトレイのサーバーよりも簡単に手入れできます。

故障時や破損時の修理は無料です。加入必須の「あんしんサポートパック」で対応してもらえるため、修理時の別途費用はかかりません。比較したほとんどのサービスが故障時の修理は無料だったものの、破損は一部有料のものも。その点、故意でなければ破損も無料修理対象となる点はうれしいポイントですね。

解約時は、エリアの販売店に連絡すれば専門スタッフが自宅まで回収に来ます。比較した一部サービスのように、水抜きや梱包を自分で行う手間がかかりません。利用中から解約時まで、手厚いサポートに期待できるサービスといえるでしょう。

比較した多くのサービスと同じく、温水のコックにはチャイルドロックが標準装備されています。触れただけではお湯が出ない仕組みなので、子どもの誤操作によるやけどのリスクを下げられるでしょう。

契約時に希望すれば、冷水側にもチャイルドロックをつけられます。比較したなかには、温水にしかチャイルドロックがないものが多くありました。こちらは温水冷水のどちらもロックできるため、子どもによるいたずらやペットによる誤作動を防げますよ。

クリクラサーバー L型は、防災機能も充実しています。まず、停電時でも常温なら出水可能。災害などでインフラがストップしても、水ボトルがあればきれいな水を利用できます。比較したなかで、停電中に水が出るものは半数ほどでした。

また、未開封の水ボトルは、直射日光が当たらない場所で保管すれば6か月もつと公表しています。備蓄水としても重宝するでしょう。転倒防止ワイヤーが標準装備されているため、地震の揺れでも倒れにくいでしょう。

コストはやや高め。本体レンタル代・水代・メンテナンス代などを合算したトータルコストを計算してみると、他社よりかさみがちでした。まず、省エネ機能がないため電気代が抑えづらく、試算すると月2,600円ほど。比較した省エネ機能付きのサービスなら電気代を月1,000円以下に抑えられるため、スリープモードやエコモードを搭載したウォーターサーバーも検討してみてください。

あんしんサポート料も必須です。妊娠中〜7歳未満の子どもがいる家庭限定のSMILEキッズプランに加入し、12Lボトルを注文した場合の2年間のコストを試算したところ、月間60L使用時は月10,331円（全体平均8,522円）、月間75L使用時は月12,318円（全体平均9,759円）と、比較した全体平均を大きく上回りました。

サーバーレンタル料・入会金・ボトル配送料はかからないものの、トータルコストは高め。安さを重視する人は、ほかのウォーターサーバーの検討をおすすめします。

＜2年使用時の月額トータルコスト（※2025年3月時点）＞

1. 60L（3人家族程度）使用時：10,331円（平均8,522円）
2. 75L（4人家族程度）使用時：12,318円（平均9,759円）

トータルコストには電気代や解約金も含まれます

SMILEキッズプランに加入、ボトル：12Lボトルを注文、電気代：通常モード24時間で稼動したとき

なお、クリクラサーバー L型には、妊娠中〜7歳未満の子どもがいる家庭向けのお得なプランもあります。子育て世帯の方はぜひチェックしてみてくださいね。

クリクラサーバー L型の12Lボトルは重く、ボトルに取手はあるものの、サーバー上部まで持ち上げて交換するのは大変です。12Lボトルは1,590円、5.8Lボトルは930円と12Lボトルのほうが安いものの、負担の軽さを求めるなら5.8Lボトルを使いましょう。

なお、宅配水タイプは、どれも水ボトルを交換する手間がかかります。少しでも負担を減らしたいなら、容量が小さく軽いボトルを選べるものを選ぶとよいでしょう。ボトル交換不要な水道水の浄水型サーバーを検討するのもひとつの手です。

クリクラサーバー L型では返却が必要なリターナブルボトルを利用するため、空のボトルを保管しておくスペースが必要です。

12リットルボトルの場合、1本あたりのサイズは幅27×高さ37.8cmと大きめ。ボトルをストックする場所をある程度確保する必要があります。5.8Lボトルの場合は潰して保管できるため場所を取らない点を魅力として掲げていますが、そのぶんつぶす手間がかかる点がネックです。

つぶす・保管スペースを確保するといった部分を手間に感じるなら、自宅で廃棄できるサービスを選ぶとよいでしょう。

クリクラサーバー L型はボトルカバーもなくノズルも目立つため、インテリアとはマッチしづらい印象。ボディはツヤのある質感で、グレーに近いカラーです。デザイン性を求めるなら、ほかのおしゃれなサーバーもチェックしてみてください。

本体サイズは幅30.5×奥行き35.0×高さ99.0cm。壁や家具から10〜15cm離して設置する必要があるため、設置には幅45.5cm・奥行き50.0cmほどの広めのスペースが求められます。狭い部屋に置くなら、設置面積が幅40.0cm・奥行45.0cm未満で済む小さめのウォーターサーバーも検討してみてください。

水ボトルは専任配送員が地域ごとに順番に配送する「ルート配送」というシステムで届けられるため、配送日時は指定できません。直接受け取りたい場合は、在宅時間を調整するか、日時指定可能なウォーターサーバーの利用を検討してみてください。忙しい人は、置き配を利用するのもありです。

なお、注文自体は、比較した多くのサービスと同様に電話やWEBから手軽にできました。