まるっとウォーター スタンダードサーバーは水の受け取りはしやすいものの、長期契約を考えていない人には不向きです。契約縛り期間は5年と長め。最低契約期間が6か月と短いウォーターサーバーもあったのに対し、気軽に契約できるとはいえません。また、定期配送のみに対応しており、あまり使わなくなっても都度注文へ切り替えられない点がデメリットです。さらに、月額料金が高めでした。初期費用・レンタル料・電気代・水代・必須サポート費用を含めたトータルコストは、月額6,550円(2年・月30L使用時)。同条件で比較したほかのサーバーの平均料金は6,111円だったことを思うと、安いとはいえません。月12~60L使用時の料金も試算しましたが、いずれも全体平均より高額です。使い勝手ものよさもいまひとつ。交換時に重いボトルを持ち上げる必要があるほか、温度調節機能が少ない・出水口が低くて不自然な姿勢になりやすいなど、気になる点が多数ありました。また、内部の自動クリーン機能や業者による無料のメンテナンス・本体交換サービスがなく、衛生面が気になる人には向きません。一方、水を注文・受け取りしやすいのはよい点。水の追加注文や配送日の変更はネットで完結し、受け取り日時の指定も可能です。空ボトルを自宅で廃棄できる点もメリット。比較したはなかにはボトルを返却するシステムのサービスもあったのに対し、スペースを空けておく必要がありません。とはいえ、契約期間の長さとコストの高さは懸念点といえます。短期間で解約するかもしれない人や、コストを抑えたい人はほかのウォーターサーバーを検討してみてください。<おすすめな人>水の受け取り日時を指定したい人空ボトルを家で保管したくない人<おすすめできない人>長期間の契約に抵抗がある人低コストなサーバーを選びたい人ボトル交換を楽に行いたい人サーバーの衛生面が気になる人
amadana スタンダードサーバーは外出時間が長く、好きなタイミングで水を受け取りたい人におすすめ。配送の柔軟性が高く、公式アプリから受け取り日時の指定や水の追加注文ができました。有料ですが、比較した多くのサービスで非対応だった置き配も利用でき、帰宅時間が遅い人にもぴったりです。「水の容器もペットボトルゴミとして出せる」との口コミどおり、ボトルは使い捨てのワンウェイ式。家で潰して捨てられますよ。チャイルドロックボタンは温水・冷水ともについているうえコック自体を隠すカバーもあり、子どものいたずらを防ぎやすいのもメリットです。比較したamadanaグランデサーバーのチャイルドロックは温水のみだったため、子育て中の家庭で利用するならスタンダードサーバーのほうがよいでしょう。しかし「水を持ち上げるのがしんどい」との口コミどおり、ボトルの設置位置が本体上部にあるのが難点。比較したボトルの設置場所が下部にあるウォーターサーバーと比べ、交換に手間がかかる印象です。抽水用のコックもやや低めの位置にあり、身長によっては使用時に腰を曲げることになるでしょう。出水口の下が狭く、500mLペットボトルが収まりにくいのもネック。水筒に水を入れたい場合は、傾けながら汲む必要があります。また、再沸騰機能がなく、インスタントのカップ麺やスープ作りにお湯を使いたい人には物足りない印象。機能性重視の人は、比較した再沸騰機能や常温水モード付きのモデルを検討しましょう。内部を清潔に保つ機能も非搭載。トレイは分解できて洗いやすいものの、比較した多くのウォーターサーバーについていた内部の自動クリーン機能はありませんでした。気になる人は、有料のメンテナンスサービスか本体交換を依頼する必要があります。2年間月30Lの水を使用した場合のコストは実質6,087円/月と、比較した各サーバーの全体平均と同程度でした。なお、amadana グランデサーバーは省エネモード付きでコスト負担を抑えられたため、料金が気になるならそちらがおすすめです。おしゃれなデザインで水の受け取り・廃棄は楽であるものの、使い勝手・安さ重視ならほかも検討してください。<おすすめな人>水を受け取れるタイミングが限られている人電気代をできるだけ節約したい人<おすすめできない人>重たいボトルを持ち上げる自信がない人高身長の人内部の衛生状態が気になる人
まるっとウォーター amadanaスタンダードサーバー
デザイン性と実用性を両立するamadanaブランドを展開するラストワンマイルが提供する「まるっとウォーター amadana スタンダードサーバー」は、床置きタイプの宅配水ウォーターサーバーです。水の配送は全国で日付・時間指定に対応。ワンウェイボトルで使用後の処分も手軽に行えます。一方で、水ボトルの設置位置は上部で、持ち上げ作業が必要です。床から出水口までの高さも71.7cmと低めで、158cm以上の人は腰を曲げて使う必要があります。契約期間は5年で、途中解約には手数料が発生し、注文も定期購入のみと柔軟性は低め。料金も月30Lを2年間利用した場合が月額6,550円と高く、コストを重視する人には不向きです。
うるのん Formaは、低コストかつインテリアに合うウォーターサーバーを探している人におすすめです。2年間・月30L飲んだ場合のトータルコスト(※)を月額換算したところ、6,670円と比較的リーズナブル。同条件で比較した全体平均7,131円を下回りました。水の量・使用年数が変わる場合も、全体平均と大きな違いはありません。使用年数に合うプランを選べば、解約金がかからずコストを抑えられますよ。解約金や電気代などを含む半透明のボトルカバーを採用していることも特徴。検証に使用したマットブラックの場合、離れるとボトルが見えませんが、近づくと水の残量が確認できます。比較したなかにはボトルがそのまま外に出たデザインのものもありました。こちらはボトルを隠しつつ交換目安は楽に確認できるので、インテリアとの相性も気になる場合に候補になるでしょう。ボトルはワンウェイタイプで、使っているうちにつぶれるタイプです。使用後は自宅でボトルを廃棄できるので、一部サービスのように回収まで保管しておくスペースが必要ありません。水の注文はWEB・電話から簡単に可能。年2回までは次の配送を無料スキップできます。比較したなかには対面での受け取りが必須のサービスもありましたが、こちらは不在時の置き配に対応。在宅時間が定まらない人も受け取りやすいといえます。日時指定も基本は対応していますが、関東の一部地域ではできない可能性も。地域によってボトル配送料がかかることもあるので、まずは公式サイトで確認してみてください。内部クリーン機能がない・水受けトレイに凹凸があるといった点はややお手入れ面でのデメリットですが、3年に1回無料の定期交換があるのは魅力です。比較したなかには交換対応が有料のサービスもあったことを考えると、コストを抑えつつ衛生的に使いたい人にもおすすめできます。初期不良や災害時の破損はもちろん、通常使用における故障や破損も無料交換対象です。保証も充実していますよ。総合してみると、比較的リーズナブルで受け取りやすく、インテリアにも配慮されたウォーターサーバーといえます。停電時も常温水の注水が可能なため、災害時の備えとしても役立つでしょう。一方で、ボトル交換の手間はネック。ボトル容量は12Lのみ・セット位置はサーバー上部なので、持ち上げて交換するには労力が必要です。ボトル交換の手間を少しでも減らしたいなら、ほかの商品を検討してください。<おすすめな人>ボトルは隠したいが交換の目安を楽に確認したい人<おすすめできない人>ボトル交換の手間を減らしたい人検証した料金は、すべて小数点第一以下を四捨五入して算出しています。
信濃湧水 スタンダードサーバーは、清潔なサーバーを長く使いたい人におすすめです。2年〜2年半に一度の頻度で本体を無料交換してもらえます。比較したなかには、交換に10,000円以上かかる商品も。こちらは無料交換時期より前に交換すると3,300円かかりますが、それでもリーズナブルです。業者メンテナンスを受けた清潔なサーバーを使い続けられますよ。保証も充実。比較した多くの商品同様に、通常使用による故障時は無料で交換してもらえます。さらに、本体の破損時は、故意・過失による場合も1回目は無料で交換。多くのサービスで有料対応だったことを考えると、子どもやペットによるいたずらが心配な人にとって有力候補となるでしょう。チャイルドロックも、申し込み時に希望すれば温水・冷水の両方に追加可能。停電時も出水できて、もしものときの備えとして役立ちます。一方、省エネモードがないため電気代が月約2,300円(全体平均1,400円)と高い点がネック。3年以内の解約では、年数に応じた解約手数料もかかります。電気代や解約金を含めた2年間利用時のトータルコストを月額換算すると、月30L使用時は7,004円、月45L使用時は9,380円、月60L使用時は11,756円(※)でした。比較したサービス全体のなかでは平均的な水準ですが、同社の「エコサーバー」より月700円ほど高い計算です。2025年3月時点関東圏の自社配送エリアでは水配送料がかかりませんが、ほかのエリアでは1箱につき385〜660円の配送料が必要。解約時の水抜きや梱包などの作業も、関東エリアでは業者対応、ほかでは利用者対応と差があります。日時指定や置き配対応があるのも、関東圏の自社配送エリアのみです。比較したなかには配送料が一律無料・置き配ありといったサービスも。こちらは関東エリア以外の人は注意が必要です。ボトル取り付け場所は本体上部にあるため、11.4Lのボトルを持ち上げての交換は大変。比較したなかにはわずかながら本体下部にボトルを取り付けられるものもあったため、交換の手間を減らしたい場合は要チェックです。空ボトルは自宅で廃棄できるワンウェイ式ですが、つぶしにくい点には注意。比較した多くの商品のボトルは空になると勝手につぶれましたが、こちらは廃棄に手間がかかります。まとめると、定期的に本体を無料で交換してもらえるのは魅力的ですが、コスト面や使い勝手に課題があるウォーターサーバーです。ボトルが目立つデザインもネック。比較したなかには、低コストで水交換もしやすい、デザインにこだわりが感じられるといった商品もありました。信濃湧水 スタンダードサーバーのデメリットが気になるなら、ぜひ検討してみてください。<おすすめな人>長期的に清潔さを保って使いたい人<おすすめではない人>コストを抑えたい人水交換の手間を減らしたい人検証した料金は、すべて小数点第一以下を四捨五入して算出しています。
フレシャス Dewo miniはコンパクトさを重視する人におすすめです。設置面積は幅44.5cm×奥行40cm。比較したなかには幅50cm以上・奥行き60cm以上の設置面積が必要だった商品もありましたが、こちらは比較したなかでもとくにスペースを取りにくく、「コンパクトだから何台あってもいい」との口コミにも頷けます。静音設計で、寝室を兼ねるワンルームにも置きやすいでしょう。4.7リットルのウォーターパック式を採用しており、水の入れ替え・ゴミ捨ての手間が少ないことも魅力です。比較した天然水宅配サービスのなかには、ボトル容量が10リットル以上と多く入れ替えが大変なものも。こちらは軽量で扱いやすいうえ、使用後はたたんで通常のゴミと同じように捨てられます。比較した多くのサービスのようにストック・回収までのボトル保存のスペースが必要ないので、部屋が狭い人にもぴったりですよ。水の注文・日程の変更はWEBからいつでも可能。置き配はありませんが、19時以降も時間指定で届けてもらえます。UV-LEDによる自動クリーン機能搭載を搭載しているうえ、水受けトレイも凹凸がなく洗いやすいため、お手入れの手間も少なめ。ただし、一部サービスで実施していた業者による内部メンテナンスはありません。長期使用時の本体交換も有料なので、清潔さ重視の人は要注意です。比較した多くのサービスと同様に故障時の交換は無料。過失による場合は弁済金として33,000円がかかりますが、保証優待パックに加入しておけば5,500円で済みます。ペットがいるなど、破損の懸念があるなら検討してみてください。ただし、加入から1年間は保証対象外なので注意してくださいね。少量しか使わないのであれば、水代もお得です。電気代・解約費用を加味した実質料金を計算してみると、2年利用時で月4,294円と比較したサービス全体の平均額4,911円を下回りました。毎日コップ1杯(200mL)の水を2杯飲む程度の使用量であれば、お得に活用できるでしょう。一方で、30L飲む場合は他社に比べてかなり割高に。「水代だけで月に1万円近くいく」との口コミどおり、使用量が多い人には不向きです。水購入時は4パック1箱単位で注文する必要あり。毎月3箱(12パック)頼まないとサーバーレンタル代550円がかかるため、ノルマとして負担に感じる可能性があります。1パックあたりの水量が少ないため、交換頻度の高さを面倒に感じる人もいるでしょう。本体のコンパクトさ最優先の少量ユーザーには候補になるものの、たくさん飲みたい人・安さ重視の人はほかを検討するのがおすすめです。検証した料金は、すべて小数点第一以下を四捨五入して算出しています。<おすすめの人>コンパクトさを最も重視する、少量ユーザーワンルーム・寝室に置きやすいウォーターサーバーを探している人<おすすめでない人>安さ重視の人