薬剤師として働きながら収入源を増やしたり、スキルアップを目指したい人におすすめの副業。しかし、そもそも薬剤師は副業やダブルワークをしてもよいのか、どのような仕事を探せばよいのか迷っている人も多いのではないでしょうか。
本記事では、薬剤師は副業・ダブルワークをできるのか詳しく解説します。薬剤師が副業をするメリットやデメリット、副業の探し方もあわせて紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
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管理薬剤師や公務員薬剤師は、基本的に副業が禁止されている職業です。ただし、その内情は職場ごとに異なり、就業規則によって副業ができない職場もあれば、副業を新たに認めている職場も。以下で詳しく解説します。
公務員薬剤師の場合、国家公務員法第103条によって営利目的の企業や団体との兼業、自営業が禁止されています。(参照:衆議院)無断で副業を行っていたことにより国・地方自治体の職員が処分を受けた事例もあるため、バレなければ問題ないだろうと許可なく副業へ手を出さないように注意しましょう。
ただし、近年は多くの企業で副業を解禁する流れが加速。厚生労働省が発表している「モデル就業規則」ではもともと副業を禁止する条文(第65条)が掲載されていましたが、改定案では副業を認める内容に変更されました。薬剤師が働く現場においても、副業やダブルワークを許可する流れは今後さらに広まってゆくでしょう。
薬剤師の免許・スキルを活かして副業をしたいなら、パートやアルバイトで薬剤師の掛け持ちをする、メディカルライターとして医療に関する情報を執筆するといった方法がおすすめです。また、家庭教師として薬学生に勉強を教える、医療系予備校・専門学校の講師になるなど、自分の知識を人に伝える仕事を選んでもよいでしょう。
語学に自信があるなら、医薬品に関する海外文書の翻訳をする方法もあります。以下で詳しく紹介しますので、副業を探す際の参考にしてください。
薬剤師のスキルを活かせる副業として、パートやアルバイトで薬剤師の掛け持ちをする方法があります。専門性が求められる仕事であるため、ほかの職種と比べて時給が高い傾向にあるのが魅力。パートやアルバイト勤務で時給2,000円前後、派遣求人であれば時給3,000円を超える職場もあり、収入源を増やしたい人におすすめです。
また、自分のスケジュールに合わせて効率的に働けるメリットもあります。平日は本業の薬剤師として従事し、職場の定休日を利用してほかの病院・ドラッグストアで働くなど、空いた時間を有効活用したい人に適した副業だといえるでしょう。
ライターとして応募するための条件は企業や案件により異なりますが、薬剤師の資格があれば未経験でも仕事を始めやすい点が魅力です。知識や経験を活かして多くの人に情報を発信したい人は、副業としてメディカルライターに挑戦してみるのもよいでしょう。
近年では、オンライン上で勉強を教える方法が広まっており、在宅ワークの家庭教師として働くことも可能です。他人の成長に喜びを感じる人や、コミュニケーションをとるのが好きな人はぜひ検討してみてください。
薬剤師の経験を活かし、医療系予備校・専門学校の講師として働く選択肢もあります。薬学に関するさまざまな科目や資格・検定試験の勉強方法を教える仕事がメインですが、そのほかにも受講生へ個別指導を行う、テキストを作成するなど教育に関する幅広い業務を経験できる職種です。
また、実際に予備校や専門学校の教室で講義を行うだけでなく、オンライン講座のために収録を行う職場もあります。自分の知識をより多くの人に役立てたい人、教育の仕事にも携わりたい人におすすめの副業だといえるでしょう。
薬や医薬品に関する文章は専門知識がないと翻訳が難しいため、単価が高く設定されている案件も多くあります。語学力と薬学の知識を活かし、効率的に収入を増やしたい人におすすめです。
薬剤師が副業をするメリットとして、在宅でもできる仕事が多いこと、スキルアップに繋がることなどが挙げられます。また、収入が上がり経済的な余裕が生まれるのも大きな魅力といえるでしょう。それぞれのメリットについて詳しく紹介します。
在宅でできる副業の代表例として、先述したメディカルライターや翻訳業務が挙げられます。また、家庭教師や予備校の講師でも、オンライン上で授業を行う企業であれば通勤時間の節約が可能。プライベートの時間もしっかり確保しながら働きたい人は、ぜひ在宅ワークを検討してみてください。
自身のスキルアップに繋がることも、副業するメリットのひとつです。さまざまな職場や働き方を経験することで、本業のみでは得られない知識を身につけることができます。
また、働く場所を増やすことで人脈が大きく広がるケースも。薬や医療全般をとりまく環境は常に新しくなっているため、視野を広くもって働けるのは大きな魅力だといえるでしょう。
結婚や出産のようなライフイベントに余裕をもって備えたい人、趣味や資格取得のために費用を稼ぎたい人は、副業をうまく活用するのもひとつの方法です。
薬剤師として働きながら副業をするデメリットとして、自由な時間が確保しにくくなることや、情報の取り扱いに注意しなければならないことが挙げられます。また、収入額によっては不要から外れてしまう、確定申告が必要になるといったケースも。以下で詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
薬剤師として働きながら副業をすることで、自由な時間が減ってしまうというデメリットがあります。特に正社員やフルタイムに近い勤務時間で働いている場合、少ない空き時間で別の仕事もこなさなければならず、友人や家族とのコミュニケーション、趣味などにあてる時間が極端に減ってしまうケースも。
また、十分な休息をとれないことで心身に不調をきたしてしまうおそれもあります。本業を続けながら無理のない範囲でできる副業を選びましょう。
収入が131万円の場合、年間で約36万円の負担が生じるため手取りは約95万円。さらに住民税や所得税の支払いも必要になるので、実質的な手取りはさらに少なくなってしまいます。本業以外に収入源を増やせるのは副業の魅力ですが、家族の扶養に入っている人は注意が必要です。
副業による収入がある場合は、確定申告が必要になる場合があります。確定申告の対象になるのは、本業の給与以外の所得が20万円を超えた場合です。確定申告する際は、自分で副業から得た売上や経費を計算して申告書に記入する必要があります。
確定申告をせずに放置していると、税務調査の際に未払いの税金を徴収されるので注意しましょう。
また、在宅でできる副業を選ぶ場合、不特定多数の人が出入りするカフェや公共の場で機密情報を扱わないといった配慮も必要です。
薬剤師として働きながら副業を成功させるには、目的を明確に決めておくことや、無理のない範囲でスキルを活かすことが重要です。本格的に副業を始めたいと考えている人は最後までチェックしてくださいね。
副業で成功するには、あらかじめ目的を決めておくことが重要です。目的を明確にすることで、仕事選びの方向性がおのずと定まります。たとえば、在宅での収入源を増やすことが目的であれば、メディカルライターや翻訳業が選択肢として適切でしょう。
副業のデメリットでも触れたように、副業を始めるにはプライベートの時間ある程度割く必要があります。限られた時間で効率よく成果を出すためにも、副業する目的を定めるようにしましょう。
たとえば、ライターであれば医療関連の記事執筆を行うメディカルライター、教育関連の副業なら医療系予備校の講師などがおすすめです。副業に取り組むことで、本業では得られない新しい知識を身につけることもあるでしょう。収入アップやスキルアップを望むのであれば、薬剤師の免許や知識を活用できる副業を探してみてください。
副業する際の勤務時間や作業量を決めるのは、自分自身です。副業を長く続けて成果を出すためにも、無理のない範囲で取り組むようにしましょう。
薬剤師が副業を探す方法として、クラウドソーシングサイトや転職サイト・転職エージェントの活用が挙げられます。どうやって副業を探せばいいのか迷っている人は、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
薬剤師として働きながら副業を探したいなら、クラウドソーシングサイトを利用してみるとよいでしょう。クラウドソーシングサイトとは、仕事の依頼主と受注者側がやり取りを行うためのサービスであり、インターネット上で手軽に業務を委託・受注できる点が魅力です。
クラウドソーシングサイトで仕事を探すためには、まずクラウドワークスやランサーズをはじめとするサービスへ実際に登録する必要があります。登録自体は無料でできるため、複数のサービスに登録し、自分の興味に合った仕事を探してもよいでしょう。
ただし、応募した案件を必ず受注できるわけではないので、収入が安定しにくい点は注意が必要です。メディカルライターのように薬剤師の資格が活かせる案件を中心に応募するなど、受注率を上げるための工夫を取り入れてみましょう。
転職サイトや転職エージェントを活用して副業を探す方法もおすすめです。薬剤師専門の転職サイトや転職エージェントでは、薬剤師向けのパートや派遣求人を数多く扱っています。また、求職者一人ひとりに担当者がつき、電話や面談を通じて個別のニーズに沿った職場情報を提供してくれるケースも。
mybestでは、薬剤師におすすめの転職サイトや転職エージェントを詳しく紹介しています。副業をするメリットやコツを知ったうえで実際に挑戦したいと考えている人は、ぜひチェックしてみてください。
マイベストは有料職業紹介事業の許認可を受けています。(13-ユ-315911)
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