幅広い薬の知識を活かし、人々の健康をサポートする薬剤師。活躍の場は多い反面、長く同じ仕事を続けているとストレスを抱えることもあり、やりがいを感じられなくなっている人もいるのではないでしょうか。また、これから薬剤師を目指す人にとっては、現役で働いている先輩が仕事のどのような部分にモチベーションを感じているのか気になるところでしょう。
本記事では、薬剤師としてやりがいを感じられる瞬間について、職場別の違いも含めて詳しく解説します。仕事がつまらない、つらいと感じたときの乗り越え方もあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
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薬剤師のやりがいとして、医薬品の専門家として多くの人をサポートできることや、患者から直接感謝してもらえることが挙げられます。また、年収が全国平均より高いこともモチベーションのひとつになりうるでしょう。以下で詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてください。
薬剤師のやりがいのひとつに、専門家として幅広い分野で貢献できることが挙げられます。薬剤師の代表的な仕事といえば調剤や服薬指導・管理ですが、それ以外にも新薬の開発や実験、医療機関へ自社製品の学術方法を提供するMR(医薬情報担当者)、血圧測定などのバイタルサイン聴取のような、さまざまな分野で活躍しているのが特徴です。
知識や経験を活かし、医療関係者や患者をサポートできる点にやりがいを感じる人は多いといえるでしょう。高い専門性や責任を求められる場面も多くありますが、自分の仕事が多くの人に役立っていると実感しやすい職業なのではないでしょうか。
ただし、製薬会社や行政機関など、患者と接する機会が少ない場所で働く薬剤師は、直接感謝の言葉を聞くことは難しいかもしれません。人とコミュニケーションを取るのが好きな人や、患者としっかり対話をしながら業務に取り組みたい人は、薬局やドラッグストアで働く薬剤師を目指すとよいでしょう。
薬剤師の年収は全国平均よりも高い傾向にあります。全国的な平均年収は461.0万円であるのに対し(参照:国税庁)、薬剤師の平均年収は2022年時点で583.4万円と、全国平均よりも100万円近く高い結果に。
仕事において大変だと感じることやストレスがあっても、収入という目に見える形で頑張りが返ってくるとやりがいを得られる人も多いでしょう。
職場別に感じられる薬剤師のやりがいとして、主に以下の5つが挙げられます。
順番に詳しく説明するので、就職先や転職先を選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
地域に密着しながら患者をサポートできるため、自分の仕事が人々の役に立っていることを実感しやすい職場だといえます。人とコミュニケーションを取ることが好きな人は、保険薬局や調剤薬局で働くことを視野に入れてもよいでしょう。
病院やクリニックは臨床現場に近い職場であるため、業務においても正確さやスピード感が求められます。医療現場の最前線でチームの一員として従事することで、ほかの職場にはないやりがいを得られるかもしれません。
OTC医薬品やサプリメントは種類が非常に豊富なため、患者の症状を聞き出し、最適な医薬品を提案できる薬剤師の存在が不可欠です。患者の健康へ長期的に寄り添ったり、直接感謝の言葉をもらったりすることで、仕事へのモチベーションが上がりやすいといえるでしょう。
そのほかにも、医薬品の品質管理や学会でのセミナーなど、製薬会社における薬剤師の仕事はさまざま。対人業務よりも薬の開発・研究をつうじてスキルを磨きたい人は、製薬会社での勤務を検討してみましょう。
さらに、厚生労働省で働く薬剤師の場合、調剤報酬の見直しや医薬品の料金設定を行うことも。直接的ではなくとも人々の健康を支えている実感を得やすいことは、行政機関で働く魅力といえるでしょう。
薬剤師の仕事がつまらない、大変だと感じる原因は職種や職場によりさまざまですが、多く見られる意見として以下のようなものが挙げられます。
就職先や転職先を選ぶ際の参考として、どのようなことでストレスを感じる可能性があるのか覚えておきましょう。
また、職場の同僚だけではなく患者とも日常的に接するため、コミュニケーションに失敗してしまったり、クレームを受けたりする可能性もあるでしょう。仕事の忙しさや難しさよりも人間関係で悩みを抱えやすい人は、慎重に職場を選んだほうがよいといえます。
病院・クリニックでは夜勤や当直が欠かせないため、求められるスキルの多さとプレッシャーから仕事がつらいと感じる人も。職場によっては、まだ薬剤師の仕事に慣れていない新人の頃から当直に入らなければならないケースもあり、知識や経験不足で迅速な対応ができずに悩んでしまうという意見も見られます。
また、医師や看護師と接するなかで意見が合わなかったり、一方的に仕事を押しつけられたりすることで悩みを抱える薬剤師もいるようです。チームの一員として業務を行っているにも関わらず、そのメリットを活かしにくい職場ではつらさを感じてしまうかもしれません。
また、薬剤師としての仕事だけではなく、レジ打ちや商品の陳列など、ほかのスタッフと同じ仕事を任されることも多くあります。薬剤師として長期的にスキルアップしたいと考えている人にとっては、焦りを感じやすいといえるでしょう。
また、新薬開発に携わる薬剤師であれば、常に最新情報に気を配り、自主的な勉強を続けなければいけません。そのため、学習意欲が低いとつらくなりやすい側面もあるでしょう。
地域医療や人々の健康のために働いていても、十分な感謝や協力が得られない現場ではやりがいを感じにくくなるといえるでしょう。
薬剤師の仕事にやりがいを感じない、つらいと感じたときの乗り越え方として、主に以下の5つが挙げられます。
薬剤師として長く働きたいと考えている人や、モチベーションを維持するための方法を知りたい人はぜひチェックしてください。
たとえば、薬剤師としてスキルアップするために、認定薬剤師の資格取得を目指すケースが考えられます。資格取得を目指すなかで身についた専門知識を普段の業務に活かせれば、今まで以上にやりがいを感じられるでしょう。新しい目標を設定することは、単にやりがいを見つけるだけでなく、自身を成長させる機会にもつながります。
悩みがすぐに解消しなかったとしてとも、誰かに相談することで肩の荷が下りて前向きになれることもあります。1人で抱え込まずに、身のまわりの信頼できる人に相談してみましょう。
仕事がつらいときは、思いきってからだを休めることも重要です。仕事にやりがいを感じられないときは、心身ともに疲れがたまっている可能性があります。
疲れやストレスを抱えた状態で仕事を続けると、思わぬ場面で重大なミスをしてしまうおそれも。一度仕事から離れ十分に休息をとることで、仕事のやりがいを見つめ直すきっかけになるでしょう。
毎日忙しく働いていると、つい目の前の仕事だけに集中してしまったり、ミスを犯して苛立ちを感じてしまったりするケースも少なくありません。なぜ今の仕事をしているのか迷いが生まれたら、感謝の言葉をもらってうれしかったときのことを思い出してみましょう。
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