
薬剤師のよくある転職理由は?退職時や面接時の伝え方も紹介
薬剤師として転職する際に、必ず聞かれる転職理由。ネガティブな理由を直接伝えると悪い印象を持たれ、採用に不利になるのではないかと心配になりますよね。
そこで今回は、薬剤師のよくある転職理由を詳しく紹介します。勤め先や応募先の企業に転職理由を伝えるときのポイントも解説するので、転職準備中の人はぜひチェックしてください。

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- ライフスタイルの変化や家庭の事情の場合の伝え方
薬剤師のよくある転職理由は?
まず、薬剤師のよくある転職理由を解説します。
厚労省委託事業「令和3年度 薬剤師確保のための調査・検討事業」によれば、薬局薬剤師の転職希望理由のうち、最も多いものは給与水準への不満で35.3%です。年代別で見ると、特に20代では病院勤務・薬局勤務ともに給与水準への不満が40%を超えています。
業務の内容・やりがいへの不満は15.4%で、低めといえます。
年収や待遇が不満

薬剤師のよくある転職理由として、年収や待遇への不満が挙げられます。年収や待遇は会社の方針により決まり、不満がすぐに解消されにくいため、転職を検討する人は多いでしょう。
具体的には、他社と比較して休暇が少ない、年収が低い、手当が少ない、努力しても評価されにくいなどの例が挙げられます。
薬剤師の収入は地域や業種によって異なり、人手不足の会社では高収入に設定されている場合もあるので、転職に魅力を感じる人が多い点が特徴です。
2026年度の調剤報酬改定では、薬局職員の賃上げを支援する「調剤ベースアップ評価料」が新設されました。これは40歳未満の勤務薬剤師などを対象に賃上げを目指す仕組みです。現在の勤め先で賃上げの予定があるかを確認するのもいいでしょう。
労働環境が悪い

労働環境が悪く負担が大きいことも、薬剤師の転職理由としてよく挙げられます。薬剤師は業務量が多く、長時間労働になりやすいため、心と体を休める時間が足りないと感じる人が多いためです。
職場によっては、業務過多により休憩時間すら取れなかったり、夜遅くまで帰れなかったりするケースもあります。慢性的な負担を抱えて心身の健康を壊し、やむを得ず退職する人もいるでしょう。
人間関係に悩んでいる

薬剤師のよくある転職理由には、人間関係の悩みもあります。薬剤師に限らず、人間関係は多くの人が転職を検討する原因だといえるでしょう。
薬剤師の人間関係に関する悩みは、業種ごとに異なる点が特徴です。たとえば、調剤薬局では閉鎖的な空間で少ない人員が長時間働くため、人間関係が密になり、合わない人と距離を置くことが難しいと感じられます。
一方でドラッグストアは、複雑な人間関係に悩まされやすい点が特徴です。登録販売者・美容スタッフ・レジスタッフなど、さまざまな立場のスタッフと働くうえに、接客業の要素が強いため、高いコミュニケーション能力を求められる場面も多くあります。
病院では、チームで働くため常に専門的な他職種と関わる必要があり、医師や看護師に気を遣って気苦労が絶えない人も多いでしょう。
職場の人間関係は働きやすさに直結し、簡単には改善できない場合が多いため、転職の決め手とする人もいます。
違う業種にチャレンジしたい

違う業種に挑戦したくなり、転職する薬剤師も多いと推測されます。病院・調剤薬局・ドラッグストア・企業など、薬剤師の職場は多岐に渡り、それぞれ業務内容は異なるからです。
たとえば、薬局薬剤師は患者それぞれの体質やアレルギーなどを把握し、管理を行います。患者の自宅へ出向く在宅医療も行っており、薬剤師としてのやりがいを強く感じるでしょう。
ドラッグストア薬剤師は、セルフメディケーションのサポートを得意としています。レジ打ち・品出し・売り場づくりなどを任される店舗もあり、サービス業に近い業務に携われるでしょう。
病院薬剤師は、院内で使用する薬剤の調整や管理、抗がん剤の治療計画のチェックなどを行い、薬に関する医師のサポートが求められる業種です。薬剤師の資格を活かして、他職種への転職を検討する人も多いといえます。
職種や業種によって適性が異なるため、今の業務内容が自分に合わないと考え、転職を視野に入れる人が多いのだといえるでしょう。
スキルアップが見込めない

スキルアップが見込めなくなり、転職を検討する薬剤師もいます。薬剤師は同じような業務の繰り返しになる傾向があり、スキルの偏りを感じるためです。
一般的に、勤務先が対応する診療科によって、医薬品の種類は限られます。似通った処方箋を繰り返し調剤しているうちに、業務が単調で楽しくないと感じることも。
薬剤師として幅広い知識を身に付けたい人は、転職によってキャリアアップを狙うのもひとつの手段でしょう。
ライフスタイルの変化や家庭の事情

ライフスタイルの変化や家庭の事情により、転職せざるを得ない薬剤師もいます。たとえば、家事育児との両立、家族の介護、引っ越しなどにより、時短勤務ができる職場や、通勤時間が短くなる職場への転職を考える人は少なくありません。
個人や家庭の事情に応じて職場を変えることは自然だと考える人は多いので、引き止められる可能性が低いといえます。
薬剤師が面接で転職理由を伝えるときのポイント
次に、薬剤師が面接で転職理由を伝えるときに、心がけておきたいポイントを解説します。
ネガティブな理由でも前向きな表現にいい換える
面接では、ネガティブな転職理由でも前向きな表現にいい換えるよう心がけましょう。不満をストレートに表現すると、採用企業に仕事への姿勢を疑われる可能性が高くなるためです。
以下では、転職理由の前向きな表現の例をまとめました。
①年収や待遇が不満な場合のいい換え方

年収や待遇が不満な場合は、なぜ収入アップや休暇の増加を希望しているのか、明確な理由を伝えるようにしましょう。
年収や待遇への不満だけを直接伝えると、採用後もすぐに不満が生じて辞めるかもしれないと思われかねません。一方で、明確な理由があるなら、仕事に対して意欲的だと判断されやすいでしょう。
具体的な例として、結婚や子育てに向けて安定した収入を得たい、仕事と休みのメリハリをつけてより能率を上げて働きたいなどが挙げられるでしょう。
年収や待遇を得るため、自分が会社にどのように貢献できるかもあわせて伝えると、好印象を得やすくなります。
②労働環境が悪い場合のいい換え方

労働環境が悪い場合は、わかりやすい状況説明と同時に、今後の展望を伝えるとよいでしょう。
客観的に見て労働環境が悪いことがわかるよう明確に伝えないと、ただの不満に聞こえたり、仕事への意欲が低いと捉えられる可能性があります。
労働環境を伝える際は、具体的な数字を用いて残業時間などを説明すると理解を得やすいでしょう。
具体的な例として、「残業時間が月平均◯時間を超え、知識を補う時間を確保できなかった」「勤務後や休日は勉強の時間に充てて資格取得に取り組みたい」などのいい換えができます。
③人間関係に悩んでいる場合のいい換え方

転職理由が人間関係の悩みである場合は、他責にならないよう注意しましょう。
前職の悪口や不満ばかり並べると、問題を周囲の責任にしてばかりな人かもしれないと思われ、印象が悪くなりかねません。転職後はどのような人間関係を構築したいか伝えると、ネガティブな印象が残りにくいでしょう。
たとえば、ほかの薬剤師と連携を取りつつチームワークを意識して働きたい、業務の効率的な進め方を話し合いながら成長していきたいなどのいい換えが可能です。
④スキルアップが見込めない場合のいい換え方

スキルアップが見込めない場合は、仕事に対する目標があるといい換えができるでしょう。
新たな目標があり成長したいと伝えると、仕事に対する熱意を効果的にアピールできます。
たとえば、がん専門薬剤師になるために最新のがん治療を行っている職場で経験を積みたい、幅広い薬品の知識を身につけて仕事のフィールドを広げたいなどといい換えましょう。
⑤ライフスタイルの変化や家庭の事情の場合の伝え方

育児・介護・引越しなど、やむを得ない事情はそのまま正直に伝えましょう。
自分の事情をきちんと伝えた上で「新しい環境でも長期的に貢献したい」という前向きな姿勢を添えることが重要です。
嘘をつかない

面接では、転職理由を捏造して嘘をつかないように気をつけましょう。
嘘をつくと矛盾が生じやすくなるため、主張に一貫性が感じられず、説得力がなくなります。上手に取り繕えたとしても、嘘だと気付かれたときに採用企業からの信頼度が下がってしまうでしょう。
たとえば、人間関係に関する悩みが原因で転職するのに、ポジティブにいい換えようとしてキャリアアップなど別の理由に置き換えると、矛盾が生まれやすくなります。
仮に入社できても、業務内容や条件にミスマッチが生じ、希望する働き方とかけ離れる可能性があるので、転職理由は正直に伝えましょう。
具体例を用いて的確に説明する

転職理由を伝えるときは、具体例を用いて状況がわかるような説明を心がけましょう。的確な説明によって、採用企業に事情を理解されやすくなります。とくに数値を用いて状況を説明すると、より面接官に伝わりやすい点が特徴です。
たとえば、残業時間や休日出勤が多かったと伝える場合は、具体的な数値を交えて的確に表現するとよいでしょう。残業時間が毎月◯時間あった、休日出勤が月◯回だったなど、イメージしやすい説明は共感を得やすいため効果的です。
志望動機と繋げる

転職理由を伝えるときは、志望動機や希望する働き方を交えて話すよう心がけましょう。転職理由と志望動機に一貫性を持たせると、説得力が生まれるうえに、仕事への熱意が伝わりやすくなるためです。
伝える内容を考えるときのポイントは、現在の勤め先では実現できず、採用企業では叶えられる働き方を見つけること。具体的には、管理薬剤師となりスキルを磨きたい、専門的な知識を高めたいなど、今後のキャリアプランと絡めて伝えるとよいでしょう。
薬剤師が現在の勤め先に転職理由をスムーズに伝える方法
最後に、薬剤師が現在の勤め先に転職理由をスムーズに伝える方法を解説します。
不満や文句をいわない

退職時には、不満や文句をいわないことがマナーです。薬剤師の業界は狭く、転職してからも前職の人との繋がりが発生する可能性があるため、円満に退職できるよう努めましょう。
穏便に辞められるよう、面接時と同様にポジティブな表現を心がける事が大切。違う職場で経験を磨きたい、挑戦したい業種があるなど、ステップアップを目的として退職すると伝えることがおすすめです。
具体的な理由は伝えなくてよい

退職時には、具体的な理由を伝えないほうがスムーズに辞められる場合が多いでしょう。
具体的な転職理由を話すと、引き止められる可能性が生じます。不満な点を解消するので転職を考え直すよう提案されるケースもあるので、辞める理由には極力触れないようにするとよいでしょう。
転職活動に疑問点があるならエージェントの利用がおすすめ

転職理由や志望動機が思い浮かばず、転職活動への疑問点が多いなら、エージェントの力を借りて転職に関する悩みを解決することがおすすめです。
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