Dolby Atmos(ドルビーアトモス)は、音を空間全体へ立体的に表現できる3D音響技術です。映画館やホームシアターが代表的ですが、最近はスマートフォンやイヤホンなど身近なデバイスでも対応するものが増えています。とはいえ、「音質がよくなるの?」「臨場感や没入感が高まるって本当?」など、気になることが多いですよね。
本記事では、Dolby Atmosの基本的な仕組みと特徴をはじめ、従来の音響システムとの違い、家庭での導入方法について詳しく解説します。Dolby Atmosで何ができるのか、そして自分の環境で体感できるか知りたい人は、ぜひ参考にしてください。

オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ・ビジュアル機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
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Dolby Atmosは、従来のサラウンド音響に「高さ」という新次元を加えた3D音響技術です。前後左右だけでなく上下方向からも音が聴こえるため、ヘリコプターが頭上を通過したり、雨が上から降ってくるように感じたりと、映像に包み込まれるような没入感を得やすくなります。
従来のステレオは左右、サラウンドは前後左右へと音の広がりが増え、Dolby Atmosでは前後左右に加えて上下方向に細やかな音の定位を表現できるのが特徴です。音が空間内を移動したり、天井付近の反響まで表現したりと、距離感や広がりまで再現できるため、映画・ゲーム・音楽の臨場感がいっそう高まります。
なお、一般的にスピーカー数が多いほど立体音響は表現しやすいものの、Dolby Atmos対応の機器が必ずしも大がかりになるとは限りません。再生環境に合わせて音の広がりを作り出す設計なので、スピーカーの数を大幅に増やさなくても臨場感あるサウンドを体感できるでしょう。
Dolby Atmosの最大の特徴は、オブジェクトベースと呼ばれる音響設計思想です。従来のステレオやサラウンドは、スピーカーごとに音を割り当てるチャンネルベース方式でしたが、Dolby Atmosでは音の1つひとつに3D空間上の位置情報を持たせ、空間内のどこで鳴る音なのかを指定しています。
加えて、指定した位置どおりに聴こえるよう、部屋の形状やスピーカーの数・配置に合わせて、システムが「どのスピーカーからどれくらいの音を出すか」を自動調整するのがポイントです。たとえばヘリコプターが頭上を移動するシーンでは、「上空から後方へ移動する音」として再現され、天井スピーカーがある環境なら本当に上から聴こえる体験ができます。
Dolby Atmosは天井スピーカーがないサウンドバーやヘッドホン・イヤホンでも、音の広がりや高さ方向の立体感を得やすいように音を振り分ける仕組みです。スピーカーの位置に音を固定するのではなく、音を空間へ自由に置ける仕組みこそが魅力といえます。
Dolby Atmosは、映画館・自宅・スマホなど、さまざまな環境で体験できます。映画館のDolby Cinema対応劇場では、前後左右だけでなく天井にも多数の独立したスピーカーを配置したリアルな立体音響システムを楽しめますが、自宅などでは利用シーンや設置スペース、予算に合わせて方法を選ぶのが現実的です。
スマートフォンでは対応アプリとイヤホン・ヘッドホンを使えば、外出先でDolby Atmosの立体感を手軽に体験できます。自宅では、Dolby Atmos対応テレビやサウンドバーで簡単に導入する方法と、天井スピーカーを含む複数のスピーカー構成で本格的にホームシアターを構築する2通りが主流です。
どの環境でもDolby Atmosを楽しめますが、天井スピーカーを備えた環境ほど立体感の効果は強く、サウンドバーやスマホでは「それらしい立体感」にとどまる場合があります。なお、Dolby Atmosを含む空間オーディオ対応機器について詳しく知りたい人は、以下のコンテンツを参考にしてください。
Dolby Atmosを体験するには、対応機器だけでなく対応コンテンツを選ぶことが不可欠です。Dolby Atmos対応かどうかは、パッケージや配信サービス上のロゴや表記を確認することで見分けられます。一般的なDVDには収録されていないため、Blu-ray・UHD Blu-rayのパッケージ裏面にDolby Atmosのロゴがあるかチェックしましょう。
配信サービスでは表示方法が異なり、たとえばNetflixではプレミアムプラン限定で作品詳細にDolby Atmosアイコンが表示され、Amazon Prime VideoやDisney+では作品詳細から対応表記を確認できます。音楽配信ではApple Musicの楽曲詳細にDolby Atmosや空間オーディオといったラベルが表示されます。
Dolby Atmosの表記を探すことが、対応コンテンツを確実に選ぶためのポイントです。ただし、ロゴが表示されていても利用プランや再生デバイス、通信速度などの条件によっては再生できないことがあるので、事前に対応状況をよく確認しましょう。
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