手軽に設置してテレビの音質をグレードアップすると謳う、SONY(ソニー) サウンドバー HT-S100F。「テレビの音声が聞き取りやすい」と評判です。一方で、「低音が弱く感じる」「ランプの点灯がわかりにくい」と気になる口コミも存在し、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のサウンドバーとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、サウンドバー選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ・ビジュアル機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
ソニー サウンドバー HT-S100Fは、テレビの音が聞こえやすくなればよいという人におすすめです。専門機器を使い音域ごとに音量を測ると、声の芯が聞こえやすくなる100Hz付近で約89.2dBもの音量を記録し、満足といえる基準の75dBを上回りました。声の輪郭や聞き取りやすさに影響する、1~2kHz付近の音量はやや小さめでしたが、雑音が少なく声がクリアに聞こえやすいでしょう。
低音の鳴りも良好。とくに超低音〜中低音の音量が、高評価の基準値80dBを上回る、81.7dBとボリュームがありました。一方で、低音の芯となる40Hz付近では69.7dBと控えめ。比較した全商品の平均値である約71.6dB(※執筆時点)を下回り、「低音が弱く感じる」という口コミは払拭できませんでした。体に響くような感覚は得られず低音の迫力にはやや欠けるため、自然な響きで聞きたい人向きといえます。
音が前方向に飛ぶところはメリット。テレビ周辺の音量の差を実測すると、上下左右は1.3dBほどしか音量の差が出なかったのに対し、前後では2.27dBもの音量差がありました。映画館のように音が移動する感じや包まれるような立体感は足りないものの、見ている人までまっすぐに音が届きますよ。
音声フォーマットは地デジ・BS放送に対応し、切り替えなしで映画もテレビ番組も楽しめます。操作はボタン・リモコンの両方で行えました。動作状況はライトで確認可能。口コミに「ランプの点灯がわかりにくい」との指摘もありましたが、使いはじめに取扱説明書で確認すればさほど困らないでしょう。「手軽に置けるスリムな形状」と謳うとおり、コンパクトなワンボディでテレビ下に設置しやすいのも利点です。
自動音場補正や立体音響のDolby Atmosに非対応で、音のカスタム性はいまひとつ。「テレビの音声が聞き取りやすい」との口コミどおりテレビ番組を見るには十分ですが、音にこだわる人には物足りない可能性があります。接続方法も上位商品のように充実しているとはいえず。値段は15,000円前後と比較したなかでは手に取りやすい価格帯ではあるものの、機能性を重視する人はほかの商品もチェックしてみてください。
価格は執筆時、ECサイト参照
実際にソニー サウンドバー HT-S100Fと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイサウンドバーと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
ソニー サウンドバー HT-S100Fのデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
JBL
まるで映画館のような大迫力サウンド!自宅の音が生まれ変わる
ソニーのHT-S100Fは、手軽に置けるスリムな形状を謳うサウンドバーです。シンプルで美しいデザインながら、2ウェイスピーカーシステムを採用。ドーム型のトゥイーターとコーン型のウーファーをそれぞれ左右に1基ずつ搭載し、人の声がクリアに聞こえるつくりです。バスレフレックス構造によってスリムなサイズながら低音の響きにも配慮しています。
アンプには、原音に忠実だとするソニー独自のデジタルアンプ「S-Master」を搭載。リアスピーカーがなくてもサラウンド音場を体感できる、「S-Force フロントサラウンド」と呼ばれる音場処理技術も採用しています。
サウンドモードはシネマ・ミュージック・スタンダードの3種類。オートサウンドを設定すると、ニュースから音楽番組にチャンネルを替えても、コンテンツに合わせた設定に自動で変更されます。そのほか、人の声の聞きやすさを高めるボイスモード、小音量にしてもはっきりとした音声に聞こえるナイトモードも設定可能です。
ソニーでは2024年6月に新製品のサウンドバー「HT-A9000」「HT-A8000」を発売。どのような性能なのか気になりますよね。マイベストでは2021年に発売した「HT-A9000」の旧型商品である「HT-A7000」も実際に検証したので、スペックとともに違いをご紹介します。
<HT-A9000>
<HT-A8000>
<HT-A7000>
「HT-S100F」が搭載していない、上位音声フォーマットのDolby AtmosやDTS:Xはどの商品も搭載。そのほかに、3商品ともソニー独自の立体音響技術360 Spatial Sound Mappingを採用しています。新製品の2つでは、「HT-A7000」で必要とされた別売リアスピーカーがなくても空間に仮想スピーカーを生成できるようになりました。
「HT-A9000」では「HT-A7000」より36%の小型化を実現しながら、より多くのスピーカーを搭載。サイドスピーカーを加えることで、水平方向への音の広がりが強化されています。実際の検証で「HT-A7000」が苦手とした、前後左右への音の広がりにくさを払拭できる構造です。
また、「HT-A7000」でもアプリからの操作に対応していましたが、新製品ではスマホを使ったセットアップも可能に。それにともない、リモコンのボタンもシンプルになりました。こだわりの技術を詰め込んでいるだけあっていずれも値が張りますが、「HT-S100F」の検証結果をチェックして、よりハイレベルな音響に挑戦したくなった人は検討してみてください。
人気のサウンドバーを比較検証したところ、ソニー サウンドバー HT-S100Fには5つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
「テレビの音声が聞き取りやすい」と評判だったように、声の聞き取りやすさは良好です。
2m離れた場所でテレビから再生される音源の音量を測定したところ、声の芯の聞こえ方に影響する100Hz付近の音量は約89.2dB。満足といえる基準の75dBを上回りました。
声の輪郭や聞き取りやすさに影響する、1~2kHz付近の音量は63.2dBと少し小さめ。とはいえ、比較した全商品の平均値は61dB(※執筆時点)で、75dBに届いた商品はなく、平均以上の音量は出せていました。
ハキハキとした発音とはいえませんが、かといって声が重なりぼやけることもほとんどありません。雑音が少ないためクリアに聞こえやすく、ありのままの声質が自然に表現されるところが本商品の魅力。ニュース・バラエティ番組はもちろん、効果音の多い映画・ドラマでも声が埋もれずに耳に届くでしょう。
低音はよく鳴っていて、くっきりタイトな響きです。サウンドバーから2m離した距離で音量を測定したところ、超低音〜中低音の音量は81.7dBと、満足といえる基準の80dBを超える大きさに。聞き逃しやすい低めの効果音まで、耳に届きやすいといえるでしょう。
一方で、低音に芯があると感じやすくなる40Hz付近の音量は69.7dBと、比較した全商品の平均値である約71.6dB(※執筆時点)を下回りました。比較したなかにはどちらの音域も80dB以上と迫力のある商品もあったのに対し、低音が体に響くような感覚は味わいにくいでしょう。「低音が弱く感じる」という口コミがあったように、映画館のようなずっしりとした響きを期待していると、少し違うと感じるかもしれません。
映画の演出を手助けするほどのパンチ・迫力はありませんが、必要以上に低音を主張させないのがこの商品のよいところともいえます。自然な響きを楽しみたい人におすすめです。
一方で、左右は1.3dB、上下は1.31dBと音量の差は小さく、音の移動感・包み込まれるような立体感は得にくいといえます。比較した商品内ですべての方向で2dB以上の開きがあったのは約3割と少なく、本品も映画館をイメージしている人には物足りないかもしれません。映画の臨場感をアップさせたい人よりも、テレビの音を聞こえやすくしたい人向きです。
本体のボタン・リモコンの2つで操作可能です。アプリと連動しスマホから操作できる商品と比較すると利便性に劣りますが、リモコンに慣れれば問題なく扱えるでしょう。
地デジ・BS放送で使える音声フォーマットのAACにも対応。比較したAAC非対応の商品は、映画鑑賞のあとテレビ番組を見るときに設定を変える必要があったのに対し、設定を気にすることなくテレビ番組から映画までシームレスに楽しめます。
動作状況はライトの点滅を見ればわかる設計に。とはいえ、比較したなかにはディスプレイに文字が表示される商品もあったため、口コミのように「ランプの点灯がわかりにくい」と感じる人もいるかもしれません。使いはじめは取扱説明書で表示を確認してくださいね。
「手軽に置きやすいコンパクトなサイズ」をアピールするだけあって、設置もスムーズ。実測した高さはわずか6.4cmと低く、テレビに重なりにくいところがメリットです。幅が90cmあるため1m以上のテレビ台があることが条件にはなるものの、奥行きも8.8cmと比較したなかでも薄めのタイプでした。
重さは2.4kgと軽量で持ち運びも簡単です。比較したほかの商品では、サウンドバー本体が軽くても、サブウーファーが8kgを超え持ち運びを負担に感じる商品も。対して本品は、力に自信がない人でも気軽に設置できますよ。
ソニー サウンドバー HT-S100Fにはたくさんのメリットがある反面、気になった点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
機能性を詳しく確認したところ、音質のクオリティをあげる機能が少なく、評価は伸び悩みました。詳細は以下のとおりです。
大きな音を抑えつつ声の発音がクリアに聞こえる、ナイトモードを搭載するところはメリット。深夜に音量を小さくしても、セリフの聞き逃しを最小限に抑えられます。静かな環境で映画を楽しみたい人にぴったりの性能です。
一方で、そのほかのカスタム性の高い機能の搭載はありません。比較したなかには立体音響のDolby Atmosを搭載している商品が多かったなか、非搭載の商品は本商品を含む4つだけでした(※執筆時点)。本商品のようにイコライザーを設定できない商品も少なく、音質を改善することより、あくまで音を聞き取りやすくするための商品であるともいえます。
部屋に合わせて音質を最適化する自動音場補正も非対応。同社の「HT-A7000」に搭載されていた圧縮音源の音質を改善する機能もなく、シンプルな設計でした。
接続方法はHDMI・Bluetooth・光デジタル・USBの4つ。テレビとの接続がHDMIケーブル1本で済むところや、USB接続で動画配信やPS5などのゲームをする人でも使いやすい点がメリットです。お手持ちのテレビ・HDMIケーブルがARCに対応していない場合は、HDMIケーブルのほかに別途光デジタルケーブルを用意すれば接続できますよ。
しかし、HDMIが上位規格のeARCに対応せず、UHD Blu-rayなど高品位音声フォーマットが使えないところは注意が必要。ブルーレイを高音質で楽しもうとしている人には不向きです。そのほか、アナログ接続が使えず、ステレオミニジャックを使うAV機器との接続はできませんでした。
Bluetoothに繋げばスマホ・タブレットの音源も楽しめますが、Wi-Fi非対応なので毎回接続の操作を行う手間がかかる点も気がかり。上位商品には以下の6つの接続すべてに対応するものもあったなか、こちらは充実しているとはいい難い結果です。
チャンネル数 | 2.0ch |
---|---|
HDMI規格 | ARC |
Dolby Atmos対応 | |
AAC対応 | |
DRC機能 |
良い
気になる
入力端子 | HDMI、光デジタル、USB |
---|---|
出力端子 | HDMI |
サウンドバーのタイプ | ワンボディ |
AirPlay対応 | |
専用アプリあり | |
イコライザー機能 | |
専用リモコン付き | |
音声アシスタント対応 | |
壁掛け対応 | |
Chromecast対応 | |
DTS:X対応 |
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ソニー サウンドバー HT-S100Fはシンプルな設計で、テレビのスピーカーよりも音声を聞き取りやすくできる点が魅力。しかし、比較したなかには低音を強調したり、立体的に音が響いたりと特徴のある商品もありました。ここでは、音のカスタム性に優れた商品をご紹介します。
実際に音量を確かめると、200~15Hzと40Hz付近の両方で82dB以上のボリュームが出せていて、厚みある低音の迫力を感じられました。音の広がりも優秀。左右の音量差が2.5dBと大きく、背後にあるリアスピーカーが細かい音までとらえたため、その場にいるような臨場感を味わえるでしょう。前後・上下の伸びもよく、まるで映画館にいるかのような没入感を表現しますよ。
Dolby Atmos・自動音場補正など、音質を高める機能も充実。専用アプリからの操作もでき、動作状況は本体のディスプレイに表示されるためわかりやすいと感じました。
ただし、魅力の多い商品ですが、大型のサブウーファーが設置できることと、ボリュームのある低音が響いても近隣に迷惑がかからない環境があることが必須。条件を満たすのであれば、本格派のサウンドを楽しめるのでおすすめです。
予算が少なくても音質のよさを妥協したくないなら、DENONの「DHT-S217」がうってつけ。執筆時点で2万円台と挑戦しやすい価格帯ながら、立体音響のDolby Atmosに対応するため、音にこだわる人にとってコスパのよい選択肢といえます。
実際に聞くと、迫力を出すというよりはバランスよく個々の音を際立たせた鳴り方でした。低音域の音量は強すぎず、ほかの帯域に埋もれることなくクリアに聞こえるのがポイント。上下・前後には広がりづらくライブ鑑賞にはあまり向かないものの、ある程度の臨場感は味わえるため、アクションシーンのある映画におすすめです。
ナイトモード・イコライザー設定ができ、用途や時間帯に合わせた音質調整は可能です。動作状況は本体のインジケーターで確認できます。Blutetoohで接続すれば、スマホやタブレットのなかの音楽も高音質で楽しめますよ。
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