プロジェクターって面倒くさい…なら、天井につければ解決です!照明一体型「Aladdin X」vs「Anker」の結末は?【4商品比較】
春から始まる新生活に向け、テレビの購入や買い替えを考えている人も多いでしょう。しかし実はいま、テレビと並んで注目を集めているのが、壁に映像を投影できる「プロジェクター」です。
「自宅で手軽に映画館気分が味わえる」とのことで映画好きはもちろん、家族みんなで楽しめるのでファミリー層にも人気です。また、一人暮らしを始めるにあたり、「テレビ代わりにプロジェクターを買う」なんて人も意外と増えています。
だいぶ一般的になりつつある「プロジェクター」ですが、モバイル向けから本格的なものまで商品数も多く、価格帯もピンキリでどれを選べばいいのか分からない。
いざ購入に踏み切ろうとしても、置く場所どうするか問題が意外と大きく、「興味はあるけれど買うところまでは……」という人が多いのではないでしょうか。
しかし、「照明一体型プロジェクター」なら、そんな心配は無用。なかでも、今回紹介するAladdin X「Aladdin X2 Plus PA2P22U02DJ」は、初心者を含め多くの人におすすめです。
では、照明一体型のメリットとともに、本商品のスゴいところを紹介しましょう。
本コンテンツの情報は公開時点(2025年2月26日)のマイベストの情報をもとに執筆しております。また、本コンテンツ内の価格情報はすべて税込で表記しております。

テレビ・プロジェクターなどの映像家電や、ノートパソコンやプリンターなど家電全般の比較・コンテンツ制作を経験し、家電チームのマネージャーに就任。キャリブレーションソフトを用いたテレビ・プロジェクターの画質測定を設計したり、ノートパソコンのベンチマークテストに取り組んだりしてきた。「ユーザーにとってベストな選択体験を提供する」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。

世の中には「まだ知らない良いもの」がたくさん。マイベマガジン編集部は、商品比較サービス「マイベスト」の情報をベースに、知ると暮らしがより便利になるアイテムや情報をお届けしていきます。
商品数は少ないけれどメリットは多い照明一体型プロジェクター
照明一体型プロジェクターは、天井に設置するシーリングライトとプロジェクターが合体した商品です。
天井の引掛シーリングが一般的な形状であれば、一般的なシーリングライトと同じ感覚でカチッとはめ込むだけでセッティングが完了。そこまできたら、あとはプロジェクターを起動するだけ!
この手軽さが大ヒットしている理由です。ただ、ジャンル内での商品数は少なく、現状ではメーカーは「Aladdin X」か「Anker」の2択で、プロジェクターの中でもかなり異色です。
一般的なプロジェクターの場合、毎回の設置や後片付けが必要で、場合によっては机の上を片付けたり、電源を引っ張ってくる必要もあります。近年の商品はオートフォーカスや自動台形補正機能を搭載していますが、位置や角度、歪みなどの微調整は結局手動です。わずかな手間ですが、毎回となるとかなりわずらわしいもの。
実はこのわずらわしさこそが、プロジェクターを使わなくなる最大の理由。でも、照明一体型なら、設置も微調整も初回のみ。机の上を片付ける必要もなければ、延長コードも不要です。テレビ感覚で使えるので、面倒くさくて使わなくなることがないのが最大の魅力です。

天井に設置するため置き場所に困らず、狭い部屋でも場所を取りません。
小さな子どもがいる家庭の場合、歩き回ってプロジェクターが落ちたり倒れることがない点もうれしいポイントです。
照明一体型プロジェクターのマストバイ:Aladdin X「Aladdin X2 Plus PA2P22U02DJ」
- おすすめスコア:★4.52(1位 / 4商品中)
- 映像の明るさ:★4.96(1位)
- 映像のきれいさ:★5.00(1位)
- 動きの滑らかさ:★4.00(2位)
- 音質のよさ:★4.65(1位)
- 投影のしやすさ:★4.10(2位)
- ネット機能の充実度:★4.40(2位)
- 照明の性能の高さ:★4.02(2位)
Aladdin X「Aladdin X2 Plus PA2P22U02DJ」(販売価格10万4,800円)は、照明一体型プロジェクターの先駆けである「Aladdin X」が開発・販売するハイエンドモデル。大ヒットした「スイカゲーム」の開発元としても有名なメーカーです。
もともとは「popIn株式会社」として2008年に設立された東大発ベンチャーでしたが、現在は中国のプロジェクター大手「XGIMI」の子会社となり、「Aladdin X」に名称を変更。これに伴い、商品名も「popIn Aladdin 2 Plus」から「Aladdin X2 Plus」に変更されました。
「Aladdin X2 Plus PA2P22U02DJ」の魅力は、なんといってもその手軽さです。工事不要で設置でき、設定や調整も初回時のみ。毎回出したり片付けたりする手間もいらず、テレビ感覚でリモコンのスイッチを押すだけ。これで家族みんなで大画面映像が楽しめます。
特に優れているのが画質・音質で、解像感のある「映像のきれいさ」は★5.00と満点の評価。照明一体型だけでなく、一般的なフルHDプロジェクターと比べてもトップレベルの画質です。
音質も★4.65とトップの評価で、低音の表現力が秀逸。爆音や地響きのような重低音や音の広がり、左右の音の移動が十分楽しめます。
多くの動画配信サービスに対応していますが、楽しめるのは映像だけではありません。子どもや女性に訴求力が高そうなアプリも豊富に用意されており、家族全員が楽しめること間違いなし。時計や風景などを映しておくこともできるので、インテリアの一部として使うのもアリです。
照明一体型なのでもちろん、シーリングライトとしての使い勝手も重要です。しかし、これも文句なし。調光・調色の組み合わせパターンはなんと1万通りで、好みの照明設定は4つまで登録が可能。ボタンひとつですぐにシーンに合わせた好みの照明に切り替えられます。

短焦点レンズを搭載しているので、投影距離がさほどいらないのも魅力です。壁までの距離が1mでも約50インチ、2m離れていれば120インチ相当の大画面が楽しめます。
画面サイズを考慮すれば、テレビよりもかなり格安で大画面映像が楽しめることになります。
4商品を比較してわかった! 「Aladdin X2 Plus PA2P22U02DJ」がマストバイな3つの理由
理由①:高価格帯のフルHD商品と肩を並べるほどの画質・音質
理由②:4つの照明設定を登録!ボタンひとつでシーンに合わせた照明に
理由③:大人も子どもも楽しめる!幅広いアプリのラインアップ
ほかの照明一体型プロジェクターも気になる、ほかの商品との性能差や価格差も知りたい、なんて人はマイベストの照明一体プロジェクター比較コンテンツも参考にしてください!
理由①:高価格帯のフルHD商品と肩を並べるほどの画質・音質
先ほども軽く触れましたが、もっと高価な置くタイプの商品と比べても、トップクラスの実力であることは間違いありません。
とくに「映像のきれいさ」は★5.00と満点評価で、4商品のなかでも解像感は抜きん出ています。実写の人物の顔はパーツやディテールまでくっきりと表現されており、コントラストや色再現性も文句なし。特殊効果のエフェクトも美しく映えています。
ちなみに、解像度はフルHDなので、4Kプロジェクターと比べると精細感は1段階落ちますが、照明一体型プロジェクターには現時点では4Kの商品が存在しません。置くタイプのプロジェクターでも4Kの商品となると、20万円オーバーが当たり前です。
映像の明るさも★4.96と優秀で、最大輝度は測定値で783ANSIルーメン。輝度ムラもほとんどありませんでした。
日中でもカーテンなどで部屋をちょっと暗くすれば、十分映像を楽しめます。ただし、高価な据え置きプロジェクターと比較すると輝度はやはり物足りず、寒色系の映像はやや白っぽくなってしまいます。
テレビチューナーと接続することで地上波の視聴も可能です
音質も★4.65で4商品中トップの成績で、特に低音の表現力が秀逸です。爆音や地響きのような重低音はもちろん、芯のある音質重視の低音が印象的です。
音の広がりや左右の移動感も十分に楽しめます。検証時にも「プロジェクターの低音としては十分過ぎる。効果音や人の声などの安定感もある。」と好評でした。

画質を追求するなら、高価格帯の据え置き4K商品という選択肢はありますが、最上位クラスは35万程度と高額です。
しかし本商品は同じフルHDの解像度なら、据え置きタイプの上位商品と肩を並べるほどの実力です。この画質・音質で照明がついて10万ちょっとと考えると、かなりコスパがいい商品といえます。
理由②:4つの照明設定を登録!ボタンひとつでシーンに合わせた照明に
照明一体型なので、もちろんシーリングライトとしても使い勝手がよくなければ意味がありません。「Aladdin X2 Plus PA2P22U02DJ」は100段階で明るさの調節ができ、さらに温かみのある電球光から白い昼光色まで、100段階で調色も可能です。
調光・調色がそれぞれ100段階で1万通りの組み合わせが可能ですが、メモリ機能を搭載しており、好みの照明設定を4つ保存できます。ボタンひとつで切り替えられるので便利!
さらに、リモコンには点灯/消灯をワンタッチで切り替えられるボタンも用意されているので、壁のスイッチと同じ感覚で使用できます。
例えば、メモリ機能に「普段使い用の全灯」「食事しながら映画を見る中間色」「リラックスタイム用のオレンジ灯」「就寝時の弱いオレンジ灯」といった4種類を登録しておけば、どんなシーンにも素早く対応できるでしょう。
日の出を再現した温かみのある照明が30分かけて徐々に明るくなる「おはようタイマー」なんてユニークな機能も搭載しています。朝が苦手な人も、この機能で自然な目覚めができるかも……。
ただし、シーリングライトの性能にこだわりたいなら、同社の「Aladdin X2 Light」のほうがおすすめ。12畳以上の部屋でも隅々までしっかり照らすことができ、カラフルなライトに切り替えられる「ムードライト」も搭載しています。
本商品は明るさは十分ですが、部屋が広いほど全体を明るく照らしにくくなります。

iOSとAndroidに対応したスマホアプリ「Aladdin X」をインストールしておけば、スマホを照明のリモコンとしても使えます。
ベッドでスマホを見ながら、起き上がることなくライトを操作できるので便利です。
理由③:大人も子どもも楽しめる!幅広いアプリのラインアップ
子ども向けとしては、動物図鑑や世界の絵本、世の中の素朴な疑問をテーマにしたクイズなどの知育アプリがあらかじめいくつか入っています。
どれも映像を見るだけでなく、動物の鳴き声が聞けたり、リモコンを使って操作したりとプロジェクター特有の楽しみ方ができます。
さらに、大人が楽しめるアプリもあらかじめ用意。音楽配信やラジオはもちろん、「おうちヨガ」や「おうちカラオケ」などのコンテンツもあり、専用マイクも公式販売されています。
時計やキレイな風景、フォトメモリーなどを表示しておくことも可能なので、インテリアの一部としても使えます。
このコンテンツの充実ぶりは、さすが「スイカゲーム」を作ったメーカーといったところ。家族全員が楽しめるので、購入の際には家族向けに良い説得材料になりそうです。
このほか、公式アクセサリーとして、テレビ放送を観るための専用チューナーやゲーム機を接続できるワイヤレスコネクターなどもあり、楽しみ方も広がります。

残念ながら本体は「Netflix」と「Amazon Prime Video」の公式アプリには非対応。Web版での利用となるため、他のアプリと比べるとリモコンでのカーソル操作がやや不便です。
ただ、コネクターを追加することで、スイッチやレコーダーの映像も繋げるようになり、Fire TV Stickなどのストリーミングデバイスを公式アプリでみられるようになります。
iPhoneやAndroidからミラーリングして利用という手もありますが、ちょっと画質が低下してしまいます。
まとめ:どんなタイミングでも「面倒くさくない」!初めてのプロジェクターに最適です
今回、Aladdin X「Aladdin X2 Plus PA2P22U02DJ」がマストバイである理由をお伝えしましたが、画質・音質はお値段以上でシーリングライトとしても快適、コンテンツも豊富で文字通り家族全員で楽しめる優秀な商品です。
ですが、上記の3つの理由に加えて特に推したい点がやはり「とにかく手軽」なこと。プロジェクターを使わなくなる大きな要因である「面倒くささ」が一切なく、いつでもボタンひとつで使える快適さは置くタイプの商品にはないメリットです。逆に利用頻度はどんどん増えるでしょう。
この手軽さは特にプロジェクター初心者にはピッタリなので、初めてのプロジェクターを探しているなら、真っ先に検討してほしい逸品です。
ほかの照明一体型プロジェクターも気になる、ほかの商品との性能差や価格差も知りたい、なんて人はマイベストの照明一体プロジェクター比較コンテンツも参考にしてください!
(執筆/マイべマガジン編集部・㓛刀友如)
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