インターネット回線を契約すると使えるプロバイダのメール。プロバイダのメールはフリーメールと何が違うのか、どんなシーンで使うのかわからない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、プロバイダメールの特徴や注意点、設定方法を解説します。プロバイダメールを活用するシーンについても解説するので、プロバイダのメールを利用する際は参考にしてみてください。
大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後マイベストに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また自身が行う検証の中で通信会社の公表値と異なる数値も発表、わかりにくいと言われる通信サービスだからこそ、理解しやすく信頼できるコンテンツの企画制作を心掛けている。
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プロバイダのメールとは、光回線などインターネット回線の契約でついてくるメールサービスのことです。使えるメールアドレスは、プロバイダのドメインが設定されます。例えば、プロバイダであるOCNと契約した場合、付与されるメールアドレスは「ユーザー希望の文字列@メールホスト名.ocn.ne.jp」です。
なお、一部のプロバイダは、インターネット回線の契約がなくてもプロバイダのメールを使えるサービスを有料で提供しています。
プロバイダメールとGmailやYahoo!メールなどのフリーメールとの違いは、安全性や信頼性の高さにあります。プロバイダメールでは迷惑メール対策が取られており、メールのウィルス対策もできるのが特徴です。
また、フリーメールは無料で誰でも登録できて、第三者に再利用される可能性があります。一方、プロバイダメールはインターネット回線に契約した人が使えるため、信頼性が高く第三者にも再利用されません。
安全性や信頼性の高いプロバイダメールのメリットは、迷惑メールが届きにくく、相手に迷惑メールと間違われにくい点です。ここからは、プロバイダメールの特徴を解説します。
プロバイダメールのメリットは迷惑メールが届きにくい点です。プロバイダは迷惑メールをフィルタするなどの対策が取られているため、迷惑メールが届くことはほとんどありません。また、メールのウイルスをチェックするオプションをつけることもできるため、安全にメールを利用できます。
例えば、JCOMの「迷惑メール撃退サービス」は、広告業者からのダイレクトメールや嫌がらせのメールなど受信したくないメールの振り分けが可能です。また、「メールウイルススキャンサービス」では、添付ファイルのウイルス感染を調べ、感染したメールを削除してくれます。
プロバイダと契約した人のみが使えるため、プロバイダメールは信頼される場合が多く、金融機関の登録にも問題なく使える点も特徴です。フリーメールは第三者に再利用される可能性があるのに対して、プロバイダメールではその心配がありません。
例えば、三菱UFJ銀行やセブン銀行、ソニー銀行など多くの金融機関は、連絡先メールアドレスにフリーメール以外を利用するよう推奨しています。
メールをやりとりする相手に迷惑メールと間違えられにくい点も、プロバイダメールのメリットです。フリーメールアドレスでは迷惑メールフォルダに振り分けられることがありますが、プロバイダメールの場合は少ないとされています。
迷惑メールに間違えられにくいプロバイダメールは、仕事の取引先にメールで連絡する際などビジネス用途に向いているでしょう。
プロバイダメールは、フリーメールに比べてメールの遅延が起きにくいとされています。例えば、GmailやYahoo!メールなどのフリーメールでは、過去にシステム障害などによりメールの遅延が発生しました。
プロバイダメールはトラブル時にサポートを受けられる点もメリットです。例えば、@niftyは会員向けにメールや電話でのサポートを提供しています。
なお、プロバイダのメールサービスで遅延が発生する場合もある点には注意してください。メールの遅延で困った際は、利用中のプロバイダに問い合わせをするとよいでしょう。
プロバイダメールは広告が表示されない点もメリットです。フリーメールをブラウザで見る場合、画面上に広告が表示されることもあります。一方、プロバイダメールをスマホやパソコンのメールソフトで利用すれば、広告が表示されません。
プロバイダメールには、メールアドレスの追加や変更などに制限があるので注意も必要です。そこで、プロバイダメールの注意点を解説します。
プロバイダメールでは、インターネット回線の契約時に無料で作れるメールアドレスは1つの場合がほとんどなので注意しましょう。例えば、OCNや@niftyなどのプロバイダが1つの契約に付与するメールアドレスは1つです。
なお、一部のプロバイダは、複数のメールアドレスを付与することもあります。例えば、Yahoo! BBでは、メールアドレスを無料で10個まで作ることが可能です。
また、ほとんどのプロバイダでは、追加料金を支払うとメールアドレスを追加できます。例えば、So-netは月額利用料110円(税込)で最大10件のメールアドレスを追加することが可能です。
ほとんどのプロバイダメールでは、メールアドレス追加に料金がかかるので注意しましょう。例えば、So-netの「プラスメールアドレスサービス」では、月額110円(税込)で最大10件までメールアドレスの取得が可能です。
また、ほとんどのプロバイダではメールアドレスを無料で変更できますが、一部のプロバイダでは、一定回数以上変更すると料金がかかります。例えば、So-netの「メールアドレス変更サービス」では、1年間に10回までメールアドレスの変更が無料ですが、11回目以降は変更1回につき330円(税込)です。
インターネット回線の契約で付与されるプロバイダメールは、インターネット回線を解約すると使えなくなるので注意してください。
なお、一部のプロバイダは、解約時も有料でメールアドレスを継続できます。例えば、DTIでは月額220円(税込)の「Ubicプラン」に加入すると、解約後もメールアドレスの利用が可能です。
プロバイダから付与されたメールアドレスは、光回線・プロバイダの契約時に送付された書類で確認してください。
なお、契約時の書類にはメールアドレスだけでなく、メーラーの設定に必要となる以下の情報も記載されていることがほとんどです。
プロバイダメールを使う方法は、webメール機能を使う方法、メールを転送する方法、スマホのメールアプリを利用する方法、パソコンのメーラーを利用する方法の4つです。ここからは、それぞれの方法を解説します。
プロバイダがwebメール機能を提供しているのであれば、設定せずにすぐに利用できます。webメール機能を使う方法は、ブラウザからwebメールページにログインするだけです。パソコンだけでなく、スマホやタブレットでも利用できます。
なお、OCNやSo-net、au one net(旧DION)など多くのプロバイダはwebメール機能を提供しているので、利用中のプロバイダで試してみるとよいでしょう。
プロバイダのメール転送サービスを使えば、普段使うメールアドレスでメールチェックができます。携帯電話のメールアドレスやフリーメールアドレスを転送先に指定することが可能です。
例えば、So-netは「メール転送サービス」を提供しており、最大5件まで転送先のメールアドレスを登録できます。送信元や宛先、件名などの転送条件を指定することも可能です。転送サービスの設定方法は利用しているプロバイダに確認してください。
なお、メール転送サービスを使う場合、メールチェックのみ可能で返信はできません。返信する場合はほかの方法を利用しましょう。
スマホのメールアプリでプロバイダメールの初期設定をすれば、スマホから利用できます。初期設定の方法は、メールアプリによって異なるので確認してください。例えば、iPhone標準のメールアプリでの場合と、Android標準のGmailアプリでの場合の設定手順は以下のとおりです。
【iPhone標準のメールアプリでの設定手順】
1. 「設定」アプリを開く
2.「メール」を選択し「アカウント」をタップする
3. 「アカウントを追加」を選択し「その他」をタップする
4. 「メールアカウントを追加」をタップする
5. 名前・メールアドレス・パスワード・説明を入力して「次へ」をタップする
6. IMAPかPOPかを選択する
7. 「受信メールサーバ」や「送信メールサーバ」の情報を入力して「保存」をタップする
【AndroidのGmailアプリでの設定手順】
1. 「Gmail」アプリを開く
2. 右上のプロフィール写真をタップする
3. 「別のアカウントを追加」をタップする
4. 追加するアカウントの種類に「その他」を選択する
5. 手順に沿って、メールアドレスやパスワードなどの情報を入力する
なお、上記以外のメールアプリを利用する場合は、マニュアルなどを確認してください。
メーラーに初期設定してパソコンからメールを利用することも可能です。初期設定の方法は、メーラーによって異なるので確認してください。例えば、Windows標準のメーラーとMac標準のメーラーを利用する場合の設定手順は以下のとおりです。
【Windows標準のメーラーでの初期設定手順】
1. 「メール」アプリを起動する
2. 「アカウントの追加」を選択する
3. 「詳細設定」の画面で「インターネット メール」を選択する
4. 「インターネット メール アカウント」の画面で、メールアドレスやパスワード、受信メールサーバー、送信メールサーバーなどの情報を入力する
5. 「サインイン」を選択する
6. 「すべて完了しました。」の画面が表示されたら「完了」を選択する
【Mac標準のメーラーでの初期設定手順】
1. 「メール」を起動する
2. 「その他のメールアカウント...」を選び、「続ける」を選択する
3. 「メールアカウントを追加」の画面で、名前・メールアドレス・パスワードを入力して「サインイン」を選択する
4. 「アカウント名またはパスワードを確認できません。」と表示された場合、「受信用メールサーバ」と「送信用メールサーバ」の情報を修正・確認し「サインイン」を選択する
5. 「このアカウントで使用したいアプリケーションを選択してください」の画面で「メール」を選び「完了」を選択する
6. メニューバーの「メール」から「環境設定...」を選択する
7. 「アカウント」を選択し、「アカウント情報」タブを選ぶ
8. 「説明」や「メールアドレス」を入力する
9. 「サーバ設定」タブを選択し、「受信用メールサーバ 」と「送信用メールサーバ」の情報を入力する
10. 「メールボックスの特性」タブを選択し設定する
11. 画面左上の「一般」ボタンを選択し、各項目を設定する
12. 左上のクローズボタンを選択する
なお、OSのバージョンによって設定項目や手順が異なる場合があります。
金融機関ではフリーメールの利用を推奨していない場合が多いため、プロバイダメールは金融機関への登録に使うとよいでしょう。
また、迷惑メールに振り分けられにくいため、ビジネスなどで取引相手との連絡に使うのに向いています。公的機関や就職活動で応募する企業とメールをやり取りする場合にも適しているでしょう。
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以下の記事では、人気がある光回線の通信速度やサポート体制などを徹底比較しています。光回線の選び方も解説しているので、光回線を契約する際の参考にしてみてください。
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