希望にあった求人を紹介してもらえるだけでなく、面接の指導やアドバイスも受けられる看護師転職支援サイト。しかし、一部の利用者からは使わないほうがいいという声もあるようです。実際どうなのか、気になりますよね。
そこで今回は、看護師転職サイトは使わない方がよいといわれる理由を解説します。アドバイザーと合わなかったときの対処法や、利用のメリットも解説するので、ぜひ転職の参考にしてください。
脱毛・病院クリニック・サブスクリプション・レンタル・買取業者などのサービス分野において、幅広いジャンルのコンテンツ制作に5,000本以上携わる。自身のモットーとして「選ぶのが難しいジャンルだからこそ、実際の検証や調査でしかわからない情報を届けること」を心掛け、情報発信を行っている。
看護師転職サイトの利用で、よくある不満や否定的な意見を紹介します。
転職サービスへの否定的な意見として、よく耳にするのがキャリアアドバイザーへの不満です。とくに経験が浅く専門的知識が少ないアドバイザーにあたった場合、対応の質の低さが不満に繋がりがちです。
ベテランのアドバイザーであっても、相性がよくないためにうまく意思疎通できないケースも多いのが難しいところ。自分の話に耳を傾け要望をしっかり理解して、思いどうりの転職先を紹介してくれるアドバイザーに出会えるとは限らないのが、不満につながりやすい原因です。
そのほか、説明がわかりにくい、希望どおりでない求人で妥協を促されたなど、アドバイザーに関しては様々な不満の声が見られます。
頻繁な電話連絡を、「しつこい」「迷惑だ」と感じることもよくある不満のひとつです。エージェントによっては希望にあった求人が見つかるたびに頻繁に連絡してきたり、成立件数を上げるために過度な連絡をしてくる場合もあります。
ただし、優秀な人材と認められたために頻繁な連絡が来る場合もあることは頭に入れておくとよいでしょう。市場価値が高い優秀な人材は、ライバルに取られる前に自分のクライアントに紹介したいという思うもの。その結果、連絡頻度が高くなるケースもあります。
よりよい転職につながることもあるので、しつこいとネガティブにとらえすぎないようにすることも大切。都合のよい時間帯やペースを伝えたり、連絡方法にメールを指定したり、条件を明確にすることでイライラを軽減できます。
希望と合わない職場を紹介されたという声も、転職サービスでよくある不満です。
たとえば、自宅から通いやすいところを希望したのに遠い勤務先を紹介された、残業の少ないところを希望したのにそうではなかった、給料などの条件が希望に合わなかったなど、内容は様々です。
このような場合、担当者がとにかくたくさん紹介すればよいと考えている可能性があります。希望条件に合うもの以外は紹介しないように伝え、改善されない場合は、担当者の変更を願い出るか、ほかのエージェントにあたるとよいでしょう。
不満の声がある一方で、看護師転職サイトにはメリットも多数あります。
大きなメリットは、何といっても条件のよい転職先をはやく見つけられる可能性が高いこと。転職サービスのアドバイザーは、利用者の希望をヒアリングして条件に合う職場を探してくれるので、自力で探すよりも効率的です。
また転職支援会社は、病院・企業など採用側にもヒアリングを行っています。欲しい人材の条件やスキルを把握したうえで利用者に紹介しているので、面接に行ってみたら思っていたのと違ったなど、ミスマッチを防げるのも大きなメリットです。
さらに求人内容に不明点がある場合は、応募の前にアドバイザーからあらかじめ確認してもらうことができます。不安や疑問を解消したうえで、面接に進むことができるので、ストレスや時間の無駄を最小限にできるでしょう。
非公開求人を、優先的に紹介してもらえるのも見逃せないメリットです。会社によっては半数近くを非公開としている場合もあり、サービスに登録することではじめて紹介してもらえます。
人気の病院や高待遇な求人は、応募が殺到して病院側の採用担当者の負担が大きくなりがち。それを防ぐために、転職サイトは人気の病院や好条件の募集を非公開とし、条件にあった看護師のみに紹介する方法をとっています。
つまり、転職サイトが非公開にしている情報は、優良案件である可能性が高いといえるでしょう。優良な求人情報を得るためにも、転職サイトは複数登録するのがおすすめです。
転職のプロに気軽に相談できる点も、転職サービスを利用する大きなメリット。サービスを利用したら必ず転職しなければいけない、ということはありません。
転職するかどうか迷っている、少し話を聞いてみたいといった場合でも、親身になって相談にのってくれる会社はたくさんあります。転職は人生を左右する大切なイベント。アドバイザーを味方につけ、転職すべきかどうかから相談してみるのもひとつの方法です。
以下ではアドバイザーに相談できる転職サイトも紹介していますので、参考にしてみてください。
転職サイトを利用することで、成功率が高まるのはどのような人なのかを解説します。
転職サービスの利用をぜひおすすめしたいのは、はじめて転職活動をする人。アドバイザーの助言を受けながら進めていくことで不安を解消し、転職活動の負担を軽減できます。
転職にあたっては、求人情報の収集・職務経歴書の作成・面接・条件の調整・入社日の決定など多くのプロセスがあるので、迷うことも多いでしょう。また、いまの職場を退職する日も決めなくてはいけません。
転職サービスを利用すれば、退職を申し出るタイミングや、引き止められたときの対処法などもアドバイスしてもらえるので安心。働きながら無理のないスケジュールで転職を成功させ、気持ちよく現職を終了するためには、プロの力を借りるのがおすすめです。
看護師の資格を活かせる他業種への転職を考えている人にも、転職サイトはおすすめです。病院勤務に体力的限界を感じていたり、合わないと感じている人はアドバイザーに相談してみましょう。
介護業界・学校・保育園、製薬会社の臨床開発モニターなど、看護師の資格を活かせる転職先は多種多様。一般企業でも、顧客サービスの一環で健康相談を行っているなど、看護師の経験が有利に働く求人もあるでしょう。
看護師向けの転職サイトやエージェントは、医療業界以外の求人案件も多数持っている可能性があるので、的確なアドバイスが期待できるでしょう。
応募書類の作成や面接に不安がある人も、転職サービスを利用するとよいでしょう。面接が苦手な人や、職務経歴書の書き方に自信がない人はプロの力を借りましょう。
アドバイザーはこれまでの経験や実績の聞き取りをし、それぞれの強みを見つけてくれます。それらをどのように面接や書類に反映させたらよいかのアドバイスもしてくれるので、転職の成功率が高まるでしょう。
転職では、はじめての就職活動のときとは違ったアピールや受け答えが求められることもあるので、アドバイザーの助言を有効に活用してください。
次に、転職サイトの利用が向かない人、必要のない人について解説します。
人の意見に流されやすい人や、すすめられると断れない性格の人は、転職サービスの利用に向かないので、慎重に考えましょう。
希望に合わない職場をすすめられて、断れずに受け入れてしまったなどということになると、転職後に後悔する可能性があります。また、アドバイザーのいうことをすべて真剣に受け止めてしまうと、転職活動自体に疲れてしまいかねません。
アドバイスや情報収集のためにうまく活用する自信がない人は、転職サービスの利用はやめておいたほうがよいでしょう。
転職の希望先がすでに決まっている人は、転職サービスを利用する必要はありません。応募フォームなどから直接、応募しましょう。
ただし、希望先に求人がない場合には、転職サービスに登録して求人が出たら教えてもらえる場合もあるので、上手に活用しましょう。募集が一般公開される前に知らせてもらえる可能性もあるので、確認してみてください。
国公立病院で働きたい人には、転職サービスは向かないでしょう。国公立病院の求人は、転職サイトやエージェントではあまり多く扱われていません。
転職サービスで国公立の病院の求人件数が少ない理由は、働きたい人が多いので、高い手数料を支払って募集を出す必要がないからだと考えられます。国公立行員の求人は、公的なサービスであるハローワークで検索してみてください。病院のサイトで直接確認するのもひとつの方法です。
最後に看護師転職サイトを利用する際の注意点を解説します。ぜひ、転職活動に活かしてください。
アドバイザーとの相性がよくないと感じたら、できるだけ早く変更を申し出ましょう。変更申請がトラブルに発展することはないので安心してください。
ただし、次の担当者も合わないということにならないよう、いまの担当者がどう合わないのかを具体的に考えてみることが大切です。たとえば、希望と違う求人ばかり紹介されるという場合なら、自分の希望をしっかり伝えられているか振り返ってみましょう。
また接し方に関しては、「不安が大きいので丁寧に話してほしい」「必ず成功させたいので厳しく指導してほしい」など、要望も具体的に伝えてみてください。アドバイザーのマナーや態度に問題がある場合は我慢せず、すぐに変更希望を出すことをおすすめします。
転職を効率的に進めるために、転職サイトは1社に絞らず、複数登録して並行して利用するのがおすすめです。
転職サービスは、会社によって抱えている案件に違いがあります。またそれぞれに特色があり、アドバイザーの助言内容も同じではありません。複数登録することで多くの求人を紹介してもらい、複数のアドバイザーからの支援を受ければ、理想的な転職先が見かる可能性が高まります。
少なくとも3社程度は登録すると、より効率的な転職活動ができるでしょう。
転職サイトを利用する際には、転職先の希望や優先条件を明確にしておくことが大切です。これらが明確でないと、もっとよい職場があるのではないかと迷ってしまい、いつまで経っても決断できない可能性があります。
重視するのは収入面か、勤務地か、雇用形態かなど、自分の中で職場を選ぶ基準をはっきりさせておくと、判断がぶれる心配がありません。せっかくよい案件を紹介してもらっても決めきれずに逃してしまうと、転職活動が滞るので気をつけましょう。
自分の軸を明確にするためには、譲れない条件や、いまの職場の不満を紙に書き出してみる方法がおすすめです。アドバイザーの助言も活かしながら、ベストな決断ができるように考えを整理してみてください。
ここまで読んで転職サイトを利用しようと思った人は、さっそくサービス選びを始めましょう。ベストな転職が実現できるよう、まずは3社程度登録してみてくださいね。
以下の記事では、人気の看護師転職サイトを公開求人数や検索しやすさで比較検証し、おすすめ順にランキングを作成。転職サイトとエージェントの違いや、上手な活用方法も詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
マイベストは有料職業紹介事業の許認可を受けています。(13-ユ-315911)
医療系の国家資格である薬剤師。薬剤師の資格を持つ人のなかには、免許の更新が必要なのかわからない人もいるのではないでしょうか。今回は薬剤師免許の更新の有無を解説します。免許保有者の義務である届け出のやり方や、届け出を忘れたときの対処法も紹介するので、薬剤師免許を保有する人は参考にしてみてください。
薬剤師向け転職サイト・エージェント
薬剤師として転職する際に、必ず聞かれる転職理由。ネガティブな理由を直接伝えると悪い印象を持たれてしまい、採用に不利になるのではないかと心配になってしまいますよね。そこで今回は、薬剤師のよくある転職理由を詳しく紹介します。勤め先や応募先の企業に転職理由を伝えるときのポイントについても解説するので...
薬剤師向け転職サイト・エージェント
薬局・病院・製薬会社など、幅広い職場で活躍できる薬剤師。就職・転職を検討するうえで、薬剤師の資格は化粧品メーカーで役立つのか気になる人もいるでしょう。本記事では、薬剤師が化粧品メーカーで働く場合の仕事内容やメリット・デメリットを紹介します。化粧品業界に興味がある現役薬剤師の人は、転職の判断材料...
薬剤師向け転職サイト・エージェント
さまざまな事情により、転職を繰り返してしまう薬剤師も少なくありません。転職回数が多いと、次に転職する際に採用されにくいのではないかと悩んでいる人も多いのではないでしょうか。今回は、転職回数が多い薬剤師は転職活動で不利になるのかを解説します。転職回数が影響しないケースや、転職歴が多くても採用率を...
薬剤師向け転職サイト・エージェント
長らく人材不足で売り手市場と言われてきた薬剤師。しかし、新型コロナウィルスや医療費削減などの影響で、薬剤師を取り巻く環境は大きく変化しました。薬剤師として転職を検討している人のなかには、近年は薬剤師の転職が厳しいと感じている人も多いのではないでしょうか。そこで今回は薬剤師の転職が厳しいと言われ...
薬剤師向け転職サイト・エージェント
年齢を重ねて職場環境を変えたいと感じる人も多い、50代の薬剤師。実務経験は十分にあるものの、今からでも転職できるのか気になっている人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、50代薬剤師の転職事情を詳しく解説します。主な転職理由や転職を成功させるコツも解説するので、転職を検討している人は参考に...
薬剤師向け転職サイト・エージェント
転職が難しいといわれる40代薬剤師。転職したくても、採用してくれる企業はあるのか、40代でも需要はあるのかなどが気になり、失敗を恐れてなかなか一歩を踏み出せない人も多いのではないでしょうか。今回は、40代薬剤師が転職するにはどうすればいいかや、失敗しないための注意点を紹介します。転職を検討して...
薬剤師向け転職サイト・エージェント
激務に追われる看護師のなかには、一般企業への転職を検討している人もいるでしょう。しかし、今までの経験を活かせる職種はあるのか、転職後に後悔するのではないかと悩んでしまう人も少なくありません。そこで今回は、看護師から一般企業に転職する方法について解説します。医療スキルや知識を活かせる職種や、後悔...
薬剤師向け転職サイト・エージェント
薬剤師が転職を考える際に避けてとおれない面接対策。転職しようと思っているものの、どのように面接対策すればいいのかわからないと悩んでいる人も多いようです。そこで今回は薬剤師の転職における面接対策の方法や、実際の質問と回答の具体例などを解説します。転職で失敗しないためのポイントを知りたい人は、ぜひ...
薬剤師向け転職サイト・エージェント
公務員としての働き方も選べる薬剤師。薬剤師を目指している人や、薬剤師として働いている人のなかには、公務員薬剤師の働き方が気になっている人もいるのではないでしょうか。今回は、公務員薬剤師の年収や仕事内容などを解説します。公務員薬剤師がきついといわれる理由や、公務員薬剤師になる方法も紹介するので、...
薬剤師向け転職サイト・エージェント
薬剤師として転職活動をはじめると、転職サイトを選ぶなという意見を目にすることもあります。転職サイトを利用すると、転職活動に不利になってしまうのか不安になる人も多いでしょう。そこで今回は、薬剤師転職サイトを選ぶなといわれる理由について解説します。薬剤師転職サイトを使うメリット・デメリットや、選ぶ...
薬剤師向け転職サイト・エージェント
医療現場で医師や看護師と一緒に働ける病院薬剤師は、やりがいのある仕事として注目を集めています。しかし、ほかの薬剤師と比べ年収が低めだと聞き、就職や転職で迷っている人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、病院薬剤師の平均年収や、給料が安いといわれる理由を解説します。国立病院と民間病院の違いも...
薬剤師向け転職サイト・エージェント