製菓・コーヒーの専門学校卒業後、スペシャルティコーヒー専門店にてバリスタとして7年間勤務。店舗ではハンドドリップやラテアートの講師も務め、味や香りへの繊細な感覚を磨く。マイベスト入社後はカフェで勤務していたこれまでの経験を活かし、コーヒー器具をはじめ、調理器具やキッチン雑貨、食品・ドリンク、ギフトアイテムなど、食まわり全般の商材の比較検証を担当。「ユーザーの立場に立って考える」をモットーに、日々の業務に取り組んでいる。また、焙煎士・バリスタとして現在も現場に立ち、実体験に基づいたリアルなレビューを届けている。
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目次
結論からいうと藤次郎 ORIGAMI 三徳 165mm F-771は、野菜をストンと切りたい人におすすめ。新品状態で使用すると、トマトに刃先を当ててスライドさせれば包丁の重みで楽に切れました。「切れ味がよい」という口コミに違わない実力といえます。
まな板に刃を3000回切りつけて摩耗させたあとも、トマトの皮にスッと切り込みまずまずの切れ味。比較したなかには皮にひっかかる商品があったことをふまえると、非常にスムーズです。
鶏肉は筋に若干切りにくさを覚えたものの、新品時は軽い力で切れました。ただし、摩耗後は皮や筋に対して数回スライドさせる必要があり、楽に切れるとはいえません。
気がかりなのは、逆三角形の柄の握りづらさ。フィット感に欠けるため、強く力を入れて切る食材や長時間の使用には不向きでしょう。約175gと手が疲れにくい重さなのはメリットですが、握りやすさを重視する人はほかの商品も検討してみてくださいね。
そもそも三徳包丁は、野菜・肉・魚など、幅広い食材に対応できる汎用性の高い包丁。直線部分が長く、料理初心者でも扱いやすい点が特徴です。
今回ご紹介する藤次郎 ORIGAMI 三徳 165mmもそのひとつ。藤次郎は「この地で作れない金属製品はない」といわれる金属加工の産地、新潟県燕三条地区に拠点を構えるブランドです。
ORIGAMIシリーズは、刃とハンドルの溶接を一切していないところが特徴。ハイカーボンステンレス鋼を折り紙のように精緻に折り曲げた、単一ステンレス一体構造です。溶接によって金属が変性し、包丁の能力が低下するのを防いでいます。
スタイリッシュで斬新なデザインは、世界でも高評価。2012年には、工業デザイン界のオスカー賞とも称されるiFデザイン賞を受賞しています。
刃付は、食材にまっすぐ刃が入りやすい両刃式です。利き手を問わず使える点もうれしいですね。
刃渡りは約16.5cm、全長は約30cm。付属品として、ハンドルの内部を清掃するブラシが付いてきます。
その後、商品をプラスチック製のまな板に3,000回切り付け、約3か月使用した状態を再現。トマト・鶏肉の切れ味に変化がないかを確かめました。
新品時の切れ味が鋭く、トマトは刃先を当てて軽くスライドさせるだけでOK。力を入れなくても、包丁の重みでストンと切れました。
比較した商品には、皮にひっかかって切りにくいものも。こちらはとてもスムーズな切り心地といえます。
鶏肉も同様に、軽い力で切れました。やや筋が切りにくく感じましたが、そのほかで気になる点はありません。
何度も包丁を往復させる必要がないため、調理時間の短縮に繋がりそうです。
刃を摩耗させたあとは、切り心地のなめらかさが少し鈍りました。ただし、切りづらいトマトの皮にスッと切り込めたうえ、薄くスライスできたのは好印象です。
比較した商品のなかには摩耗後に極端に切れなくなるものもあるなか、切れ味を保っているといえるでしょう。
一方、鶏肉の皮や筋は数回スライドさせれば切れるという具合で、スムーズとはいえません。許容範囲ではあるものの、摩耗後もまったく切れ味が変わらない上位商品にはおよびませんでした。
用意した商品は、単一素材ではなく複数の素材を組み合わせたものほど切れ味がよい傾向に。こちらはハイカーボンステンレス鋼のみで作られているため、頻繁に肉類を切るならほかの商品を検討してみましょう。
続いて、本体はほどよい重さか・柄は握りやすいかをチェック。使い勝手のよさを検証しました。
重さは約175g。比較した商品には200gを超えるものもあるなか、手が疲れない程度のほどよい重みです。包丁の重さを使って、ストンと食材を切れるでしょう。
一方、柄が角ばっておりやや握りづらく感じました。柄と刃の間に距離があり、リンゴなどの皮むきはしにくそうなところも気になります。
とはいえ、刃と柄が一体化しているため、汚れがたまりにくい・丸洗いができるといったメリットも。手入れのしやすさを重視する人にうってつけといえます。
<研ぎ方>
①砥石を水につけ、気泡が出なくなるまで水を含ませる
②砥石と刃先の角度を約45度に保ち、刃を手前に向けて刃先から研ぐ
③数回研いだら指で触り、刃返りがえりがあれば完了
④真ん中も同じように研ぎ、刃返りを確認する
⑤アゴはあまり鋭利にはせず、鈍角に研ぐ
⑥包丁の裏面を刃返りがなくなり、刃全体がなめらかになるまで研ぐ
⑦仕上げ砥石がある場合は、最後に使い刃先を整える
刃返りとは、研いだ側とは逆の面の刃先に出るひっかかりのこと。アゴとは刃の一番下、柄に一番近い角のことです。
砥石を使うのはハードルが高いという人は、藤次郎 ORIGAMI ダイアモンドシャープナー・藤次郎 ORIGAMI ミラー仕上 ダイアモンドシャープナーをチェックしてみてください。
新潟や東京、大阪の販売店のほか、公式オンラインショップで購入できます。AmazonやYahoo!ショッピングなど各ECサイトでも入手できますよ。
販売価格は、税込7,700円(記事執筆時・公式サイト参照)です。ぜひ、チェックしてみてください。
最後に、切れ味のよさや使いやすさで高評価を得た商品をご紹介します。
切れ味の鋭さを重視するなら、貝印 関孫六 10000CL 三徳包丁がおすすめです。刃は高級ステンレス刃物鋼を使用した三層鋼。トマトを瑞々しい断面に仕上げ、鶏肉を切る際も非常にスムーズです。包丁の重みでストンと切れるうえ、摩耗の影響もほぼ受けない耐久性を備えています。
藤次郎 TOJIRO PRO DPコバルト合金鋼割込 三徳は、トルネード模様の柄が特徴。手にしっかりフィットするため、水や油がついたてもすべりにくいとことが魅力です。ほどよい重みがあり、切る際に余分な力がいりません。食材をほぼ動かさずに切れますよ。
全長 | 約29.5cm |
---|---|
刃渡り | 約16.5cm |
重量 | 約150g |
刃の素材 | 複合材(ハイカーボンステンレス刃物鋼+ステンレススチール) |
コーティングの種類 | 不明 |
柄の素材 | 木(積層強化木) |
タイプ | 不明 |
オールステンレス | |
食洗機対応 | |
口金付き | 不明 |
ダマスカス | 不明 |
メンテナンスサービスあり | 不明 |
左利き商品の展開あり | 不明 |
柄の形状 | 不明 |
ギフト対応 | 不明 |
収納ケース付き | 不明 |
カラー展開 | 不明 |
対象 | 不明 |
用途 | 不明 |
特徴 | おしゃれ、かっこいい、高級 |
貝印 関孫六 10000CL 三徳包丁をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
全長 | 約29.5cm |
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刃渡り | 約17.0cm |
重量 | 約150g |
刃の素材 | 複合材(コバルト合金鋼+13クロムステンレス鋼) |
コーティングの種類 | 不明 |
柄の素材 | ステンレス |
タイプ | 両刃 |
オールステンレス | |
食洗機対応 | |
ダマスカス | |
メンテナンスサービスあり | 不明 |
柄の形状 | 不明 |
ギフト対応 | 不明 |
カラー展開 | 不明 |
対象 | 不明 |
用途 | 不明 |
特徴 | おしゃれ、かっこいい、高級 |
藤次郎 PRO DPコバルト合金鋼割込 三徳をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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