プラチナカードとして魅力的な特典が用意されている、Mastercard® Titanium Card™(ラグジュアリーカード チタン)。「高級品を使っているという優越感」「還元率が高い」など評判のよい口コミを見かけますが、実際に年会費に見合うだけの特典があるのか気になりますよね。
今回はMastercard® Titanium Card™の実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証を行いました。
さらに、エポスプラチナカードやUCプラチナカードなど人気のプラチナカードとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。年収・職業などの審査基準も調査したので、プラチナカード選びに迷っている人はぜひ参考にしてくださいね。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
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Mastercard® Titanium Card™を持つメリットは、空港での豪華な特典の数々。プライオリティ・パスが付帯しており、比較したプラチナカードの多くとは異なり、無料利用回数に制限がありません。国際線利用時の手荷物無料宅配サービスもあり、出張や旅行でよく海外に行く人なら空港での特典だけで年会費の元が取れそうです。国内空港のカードラウンジは、同伴者も無料で利用できますよ。
ホテル・レストランでの特典も申し分ありません。人気レストランで1名分のコース料理が無料・料理のアップグレードといった特典や、複数のホテルプログラムの上級会員資格の付与まで、VIP待遇を楽しめる特典がたくさん。映画無料鑑賞やジムを優待価格で利用できるといった身近な特典もあります。
プラチナカードの醍醐味ともいえるコンシェルジュサービスは、24時間・365日対応。電話・メールでいつでも連絡できます。「高級品を使っているという優越感」との口コミもあるように、金属製である点も魅力。比較したなかでも金属カードは珍しいため、ステータス感にこだわる人にもおすすめです。
「還元率が高い」との口コミどおり、ポイント還元率は1.00%と比較したなかでは優秀。公共料金や税金の支払いでも還元率が落ちません。一方、年間利用額に応じたボーナスポイントやポイント還元率がアップするプログラムはなし。年会費が55,000円と高いため、ポイ活メインの人には不向きでしょう。
Mastercard® Titanium Card™は、豪華な特典と重厚な金属製の券面が目を惹くプラチナカード。とはいえ、比較したなかにはボーナスポイントで年会費を実質無料にできるエポスプラチナカードや、年会費1万円台でプライオリティ・パスが年6回無料で使えるUCプラチナカードのようなカードも。コストを抑えつつ特典も楽しみたい人は、ほかのプラチナカードも検討してくださいね。
実際にMastercard® Titanium Card™と比較検証を行ったカードのなかで、総合評価1位を獲得したベストなプラチナカードと、各検証でNo.1を獲得したカードをピックアップしました。
Mastercard® Titanium Card™のデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
ラグジュアリーカードは、Mastercardの最上位ステータスである「ワールドエリート」を日本ではじめて採用したクレジットカードシリーズ。Black Card Iが発行しており、国際ブランドはMastercardのみです。
ラインナップは申込制のチタン・ブラック・ゴールドと、招待制のブラックダイヤモンドの全4種類。検証したのは、インビテーションなしで申し込める3種類のなかで、最も年会費が安いチタンカードです。
ステータスの証である重厚感にこだわり、表面にはステンレス、裏面にはカーボン素材を使用しています。また、セキュリティや見栄えのよさに配慮して、カード番号や名前は裏面にレーザー刻印。ロゴは⾼品質な削りだしによって⽴体感と光沢を際立たせ、ICチップにはパラジウムコーティングを施しています。
今回はMastercard® Titanium Card™を含む人気のプラチナカードを調査して、比較検証を行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
検証の結果、Mastercard® Titanium Card™には4つのメリットがあることがわかりました。出張や旅行で空港をよく使うなら、有力候補のひとつになるでしょう。
Mastercard® Titanium Card™は、空港をよく使うなら候補に入れたい1枚です。プライオリティ・パスの最上級会員である「プレステージ」会員資格(年会費469ドル=約7万円)が付帯しており、世界1,700か所以上の空港ラウンジを無料で利用できます。
比較したプライオリティ・パスが付帯しているプラチナカードの半数ほどは、年間の無料利用回数に制限がありました。対して、Mastercard® Titanium Card™のプライオリティ・パスはずっと無料。さらに、国内空港のカードラウンジは同伴者も無料です。
ほかにも、国際線の出発・帰国時の荷物を最大3個まで無料宅配するサービスも提供しています。出張や旅行などで海外によく行く人なら、空港での豪華な特典だけで年会費の元は十分に取れるでしょう。
ホテル・レストランでの豪華な特典も豊富です。比較したプラチナカードの多くもホテル・レストランでの特典や優待が付帯していますが、Mastercard® Titanium Card™はそのなかでも特に充実しています。豪華特典の一例は以下のとおりです。
高級ホテルでのVIP待遇から映画の無料鑑賞まで、特典の内容はさまざまです。接待をはじめとするビジネスシーン・家族との日常・特別な日など、幅広い場面で重宝するでしょう。
プラチナカードの醍醐味ともいえるコンシェルジュサービスは、24時間・365日対応で便利です。「限られた時間を無駄にしない」との哲学をもとに、専任コンシェルジュが様々なリクエストに応えます。例えば、以下のようなケースで重宝しますよ。
<コンシェルジュへのリクエスト例>
コンシェルジュへの連絡手段は電話・メールから選べます。コンシェルジュに電話でしか連絡できないプラチナカードに比べ、タイミングを選びにくいでしょう。ただし、同カードのブラックカード以上で使えるLINEチャット機能は使えません。
2025年1月からは、ホテル・レストラン・航空券などの空席状況・料金の確認や予約または予約依頼までを自分で完結できる「Luxury Card コンシェルジュオンライン」の提供も開始。24時間365日利用できるので、コンシェルジュに依頼する手間を省けます。
比較した年会費が安めのプラチナカードには、コンシェルジュサービスがついていないものが多く見られました。対する本カードは、コンシェルジュに依頼することで時間や手間を省けるのが魅力。旅行をよくする人や忙しい人には見逃せない特典でしょう。
常時1.00%還元でポイントが貯まるのもメリットのひとつです。還元率が落ちることが多い、公共料金・国民年金・税金などの支払いでもポイント還元率は変わりません。日々の買い物に加え、毎月の固定費の支払いでもポイントをお得に貯められますよ。
一般的なクレジットカードのポイント還元率は0.50〜1.00%ほどで、1.00%なら高還元率といわれています。比較したなかには1.00%未満のものあり、なかには0.40%還元のカードも。そのため、「還元率が高い」という口コミの多さにもうなずけます。
また、au PAY・モバイルSuicaなどの電子マネーとのポイントの二重取りも可能。例えば、au PAY残高にMastercard® Titanium Card™を使ってチャージした場合、カード利用ポイントとして1.00%+au PAYの利用ポイント(Pontaポイント)として0.50%で、合計1.50%還元が実現します。
貯まったラグジュアリー・リワードポイントの使い道は、キャッシュバック・マイルやギフト券と交換などさまざま。特に、キャッシュバックは1ポイント1円と現金感覚で交換でき、支払いへも充当できます。ポイントで高級日本酒を購入できるのもユニークです。
Mastercard® Titanium Card™には、デメリットが2つあります。ポイ活メインの人には不向きといえるでしょう。
比較したプラチナカードのなかでは、年会費が高め。年会費は55,000円と、ラグジュアリーカードのなかで最も低い設定ではあります。しかし、比較したほかのカードには2〜3万円台で特典が充実したプラチナカードも多いことを思うと、気軽に持てるとはいえません。
また、年間利用額に応じたボーナスポイントや、ポイント還元率がアップするプログラムがない点も惜しいところです。特典重視の人にはおすすめですが、ポイントを活用して節約したいならほかのカードも検討しましょう。
金属カードのため、使えないケースもある点には注意しましょう。「高級品を使っているという優越感」との口コミもあるように、金属カードだけが持つラグジュアリー感はMastercard® Titanium Card™の魅力です。
一方で、ATM・カード読み取り機によっては使えない場合もあります。
<ラグジュアリーカードが使えない店舗の例>
とはいえ、QUICPay・Apple Pay・その他電子マネーへのチャージはできるため、金属カードを使えない店舗では電子マネーで支払うとよいでしょう。
ちなみに、比較したプラチナカードのうちラグジュアリーカード以外で金属カードを採用しているのは、年会費165,000円のアメリカン・エキスプレスのプラチナ・カード®のみでした。多少の不便さには目をつぶっても、ステータス感にこだわる人におすすめです。
ポイント還元率 | 1.00% |
---|---|
年会費(税込) | 55,000円 |
プライオリティ・パス | 無料 |
良い
気になる
金属製カード | |
---|---|
ポイントアップ店 | |
年間利用ボーナスあり | |
利用額によるポイントアップあり | |
貯まるポイント | ラグジュアリー・リワードポイント |
ポイント有効期限 | 5年 |
ポイントの付与単位 | 200円で2ポイント |
ポイント価値 | 1ポイント=1円相当 |
国内旅行保険 | 利用付帯 |
海外旅行保険 | 自動付帯 |
海外ショッピング保険 | |
国内ショッピング保険 | |
ETCカード発行可能 | |
家族カード発行可能 | |
カード会社の空港ラウンジ利用可能 | |
空港サービス | 手荷物宅配無料 |
同伴者無料で利用可能な空港ラウンジ | カード会社のラウンジ |
プライオリティ・パスの同伴者料金 | 35米ドル |
Apple Pay/Google Pay対応 | Apple Pay |
タッチ決済対応 | |
入会資格 | 20歳以上(学生不可) |
国際ブランド | Mastercard |
申し込み条件は、チタンカード・ブラックカード・ゴールドカード共通で「学生を除く満20歳以上」。雇用形態や収入などの条件はありません。
ラグジュアリーカードの審査内容・審査基準は非公開です。しかし、20歳以上でも学生はカード発行不可であることから、社会人として安定した収入があることが必須条件として設けられていると考えられます。
なお、ステータスランクの高いカードほど審査の難易度が高くなる傾向があるため、チタンカードはブラック・ゴールドカードに比べると審査に通りやすいといえるでしょう。
Mastercard® Titanium Card™には、最高1.2億円の海外旅行保険が自動付帯しています。「自動付帯」とは、対象カードを持っているだけで適用される保険です。最高1億円の国内旅行保険もついていますが、こちらは対象カードで旅行代金を支払うことで適用される「利用付帯」なので注意しましょう。
ほかにも、国内外問わずラグジュアリーカードで購入した商品を補償する「ショッピングガーディアン保険」や交通事故傷害保険なども付帯しています。
<チタンカードの付帯保険>
チタン・ブラック・ゴールドのうち、どのカードに申し込むか迷っている人は、以下のコンテンツを参考にしてくださいね。ラグジュアリーカードの選び方を詳しく解説しています。
最後に、Mastercard® Titanium Card™より年会費が安いおすすめのプラチナカードをご紹介します。
ポイント還元率と特典のどちらにも妥協したくないなら、エポスプラチナカードをチェック。年会費は30,000円で、プライオリティ・パスが完全無料で付帯しています。年間200万円利用すると、ボーナスポイントだけで年会費が実質無料に。コース料理が1名分無料など、レストラン優待も充実しています。
UCプラチナカードはコスパの高さが魅力です。年会費は16,500円と比較したなかでもかなり安めな設定ながら、プライオリティ・パスが年6回まで無料で利用可能。コンシェルジュサービス・ホテルの部屋のアップグレード・グルメ優待などの特典もついているうえ、ポイント還元率は1.00%と高めです。
ポイント還元率 | 0.50% |
---|---|
年会費(税込) | 招待:20,000円/ほか:30,000円(年間利用額100万円以上で翌年以降20,000円) |
二重取り還元率 | 1.00% |
二重取り可能な電子マネー | 楽天Edy |
ポイントアップ店 | apollostation(店舗により1~2円/L引き)、スターバックスカードチャージ(2倍)、マルイ(2倍)、モンテローザグループ各店舗(5倍)、ビッグエコー(5倍)、ノジマ(5倍) |
ポイントアップ店での最大還元率 | 不明 |
年間利用ボーナスあり | |
利用額によるポイントアップあり | 不明 |
Amazonでの還元率 | 0.50% |
Yahoo!ショッピングでの還元率 | 0.50% |
楽天市場での還元率 | 0.50% |
セブン-イレブンでの還元率 | 0.50% |
ファミリーマートでの還元率 | 0.50% |
ローソンでの還元率 | 0.50% |
ENEOSでの還元率 | 0.50% |
apollostationでの還元率 | 不明 |
クレカ積立での還元率 | 0.1~0.5%(tsumiki証券) |
公共料金での還元率 | 0.50% |
税金での還元率 | 不明 |
保険料での還元率 | 不明 |
楽天トラベルでの還元率 | 0.50% |
じゃらんnetでの還元率 | 0.50% |
Yahooトラベルでの還元率 | 0.50% |
貯まるポイント | エポスポイント |
ポイント有効期限 | 無期限 |
ポイントの付与単位 | 200円で1ポイント |
交換可能マイル | ANAマイル、JALマイル |
利用できるポイントモール | エポスポイントUPサイト |
交換可能ポイント | Pontaポイント、dポイント、ANA SKY コイン、ノジマスーパーポイント、セシールスマイルポイント、スターバックスカードチャージ |
国内旅行保険 | 利用付帯 |
海外旅行保険 | 自動付帯 |
海外ショッピング保険 | 不明 |
国内ショッピング保険 | 不明 |
【海外旅行保険】死亡後遺障害 | 本人:1億円/家族:2,000万円 |
【国内旅行保険】死亡後遺障害 | 本人:1億円/家族:2,000万円 |
【海外旅行保険】傷害治療 | 本人:300万円/家族:200万円 |
【海外旅行保険】賠償責任 | 本人:1億円/家族:1億円 |
【海外旅行保険】疾病治療 | 本人:300万円/家族:200万円 |
【海外旅行保険】携行品損害 | 本人:100万円/家族:100万円 |
【国内旅行保険】入院保険金日額 | 本人:5,000円/家族:5,000円 |
【海外旅行保険】救援者費用 | 本人:200万円/家族:200万円 |
【海外旅行保険】航空機遅延保険 | 本人:2万円/家族:2万円 |
【国内旅行保険】通院保険金日額 | 本人:3,000円/家族:3,000円 |
【国内旅行保険】手術保険金 | 本人・家族:手術の種類に応じて入院日額の10・20・40倍 |
【国内旅行保険】航空機遅延保険 | 本人:2万円/家族:2万円 |
ETCカード発行可能 | |
家族カード発行可能 | |
カード会社の空港ラウンジ利用可能 | 不明 |
ラウンジ・キー利用可能 | 不明 |
利用可能なANA /JALの空港ラウンジ | 不明 |
プライオリティ・パス | 無料 |
空港サービス | 不明 |
同伴者無料で利用可能な空港ラウンジ | 不明 |
プライオリティ・パスの同伴者料金 | 不明 |
グルメ優待 | 不明 |
ホテル優待 | 不明 |
コンシェルジュサービスあり | |
Apple Pay/Google Pay対応 | Apple Pay、Google Pay |
タッチ決済対応 | |
連携できる電子マネー・QRコード決済 | EPOS PAY、QUICPay、Suica、楽天Edy、楽天ペイ、d払い、PayPay |
対象年齢 | 20歳以上 |
入会資格 | 日本在住 |
国際ブランド | VISA |
海外キャッシング機能 | |
キャッシング機能 | |
申込から発行にかかる期間 | 店頭受取:最短当日/配達受取:約1週間後 |
デジタルカード対応 | 不明 |
ナンバーレスカード発行可能 | 不明 |
ガソリンスタンド優待サービスあり | |
ロードサービス付帯可能 | 不明 |
取扱いカードランク | 一般、ゴールドカード、プラチナカード |
公共料金支払いにおすすめ | |
女性向け優待サービスあり | |
2枚持ち向け | 不明 |
ポイント還元率 | 1.00% |
---|---|
年会費(税込) | 16,500円 |
プライオリティ・パス | 年6回無料(国内利用の場合は空港ラウンジ以外の飲食やリフレッシュ施設などが有料) |
Apple PayもしくはGoogle Payに設定しQUICPayで支払うと、利用金額の最大20%キャッシュバック(上限:40,000円)
良い
気になる
金属製カード | |
---|---|
ポイントアップ店 | ANA、JAL、スカイマーク、AIRDO、ソラシドエアなどの航空券 |
年間利用ボーナスあり | |
利用額によるポイントアップあり | |
貯まるポイント | UCポイント |
ポイント有効期限 | 1年(獲得した年度の次年度まで有効) |
ポイントの付与単位 | 1,000円で2ポイント |
ポイント価値 | 1ポイント=〜5円相当 |
国内旅行保険 | 利用付帯 |
海外旅行保険 | 利用付帯 |
海外ショッピング保険 | |
国内ショッピング保険 | |
ETCカード発行可能 | |
家族カード発行可能 | |
カード会社の空港ラウンジ利用可能 | |
空港サービス | 手荷物宅配割引、クローク割引 |
同伴者無料で利用可能な空港ラウンジ | |
プライオリティ・パスの同伴者料金 | 35米ドル |
Apple Pay/Google Pay対応 | Apple Pay、Google Pay |
タッチ決済対応 | |
入会資格 | 18歳以上(学生不可) |
国際ブランド | VISA |
UCプラチナカードを徹底解説!年会費が安くコスパ最強?プライオリティ・パスは使える?
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