海外を中心に飛行機を使う人向けを謳う、JAL アメリカン・エキスプレス®・カード プラチナ。「プライオリティ・パスだけで元が取れる」と好評ですが、「このカード特有の特典はないので、ほかのカードと特典がかぶる」といった口コミもあり、入会を迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証してわかったメリット・デメリットをご紹介します。
さらに、主要なプラチナカードとも比較。プライオリティ・パスに対応しているか、ゴールドカードとどちらを選ぶのがよいかなど詳しく調査しました。プラチナカード選びで迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
JAL アメリカン・エキスプレス®・カード プラチナは、プラチナカードでJALマイルを貯めたい人におすすめです。ポイント還元率は1.00%と比較したなかでは高め。毎年初回搭乗時に2,000マイル、搭乗ごとにフライトマイルが25%プラスされるなどボーナスマイルも豊富です。飛行機を使うことが多い人には、JALマイルを貯めやすいプラチナカードだといえます。
年会費は34,100円で、プラチナカードのなかでは安め。それでいて、世界中の空港ラウンジが回数無制限かつ無料で利用できるプライオリティ・パスがついています。比較したなかにはプライオリティ・パスが使えなかったり、使えても回数制限ありといったプラチナカードも。こちらは「プライオリティ・パスだけで元が取れる」との口コミにも頷けるお得さです。
ホテル特典やグルメ優待も充実。24時間対応のコンシェルジュサービスも利用できます。「このカード特有の特典がない」との口コミはあるものの、ホテル・レストラン・空港のそれぞれで豪華な特典を利用できるのは大きなメリットです。
一方、ボーナスポイントがないため、やや物足りなさを感じる可能性はあり。比較したなかには利用額に応じてボーナスポイントがもらえるものもありましたが、こちらは飛行機に乗ってボーナスマイルをもらう以外プラスαのポイントを獲得できません。
また、コンシェルジュサービスの連絡手段は電話のみです。忙しい人にとっては、LINEやチャットで連絡できるほかのプラチナカードのコンシェルジュサービスのほうが使いやすいでしょう。
とはいえ、豪華な特典を利用しながらJALマイルを貯められるのは魅力的。飛行機に頻繁に乗る人や、JALマイルが貯まるプラチナカードを探している人は、ぜひJAL アメリカン・エキスプレス®・カード プラチナをチェックしてみてください。
<おすすめの人>
<おすすめではない人>
実際にJAL アメリカン・エキスプレス®・カード プラチナと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したプラチナカードと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
JAL アメリカン・エキスプレス®・カード プラチナのデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
JAL アメリカン・エキスプレス®・カード プラチナは、JALが提供するプラチナカードのひとつ。提携ブランドはアメリカン エキスプレスです。JALカードのなかでは最上位で、空港サービスに加え、さまざまな特典・優待が付帯しています。
部屋をアップグレードできるホテル特典や、コース料理1名分が無料になるレストラン優待などが付帯。プライオリティ・パス特典もあり、世界中の空港ラウンジが無料かつ回数制限なしで利用できます。電話で依頼してさまざまなサービスを受けられるコンシェルジュサービスも利用可能です。
国際ブランドはAMEX。国内・海外ともに旅行保険が付帯しています。スマホ決済には対応していません。
今回は、JAL アメリカン・エキスプレス®・カード プラチナを含む人気のプラチナカードを調査して、比較検証を行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
JAL アメリカン・エキスプレス®・カード プラチナについて調べると、よい点は主に4つ。年会費がそれほど高くないにも関わらず、特典が充実しているのが特徴です。
年会費が34,100円と安めなのは、JAL アメリカン・エキスプレス®・カード プラチナの魅力のひとつです。
比較したなかには年会費が1万円台のものから16万円以上のものも。JAL アメリカン・エキスプレス®・カード プラチナは、プラチナカードのなかではやや安めといえます。コストを抑えたい人も、契約しやすいでしょう。
JAL アメリカン・エキスプレス®・カード プラチナでは、プライオリティ・パスが完全無料。比較したなかで、プライオリティ・パスの無料回数制限がないものは半数程度でした。別途プライオリティ・パスに入会する年会費を考えると、「プライオリティ・パスだけで元が取れる」との口コミにも納得です。
比較したすべてのプラチナカードと同じく、一般のカードラウンジも利用可能。カードラウンジを同伴者無料で利用できるのは、JAL アメリカン・エキスプレス®・カード プラチナを含め、比較したなかでも半数ほどでした。
同じく、比較した商品中半数ほどしか対応していなかった、手荷物無料宅配サービスも利用可能。「このカード特有の特典はない」との口コミもありましたが、ラウンジの利用とあわせて空港サービスも受けられる点は豪華といえます。
JAL アメリカン・エキスプレス®・カード プラチナのホテル優待では、国内70以上のホテルで部屋のアップグレードが可能。アップグレード特典があるものは、比較したなかでは半数ほどでした。フリーステイ特典はありませんが、ほかの多くのプラチナカード同様、割引特典が利用できます。
さらに、プラチナ・グルメセレクションでは、国内対象レストランを2名以上で利用した際に1名無料となる特典を利用可能。Platinum Club Offでは、最大50%OFFでレストランを利用できます。レストラン特典は、比較した多くのプラチナカードと同程度の手厚さでした。
JALのプラチナカードを持っているとJALの会員プログラムである「JAL Life Status プログラム」の「JMB elite」「JMB elite plus」特典が使えるのも特徴です。
JAL Life Status プログラムのLife Status ポイントを250ポイント貯めれば、JALカードが運営する「サクララウンジ」が年2回まで無料で利用できます。リラックスできるようにほぼ個室に近いプライバシー性の高い環境が用意されているのが特徴です。
一方、JAL アメリカン・エキスプレス®・カード プラチナでボーナスマイルがもらえるのは飛行機に乗るときのみ。飛行機に乗らない人には、利用額に応じてボーナスポイントがもらえるプラチナカードのほうが、お得にポイントを貯められるでしょう。
以下は利用額ごとの実質還元率ですが、JAL アメリカン・エキスプレス®・カード プラチナのボーナスマイルは考慮していません。年1,000万円利用時を除くと比較した商品の平均値を下回っているものの、飛行機によく乗る人は以下の数値よりも高い還元率が狙えるでしょう。
<実質還元率>
<比較した商品の平均実質還元率>
JAL アメリカン・エキスプレス®・カード プラチナを持っていれば、24時間対応のコンシェルジュサービスが利用可能。比較したなかにはコンシェルジュサービスがないプラチナカードもありましたが、こちらはレストラン・ホテル・ギフトの手配や、海外旅行中のさまざまなサポートなどのサービスを利用できます。
さらに、JAL アメリカン・エキスプレス®・カード プラチナのコンシェルジュサービスには、独自のホテル優待・レストラン優待も。コンシェルジュサービスを利用して、部屋やコース料理をアップグレードしたり、朝食やドリンクのサービスを受けたりしたい人におすすめです。
<コンシェルジュサービスの一例>
JAL アメリカン・エキスプレス®・カード プラチナの気になった点は主に2つ。飛行機に乗らない限りボーナスポイントがない点や、コンシェルジュサービスが電話連絡のみの点には注意が必要です。
利用額に応じてボーナスポイントがもらえるものと比較すると、ポイント(JALマイル)の貯まりやすさにやや物足りなさを感じる可能性があります。
あまり飛行機に乗らない人は、利用額に応じたボーナスポイントが充実しているプラチナカードもチェック。たとえば、エポスプラチナカードは、利用額に応じて最大100,000ポイントのボーナスポイントが付与されます。
比較したコンシェルジュサービスが使えるプラチナカードのなかで、連絡手段が電話のみのところは約半数。頻繁にコンシェルジュサービスを使う人や忙しい人は、LINE・チャットなどで連絡できるものもチェックしてみてください。
ポイント還元率 | 1.00% |
---|---|
年会費(税込) | 34,100円 |
プライオリティ・パス | 無料(空港ラウンジ以外の飲食やリフレッシュ施設などは有料) |
新規入会後3か月後末までに30万円以上利用すると2,000マイルプレゼント
良い
気になる
ポイントアップ店 | ファミリーマート、イオン、スターバックスカード、ウエルシア、マツモトキヨシなど |
---|---|
年間利用ボーナスあり | |
利用額によるポイントアップあり | |
金属製カード | |
貯まるポイント | JALマイル |
ポイント有効期限 | 3年 |
ポイントの付与単位 | 100円で1マイル |
ポイント価値 | 1マイル=1円相当〜 |
国内旅行保険 | 自動付帯 |
海外旅行保険 | 自動付帯付き利用付帯 |
海外ショッピング保険 | |
国内ショッピング保険 | |
ETCカード発行可能 | |
家族カード発行可能 | |
カード会社の空港ラウンジ利用可能 | |
空港サービス | 手荷物宅配割引 |
同伴者無料で利用可能な空港ラウンジ | カード会社のラウンジ |
プライオリティ・パスの同伴者料金 | 35米ドル |
Apple Pay/Google Pay対応 | |
タッチ決済対応 | |
入会資格 | 20歳以上(学生不可) |
国際ブランド | AMEX |
ここからは、JAL アメリカン・エキスプレス®・カード プラチナが向いていない人におすすめのプラチナカードをご紹介します。
年会費は、比較したほかのプラチナカードの平均値より約3万円も安い16,500円。高級ホテルの優待やグルメクーポン、年6回まで無料のプライオリティ・パスも付帯するなど、年会費の安さに対して特典が豪華な点が魅力です。
24時間対応のコンシェルジュサービスも利用可能。旅行に関する相談やレンタカー・レストラン・ゴルフ場の予約案内など、多岐にわたるサービスを受けられます。JALアメリカン エキスプレスカードプラチナと違い、LINE・チャットで手軽に連絡できるのも利点です。
JAL アメリカン・エキスプレス®・カード プラチナと同じく、ポイント還元率は1.00%と高めです。年間10か月利用すると500円相当の100ポイント、年間1,000ポイント以上獲得すると750円相当の150ポイントが付与。使うほどお得なボーナスポイントがあるのもうれしいですね。
まとめるとUCプラチナカードは、リーズナブルな年会費で豪華な特典が利用できるお得なプラチナカードです。コスパのよさでプラチナカードを選びたい人は、ぜひチェックしてみてください。
年会費は30,000円と安めで、年間100万円利用すれば翌年以降の年会費は20,000円になります。ポイント還元率は0.50%とやや低めですが、利用額に応じたボーナスポイントあり。年間100万円の利用で20,000ポイント、年間200万円利用で30,000ポイントと、年会費同等のボーナスポイントが付与されます。
コンシェルジュサービスは24時間対応で、LINE・チャットで気軽に連絡可能。グルメ関連の優待特典も豊富なので、豪華な食事を楽しみたい人は必見です。
ホテル優待がないのが注意点ですが、年会費の安さ・ポイントの貯まりやすさが魅力のお得なプラチナカードです。JAL アメリカン・エキスプレス®・カード プラチナよりもコストを抑えてプライオリティ・パスを利用したいという人は、入会を検討してみてください。
利用規約や注意事項をチェックしたら、お客さま情報を入力します。この際、支払いに使う銀行口座の口座番号(ゆうちょ銀行の場合は通帳番号)が必要です。キャッシュカードや通帳などを用意しておきましょう。申し込みが完了すると、入会審査が始まります。
入会審査が無事終わると、本人確認や口座設定に関する案内が自宅住所宛か登録したメールアドレス宛に届きます。届いた案内に従って手続きを進めましょう。本人確認に必要な書類は、書類A・書類B群・書類C群があります。
<本人確認書類A>
<本人確認書類B群>
いずれもコピー
<本人確認書類C群>
自宅住所が確認できる本人名義のもので、いずれもコピー
書類Aがあれば書類A+書類B群から1つ、書類Aがない場合は書類B群から2つを提出します。提出する2つの書類のうち、記載の住所と現住所が異なるものが1点の場合は書類C群から1つ、2点の場合は書類C群から2つの提出が必要です。
なお、オンライン口座振替サービスを利用する場合、本人確認書類の提出は不要。利用できるのであれば、オンライン口座振替サービスを使ったほうがスムーズに申し込めます。
申し込みが完了したら、2~3週間ほどで自宅にJAL アメリカン・エキスプレス®・カード プラチナが届きます。プライオリティ・パス特典はカード到着後に別途申し込み手続きが必要なので、利用したい場合は申し込みをしておきましょう。
JAL アメリカン・エキスプレス®・カード プラチナの利用明細は、会員専用WEBサービス「MUFGカードWEBサービス」で確認できます。明細確認に必要なID登録をして、ログインできるようにしておきましょう。
JAL アメリカン・エキスプレス®・カード プラチナに関してよくある質問とその回答を紹介します。
JAL アメリカン・エキスプレス®・カード プラチナは、家族カードも発行可能です。家族カードを申し込めるのは、本会員と同一生計の配偶者・両親・18歳以上(高校生を除く)の子ども。家族会員の年会費は17,050円です。
なお、中学生を除く15歳以上18歳以下の高校生でも、所定の同意書を提出すれば申し込みはできます。ただし、留学やホームステイなど、原則として保護者と離れて海外に滞在するケースが対象です。
プライオリティ・パスとは、世界1,400か所以上のラウンジを利用できるパスのこと。利用できるラウンジでは、飲み物・食事・インターネットサービスなどが提供されます。
プライオリティ・パスには利用回数制限が異なる3つのプランがあり、年会費は99~469USドル。JAL アメリカン・エキスプレス®・カード プラチナでは、利用回数制限がないプランが利用できます。
JAL アメリカン・エキスプレス®・カード プラチナの特典としてプライオリティ・パスを利用するためには、カード到着後の申し込みが必要です。申し込みは、MUFGカード・アメリカン・エキスプレス・カードWEBサイトか電話から可能。プライオリティ・パス会員カードの到着には1週間~10日ほどかかるため、早めに申し込んでおきましょう。
プラチナ・グルメセレクションとは、国内のレストランで利用できる優待特典のことです。登録されているレストランで所定のコースを2名以上で利用した際、1名分のコース料理が無料になるなどのサービスが利用できます。
利用方法はMUFGカードWEBサービスから確認可能。JAL アメリカン・エキスプレス®・カード プラチナに入会したら、ぜひチェックしてみてください。
カードを切り替えても、お得意様番号が同じであればJALマイルの引き継ぎが可能。7~9桁のお得意様番号を確認し、各種手続きで忘れずに入力してください。JALマイルは、普通カードとプラチナカード間での種類の切り替え、JCBとアメリカン エキスプレスでの提携ブランドの切り替えのどちらでも引き継げます。
JAL アメリカン・エキスプレス®・カード プラチナからゴールドカードへのダウングレードは可能。オンライン・電話で資料請求をしたのち、必要事項を記入して返送すると、約3週間でゴールドカードが発行されます。
ダウングレードしても、支払い済みの年会費は返金されません。ゴールドカードへ切り替える場合は、利用期限切れ直前に手続きするとよいでしょう。
ゴールドカードとプラチナカードで迷ったら、特典の違いをチェック。プライオリティ・パスやコンシェルジュ、ホテル優待やレストラン優待などの特典があるのが、プラチナカードの魅力です。
一方、ポイント還元率やボーナスマイルの条件は、ゴールドカードもプラチナカードも同じ。ゴールドカードの年会費は20,900円とプラチナカードより1万円以上安いため、特典に魅力を感じなければゴールドカードを選んでもよいでしょう。
プラチナカードを選ぶメリットは、特典の豪華さ。プライオリティ・パスやコンシェルジュ、ホテル・レストランの優待など、ゴールドカードにはほとんどない特典を利用できます。
ただし、ポイント還元率はゴールドカードとそれほど差はありません。豪華な特典を使いたい人は、プラチナカードを検討してみてください。
事前に契約しておけば、JAL アメリカン・エキスプレス®・カード プラチナでのキャッシングは可能。ただ、キャッシング利用分ではマイルが貯まらない点には注意してください。キャッシング申し込みの連絡先は以下のとおりです。
<MUFGカード・アメリカン・エキスプレス・カードデスク>
JAL アメリカン・エキスプレス®・カード プラチナに申し込んだ際、審査落ちすることはあります。年会費が高いプラチナカードは、年会費無料の通常カードと比べると審査は厳しめ。収入やクレジットカードの支払い実績などが詳しくチェックされ、条件をクリアできなければ審査に落ちてしまいます。
JAL アメリカン・エキスプレス®・カード プラチナ申し込み後の審査状況は、「発行状況の確認」ページから確認可能。審査結果がなかなか出ず不安なときは、状況を確認してみてもよいでしょう。
JAL アメリカン・エキスプレス®・カードでは、プラチナカードが最上位。プラチナカードより上のカードはありません。
一般的に、プラチナカードより上のカードというとブラックカードが挙げられます。ただ、ブラックカードは各社情報を公開していない場合がほとんど。自由に入会が申し込めるクレジットカードとしては、プラチナカードが実質最上位だといえるでしょう。
JAL アメリカン・エキスプレス®・カード プラチナの利用限度額は50~500万円。そのうち、リボ払い・分割払いができるのは50~100万円です。利用限度額は入会時の審査で決まり、利用中に増額・減額する場合があります。
JAL アメリカン・エキスプレス®・カード プラチナは電子マネー非対応。Suicaなどの電子マネーは使えない点には注意してください。
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