100周年を迎える老舗のオーディオ機器メーカーが音質・装着感にこだわって開発したオープンイヤーイヤホン、beyerdynamic Verio 200。メーカーは「こだわりの⾳質でながら聴き」と謳っています。ネット上の口コミでも「低音が豊か」「音はほとんど漏れていない」と評判ですが、実際のところどうなのか気になりますよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の8つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のオープンイヤーイヤホンとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、オープンイヤーイヤホン選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて、オーディオ機器を提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
beyerdynamic Verio 200は、ながら聴きでも音質に妥協したくない人におすすめです。J-POP・ロック・ジャズなどを視聴した結果、「低音が豊か」との口コミどおり低音はふくよかで安定感があり、ほかの音域とのバランスが取れていました。中音と高音はクリアに響き、ボーカルのニュアンスも繊細に表現。比較した商品のなかでもワンランク上の高音質で、音の広がりも感じられました。イコライザーによる音質調整も可能です。
イヤホン本体はタッチ操作に対応し、再生停止・曲のスキップ・音量調整などの基本操作を手軽に行えます。マルチポイントにも対応し、スマホ・PCなど2台の機器と同時に接続可能。比較した多くの商品と同様に着脱検知・ペアリングアシスト機能には対応していませんが、ながら聴きをサポートする機能はそろっています。
つけ心地に安定感があり、走っているときに耳からほとんどずれません。装着したモニターの多くが「耳に沿ってちょうどよくフィットする」と回答しています。圧迫感も少なく、モニター10人中8人が30分経っても痛みを感じませんでした。耳の形によっては合わない可能性があるものの、違和感を抱きにくいといえます。
イヤホン単位の連続再生時間は8時間と、バッテリーは長持ちです。IP54の生活防水に対応しているので、汗や雨による故障リスクも低く、屋外ランニングなどでつけっぱなしにできます。音漏れは5.87dBと小さかったので、電車やオフィスでも使いやすいでしょう。マイク性能も悪くなく、静かな場所での通話は問題ありません。
非常に高音質でながら聴きに便利な機能がそろっていたので、メーカーが謳うように「こだわりの⾳質でながら聴き」を楽しめそうです。とはいえ、価格は35,000円前後(※2025年4月時点・ECサイト参照)と比較したなかでは高めでした。コスパを重視する人は、ほかの商品を候補に入れてもよいでしょう。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
実際にbeyerdynamic Verio 200と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイのオープンイヤーイヤホンと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
beyerdynamic Verio 200の購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイのアイテムを見つけてみてくださいね!
beyerdynamicは、創業100周年を迎えたドイツの老舗オーディオメーカー。なかでもVerio 200は、オープンイヤー型トゥルーワイヤレスイヤホンと銘打つ一品です。同社ではじめて耳を塞がない形状を採用し、「日常のながら聴きでもbeyerdynamicサウンドが楽しめる」と謳っています。日本では2024年8月に発売されました。
⼤⼝径ダイナミックドライバーを内蔵しており、コーデックはaptX Adaptive Lossless・AAC・SBCに対応。快適な装着感を実現するため、イヤーフックには柔らかなシリコン・形状記憶ワイヤーを採用し、人間工学に基づいてデザインされています。
ケースサイズは幅100×奥行69.5×高さ25mm・重量は98gです。ケースへの充電は、付属のUSB Type-Cケーブルから行えます。本体カラーはブラック・クリームカラー・ブラック&オレンジの3色展開なので、好みに合わせて選んでくださいね。
人気のオープンイヤーイヤホンを比較検証したところ、beyerdynamic Verio 200には7つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
音質の検証では高評価を獲得しました。J-POP・ロック・ジャズなどさまざまなジャンルの10曲を視聴した結果、低音から高音までバランスがよく、自然かつクリアなサウンドでした。比較したオープンイヤー型のなかでも頭1つ抜けており、耳を塞ぐイヤホンと同等かそれ以上の高音質です。
低音はふくよかで安定感があり、ほかの音域を邪魔しない絶妙なバランスの迫力があります。中音は埋もれずに1音1音がハキハキと鳴り、ボーカルの抑揚や息継ぎまで繊細に表現。高音はクリアで太く、伸びやかに響きます。高音の細やかな表現が埋もれる場面は多少あったものの、楽器の残響感まで表現できていました。
音の強弱や抑揚の表現力の高さによって、音の広がりが表現されていた点もすごいところです。音が上下・左右・前後に広がるような奥行き感があり、スピーカーのような鳴り方でした。どんなジャンルの楽曲でも一定のクオリティで鳴らせるでしょう。音質を重視する人におすすめです。
耳からずれにくかったことも魅力です。モニター10人が装着してランニングマシンで走ったところ、耳から落ちることはありませんでした。モニターのほとんどが「耳に沿ってちょうどよくフィットする」「スピードを上げても安定していた」と回答しています。
一部モニターから「若干揺れは感じた」「走ったときに激しく動くとずれを感じた」と指摘された程度で、不満の声はほとんどありません。比較したなかには走っている最中にどんどんずれてしまう商品があったことをふまえると、安定感のあるつけ心地といえます。ジョギングやランニング中に使いたい人向きです。
<耳からのずれにくさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
軽量な設計でイヤーフックの素材が柔軟なので、一般的なメガネとの相性は比較的良好な印象です。しかし長時間装着すると、耳の後ろ側に若干の圧迫感や違和感が出ることも考えられます。
つけ心地にはフィット感があり、圧迫感は少なめです。実際に装着したモニター10人中8人が30分経っても痛みを感じませんでした。「つけ心地がよく、圧迫感がなかった」「重さの負担があまりなかった」と好評です。比較したなかにはモニターの半数が痛みを覚えた商品もあったなか、違和感を覚えにくいといえます。
しかし、耳の形によっては合わない可能性もあります。装着から7分後に耳の上への痛みを感じたモニターが1人、17分後にこめかみの下あたりへの痛みを感じたモニターが1人いました。つけ心地にこだわる人は、お試しできる実店舗を訪れて試着するとよいでしょう。
<耳への圧迫感の少なさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
バッテリー持ちがよく、長時間つけっぱなしにできる点も魅力。連続再生時間はイヤホン単体で8時間・ケース込みで27時間です。比較したなかにはイヤホン単体で5.5~7時間の商品もありましたが、こちらはこまめに充電する手間がかかりません。評価には含みませんが、10分の充電で60分使える急速充電にも対応しています。
「音はほとんど漏れていない」との口コミどおり、音漏れはほとんどしませんでした。イヤホンをダミーヘッドマイクに装着した状態で音楽を流し、10cm離れたところの騒音計で音漏れを測定すると、5.87dBでした。比較したほかの商品では1.6~10dBを記録したものがあったなか、音は漏れにくいほうといえます。
周囲に音漏れで迷惑をかける可能性は低く、使う場所をあまり選びません。静かなオフィスなどでながら聴きしたい人におすすめです。とはいえ、オープンイヤーイヤホンは構造上、カナル型よりも音漏れしやすいので、電車内などの人混みでは音量調整に配慮しましょう。
beyerdynamic Verio 200にはたくさんのよい点がある反面、気になった点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
コスパのよい商品を探している人には向いていません。価格は35,000円前後(※2025年4月時点・ECサイト参照)と、比較したなかでは高めです。その分音質の評価では高評価を獲得しているものの、BGM程度で考えているなら1万円台で買えるものを候補に入れてもよいでしょう。
連続再生時間 (イヤホンのみ) | 8時間 |
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タイプ | 耳かけ |
重量 | 10.8g(片耳) |
良い
気になる
連続再生時間 (充電ケース込み) | 27時間 |
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選択式イコライザー機能 | |
自由調整式イコライザー機能 | |
着脱検知機能 |
beyerdynamic Verio 200は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイトにて販売しています。価格は35,000円前後(※2025年4月時点)です。ポイントを使うことでお得に買える場合もあるので、いつもお使いのサイトでリサーチしてみてくださいね。
また、e☆イヤホン・ヨドバシカメラ・ビックカメラなどの一部店舗ではお試しができます。装着感が気になる人は、ぜひ活用してみてくださいね。
つけ心地の圧迫感が苦手な人には、Nothing Ear(open)がおすすめ。実際に装着したモニター10人全員が、30分経っても痛みを感じませんでした。フィット感がよいので長時間つけっぱなしでも使いやすいでしょう。音質は低音から高音までバランスがよく、楽器の響きやボーカルのニュアンスがクリアに聴こえました。
音質にも価格にもこだわりたい人は、QCY Crossky C30を候補に。価格は1万円未満(※2025年4月時点・ECサイト参照)ながら、低音と中音に厚みがある骨太なサウンドを楽しめます。イヤーカフタイプで装着感は軽く、耳にしっかりフィットしました。再生時間は5.5時間と短いものの、短時間の運動での使用なら十分です。
連続再生時間 (イヤホンのみ) | 8時間 |
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タイプ | 耳かけ |
重量 | 8.1g(片耳) |
良い
気になる
連続再生時間 (充電ケース込み) | 30時間 |
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選択式イコライザー機能 | |
自由調整式イコライザー機能 | |
着脱検知機能 |
Nothing Ear(open)の口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
連続再生時間 (イヤホンのみ) | 5.5時間 |
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タイプ | イヤーカフ |
重量 | 5g(片耳) |
良い
気になる
連続再生時間 (充電ケース込み) | 25時間 |
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選択式イコライザー機能 | |
自由調整式イコライザー機能 | |
着脱検知機能 |
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