耐水性が高く急な雨でも安心と謳う、タンスのゲン ENDLESS BASE ワンタッチタープテント。「フレームが丈夫」と評判ですが、「フレームを広げるときのスムーズさに欠ける」「重い」という口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のColemanやABCCANOPYのワンタッチタープとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、ワンタッチタープ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
キャンプ歴は10年以上でキャンプインストラクターの資格を保有。焚き火を囲んで料理を楽しむキャンプはもちろん、蛇や虫を食べるサバイバル寄りのキャンプ・秘境探検などの幅広いアウトドア活動を行なっている。自身の経験や知識を活かし、現在はマイベストにて誰もが知ってるメジャーブランドから、通好みなマイナーブランドにいたるまで、幅広い商品を徹底的に比較・検証している。「初心者から上級者まで幅広く楽しめるギア選び」をモットーに、ユーザー目線に立ったコンテンツ制作を心掛けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
タンスのゲン ENDLESS BASE ワンタッチタープテントは、暑さ・紫外線対策を徹底してアウトドアを楽しみたい人におすすめです。実際に紫外線強度計を使ってUVカット率を測定したところ、98.83%と高い数値を記録。比較した商品のなかでは数少ない、サイドカーテンつきなのもうれしいポイントです。横からの日差しもしっかり遮れるでしょう。
風の通り道を作るベンチレーションもついており、風に煽られることによるぐらつきにも強いといえます。パイプはスチール製のため、「フレームが丈夫」という評判どおり多少の衝撃にも耐えられそうです。
ただし、耐水圧が656mmと低めなのは気がかり。比較したなかには9000mm以上と大雨にも対応できるものがあったことを思うと、「急な雨でも安心」との謳い文句どおりとはいえません。小雨であれば防げそうですが、雨の日の使用は避けたほうがよいでしょう。
設営のしにくさも気になるところ。4か所固定が必要なコーナーロック式で、比較した1か所固定するだけで設営できるセンターロック式に比べて手間が多く感じました。「広げるときのスムーズさに欠ける」という口コミどおり、ジョイント部分のつくりの甘さも難点です。
「重い」との口コミに違わず、13.74kgと重量感があるのもデメリット。比較した商品全体の平均重量は13.06kg(※執筆時点)だったので、持ち運びやすいとはいえません。収納袋にはキャスターもついていないので、別途専用キャリーを用意しましょう。
とはいえ収納時の幅は111cmと、比較した商品のなかではそれほど大きくありません。7人乗りの車に乗せられるサイズなので、ファミリーキャンプにも重宝しますよ。晴れの日に日差しをよけて快適に過ごしたいなら、ぜひチェックしてみてください。
そもそもワンタッチタープとは、フレームを広げてシートを被せるだけで使えるタープのこと。ほかのタープのようにペグを打たなくても自立するので、フリーマーケット会場などのペグを使いにくいところでも活躍します。
今回ご紹介するのは、タンスのゲンが展開するアウトドアブランド「ENDLESS BASE」が展開しているワンタッチタープテント 19000052。2300mmの耐水圧と99%のUVカット率を謳う一品です。生地表面は暑さを和らげるシルバーコーティング加工で、夏も涼しく過ごせるよう工夫が施されています。
素材には、強度に優れたオックスフォード生地を採用しているところも注目ポイント。内側のフレームとの接触が多い部分は二重生地とカバーで保護されているので、高い耐久性が期待できます。
タープ固定用のロープも付属しており、ペグでは心もとないと感じているで人も使いやすいでしょう。
サイドシートには2か所穴が空いており、ペグとロープを使って斜めに固定できるのも便利なポイントです。
展開時のサイズは、フレームを最大限まで伸ばすと幅300×奥行300×256cm。収納すると、幅121×奥行22×高さ22cmの専用ケースに納まるサイズになります。付属品は以下のとおりです。
<付属品>
サイズ展開の豊富さも魅力。150×150cm・200×200cm・300×600cmの3種類が用意されているので、用途や人数に合わせて選んでみてください。
カラーも豊富な5種類から選択可能。アッシュグレー・スモーキーグリーン・ボタニカルベージュ・サンドベージュ・オリーブを展開中です。
2023年に追加された新色のサンドベージュとオリーブには、ブランドのロゴタグがついています。デザインにこだわりたい人にもおすすめですよ。
今回はタンスのゲン ENDLESS BASE ワンタッチタープテントを含む、ワンタッチタープ全9商品を実際に用意して比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、設営の簡単さの検証です。各商品の設営方式や高さ調節の方式などをチェックしました。
ジョイント部分に力を入れずに広げられるような工夫もなく、「フレームを広げるときのスムーズさに欠ける」との口コミにも頷ける結果に。
高さは171~256cmの3段階で調節可能です。ただボタン式ではなくストッパーの位置をずらして調節する方式のため、操作が簡単とはいえません。
とはいえ、比較したほかの商品と同様にフレームと布は一体化しておらず、設営時に布をかぶせる手間が発生します。アウトドア初心者でも扱いやすい工夫が多いとはいえず、評価を伸ばしきれませんでした。
次に、過ごしやすさの検証です。紫外線強度計を固定したタープ内に50cm離れた距離から人工太陽照明で光を照射し、紫外線量を測定。直接照射したときの紫外線量と比較したときのカット率を算出しました。
さらに、耐水度試験装置に各商品の布をセット。耐水圧を測定して雨天時の過ごしやすさもチェックしています。耐水圧1500mm以上かつ、横からの雨を防げるサイドカーテンつきのものと高評価としました。
サイドシートも2枚ついており、横からの日光も遮断可能。比較したなかでも、サイドシートがついている商品はかなり少なめでした。アウトドアを楽しみつつ、紫外線対策も抜かりなく行いたい人におすすめです。
なお、軒下の高さは173cm。高身長の人は立ったときに少し屈む必要がありますが、不満に思うレベルではないでしょう。
サイドカーテンがついているので横からの雨は防げますが、大雨には対応できないでしょう。
続いて、安定性の検証です。各商品のパイプ・ベンチレーションの有無・重りの有無・ペグの有無をチェックしました。
「フレームが丈夫」という評判どおり、頑丈なスチールパイプを採用しているのも利点。比較したアルミ製パイプを使っている商品よりも衝撃に強いといえます。
最後に、持ち運びやすさの検証です。各商品の重さ・収納時の幅・収納袋のキャスターの有無をチェックしました。
収納袋にはキャスターがついていないので、1人で運ぶのはかなり大変。車から設置場所まで距離がある場合は、ワゴンなどを活用しましょう。
展開時の幅 | 300cm |
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展開時の高さ(最大) | 256cm |
収納時の幅 | 111cm |
軒下の高さ | 173cm |
耐水圧(実測値) | 656mm |
UVカット率(実測値) | 98.83% |
良い
気になる
展開時の奥行 | 300cm |
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本体重量(実測値) | 13.74kg |
ポール素材 | スチール |
生地素材 | ポリエステル(150Dオックスオード生地) |
収納袋にキャスターあり | |
重り付き |
タンスのゲン ENDLESS BASE ワンタッチタープテントは、公式サイトやAmazon・Yahoo!ショッピングでの購入が可能。価格は税込13,800円(※)です。
なお同サイズのワンタッチタープテントは、サイドシート1枚つきや、タープテント単品といったバリエーションも展開。サイドシート1枚つきは税込11,800円(※)・単品は税込9,699円(※)で購入できます。
執筆時点・公式サイト参照
タンスのゲン ENDLESS BASE ワンタッチタープテントは、別売りオプションと組み合わせると使い方の幅が広がります。
テントポールとシートを組み合わせれば、タープのスペースの拡大が可能。屋根部分の四隅に専用補強フレームを取りつけて、強度アップを図るのもよいでしょう。
もともとサイドシートは2枚ついてきますが、シートのみの追加購入も可能です。4面を閉めきって雨や寒さへの対策もできますよ。
最後に、設営しやすい工夫が高評価を獲得した商品をご紹介します。
ABCCANOPY タープテントは、1か所固定するだけで設営できるワンタッチ式。少ない手間と時間で組み立てられるうえに、重りとペグもあらかじめ付属してきます。サイドカーテンもついているので、はじめてタープを購入する人におすすめです。
Coleman インスタントバイザーシェードII/L+ 2000038824は、100%のUVカット率。耐水圧は9884mmという驚異的な数値で、土砂降りでも雨漏りしづらいでしょう。設営はコーナーロック式ですが、フレームが広がりやすくボタンで高さ調節可能。使い勝手のよさで選ぶならうってつけです。
展開時の幅 | 300cm |
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展開時の高さ(最大) | 274cm |
収納時の幅 | 128cm |
軒下の高さ | 180cm |
耐水圧(実測値) | 807mm |
UVカット率(実測値) | 99.56% |
良い
気になる
展開時の奥行 | 300cm |
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本体重量(実測値) | 15.49kg |
ポール素材 | スチール |
生地素材 | 300Dポリエステル |
収納袋にキャスターあり | |
重り付き |
展開時の幅 | 300cm |
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展開時の高さ(最大) | 265cm |
収納時の幅 | 101cm |
軒下の高さ | 180cm |
耐水圧(実測値) | 9800mm以上 |
UVカット率(実測値) | 100.00% |
良い
気になる
展開時の奥行 | 300cm |
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本体重量(実測値) | 13.86kg |
ポール素材 | スチール |
生地素材 | 75Dポリエステルタフタ(ダークルームテクノロジー、UVPRO、PU防水、シームシール) |
収納袋にキャスターあり | |
重り付き |
コールマン インスタントバイザーシェードII/L+をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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