付属品が豊富でコスパがよいと評判の、QUICKCAMP ポリヘキサタープ。「遮光性が高く、強い日差しもカットできる」と高評価の口コミばかりがみられますが、実際のところどうなのか気になりますよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証しレビューを行いました。
さらに、人気のキャプテンスタッグ・山善などのヘキサタープとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、ヘキサタープ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
キャンプ歴は10年以上でキャンプインストラクターの資格を保有。焚き火を囲んで料理を楽しむキャンプはもちろん、蛇や虫を食べるサバイバル寄りのキャンプ・秘境探検などの幅広いアウトドア活動を行なっている。自身の経験や知識を活かし、現在はマイベストにて誰もが知ってるメジャーブランドから、通好みなマイナーブランドにいたるまで、幅広い商品を徹底的に比較・検証している。「初心者から上級者まで幅広く楽しめるギア選び」をモットーに、ユーザー目線に立ったコンテンツ制作を心掛けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
QUICKCAMPのポリヘキサタープは、雨漏りを気にせずアウトドアを楽しみたい人におすすめです。実際に耐水圧を計測したところ、メーカーの公称値2000mmを大幅に上回る7400mmを記録。比較した全商品の平均3086.3mm(執筆時点)と比べても、2倍以上高い数値でした。突然の大雨にも対処できる性能があり、タープの下にいれば濡れる心配は少ないでしょう。
生地にはUVカット加工が施され、日差しをブロックできるのも利点です。人工太陽照明灯を照射したところ、UVカット率は99.8%と優秀でした。比較した多くの商品同様に、日傘の高品質基準であるUPF50+(UVカット率95%以上)を満たしており、日差しの強い真夏でも過ごしやすいですよ。
設営に必要なアイテムがそろい、付属品の充実度でも高評価を獲得。比較したほかの商品にはガイロープのみ付属というものが多かったのに対し、ポール・ペグ・ガイロープの3点がセットになっていました。購入後すぐに設営できるため、はじめてのヘキサタープとしても重宝します。
ただし、持ち運びやすさは惜しい結果に。重量は実測値で4.97kgとやや重く、収納時の幅も74cmと大きめです。持つと収納袋が回転して膝に当たり、スムーズに移動できませんでした。手持ち紐は73cmと長めなため、肩にかければほかの荷物と一緒に持ち運べるでしょう。
収納時のサイズはコンパクトとはいえないものの、耐水圧・UVカット率が高く雨や日差し対策に活躍します。設営に必要なアイテムに加えて延長ロープも付属しており、テントとタープを連結できるのも魅力ですよ。屋外で快適に過ごしたい人は、この機会にぜひ購入を検討してみてください。
そもそもヘキサタープとは、六角形をしたタープのこと。日差しや雨をさえぎれるのはもちろん、リビングスペースを広く作れるため、キャンプなどさまざまなアウトドアに活用できるのが魅力です。
今回ご紹介するポリヘキサタープは、準備や片づけのしやすさにこだわったグッズを手がけるQUICKCAMP(クイックキャンプ)より販売されています。テントやテーブルから犬用のドッグギアまで、手軽にアウトドアを楽しめるようなアイテムを幅広く展開しているメーカーです。
生地には厚手のポリエステル150Dを採用し、パリッと張りのあるデザインに仕上げているのが特徴。遮光性を高めるため表面にはUPF50+のUV加工を施し、耐水圧も2000mmを謳っています。
ポールはスチール製で、サイズは設営時が410×435×240cm・収納時が幅75×奥行18×高さ18cm。重量は5kg(公式サイト参照)です。使用可能人数は、4〜6人を目安としています。
設営に必要なアイテム一式がそろっており、テントと連結する延長テープやタープ内にランタンなどを引っ掛けられるハンギングチェーンが、セットに含まれています。なお、タープ本体以外の付属品は以下のとおり。カラーはタン・グレーの2種類から選べます。
<付属品一覧>
今回は、QUICKCAMP ポリヘキサタープを含むヘキサタープ全12商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、UVカット率の検証です。
真夏の太陽と同程度の紫外線を発する人工太陽照明灯を各商品から50cmの位置に設置し、光を照射します。反対側の紫外線量を測定し、直接照射した際と比べてどれほど紫外線をカットできているかを確かめました。
実際に測定したところ、UVカット率は99.8%をマーク。比較したほとんどの商品でUVカット率は95%以上を記録しましたが、本品は全体のなかでもトップクラスの数値でした。
表面にはUVカット加工が施されており、日傘の高品質基準であるUPF50+(UVカット率95%以上)を満たしています。日差しを気にせず真夏のアウトドアを楽しみたい人におすすめです。
続いて、耐水性の検証です。
耐水度試験装置に各商品の生地を固定し、耐水圧を測定。耐水圧ごとに耐えられる雨量の目安は、1500mmは大雨相当・1000mmは雨相当・500mmは小雨相当としました。
測定の結果、耐水圧は7400mmとメーカーの公称値である2000mmを大きく上回る数値をマークしました。
比較した全商品の平均耐水圧である3086.3mm(執筆時点)も超えており、大雨が降っても濡れる心配は少ないといえます。突然の大雨にも十分耐えられるでしょう。
次は、持ち運びやすさの検証です。せっかくヘキサタープを購入するなら、コンパクトなものを選びたいですよね。
そこで、各商品ごとに重量・収納時の幅・手持ち紐の有無と長さの3点を測定します。重量は8kg以下・幅は70cm以下・手持ち紐の長さ50cmのどれかに当てはまる場合は加点しました。
持ち運びやすさの評価は伸び悩む結果に。比較したほかの商品には重量が3kg台のものがあったのに対し、本品は4.97kg(実測値)とやや重めです。
収納時の幅も74cmと大きく、持つと収納袋が回転して膝に当たるのが気になりました。車から下ろす際は、隣の車にぶつけないよう注意しましょう。
しかし、手持ち紐がついているのはメリットです。長さは73cmもあるため、移動時は肩にかけたり背負ったりできます。子どもと手をつないでいるときやほかの荷物があるときでも、一緒に持って移動できますよ。
最後は、付属品の充実度の検証です。ヘキサタープの設営に必要なポール・ペグ・ガイロープの有無に加えて、あると便利なペグハンマーがついているかを確認しました。
その結果、ペグハンマーはないものの、ポール・ペグ・ガイロープの3点は付属。比較した商品内にはガイロープのみがセットになっているものが多かったことをふまえると、購入後すぐに設営できるのがうれしいポイントです。
延長ベルトも付属しており、テントとタープを連結できるのも利点。はじめてのヘキサタープとしても重宝するでしょう。
本体重量(実測値) | 4.97kg |
---|---|
生地素材 | ポリエステル150D(UVカット加工:UPF50+) |
耐水圧(実測値) | 7,400mm |
UVカット率(実測値) | 99.8% |
良い
気になる
収納時の幅 | 74cm |
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収納時の奥行 | 21cm |
収納時の高さ | 23cm |
焚き火対応 |
QUICKCAMP ポリヘキサタープは、公式オンラインショップ「YOCABITO」のほか、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングといったECサイトにて購入できます。
公式オンラインショップでの販売価格は税込9,980円(執筆時点)。検証結果を参考にぜひ検討してみてください。
ヘキサタープが風で倒れるのを防ぐためには、手順どおりに設営しましょう。QUICKCAMP ポリヘキサタープの詳しい張り方は、以下のとおりです。公式サイトでは設営手順が動画でも解説されているので、あわせてチェックしてみてください。
<設営手順>
①タープを平らに広げ、ポールを伸ばす
②タープの中心に沿うように、ポールを置く
③タープについたガイロープをポールから45度の角度になるよう、地面に伸ばす
④タープの先端にポールを差し込む
⑤ポールのもう一方の端とガイロープを伸ばした先端の垂直線上にペグを打ち込む。タープの先端部分近くにペグを仮打ちし、目印をつけておく
⑥仮打ちしたペグの位置を目安にポールを起こす
⑦ガイロープの自在で、タープの張り具合を調節する
⑧タープの四隅のガイロープを張り、自在で張り具合を調節する
ヘキサタープは、張り方をアレンジしてレイアウトを変えられるのが魅力です。テントの入口に設営する小川張りであればテントへの移動がしやすくなり、ロースタイルは地面との距離が近くなるため、プライベート空間を作り出せます。
ポールを増やす・長さを調節するだけで広さや天井の高さを変えられるため、シーンにあわせてアレンジを楽しんでくださいね。
QUICKCAMP ポリヘキサタープを片づける際には、折りたたむ前に必ず乾燥させましょう。その場で乾かすのが難しい場合は、家に帰ったあとすぐに広げてください。
撤収する際は、まずロープの固定に使用した4か所のペグを外します。次にセンターポールを片側ずつ地面に水平に寝かせるように、タープ外側へ倒しましょう。
タープが完全に地面におりたら、センターポール・残りのペグを外します。ロープをまとめたあとでタープを真ん中から二つ折りにし、キャリーバッグに収まるようにたたみましょう。
最後に、ほかの特徴をもった商品をご紹介します。
キャプテンスタッグのCSブラックラベル ヘキサタープUVは、簡単に持ち運べるのが強み。収納時の幅は63cmあるものの、重量は3.48gと軽量です。持った際に収納袋が回転することもなく、負担なく移動できました。UVカット率は100%・耐水圧は1659mmと高いため、雨や日差し対策もできますよ。
山善のCampers Collection ヘキサゴンタープは、ペグハンマーつきなのが魅力。設営に必要なポール・ペグ・ガイロープも付属していました。固い地面にもペグを打ち込みやすく、手が痛くなりにくいといえます。別でアイテムを準備する手間がかからないため、キャンプ初心者にもぴったりです。
本体重量(実測値) | 3.48kg |
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生地素材 | タープ:ポリエステル、リップストップ210T |
耐水圧(実測値) | 1,659mm |
UVカット率(実測値) | 100% |
良い
気になる
収納時の幅 | 63cm |
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収納時の奥行 | 13cm |
収納時の高さ | 15cm |
焚き火対応 |
本体重量(実測値) | 3.81kg |
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生地素材 | ポリエステルタフタ185T |
耐水圧(実測値) | 1,031mm |
UVカット率(実測値) | 99.5% |
良い
気になる
収納時の幅 | 69cm |
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収納時の奥行 | 13cm |
収納時の高さ | 13cm |
焚き火対応 | 不明 |
キャンパーズコレクション UVヘキサゴンタープ RXG-2UVをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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