夏は涼しく冬はあたたかいと謳うスクリーンタープ、DOD ファイヤーベース T8-524-BG。テントとしても使えて「風通しがよい」と評判です。しかし、「1人での設置は大変」という口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のColemanやQUICKCAMPなどのスクリーンタープとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、スクリーンタープ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
DOD ファイヤーベース T8-524-BGは、季節を問わず使い回せるスクリーンタープがほしい人におすすめです。日差しの遮りやすさをチェックすると、紫外線カット率はを99.93%を記録。比較した商品のほとんどが90%を超えていたとはいえ、トップクラスのUVカット率でした。熱に強いポリコットン製のため生地が熱くなりにくく、冬には近くで焚火も楽しめますよ。
フルオープン(4面を全開)・フルメッシュ(4面をメッシュ)・フルクローズ(4面を閉めきる)の、3つの使い方に対応しているのもうれしいポイントです。蒸し暑いときは2面クローズ・2面オープンで通気性をよくし、フルメッシュにすれば通気性を保ちつつ防虫が可能。通気口もあり「風通しがよい」との口コミどおりです。
フルクローズにすれば雨の吹き込みも防げますが、耐水圧は445mmと低く小雨でも雨が布地に染み込みます。比較したなかには1400mm以上の商品もあったことを考えると、雨対策には物足りなさを感じました。加えてポリコットンは濡れると乾きにくいので、雨の日の使用は避けるのが無難でしょう。
「1人での設置は大変」という口コミどおり、設営もしやすいとはいえません。重量は15.1kgと重く、ポールの組み立てから行う必要があるのが気がかり。比較した6kg程度の商品や、紐を引いて骨組みを広げるだけのワンタッチ式の商品に比べ、手間がかかりました。
とはいえ、「夏は涼しく冬はあたたかい」との謳い文句に頷ける機能性は大きな魅力。タープ内で夏の夜風や冬の焚火のあたたかさを堪能したいなら、ぜひ検討してみてくださいね。
そもそもスクリーンタープとは、サイドにメッシュやカーテンがついたタープのこと。防虫しながらアウトドアを楽しめるアイテムとして、とくに夏場のキャンプに活躍します。
うさぎのロゴでおなじみのDODから販売されているスクリーンタープが、今回ご紹介するファイヤーベース T8-524-BG。テーブルやチェアを置けば、フロアレスのシェルターとしても利用できます。フックで取りつけ・取り外し可能なフロアシートがついているので、テントとしても使用可能ですよ。
展開時サイズは幅330×奥行500×高さ240cmと、天井が高く開放感があります。最大8人まで中に入れると謳われており、ファミリーキャンプにもぴったりです。
風の入り込みを防ぐスカートや、換気に役立つサブウィンドウがついているのもうれしいポイント。ランタンを吊り下げておけるランタンフックつきで、昼も夜も中で過ごしやすい工夫が充実しています。
同梱品として、ペグ・ロープ・キャリーバッグ・フロアシートが付属されています。公式サイトでは交換用のパーツも販売しているので、長く使い続けられるでしょう。
カラーは検証で使用したベージュのほか、ブラックも用意されています。どちらもベーシックな色合いなので、さまざまなキャンプギアに合わせられますよ。テーブルやアウトドアチェアのレイアウトにこだわって、自分だけのくつろぎ空間を作ってみてください。
今回は、DOD ファイヤーベース T8-524-BGを含むスクリーンタープ全6商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、日差しの遮りやすさの検証です。紫外線強度計を固定したタープ内に、50cm離れた場所から人工太陽照明灯で光を照射。測定した紫外線量と直接照射時の紫外線量と比較して、どの程度カットできたのかをチェックしました。
生地がポリコットン製なのも高ポイントです。布地が熱くなりにくいので涼しく過ごせるうえ、冬場はテントの近くで焚火もできます。「夏は涼しく冬はあたたかい」との謳い文句どおり、季節ごとに快適な過ごし方ができそうです。
次に、雨天時の過ごしやすさの検証です。耐水試験装置にスクリーンタープの布をセット。耐水圧を測定し、どれほどの雨に耐えられるかをチェックしました。
結果、ポリコットンは熱に強い代わりに水への耐久性に欠け、耐水圧は445mmといまひとつです。比較したほかの商品には、大抵の雨に備えられる1000mm以上を記録したものも。対して本商品は、雨が染み込みやすい点が気になりました。
フルクローズにできるので、雨がタープ内に吹き込む心配が少ない点はメリット。とはいえポリコットンは水に濡れると乾きにくいので、小雨であっても雨天時は使わないほうがよいでしょう。
続いて、居住性の検証です。各商品のタープの状態・タープの素材・ベンチレーションの有無・ポケットの有無をチェックしました。
虫が気になるときは、フルメッシュにすれば通気性を保ちつつ防虫が可能。蒸し暑いときは2面クローズ・2面オープンにすると、日差しを遮りつつ風を通せるでしょう。
比較したフルメッシュにできない商品は、風通しをよくするためにはフルオープンにする必要があり、日影の面積が狭くなってしまいました。対して本商品は日陰を多く確保できるので、涼しさもキープできますよ。
タープ内の風の通り道になる、ベンチレーションが搭載されているところも利点です。「風通しがよい」という評判どおりの、快適な空間を作れそうです。
最後に、設営の簡単さの検証です。各商品の設営方式・ペグの素材・形状・ペグハンマーの有無・重さ・説明書の有無をチェックしました。
公式サイトでも、1人が天井を持ち上げている間に1人がポールを差し込むと解説されており、2人以上での設置を前提としています。
「1人での設置は大変」という口コミどおりのため、とくにタープの設営に慣れていないアウトドア初心者が使いこなすのは難しいでしょう。
とくに中心のポールを持ちあげるときには力がいるので、力に自信がない人は重量に注意して選びましょう。
最大収容人数 | 8人 |
---|---|
耐水圧(実測値) | 455mm |
UVカット率(実測値) | 99.93% |
フルメッシュ対応 | |
フルクローズ対応 | |
フルオープン対応 |
良い
気になる
収納時の幅 | 70cm |
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収納時の奥行 | 30cm |
収納時の高さ | 28cm |
ベンチレーション付き | |
キャノピー付き | |
スカート付き | |
収納ポケット付き | |
テント連結機能 | 不明 |
ペグハンマー付き | |
ランタンフック付き |
DOD ファイヤーベース T8-524-BGは、公式サイトやAmazon・楽天市場での購入が可能です。
重量が重い本商品は持ち運びもひと苦労。そこで、少しでも持ち運びを楽にするためにも、フォールディングキャリーワゴンウォッシャブル(極太タイヤ)の購入がおすすめ。最大積載重量100kgという大容量で、舗装されていない道も通りやすい極太タイヤを使用しています。
<販売価格>
価格は執筆時点・公式サイト参照
スクリーンタープはほかのタープに比べて風の影響を受けやすいので、風が強い日の設営は避けましょう。無理して設営すると骨組みが曲がったり風で飛ばされたりして、大きな事故の原因となる可能性があります。
最後に、雨水にも耐えられる商品をご紹介します。
Coleman タフスクリーンタープ/400は、耐水圧が1476mmと高く雨天時も使用可能。フルクローズにできるので、大抵の雨はしのげます。こちらもフルオープン・フルメッシュ・フルクローズの3WAYで、気候に合わせた使い方が可能。タープ内にはポケットがついており、小物入れとして便利です。
QUICKCAMP ワイドスクリーンタープ QC-SS400Nは、初心者でも設営しやすいワンタッチ式。重量も10.99kgとそれほど重くないので、1人でも設営しやすいでしょう。耐水圧は1044mmと雨漏りしにくいところも高ポイント。設営経験が少ない人や、天気に左右されずに使いたい人は要チェックです。
最大収容人数 | 6〜8人 |
---|---|
耐水圧(実測値) | 1476mm |
UVカット率(実測値) | 96.93% |
フルメッシュ対応 | |
フルクローズ対応 | |
フルオープン対応 |
良い
気になる
収納時の幅 | 26cm |
---|---|
収納時の奥行 | 74cm |
収納時の高さ | 26cm |
ベンチレーション付き | |
キャノピー付き | |
スカート付き | |
収納ポケット付き | |
テント連結機能 | |
ペグハンマー付き | |
ランタンフック付き |
コールマン タフスクリーンタープ/400をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
最大収容人数 | 6人 |
---|---|
耐水圧(実測値) | 1044mm |
UVカット率(実測値) | 99.93% |
フルメッシュ対応 | |
フルクローズ対応 | |
フルオープン対応 |
良い
気になる
収納時の幅 | 135cm |
---|---|
収納時の奥行 | 20cm |
収納時の高さ | 20cm |
ベンチレーション付き | |
キャノピー付き | |
スカート付き | |
収納ポケット付き | |
テント連結機能 | 不明 |
ペグハンマー付き | |
ランタンフック付き |
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