藤次郎 DPコバルト合金鋼割込 牛刀 210mmをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

新品時の切れ味は、比較した全商品のなかでもトップクラスの評価です。

実際にトマトに新品の包丁を当てると、力を入れなくとも刃先がスッと入りました。比較したほかの商品には皮に引っかかりを感じるものがあったのに対し、本品の切り心地は非常になめらかだったのがよいところです。

鶏肉が快適に切れる点も好評。比較した商品内には包丁を何度もスライドさせなければならないものがありましたが、本品は皮をしっかり捉えスムーズに切り込めました。カット後に、皮と身がくっついた状態を保てていたのもよい点です。

比較では、セラミック製よりも複合材・鋼を用いた商品のほうが切れ味が鋭い傾向に。本品もコバルト合金鋼と13クロムステンレス鋼の複合材で作られており、切れ味のよさを発揮しました。肉類や魚類といった大物のカットにも役立つでしょう。

切れ味の持続性はまずまず。実際にトマトをカットすると、包丁の重みにより皮にも問題なく刃が入りました。比較したほかの商品には断面がガタついたものもあったなか、本品はつるっと仕上がり厚みも気になりません。

ただし、新品時に比べてなめらかさが落ちていたのは惜しいところです。

一方で、鶏肉では明らかに切れ味の違いを感じる結果に。新品時では皮にスッと切り込めたものの、摩耗後ではギコギコ動かさないとカットできませんでした。

比較した商品内には、摩耗させたあとも新品同様の切れ味を維持できたものがあったことを考えると、物足りない結果です。口コミで指摘されていたとおり切れ味はあまり長続きしないため、定期的にメンテナンスするようにしましょう。

使い勝手のよさでは高評価を獲得。比較では重量が100g以下だと切りづらく、反対に200gを超えると重みで手に負担がかかる傾向がありました。本品は重量が約160gと重すぎず、疲れを感じなかったのがメリットです。

また刃渡りは18〜21cmだと扱いやすいといわれていますが、本品も21cmとちょうどよい大きさ。野菜から肉・魚まで幅広い食材に対応できるため、メイン包丁として使いたい人にも適しています。

柄については口コミにて懸念の声がみられましたが、ほどよい太さかつトルネード模様つきで、握り心地は良好でした。実際に持つとしっかり手にフィットしたため、手が水や油で汚れていても滑りにくいでしょう。

刃と柄にすきまのない、ステンレス一体型なのも利点です。柄と刃で異なる素材を使用しているものに比べて、つなぎ目部分に汚れが溜まる心配がなく清潔に保てますよ。包丁を手入れしながら長く使い続けたい人にもぴったりです。