杉本刃物 牛刀をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証
さびに強い合金鋼製で肉・野菜に万能に使えると謳う、杉本刃物 牛刀。インターネット上では口コミが少なく、評判がわからないため、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか？
そこで今回は、杉本刃物 牛刀を含む牛刀包丁全28商品を実際に使って、切れ味のよさ・切れ味の持続性・使い勝手のよさを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね！
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すべての検証は
マイベストが行っています
はじめに結論！厚めの刃でしっかり食材を捉えられる。硬い食材もカットしやすい
杉本の牛刀 ツバ付CM製品は、硬い食材を切るためのサブ包丁にぴったりです。重量は約185gと、少しずっしりとした重さがあるぶん、安定感に優れています。柄もちょうどよい太さで、手にしっかりフィット。比較したなかには、つるつるした質感ですべりやすいものもあったのに対し、木製の柄で手になじみやすいですよ。
実際にトマトを切ったところ、包丁の重みで簡単に切れました。鶏肉も狙ったところを容易にカットでき、切れ味は良好。刃に厚みがあるため、しっかりと食材を捉えて切り進められるのが利点です。
摩耗した状態でもトマトはスムーズに切れ、断面はつややかな仕上がりに。一方、鶏肉は皮はきれいに切れたものの、筋にやや手こずりました。スッとなめらかな切り心地を発揮した、比較した上位商品には及びません。
厚い刃で、メーカーの謳うとおり硬い肉から野菜まで幅広くカバーできるのはよいですが、切れ味の持続性を重視する人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
杉本刃物 牛刀とは？
そもそも牛刀包丁とは、刃渡りが長く刃先が鋭いのが特徴。メイン包丁として主流の三徳包丁では、カットしづらい大きめの食材も楽に切れます。また、鋭い刃先は狙ったところに切り込みやすく、魚を捌くのにもぴったりですよ。
今回ご紹介する、杉本刃物 牛刀もそのひとつです。従来の炭素鋼の製品にクロムモリブデンを含有させることにより、切れ味・硬度をアップ。さびにくいつくりにこだわりました。肉・野菜とさまざまな食材に対応可能。刃と柄をなめらかにつなぐ、口金つきです。
販売元は江戸天保時代から100年以上続く老舗包丁専門店、杉本刃物。伝統の技術を継承し、職人が一つひとつ丁寧に仕上げています。
刃の長さは、全部で7種類。用途に合わせて選べる
刃渡りは今回使用した21cmのほかに、18・24・27・30・33・36cmの7種類をラインナップ。プロ用としても家庭用としても利用できると謳うように、豊富なサイズ展開が魅力です。
なお、家庭用には18・21cmがおすすめと紹介されています。
実際に使ってみてわかった杉本刃物 牛刀の本当の実力！
具体的な検証内容は以下のとおりです。
- 切れ味のよさ
- 切れ味の持続性
- 使い勝手のよさ
厚めの刃で、食材をしっかり捉える
まずは、切れ味のよさの検証です。
実際にトマト・鶏肉を切り、食材に鋭く切り込めるか・切り心地がなめらかかの2点に着目してチェックしました。
トマトは包丁の重みで、狙ったところに切り込めた
実際にトマトをカットしてみると、若干ざらっとした感覚はありつつも、狙ったところへ刃を入れられました。
比較したなかには、カットするのに力が必要だった商品もあるのに対し、包丁の重みでサクッと切れます。メーカーの謳うとおり、クロムモリブデンを含んだ複合材であることも、切れ味のよさのポイントです。
鶏肉もずれることなく、スムーズに切れた
鶏肉もしっかり捉え、狙ったところに切り込めました。なめらかさはそれほどないものの、包丁の重みで安定感があるのは魅力。ずれることなく切り進められました。
硬い食材にも問題なく使えるでしょう。
摩耗後も、切れ味はそれほど鈍らない
続いて、切れ味の持続性の検証です。
摩耗した状態を再現するため、プラスチック製のまな板に包丁を3,000回切りつけます。その後、トマトと鶏肉をカットし、新品時と比較して切れ味が落ちていないか確認しました。
トマトはストンと切れ、断面もつややかな仕上がり
摩耗後も切れ味に大きな衰えはみられません。トマトは、包丁の重みによってストンと刃が入りました。
断面がつややかな仕上がりになった点も高評価のポイントです。
鶏肉は筋がやや切りづらくなったものの、皮はきれいに切れた
鶏肉は摩耗後にやや衰えがみられ、筋を切る際に包丁を少し動かす必要がありました。比較した上位商品では摩耗後もスッと切れたものも。なめらかさが一歩及びませんでした。
とはいえ、鶏肉の皮はきれいに切れており、それほどストレスは感じないでしょう。切れ味をより長持ちさせたい場合は、こまめに手入れするとよいですよ。
やや重めなものの、安定して扱える
最後は、使い勝手のよさの検証です。
実際に包丁を使用し、柄は握りやすいか・重量は軽すぎず重すぎないかをチェックしました。
刃渡りは21cmとちょうどよい。サブ包丁にぴったり
刃渡りは21cm。大きめの食材から野菜・お刺身まで幅広くカバーできる、ちょうどよいサイズです。
しかし、厚みのある刃により重量は約185gと少し重め。比較した商品のなかには、160g前後の商品もあったことをふまえると、ずっしり感は否めません。
メイン包丁ではなく、肉・魚を捌くなど特定の用途で使うサブ包丁としての使い方が向いていますよ。
柄はほどよい太さで、握りやすい
柄はほどよい太さで、握りやすさも良好です。比較したなかには、持ち手が薄く食材をカットする際に手に負担を感じたものも。
その点、握り込んでも痛みなどは感じないので、硬い食材を切るのに向いています。
また、木製のため、手になじみやすい点もメリット。滑り落とすようなリスクは少ないでしょう。
杉本刃物 牛刀はどこで買える？
杉本刃物 牛刀は、杉本刃物の公式オンラインショップのほか、Amazon・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで購入できます。価格は税込28,000円（公式サイト参照・執筆時点）です。
公式オンラインショップではのしのほか、有料で木の鞘もつけられます。大切な人への贈り物にもぴったりですよ。
杉本刃物 牛刀の研ぎ方は？
公式サイトでは、牛刀包丁の研ぎ方を以下のように紹介しています。また、有料でプロによる研ぎなおしやメンテナンスも行っていますよ。直接店舗に持ち込んでも郵送でも可能なため、研ぎ方に自信がない人は検討してみてください。
＜研ぎ方＞
- ①砥石を水に10分間つけ、水を含ませる
- ②包丁の位置は45度、包丁の角度は10度にして表側を研ぐ
- ③切先からの角度を変ないように気をつけ、力を入れずに研ぐ
- ④包丁の位置は0度、包丁の角度は10度にして、裏側を研ぐ
- ⑤表側と同様に、切先から角度を変えず力を入れないで研ぐ
- ⑥表裏同じ角度、同じ回数研ぐ
砥石が凹んだ状態で研ぐと型崩れの原因となるため、砥石は常に平面を保つよう紹介されています。正しい手入れで、長く使い続けましょう。
切れ味のよさにこだわる人は、こちらもチェック
最後に、摩耗後も鋭い切れ味をキープできた商品をご紹介します。
どれを買うか悩んだら、貝印のClassic BLONDE シェフズナイフをチェック。トマト・鶏肉ともに軽くスライドするだけでストンと切れ、力を必要としませんでした。とくにトマトは断面がみずみずしい仕上がりに。摩耗後も切れ味は劣らず、柔らかいトマトの形も崩しませんでしたよ。
東京輸出のステンレスツバ付牛刀は、摩耗後もなめらかな切れ味をキープ。新品時同様、トマトはなめらかに、鶏肉は狙ったところに鋭く切り込めました。厚みがある刃ながら重量は約165gと重すぎず、扱いやすいでしょう。ノンストレスでカットでき、料理が楽しくなりそうです。
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