求めやすい価格のながらしっかり掃除できると評判のロボット掃除機、iRobot ルンバ 692。インターネット上では高評価の口コミが多い一方、「音が大きい」「同じところを行ったり来たりして非効率」などの気になる口コミも存在し、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、iRobot ルンバ 692を含むロボット掃除機全43商品を実際に使ってみて、掃除性能の高さ・賢さ・お手入れのしやすさ・音の静かさを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
iRobotのルンバ 692は、フローリング向きのロボット掃除機です。ゴミをまいた部屋で走行させると、カーペットではゴミを残す結果に。一方、フローリングは部屋の四隅や家具の足回りなどの細かいところまできれいにできました。比較したなかで高級モデルはカーペットも得意でしたが、フローリングの部屋なら本品で十分でしょう。
障害物検知機能はついているものの、実際の走行では家具を検知しきれずゴツゴツぶつかってしまいました。家具へのダメージが気になります。また、「同じところを行ったり来たりして非効率」の口コミのとおり、マッピング機能がなく走行はランダム。機能つきの商品と比べると、掃除効率にはあまり期待できません。
ダストケース・フィルターともに水洗いは非対応。ダストステーションが付属しないため、ゴミが溜まるたびにダストボックスからゴミを手でかき出す必要があります。また「音が大きい」との口コミのとおり、稼働音は大きめ。稼働音は比較した商品のなかでトップクラスに大きい、70.1dBを記録しました。
価格は執筆時点で税込39,800円(公式サイト参照)と、アイロボットシリーズでは手が届きやすい価格帯です。とはいえ、比較したなかには5万円以下の同価格対象品でより評価が優秀だった商品も。高機能で使いやすいものがほしい人は、ぜひ別の商品もチェックしてみてくださいね。
マサチューセッツ工科大学のロボット学者たちが1990年に創設した、ロボット専業メーカー「iRobot」。ロボット掃除機「ルンバ」をはじめ、床拭きロボット「ブラーバ」など多くの家庭向けロボットを開発・販売しています。
今回ご紹介するiRobot ルンバ 692は、2020年5月にAmazon限定モデルとして発売されたロボット掃除機です。かき出し・かき込み・吸引の3つの作業を同時に行う「3段階クリーニングシステム」を採用しています。
壁際や角のゴミをエッジクリーニングブラシがかき出し、中央にある2本の回転ブラシがゴミをかき込み。ゴミをかき込みながら吸引することにより、ホコリや微細なハウスダストを取り除くつくりです。
ボタンひとつで掃除を開始し、カーペットやフローリングなどさまざまな床材に合わせて対応が可能。センサーがゴミや汚れが多い場所を検知して集中的に掃除する機能も搭載しています。
専用アプリをダウンロードして、スケジュール予約や掃除状況の確認を行えるのも特徴です。
本品はダストステーションが付属しないモデルのため、本体に搭載したダストボックスを取り外してゴミを捨てる必要があります。
手入れの頻度は、ダストボックスは使用後毎回、フィルターとブラシ類は週に1回程度を推奨。ダストボックスとフィルターは水洗いできないので、ブラシなどを用意してこまめに掃除するのがよいでしょう。
カラー展開は1種類で、ライトグレーとブラックのバイカラーを配したシンプルなデザインです。直径34cmの丸型で高さは9.2cmと薄いので、ソファやベッドの下なども掃除しやすいでしょう。
重量は約3.6kgと持ち運ぶには重めですが、掃除完了時やバッテリーの残量が少なくなったときは自動で充電ステーションへ戻る仕様。稼働時間の目安として、約3時間の充電で最大90分稼働と公表されています。
本品には、ルンバ本体のほかに乾電池・電源コードが付属。ダストボックスにセットするフィルターは別途購入でき、吸い込む力が弱くなったときの交換を推奨されています。
また、別売りのデュアルバーチャルウォールを使えば、進入禁止エリアを設定が可能。赤外線を使った見えない壁で進入を防いでくれますよ。
今回は、iRobot ルンバ 692を含むロボット掃除機全43商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、掃除性能の高さ・賢さの検証です。
約10畳の部屋にゴミをセットして各商品を稼働し、掃除性能の高さを確認。折り紙・青砂・髪の毛・毛糸(合計30g)をどのくらい吸引できたかを計測して評価しています。
賢さは、2cmのカーペットや木の板を乗り越えられるかや、障害物の検知精度・マッピング性能・掃除完了までの速さなどをチェック。機能面に着目して評価しました。
掃除性能の高さでは、吸引力は申し分ないもののカーペットのゴミを取りきれませんでした。実際に使ってみると、30gあったゴミを残り3g以下まで除去。フローリングは部屋の四隅や家具の足回りまできれいにできました。一方、カーペットにははっきりゴミが残っています。
また、走行したあとを確認すると、青砂は約7割ほどを吸引したもののざらざらとした手触りが残りました。髪の毛も取りきれず、比較した上位機種にはおよばない結果に。総じて、カーペットやラグを使っていない部屋なら、十分な掃除性能を発揮できるでしょう。
賢さも物足りない結果に。障害物検知機能はついているものの、家具を検知しきれずゴツゴツぶつかってしまいました。単体では進入禁止エリアも設定できず、進入禁止エリアを設定するには別売りのデュアルバーチャルウォールが必要です。
また、部屋の間取りを記憶するマッピング機能もありません。「同じところを行ったり来たりして非効率」との口コミのとおり、ランダムに走行するのが気になります。2cmの板を乗り越えることもできず、家中をくまなく掃除するのは難しい印象です。
次に、お手入れのしやすさ・音の静かさの検証です。毎日使うなら、簡単に手入れできて静かなものを選びたいですよね。
お手入れのしやすさは、ゴミの捨てやすさや、ダストケースとフィルターが水洗いできるか・手入れ用のブラシが付いているかなどを確認。音の静かさは、通常時40dB(※)の部屋で各商品を稼働させ、約1m離れた場所から騒音計を使って測定しました。
図書館の館内と同レベルの騒音(参照:環境省)
お手入れのしやすさは、ダストケースとフィルターを水洗いできない点が気になりました。ケース自体は簡単に分解できますが、ダストケースに手を入れにくく、ブラシも付属しません。
ダストステーションも付属しないモデルなので、ゴミが溜まるたびにダストボックスからゴミを手でかき出す必要があります。比較したなかでダストステーションが付属しない商品では、ダストボックスやフィルターを水洗いできるものが多めでした。本品は手入れにやや手間がかかる印象です。
稼働音は、「音が大きい」との口コミのとおりです。本品の騒音値は70.1dBで、比較した商品のなかでトップクラスの稼働音でした。全商品の平均値64.6dB(※執筆時点)と比べても高いことがわかります。
環境省によると、約70dBで新幹線の車内と同程度の騒音レベルとのことです。本品は新幹線の車内と同程度にうるさいので、早朝や夜間の使用は控えるのがよいでしょう。快適に使いたいなら、日中の外出時に動かすなど工夫することをおすすめします。
今回ご紹介したルンバ 692は、ルンバシリーズのなかでスタンダードモデルの位置づけです。価格が上がっても性能面を重視したい人は、上位モデルも検討してみてください。
ミドルクラスのルンバi3+はマッピング機能を搭載し、部屋を効率よく掃除可能。ダストステーションが付属するのでゴミ捨ての手間がかからない点も魅力です。
さらに上位モデルのルンバj7+は、複数の部屋の間取りをカメラやセンサーによって学習し、進入禁止エリアを設定できます。家中をマッピングして効率よく掃除を行えますよ。
家中を簡単に掃除したい人は上位モデルをチェックしてみてくださいね。
タイプ | ロボット |
---|---|
走行方式 | マッピング方式(進入禁止エリア・部分清掃エリア設定不可) |
コードレス対応 | |
集じん方式 | 紙パック式 |
操作方法 | ボタン、アプリ、音声操作(Google アシスタント・Amazon Alexa・Siri ショートカットに対応) |
ダストステーションの機能 | 自動ゴミ収集 |
標準モードの連続使用時間(公称値) | 1時間15分 |
ヘッド種類 | ゴム(デュアルアクションブラシ) |
衝突防止機能 | |
充電時間(公称値) | 3時間 |
落下防止機能 | |
自動充電(自動帰還)機能 | |
騒音値(公称値) | 不明 |
ゴミ自動収集時の騒音値 | 不明 |
アプリ連携対応 | |
騒音値(実測値) | 69.3dB |
Wi-Fi対応 | |
標準モードの運転音 | 不明 |
最強モードの運転音 | 不明 |
形状 | 丸型 |
コードの長さ | 不明 |
ブラシ種類 | ゴム(デュアルアクションブラシ) |
集じん容積 | 不明 |
清掃エリア設定機能 | |
スケジュール機能 | |
消費電力 | 不明 |
サイドブラシ本数 | 1本 |
吸込仕事率 | 不明 |
からまり防止機能 | |
ダストステーション付き | |
充電スタンド付き | |
洗剤対応 | 不明 |
モップの使い捨て | |
HEPAフィルター付き | |
ダストケース丸洗い可能 | |
ランニングコスト | 不明 |
自己位置認識機能 | |
フィルター丸洗い可能 | |
自動再開機能 | |
ヘッドライト付き | |
水拭き対応 | |
乗り越えられる段差(今回の検証結果) | 1.2cm |
コンパクト | 不明 |
乗り越えられる段差 | 1.2cm |
ゴミセンサー付き | |
ペットのフンを回避可能 | 不明 |
メインブラシに毛が絡まない | 不明 |
モップを持ち上げ可能 | 不明 |
特徴 | |
静音モード搭載 | 不明 |
節電モード搭載 | 不明 |
10cmの隙間に差し込める | |
付属品 | クリーンベース、交換用フィルター、交換用紙パック、クリーンベース用電源コード |
本体重量 | 3.2kg |
本体幅(公称値) | 34.2cm |
本体奥行(公称値) | 34.2cm |
本体高さ(公称値) | 9.2cm |
ダストステーション幅 | 31cm |
ダストステーション奥行 | 39cm |
ダストステーション高さ | 49cm |
iRobot ルンバ i3+をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
タイプ | ロボット |
---|---|
走行方式 | マッピング方式 |
コードレス対応 | |
集じん方式 | 紙パック式 |
操作方法 | 本体ボタン、アプリ、音声操作(Google アシスタント・Amazon Alexa・Siri ショートカットに対応) |
ダストステーションの機能 | 自動ゴミ収集 |
標準モードの連続使用時間(公称値) | 1時間15分 |
ヘッド種類 | ゴム(デュアルアクションブラシ) |
衝突防止機能 | |
充電時間(公称値) | 3時間 |
落下防止機能 | |
自動充電(自動帰還)機能 | |
騒音値(公称値) | 不明 |
ゴミ自動収集時の騒音値 | 不明 |
アプリ連携対応 | |
騒音値(実測値) | 68.2dB |
Wi-Fi対応 | |
標準モードの運転音 | 不明 |
最強モードの運転音 | 不明 |
形状 | 丸型 |
コードの長さ | |
ブラシ種類 | ゴム(デュアルアクションブラシ) |
集じん容積 | 不明 |
清掃エリア設定機能 | |
スケジュール機能 | |
消費電力 | 不明 |
サイドブラシ本数 | 1本 |
吸込仕事率 | 不明 |
からまり防止機能 | |
ダストステーション付き | |
充電スタンド付き | |
洗剤対応 | |
モップの使い捨て | |
HEPAフィルター付き | |
ダストケース丸洗い可能 | |
ランニングコスト | 不明 |
自己位置認識機能 | |
フィルター丸洗い可能 | |
自動再開機能 | |
ヘッドライト付き | |
水拭き対応 | |
乗り越えられる段差(今回の検証結果) | 2cm |
コンパクト | |
乗り越えられる段差 | 2cm |
ゴミセンサー付き | |
ペットのフンを回避可能 | |
メインブラシに毛が絡まない | 不明 |
モップを持ち上げ可能 | |
特徴 | |
静音モード搭載 | 不明 |
節電モード搭載 | 不明 |
10cmの隙間に差し込める | |
付属品 | クリーンベース、バッテリー、交換用フィルター、交換用エッジクリーニングブラシ、交換用紙パック、クリーンベース用電源コード |
本体重量 | 3.4kg |
本体幅(公称値) | 33.9cm |
本体奥行(公称値) | 33.9cm |
本体高さ(公称値) | 8.7cm |
ダストステーション幅 | 不明 |
ダストステーション奥行 | 不明 |
ダストステーション高さ | 不明 |
iRobot ルンバ j7+をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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