吸引と水拭き兼用で効率的に掃除ができると評判の、Anker Eufy RoboVac G20 Hybrid。リーズナブルなのに機能が充実している点も評価されていますが、「家具にガツガツぶつかる」という口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、Anker Eufy RoboVac G20 Hybridを含むロボット掃除機全32商品を実際に使ってみて、掃除性能の高さ・賢さ・お手入れのしやすさ・音の静かさを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
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本コンテンツに記載の検証結果は2022年08月までの情報です
目次
Anker Eufy RoboVac G20 Hybridは、障害物が少ない部屋で水拭きまでお任せしたい人におすすめ。
実際に掃除性能を確認した結果、障害物の周りを除き、しっかりとゴミを取り除けました。砂状のゴミが少し残る程度で、8割以上のゴミを吸引。水拭きの性能も高く、床面に塗った蛍光塗料をきれいに拭き上げました。稼働音も上位商品に匹敵するほどの静かさで、在宅時でも使いやすいですよ。
ただし、賢さはいまひとつです。障害物に当たってもバンパーで衝撃を吸収しますが、吸い逃し・拭き逃しが見られました。とくに家具の周りは苦手なので、事前に避けられるものは移動させておきましょう。
フィルターとダストケースは水洗いできて清潔です。ダストステーションはないものの、ゴミ捨ても簡単で毎日のお手入れが苦になりません。公式サイトによると、価格は執筆時点で32,990円(税込)。低価格帯にも関わらず、アプリや音声操作にも対応しているので、ぜひ検討してみてください。
Anker(アンカー)は、米国・日本・欧州を中心とした世界100か国以上で製品を展開する電子機器メーカー。とくにモバイルバッテリーのシェアは世界的に高く、低価格ながら高品質な製品は多くのユーザーに支持されています。
そんなAnkerから2022年4月に発売されたEufy RoboVac G20 Hybridは、吸引と水拭き2つの機能を搭載したハイブリッドモデル。アプリ操作やアレクサと連携した音声操作にも対応しており、外出時や家事で手がふさがっているときでも便利に使えます。
Eufyシリーズ独自のスマート・ダイナミック・ナビゲーションにより、部屋をエリア分けして順に掃除するのも特徴です。ランダム走行の機種と比較してムラなく隅々まで掃除が可能。床の材質に合わせて吸引力をコントロールし、カーペットでもゴミを逃さないと謳っています。
吸引力は、従来機種RoboVac 10の約5倍に相当する2500Pa。独自のBoost IQ テクノロジーで吸引力をコントロールし、効率的に掃除します。静音から最大まで4段階で吸引レベルを変更できるので、在宅時は静音・外出時は最大とシーンに合わせた使い方もできますよ。
水拭きできるモッピングモードも搭載。水を入れたタンクとモッピングクロスをセットすることで、フローリングなど平らな床の水拭きができます。
トラッキングに使われる技術は、Eufyシリーズに共通するスマート・ダイナミック・ナビゲーションです。4m四方でエリア分けした部屋を順に走行することで、吸い逃しを減らしています。
落下防止センサーで階段や玄関からの落下も回避。本体は約7cmと薄く、ベッドやソファー下といった手が届きにくい場所も楽々走行します。
掃除開始の操作は、表面のスイッチを押すだけ。自動で走行ルートを決定し、掃除が終われば充電ステーションに戻ります。スマホアプリがあるので、外出先からでも操作が可能です。掃除開始・終了の合図はもちろん、掃除スケジュールの設定もできて便利ですよ。
掃除が終わったら、ダスト容器を取り外してゴミを捨てましょう。シンプルな構造なので、取り外しは簡単です。ダスト容器にはフィルタが付いており、週1回ブラシでの清掃が推奨されています。
カラーはブラックのみ。本体のサイズは32.5×32.5×7.2cm、形状は丸型です。比較的薄いつくりなので、家具の下まで入り込んで掃除するのも得意ですよ。
重量は2.5kgと、今回検証した人気のロボット掃除機のなかでは若干軽め。リビングに設置しても生活感が出にくい、シンプルでスタイリッシュなデザインも魅力です。
すぐに使えるように、付属品が充実しています。交換用パーツも入っているので、しばらくは追加購入しなくてOKです。
【付属品】
セットには含まれませんが、別売りの境界線テープで清掃エリアを区切れます。大切な家具がある場合など、進入を防ぎたいエリアがある人は購入するとよいでしょう。
検証①:掃除性能の高さ
検証②:賢さ
検証③:お手入れのしやすさ
検証④:音の静かさ
まずは、掃除性能の高さ・賢さの検証です。
吸引力の高さや障害物の検知・乗り越え、走行ルートの効率性など、お掃除ロボットに備わっていてほしい機能について調査しました。なお、検証では部屋の広さや散布するゴミの量など、同一条件で比較・評価しています。
ゴミ除去率は約87%とまずまずの掃除性能です。折り紙・青砂・髪の毛・毛糸を置いた部屋を1時間走行したところ、30g中約26gを吸引できました。優秀な商品でもゴミを1g残しており、比較的しっかり吸えているといえます。
比較的ゆっくり走行するので家具との衝突は少なく、大きな衝突音を立てることもありません。ただし、家具の脚などにぶつかると方向転換して離れます。家具周辺のゴミが残りやすいので、イスを上げておくなどの工夫をするとよいでしょう。
水拭き能力は優秀で、走行できたエリアはきれいになりました。ベタつき汚れを再現した蛍光塗料を1畳の板に塗って走行させた結果、汚れが残ったのは2か所。吸引力の検証同様に走行できなかったエリアだけ、蛍光塗料がはっきりと残りました。
掃除性能自体は高いので、なるべく床面の障害物を減らすのがおすすめです。
上述したとおり、賢さの評価は伸び悩みました。マッピング機能や清掃エリアの設定がなく、基本的に直進して走行します。約1cmの板は乗り換えられるものの、テーブルやイスの脚など、細かな障害物を検知して避けるのは苦手です。
侵入を防ぎたいエリアがある場合は、別途境界線テープを購入しましょう。落下防止センサーは搭載されていますが、階段付近にも貼っておくと安心ですよ。
賢く障害物を避けられなくても、バンパー機能で衝撃は吸収します。ぶつかっても衝撃音はそれほど大きくないので、お気に入りの家具の脚だけ保護するなど、うまく対策して使ってくださいね。
掃除予約は、EufyHomeアプリから設定できます。掃除を開始する日や時間を事前に設定しておけば、出勤前の慌ただしさでスイッチを押し忘れても問題ありません。
日によってスケジュールが違う場合には、外出先から掃除開始の操作をしてもOK。不在中に床面の掃除が完了します。
続いて、お手入れのしやすさ・静音性の検証です。
各商品のゴミ捨ての方法・お手入れ方法をチェックして、より簡単なものを高評価としました。音の静かさは、稼働中の音を実際に騒音計で計測しています。
お手入れのしやすさは、比較的高めの評価です。ダストケースが取り外ししやすく、フタを開くだけで簡単にゴミを捨てられます。付属の専用ブラシを使えば、細かい部分までゴミをかき出してきれいにできますよ。
汚れがひどい場合でも、ダストケースとフィルターのどちらも水洗いが可能。ダストステーションはありませんが、お手入れは簡単で清潔に保ちやすい商品です。
音の静かさに関しては、検証の上位商品にも劣らない静音性を発揮しました。測定結果は62.3dBと平均値を大幅に下回っており、在宅時に使用してもそこまで稼働音は気になりません。
【検証結果】
環境省によると、60dbはファミレスの店内程度の騒音といわれています。今回の検証は本体から1mで計測したので、もっと距離が開くことが多い実使用においては、より静かに感じられるでしょう。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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Anker Eufy RoboVac G20 Hybridは、Eufyシリーズのなかでも低価格帯のモデルです。上位モデルのようにマッピング機能やゴミステーションはありませんが、総合的に見るとリーズナブルに水拭きまでこなせる1台がほしい人におすすめです。
進入禁止エリアを設定したいなら、RoboVac G30 Hybridがおすすめです。付属の境界線テープで物理的に進入を防止できます。掃除性能は同程度ですが、静音性は今回の検証でもトップレベル。小さな子どもの昼寝中や、リモートワークの日でも使いやすいですよ。
シリーズ史上最もパワフルな吸引力を持つ・RoboVac X8 Hybridも要チェックです。検証では、ゴミの種類を問わずフローリング清掃を完遂しました。マッピング精度も高く、部屋の形状を正確に捉えて効率的に走行します。予算は上がりますが、10万円以下と上位モデルとしてはお手頃です。
タイプ | ロボット |
---|---|
走行方式 | マッピング方式 |
集じん方式 | ダストボックス |
操作方法 | アプリ、音声操作(Amazon Alexa対応) |
ダストステーションの機能 | 不明 |
標準モードの連続使用時間(公称値) | 3時間 |
ヘッド種類 | 回転ブラシ |
衝突防止機能 | |
充電時間(公称値) | 4〜5時間 |
落下防止機能 | |
自動充電(自動帰還)機能 | |
騒音値(公称値) | 不明 |
ゴミ自動収集時の騒音値 | 不明 |
アプリ連携対応 | |
騒音値(実測値) | 64.4dB |
Wi-Fi対応 | |
標準モードの運転音 | 不明 |
最強モードの運転音 | 不明 |
形状 | 丸型 |
コードの長さ | 不明 |
ブラシ種類 | 回転ブラシ |
集じん容積 | 0.4L |
清掃エリア設定機能 | |
スケジュール機能 | |
消費電力 | 60W |
サイドブラシ本数 | 2本 |
吸込仕事率 | 不明 |
からまり防止機能 | |
コードレス対応 | |
ダストステーション付き | |
充電スタンド付き | 不明 |
洗剤対応 | 不明 |
モップの使い捨て | |
HEPAフィルター付き | |
ダストケース丸洗い可能 | |
ランニングコスト | 不明 |
自己位置認識機能 | |
フィルター丸洗い可能 | |
自動再開機能 | |
ヘッドライト付き | |
水拭き対応 | |
乗り越えられる段差(今回の検証結果) | 2cm |
コンパクト | |
乗り越えられる段差 | 2cm |
ゴミセンサー付き | |
ペットのフンを回避可能 | 不明 |
メインブラシに毛が絡まない | 不明 |
モップを持ち上げ可能 | 不明 |
特徴 | 不明 |
静音モード搭載 | 不明 |
節電モード搭載 | 不明 |
隙間に差し込み可能(10cm) | 不明 |
付属品 | 充電ステーション、ACアダプタ、水タンク、モッピングクロス、防水パッド、交換用フィルター、サイドブラシ、ケーブル結束バンド |
本体重量 | 3.6kg |
本体幅(公称値) | 34.5cm |
本体奥行(公称値) | 34.5cm |
本体高さ(公称値) | 9.7cm |
ダストステーション幅 | 不明 |
ダストステーション奥行 | 不明 |
ダストステーション高さ | 不明 |
走行方式 | 直進清掃方式 |
---|---|
ダストステーションの機能 | |
アプリ連携対応 | |
標準モードの運転音 | 平均49.4dB |
水拭き対応 | |
本体高さ(実測値) | 7.3cm |
良い
気になる
充電時間(公称値) | 6時間 |
---|---|
自動充電(自動帰還)機能 | |
Wi-Fi対応 | |
最強モードの運転音 | 平均56.6dB |
最弱モードの運転音 | |
清掃エリア設定機能 | |
サイドブラシ本数 | 1本 |
洗剤対応 | |
モップの使い捨て | |
ダストケース丸洗い可能 | |
フィルター丸洗い可能 | |
自動再開機能 | |
部屋全体で吸えたゴミの割合 | 83.0% |
カーペットで吸えたゴミの割合 | 44.5% |
モップを持ち上げ可能 | |
メインブラシに毛が絡まない | |
ペットのフンを回避可能 | |
本体重量 | 2.7kg |
本体幅(実測値) | 33.5cm |
本体奥行(実測値) | 32.0cm |
ダストステーション幅 | |
ダストステーション奥行 | |
ダストステーション高さ |
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