日立 ロボットクリーナー RV-X10Jをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

疑似ゴミを撒いて検証した結果、1時間で約87%のゴミを除去できました。ほぼ完璧に掃除ができた上位商品には及ばないとはいえ、ゴミ除去率は比較的高めです。

ゴミの種類問わず吸引できていたのも印象的。砂状のゴミを少し吸い逃し、4gほど残りましたが、ほかの商品では吸えなかった毛糸や折り紙まで吸引できました。

ただし、カーペットはやや苦手です。折り紙は吸わずに通過してしまったので、どちからというとフローリングメインのご家庭向けといえます。

コンパクトで小回りが効くのもメリットです。テーブルの脚は検知できず衝突するシーンが見られたものの、大きな障害物は減速して衝撃を緩和。苦手とする商品が多かった家具の脚周りもスイスイ掃除できていて、賢さが伺えました。

厚さ約2cmのカーペットも乗り越えられたので、動けず止まってしまう…という可能性は少ないでしょう。

ただし、マッピングや清掃エリアの設定はできません。落下を防ぐための段差センサーは搭載されていますが、落ちそうな場所には壁代わりとなるものを置いてくださいね。

掃除の予約は、日立ロボットクリーナー専用アプリから操作できます。曜日ごとに開始時刻や掃除モードを設定しておけるので、お出かけ前にスイッチを押し忘れる心配はありません。

効率よく掃除するために、モードもしっかり使い分けましょう。部分的に汚れが気になるときは「スポット」、時間がないときは約60分で掃除する「おいそぎ」など、生活スタイルに合わせて選べます。

お手入れのしやすさは、高めの評価を獲得。取っ手付きのダストケースが採用されており、サッと引き出して簡単にゴミを捨てられました。掃除後にゴミを自動的に圧縮しているため、約2週間に1回とゴミ捨ての回数も少なめです。

ダストケース・フィルター・ブラシは水洗いが可能。吸気口のブラシを逆回転させて自動でクリーニングを行う機能もあり、お手入れ頻度を減らす工夫も見られます。

音の静かさに関しては、検証の上位商品とも肩を並べる静音性を発揮しました。測定結果は62.3dBと平均値を下回っています。

【検証結果】

• 測定結果｜62.3dB
• 騒音の平均｜68.4dB

環境省によると、60dbはファミレスの店内程度の騒音レベル。本体から1m離れた位置で計測しているため、実使用ではもう少し静かに感じられるでしょう。在宅中に使いたいときは、マナーモードで稼働させると、より静かに掃除できますよ。