色の正確さや色域の広さ、コントラスト比の高さが気になるLG Electronics Japan 27UL500-W。実際に購入しないとわからず、迷っている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、実際にLG Electronics Japan 27UL500-Wを徹底検証しました。4Kモニター24商品の中で比較してわかったLG Electronics Japan 27UL500-Wの実力をレビューしていきます。4Kモニターの選び方も紹介しているので、購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ・ビジュアル機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
色の正確さの検証では、赤色の色味に大きなの誤差が見られるものの、それ以外の色の誤差は比較的小さめ。とはいえsRGBモードもないため、デザイン制作には不向きだといえます。
色域の広さの検証では、BT.2020の色域の60.5%のカバー率にとどまり、4Kモニターとしてはやや物足りない印象です。
実効コントラスト比は実測値で1170:1と、スペック以上によい数値です。カラーモードも7種類を標準搭載しており、十分な性能でしょう。
インターフェースはType-A・Type-Cがないものの、HDMI×2・DisplayPortはあります。コスパが良い商品なので、作業効率の向上が目的であれば選択肢に入るでしょう、
実際にLG Electronics Japan 27UL500-Wと比較検証を行った商品の中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
LG Electronics Japan 27UL500-Wよりも高い評価を獲得した商品も!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
EIZO
色の精度が極めて高く、デザイン制作向き
ASUSTEK COMPUTER
プロの仕事にも活躍できる!色味の誤差がとにかく少ない
マイベストが検証してわかったLG Electronics Japan 27UL500-Wの特徴は、ひとことでまとめると「シンプルな性能で色域が狭く、作業向きの4Kモニター」です。
実際、たくさんある4Kモニターの中で、色の正確さや色域の広さ、コントラスト比の高さは商品によってどのくらい差があるのか気になりますよね。ここからは、LG Electronics Japan 27UL500-Wを含む4Kモニターの検証方法や、自分に合った4Kモニターを選ぶためのポイント、検証で高評価を獲得した商品を紹介していきます。
今回は、LG Electronics Japan 27UL500-Wを含む4Kモニター24商品を実際に用意して、比較検証を行いました。
以下のコンテンツで行われた具体的な比較検証のポイントはこちらです。
検証①:色の正確さ
検証②:色域の広さ
検証③:コントラスト比の高さ
検証④:画面調節のしやすさ
検証⑤:インターフェースの充実度
検証⑥:スタンドの使いやすさ
マイベストでは「色の誤差が少なく、印刷した際に驚くほど画面と同じ色で出力される」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下の方法で検証を行いました。
1.室内の直射日光を遮断したうえ、測定センサーに外光遮断フードを取りつける
2.ファクトリーリセットをして、エコモードをオフに、カラーモードをsRGBに変更。sRGBモードがないものは、デフォルトモードか標準モードに設定
3.画面中央付近の1点で、真正面からスコープを当てて測定
4.各色の色味の誤差の平均値をソフトウェアから確認
dE1.0を最高スコアとし、色差の平均値が小さなものほどおすすめとしておすすめ度をスコア化しました。
出荷製品には個体差があり、画面には色と輝度ムラがあるため、数値は絶対ではありません。
マイベストでは「色鮮やかな映像を表示でき、ゲームや映画の世界観を完全に表現できる」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下の方法で検証を行いました。
1.室内の直射日光を遮断したうえ、測定センサーに外光遮断フードを取りつける
2.ファクトリーリセットをして、エコモードをオフに、カラーモードを標準に変更
3.画面中央付近の1点で、真正面からスコープを当てて測定
4.BT.2020を基準とし、それに対するカバー率を測定
BT.2020の80%のカバー率を最高スコアとし、色域が広いものほどおすすめとしておすすめ度をスコア化しました。
出荷製品には個体差があり、画面には色と輝度ムラがあるため、数値は絶対ではありません。
マイベストでは「画面の明暗差がくっきりと出ており、映画やゲームの映像から迫力を感じられる」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下の方法で検証を行いました。
1.室内の直射日光を遮断したうえ、測定センサーに外光遮断フードを取りつける
2.ファクトリーリセットをして、エコモードをオフに、カラーモードをデフォルトモード、もしくは標準モードに設定
3.ANSIチェッカー4×4パターンを表示し、同一画面に黒と白が混在する状態で、黒の輝度と白の輝度を順に測定
4.黒の輝度・白の輝度の比率を計算し、コントラスト比を算出
コントラスト比2500:1以上を最高スコアとし、コントラスト比比が高いものほどおすすめとしておすすめ度をスコア化しました。
出荷製品には個体差があり、画面には色と輝度ムラがあるため、数値は絶対ではありません。
マイベストでは「画面を自分の好みの色味に手軽に調整できる」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下の方法で検証を行いました。
各商品をチェックし、以下のポイントごとに点数づけをして、各商品のおすすめ度をスコア化しました。
マイベストでは「インターフェースが充実しており、使い勝手で不便を感じない」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下の方法で検証を行いました。
各商品をチェックし、以下のポイントごとに点数づけをして、各商品のおすすめ度をスコア化しました。
マイベストでは「モニター台やモニターアームを使わなくても作業がしやすい位置に合わせられる」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下の方法で検証を行いました。
各商品をチェックし、以下のポイントごとに点数づけをして、各商品のおすすめ度をスコア化しました。
色域の広さ | 60.5% |
---|---|
色の正確さ | 2.37dE |
良い
気になる
モニターサイズ | 27インチ |
---|---|
表面処理 | ノングレア |
パネル種類 | IPS |
応答速度 | 5ms |
コントラスト比(メーカー公表値) | 1000:1 |
最大輝度(公称値) | 300cd/m2 |
リフレッシュレート | 56〜61Hz |
インターフェース | HDMI×2、DisplayPort×1 |
リモコン付き | |
VESAマウント対応 |
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4Kモニターは、小さいものだと24インチ、大きいものだと40インチ以上もあります。使い方次第ではあるものの、多くの人におすすめなのは27インチです。
27インチより小さいサイズは文字が細かすぎて読みにくく、作業をする際は結局拡大して使うことに。4Kという高解像度がオーバースペックになりやすいため、4Kモニターは27インチ以上が基本といえます。
一方で32インチ以上の大きいサイズは、デスクに置くとやや圧迫感があるでしょう。狭いデスクだと、画面の端が視界から見切れてしまいます。ただし広いデスクで遠くに画面を置くのであれば、選択肢に入りますよ。
ゲーム用のモニターを探すうえで重要視されがちなリフレッシュレートと応答速度ですが、4K対応のRPGを楽しむなら、基本的にはそこまで気にしなくてよいといえます。
リフレッシュレートが高いと敵の動きがなめらかになり、応答速度が速いとコンマ数秒のブレが軽減されますが、多くのRPGで求められるスペックは60Hz・5ms程度。4Kモニターのほとんどは60Hz・5ms以上のスペックなので、気にする必要はありません。
FPSのような対人ゲームを主にプレイするのであれば、リフレッシュレート・応答速度は高ければ高いほどよいでしょう。ただし高いスペックを求めるほど商品の選択肢が減り、価格が上がる可能性がある点には要注意です。
ちなみにSwitch・PS4ユーザーなら一般的なモニターで十分。ゲーム機の性能が低いため、ゲーミングモニターを使っても60Hzまでしか表示されないため、オーバースペックといえます。予算を抑えたい人は、PCモニターを検討してくださいね。
4K対応のRPGを楽しみたくて4Kモニターを探しているのであれば、ゲーム性能は必要十分にとどめ、色域の広さ・コントラスト比などのスペックをあげて、鮮やかな映像で没入感を高めることをおすすめします。4Kモニターとは別に、FPS用に2台目のモニターとしてゲーミングモニターを用意するのも手ですよ。
現状は60Hz・5msで十分といえますが、数年後にどうなっているかは断定できません。PCの性能があがり、4K対応のゲームのスタンダードが144Hz・1msになる可能性もあります。長期を見据えるなら、できるだけ高いスペックのものを買うとよいでしょう。
4Kモニターを選ぶうえで重要なディスプレイ性能。この商品はどれだけ鮮やかなのか、どれだけ迫力があるのかなど、スペックを比較するだけではわからないことがたくさんあります。そこでmybestでは、商品の開発や品質管理に用いられるような専門機器を使い、各商品を徹底検証しました。
測定したのは、色の正確さ・色域の広さ・コントラスト比の高さの3項目。色が正確だと制作意図どおりに表現され、色域が広いと鮮やかな映像になり、コントラスト比が高いと迫力を感じやすくなります。
検証の結果、4Kモニターにはバランス型と特化型があることがわかりました。基本的にはバランス型がおすすめですが、どちらのタイプにも長所があります。ここから先を読んだうえで、自分の用途に合わせて選ぶとよいでしょう。
測定した3項目のうち、1つでも性能に欠けると微妙な映像になりかねません。たとえば色域が狭いものだと、表現できる色の幅が狭まってしまいます。青色がのっぺりとした映像だと、空の奥行きや海の深みを感じにくいというような影響が出る可能性も。
多くの人におすすめなのはバランス型です。映像鑑賞・ゲームなど幅広く楽しむ人や、用途がまだ定まっていない人は、バランス型のなかからコスパをチェックして選びましょう。
バランス型でコスパがよかったものは、AcerのNITRO 4Kゲーミングモニターと、ベンキュージャパンのエンターテインメントモニターでした。ベンキュージャパンは、ガンマ2.4で測定すると高精度だったため、どちらの商品も高水準のスコアだといえるでしょう。
上記2商品以外を検討するのであれば、3項目が☆4.50を超えているかを基準に選ぶとよいでしょう。予算の都合で☆4.50を下回る場合でも、大きく下回らないようにしてください。
迫力あるゲーム体験のみを求め、映像鑑賞や作業にほとんど使わないのであれば、色は正確ではないが鮮やかな映像を表示できる特化型のモニターが選択肢に入ります。
色が正確ではないと、動植物が不自然に赤っぽく映る可能性があります。しかし、ゲームであればリアルな色味かどうかは気になりにくく、それよりも鮮やかで迫力ある映像かどうかが重視される傾向が強いでしょう。
色の正確さにはやや欠けるものの、映像の鮮やかさやメリハリのある表示品質に優れたモデルもあります。ランキングの色域の広さ・コントラスト比の高さのスコアを参考にして選んでくださいね。
デザイン制作をしたり、Stable Diffusionのような画像生成AIを活用したりするなら、色の精度は非常に重要。ディスプレイに表示されている色が正しくないと、表現したかった色ではない色で仕上がってしまい、制作意図が伝わらなくなってしまいます。
今回の検証では、モニターの規格として一般的なsRGBを用いて、色の誤差を示す指標であるdeltaE(dE)の値がどれだけ小さいかを測定しました。規格に沿った色を見て制作することで、色味や明暗の情報を正しく伝えられますよ。
色が正確だったものは、ほかの項目も高水準の傾向がありました。とくによかったのは、レノボのThinkVision P27u-20と、Philips Consumer ElectronicsのAmbiglow 搭載 4K HDR ディスプレイです。
上記2商品以外を検討するのであれば、3項目が☆4.50以上のなかでも、色の正確さのスコアがなるべく高いものを選ぶとよいでしょう。
ゲーム機と4Kモニターを買ってデスク環境を構築するなら、せっかくなら整理整頓してかっこよくしたいですよね。デスクがすっきりするとスペースが広がり、作業効率を上げられる点もメリットのひとつ。注目すべきはType-C・VESAの2つの規格に対応しているかどうかです。
Type-Cは2014年に登場した比較的新しいUSBの規格で、Type-Cに対応していると出力と給電が1本で完結できます。ノートPCを接続するときに非常に便利ですよ。検証した商品のなかでType-C対応だったものは半分程度だったため、買う前に必ずチェックしましょう。
VESAはネジ穴の規格で、VESA対応のモニターであればモニターアームを設置できます。画面調節もしやすくなり、一気にデスク周りがかっこよくなりますよ。4KモニターのほとんどはVESA対応でした。モニターアームも検討したい場合は、モニターアーム・2画面対応モニターアームなどのコンテンツもチェックしてくださいね。
4Kモニターはスペックが高いため、多くの商品がType-C接続・VESAに対応していますよ。
4Kモニターの検証で上位を獲得した商品をご紹介します。LG Electronics Japan 27UL500-W以外にも、ぜひ以下のおすすめ商品も検討してみてくださいね。
色域の広さ | 75.5% |
---|---|
色の正確さ | 0.95dE |
良い
気になる
モニターサイズ | 27インチ |
---|---|
表面処理 | ノングレア |
パネル種類 | IPS |
応答速度 | 4ms(Extreme mode)/6ms(Typical mode) |
コントラスト比(メーカー公表値) | 1000:1 |
最大輝度(公称値) | 450cd/m2 |
リフレッシュレート | 70Hz |
インターフェース | HDMI、USB Type-C、DisplayPort 1.4、USB Type-A、USB Type-B、LAN |
リモコン付き | |
VESAマウント対応 |
レノボ ThinkVision P27u-20をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
色域の広さ | 73.0% |
---|---|
色の正確さ | 1.22dE |
良い
気になる
モニターサイズ | 28インチ |
---|---|
表面処理 | ノングレア |
パネル種類 | IPS |
応答速度 | 1ms |
コントラスト比(メーカー公表値) | 1000:1 |
最大輝度(公称値) | 450cd/m2 |
リフレッシュレート | 144Hz |
インターフェース | DisplayPort×1、HDMI (v2.0) ×2、HDMI (v2.1) ×2、USB 3.0 ×2,3.5mmステレオミニジャック×1 |
リモコン付き | |
VESAマウント対応 |
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