1800Rの湾曲が施されたディスプレイを採用したウルトラワイドモニター、EIZO FlexScan EV3895。ネット上では「色はとてもきれいで発色もよい」「ゲームの臨場感が大きく向上した」と評判です。しかし、本当に口コミどおりなのかと気になり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の8つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など、人気のウルトラワイドモニターとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行っているので、購入を迷っている人はぜひ参考にしてください。
テレビ・プロジェクターなどの映像家電や、ノートパソコンやプリンターなど家電全般の比較・コンテンツ制作を経験し、家電チームのマネージャーに就任。キャリブレーションソフトを用いたテレビ・プロジェクターの画質測定を設計したり、ノートパソコンのベンチマークテストに取り組んだりしてきた。「ユーザーにとってベストな選択体験を提供する」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
Dell S3422DWGは、1台でゲームもデスクワークも行いたい人におすすめです。画面を書き換える速さを表すリフレッシュレートが144Hzと高いことが特徴。比較したなかには60Hzほどの商品もあったのに対し、滑らかな映像が楽しめるスペックでした。応答速度も1msと速く、残像感は気になりにくいでしょう。ブレや残像を抑えるオーバードライブ機能など、ゲーム向けの機能も搭載されています。
意図したとおりの色を再現できる点も魅力です。専用ソフトで色の誤差を示すdE値を測定したところ、3.06dEと少なめでした。比較した一部商品は5.70dEと大きなズレが生じましたが、こちらなら正確かつ自然な色合いで映し出せますよ。プレゼン資料やグラフィック作成などのビジネス用途にもぴったりです。
解像度は、フルHDよりも細部まで鮮明に映し出せるUWQHDに対応。作業領域が広いので、マルチタスクもスムーズにこなせます。色域も広く、実際に測定すると超広色域の規格であるBT.2020を71.26%もカバーできました。コントラストが弱いのでメリハリには欠けますが、「色はとてもきれいで発色もよい」との口コミどおり、色鮮やかで奥行きを感じられる映像を楽しめます。
ディスプレイに1800Rのカーブが施されており、画面全体が視界に入りやすいこともメリットです。視野角はやや狭いものの、「ゲームの臨場感が大きく向上した」との口コミどおり高い没入感を得られますよ。スタンドは高さと左右の角度を調整でき、好みの位置に合わせやすい仕様です。すっきりと設置できるアダプターレスで、デスク周りを整頓しやすいでしょう。
USB-AポートやHDMIなど、インターフェースの種類も十分でした。しかし、比較した一部商品のようにType-C接続でノートPCへ出力・給電することはできません。スピーカーがないので、音を聞く際はヘッドホンなどの用意も必要です。ゲームも仕事も両立できる機能はそろっていますが、視野角の広さを重視する人やディスプレイから給電したい人は、ほかの商品も検討してください。
<おすすめできない人>
実際にEIZO FlexScan EV3895と比較検証を行った商品の中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
EIZO FlexScan EV3895よりも高い評価を獲得した商品も!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
Dell
QD-OLEDによる圧倒的な映像美。画質重視の人におすすめ
今回ご紹介するDellのS3422DWGは、ゲームプレイに特化した設計のウルトラワイドモニター。カスタマイズオプションを利用すれば、暗部の明るさを補正するシャドーコントロール、画面を書き換える速度を表すフレームレートなど、すべての機能を管理できます。自分好みに設定を変えられるので、操作性の向上が図れますよ。
有害なブルーライトの放射を削減する技術が採用されているのも特徴です。ちらつきを抑えたフリッカーフリースクリーンを採用しており、「快適な映像体験を楽しめる」と謳われています。
照明の少ない場所でもプレイしやすいよう、独自設計のダウンライトが付いているのもポイント。熱がこもりにくいようにモニター背面には通気口が設けられており、長時間のゲームプレイでも発熱しにくいでしょう。
今回はDell S3422DWGを含む、ウルトラワイドモニターを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気のウルトラワイドモニターを比較検証したところ、Dell S3422DWGには6つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてください。
画面の性能は、「色はとてもきれいで発色もよい」との口コミどおりでした。実際にカラーモードを標準に設定し画面中央付近の色域の広さをチェックしたところ、超広色域の規格であるBT.2020の71.26%をカバー。比較した一部商品はカバー率が60%ほどにとどまったのに対し、幅広い色を表現できる性能を備えていました。
コントラスト比は、実測値で284:1です。比較したほかの商品と同様にメリハリのある映像を楽しめる1000:1以上には届きませんでした。少々のっぺりとした印象を受ける可能性はあるものの、色域が広いので奥行きの感じられる鮮やかな映像を楽しめますよ。
解像度はフルHDよりも高解像なUWQHD(3440×1440)に対応しており、細部も鮮明に表示できます。作業領域が広いので、マルチタスクも快適に行えるでしょう。
色を正確に再現できるため、自然な色合いでゲームの世界を楽しめます。色の誤差を示すdE値を専用ソフトで測定したところ、満足の基準値と同等の3.06dEに抑えられました。
比較したなかには5.70dEと誤差が大きい商品もありましたが、こちらはおおむね意図どおりの色を再現できる性能です。プレゼン資料やグラフィック作成などのビジネス用途にも十分対応できますよ。
視界を包み込むような没入感の高さも魅力です。ディスプレイに曲率1800Rのカーブが施されている点が特徴。比較した平面タイプのディスプレイは画面の端が遠く感じましたが、こちらは画面全体が自然に視野に入りやすい構造です。高い没入感を得られるため「ゲームの臨場感が大きく向上した」との口コミにも頷けます。
視界の広がりも良好です。モニター画面の左右両端を結んだ直線距離は80.50cm、モニターの縦の長さは36cmと十分な距離がありました。ベゼル(黒フチ)は下部が19.00mm・上部は8mmに抑えられており、非表示領域は少なめです。
一方、視野角がやや狭く、画面中央と画面端で少し色味がズレる点は気になりました。見る角度によっては、色味に違和感を覚える可能性があるでしょう。
ゲーム向けの機能が充実しているため、ゲームメインで使用したい人にもおすすめです。
モニターが1秒間に何回画面を書き換えられるかを表すリフレッシュレートは144Hzと十分でした。比較したなかには60Hzほどの商品もあったのに対し、こちらは動きの速いゲームでも滑らかな映像が楽しめるレベルです。応答速度は1msと高速で、残像も気になりにくいでしょう。
ブレや残像を抑えるオーバードライブ機能や、暗い部分が明るく見えるNight Clear Vision機能も搭載しています。2つの画面を同時に表示するPBPや、サブ画面を表示するPIPも可能で、さまざまな楽しみ方ができる仕様です。
<検証結果>
スタンドの位置は、柔軟に調整できます。比較した一部商品は高さが固定されていましたが、こちらは最大9.5cmまで調節が可能です。
ディスプレイの左右の角度調整はできないものの、上下の角度は調整できます。姿勢に合わせた位置に微調整しやすいでしょう。
デスク周りにすっきり設置できる点もメリットです。奥行きは23.3cmとスリムで、作業スペースを広く確保できます。VESAマウントに対応しており、モニターアームでの取り付けも可能です。
比較したなかには電源アダプターが必要な商品もありましたが、こちらはアダプターレスなので、置き場所にも困りません。電源コンセントも15.70㎠とコンパクトで、邪魔になりにくいでしょう。
Dell S3422DWGにはたくさんのよい点がある反面、気になった点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
USB Type-Cが出力に対応していないため、ノートPCをケーブル1本で接続したい人には不向きです。比較した一部商品はType-Cでの出力・給電に対応していたことをふまえると、物足りません。スピーカーも非搭載なので、音を聞きたいときは外付けスピーカーやヘッドホンを用意する必要があります。
とはいえ、USB-Aポートは4個と充実。映像や音声を伝送するDisplay PortやHDMI、オーディオ端子にも対応しており、インターフェースは十分にそろっていました。
<検証結果>
モニターサイズ | 34インチ |
---|---|
解像度 | UWQHD(3440×1440) |
良い
気になる
幅 | 80.79cm |
---|---|
奥行 | 23.41cm |
高さ(最大) | 42.73cm |
重量 | 7710g(スタンドなしの場合) |
モニター形状 | 湾曲 |
アスペクト比 | 21:9 |
表面処理 | ノングレア |
パネル種類 | VA |
表示色 | 1670万色 |
色域の広さ | 71.3% |
色の正確さ | 3.06dE |
コントラスト比(メーカー公表値) | 3000:1 |
最大輝度(実測値) | 316cd/m2 |
最小輝度(実測値) | 22cd/m2 |
ブルーライトカット対応 | |
KVMスイッチ機能 | |
PBP対応 | |
PIP対応 | |
インターフェース | HDMI×2、DisplayPort、USB Type-A×4、オーディオ端子 |
Type-C給電機能 | |
Type-C給電の出力 | |
Type-C出力機能 | |
高さ調節機能 | |
角度調節機能 | 上下 |
スピーカー機能 | |
リモコン付き | |
VESAマウント対応 |
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最後に、予算を抑えられるものやより機能が充実している商品をご紹介します。
コスパを重視するなら、Xiaomi G34WQiがおすすめです。お手頃価格ながら、180Hzの高リフレッシュレートに対応している点が特徴。応答速度も1msと高速で、動きの速いゲームも快適にプレイできます。解像度は精細な表現が可能なUWQHD(3440×1440)です。ディスプレイは、高さと上下左右の角度調整ができます。
スピーカー性能にこだわる人は、HUAWEI Mate MateView GT ZQE-CAAも要チェックです。臨場感のあるサウンドで、ヘッドホンなしでも快適にゲームや動画視聴を楽しめますよ。画質もよく、鮮明で鮮やかな映像は見応えがありました。Type-C接続に対応しているので、ケーブル1本で出力や給電が可能です。
モニターサイズ | 34インチ |
---|---|
解像度 | UWQHD(3440×1440) |
良い
気になる
幅 | 81.13cm |
---|---|
奥行 | 20.9cm |
高さ(最大) | 51.01cm |
重量 | 6900g |
モニター形状 | 曲面型(湾曲型) |
アスペクト比 | 21:9 |
表面処理 | ノングレア |
パネル種類 | VA |
表示色 | 1670万色 |
色域の広さ | 71.0% |
色の正確さ | 3.09dE |
コントラスト比(メーカー公表値) | 4000:1 |
最大輝度(実測値) | 345cd/m2 |
最小輝度(実測値) | 21cd/m2 |
ブルーライトカット対応 | |
KVMスイッチ機能 | |
PBP対応 | |
PIP対応 | |
インターフェース | HDMI×2、DisplayPort×2、オーディオ端子 |
Type-C給電機能 | |
Type-C給電の出力 | |
Type-C出力機能 | |
高さ調節機能 | |
角度調節機能 | 上下左右 |
スピーカー機能 | |
リモコン付き | |
VESAマウント対応 |
Xiaomi G34WQiを徹底レビュー!実際に使ってわかったよい点・気になる点は?
モニターサイズ | 34インチ |
---|---|
解像度 | UWQHD(3440×1440) |
良い
気になる
幅 | 80.9cm |
---|---|
奥行 | 22.0cm |
高さ(最大) | 54.2cm |
重量 | 9550g |
モニター形状 | 曲面型(湾曲型) |
アスペクト比 | 21:9 |
表面処理 | ノングレア |
パネル種類 | VA |
表示色 | 10億7000万色 |
色域の広さ | 68.2% |
色の正確さ | 2.24dE |
コントラスト比(メーカー公表値) | 4000:1 |
最大輝度(実測値) | 343cd/m2 |
最小輝度(実測値) | 26cd/m2 |
ブルーライトカット対応 | |
KVMスイッチ機能 | |
PBP対応 | |
PIP対応 | |
インターフェース | HDMI、USB Type-C、DisplayPort×2、オーディオ端子 |
Type-C給電機能 | |
Type-C給電の出力 | 4.67W |
Type-C出力機能 | |
高さ調節機能 | |
角度調節機能 | 上下 |
スピーカー機能 | |
リモコン付き | |
VESAマウント対応 |
HUAWEI MateView GT 34インチ ZQE-CAAの口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
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