スタンド部分にスピーカーを備えたウルトラワイドモニター、HUAWEI MateView GT 34インチ ZQE-CAA。ネット上では「音質はかなりいい」「予想以上に没入感がある」「映画はきれいな発色で鑑賞できる」と評判です。しかし、本当に口コミどおりなのかと気になり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の8つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など、人気のウルトラワイドモニターとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行っているので、購入を迷っている人はぜひ参考にしてください。
テレビ・プロジェクターなどの映像家電や、ノートパソコンやプリンターなど家電全般の比較・コンテンツ制作を経験し、家電チームのマネージャーに就任。キャリブレーションソフトを用いたテレビ・プロジェクターの画質測定を設計したり、ノートパソコンのベンチマークテストに取り組んだりしてきた。「ユーザーにとってベストな選択体験を提供する」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
解像度は、細部まで鮮明な映像を映し出せるUWQHDに対応。超広色域の規格であるBT.2020を68.16%をカバーしていました。比較した一部商品はカバー率が60%前後にとどまったのに対し、こちらは色域が広いので鮮やかで見応えある映像を楽しめますよ。ややメリハリには欠けますが、「映画はきれいな発色で鑑賞できる」との口コミにも納得でした。
34インチと大画面の湾曲モニターで、視界いっぱいに映像が広がることも魅力。画面中央と端では色味に若干の違いはありますが、「予想以上に没入感がある」との口コミどおり、没入感のある映像体験を楽しめます。スクロールの動きも滑らかです。しかし、応答速度は4msと遅めだったので、FPSなどの動きの速いゲームでは残像感が気になる可能性があるでしょう。
ゲームサウンドを楽しみたい人にもおすすめです。実際に映画を視聴したところ、声の輪郭がはっきりとしていてセリフが明瞭に聴こえました。比較した一部商品は音がこもりがちだったのに対し、こちらはヘッドホンなしでも動画視聴やゲームを楽しめるほどの高音質です。「音質はかなりいい」との口コミがあるのにも頷けます。
<おすすめの人>
<おすすめできない人>
実際にHUAWEI MateView GT 34インチ ZQE-CAAと比較検証を行った商品の中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
HUAWEI MateView GT 34インチ ZQE-CAAよりも高い評価を獲得した商品も!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
Dell
QD-OLEDによる圧倒的な映像美。画質重視の人におすすめ
今回ご紹介するHUAWEI MateView GTは、緩やかにカーブした34インチのウルトラワイドモニターです。フルHDよりも高解像なWQHDディスプレイを採用しており、「目の前の映像を鮮明に表現する」と謳われています。
ベース部分に高品質のステレオサウンドを実現する、デュアル5Wスピーカーがあることも特徴的。指でサウンドバーをスワイプするだけで直感的に音量調整が行えます。ライトエフェクトをオンにすれば、スピーカー上部のディスプレイが点灯し、視覚的にも楽しめますよ。
スマートデュアルマイクシステムを搭載しているため、オンラインでの会話も可能です。エコーや雑音を抑える機能を搭載しており、クリアな音声で会話ができるでしょう。
今回は、HUAWEI MateView GT 34インチ ZQE-CAAを含む、ウルトラワイドモニターを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気のウルトラワイドモニターを比較検証したところ、HUAWEI MateView GT 34インチ ZQE-CAAには8つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてください。
「映画はきれいな発色で鑑賞できる」との口コミもあるように、実際の映像は鮮やかで見応えがあります。カラーモードを標準にして画面中央付近の色域の広さを確認したところ、超広色域の規格であるBT.2020を68.16%をカバーしていました。比較した商品にはカバー率が60%程度のものもあり、色域は広いといえます。
解像度はUWQHDなので、フルHDよりも高解像です。細かい部分まで精細に表示できる性能を備えています。
一方、コントラスト比は実測値で388:1と控えめでした。メリハリのある映像を楽しむには1000:1以上ほしいところですが、比較した商品は最も高いものでも900:1以下(※2025年4月時点)と全体的に理想の条件よりも控えめな結果に。明暗の表現が苦手なので、平面的に見えると感じる場合があるでしょう。
色の正確さに優れており、自然な色味でゲームを楽しめることもよい点です。専用ソフトで色の誤差を示すdE値を測定したところ、2.24dEとズレは少なめでした。
比較したなかには色の誤差が5.70dEと高めの商品もあったのに対し、こちらは画像編集やグラフィックデザインなど、色の正確性が求められる用途にも使用できるレベルです。色を正しく再現できるため、グラフや資料作成などの業務にもおすすめですよ。
映像への没入感が高いので、映画鑑賞やゲームプレイの臨場感を重視する人におすすめです。画面サイズは34インチ。モニター画面の左右両端を結んだ直線距離は80.20cm・縦幅は36cmあり、視界の広がりは十分です。ベゼル(黒い縁)は上部が18.00mm・下部が6.00mmと幅が狭く、非表示領域は小さく抑えられていました。
1500Rの緩やかな湾曲が施されていることも特徴です。比較した商品にはカーブのない平面タイプもありましたが、曲面モニターだと画面の端が自然に視界に入って包み込まれるような映像体験を楽しめますよ。「予想以上に没入感がある」との口コミにも頷けます。
視野角の広さも十分です。MacBook Proのモニターの色味と比較しながら視野角をチェックしたところ、正面からでは画面中央と画面端の色味の差はほとんど感じませんでした。しかし、少し斜めから見ると色味が変化したため、見る角度によってはやや違和感があるでしょう。
映像が滑らかに動く点もメリットです。モニターが1秒間に何回画面を書き換えられるかを表すリフレッシュレートは、165Hzと高めでした。比較したなかには60Hzの商品もありましたが、こちらはカクつきなくゲームを楽しめる性能です。暗い部分を明るく映すNight Clear Vision機能もあり、ゲームを快適にプレイできるでしょう。
しかし、応答速度は4msと遅めでした。ブレや残像を低減するオーバードライブ機能もありますが、FPSやレースゲームなど動きの速いゲームでは残像が気になる可能性があるでしょう。
2つの画面を同時に表示するPBPや、サブ画面を表示するPIPといった機能もありません。
<ゲームの快適さの検証結果>
「音質はかなりいい」との口コミどおり、内蔵スピーカーの性能も優秀です。全体的に音が分離しており、クリアでハキハキと聴こえました。
実際にヘッドホンを着け映画を視聴したマイベスト音響機器担当者は、「声の輪郭がはっきりしており、セリフが聴き取りやすい」とコメント。余韻や響きまでは再現しきれていなかったものの、画面相応に音の広がりを感じられました。
音楽鑑賞時は、金管楽器の厚みや迫力もしっかりと再現できています。おおむね定位感もあり、音に奥行きが感じられました。比較した一部商品は音はこもりがちでクリアさに欠けましたが、こちらはヘッドホンなしでも快適にゲームプレイや動画視聴を楽しめるほどの性能です。
実際に使用したところ、外部スピーカーと同程度に音質がいいと感じました。スピーカー不要で高音質で映画やゲームを楽しめますよ。
オーディオ端子や映像や音声を伝送する、Display Port・HDMIにも対応しています。なお、詳細な検証結果は以下をご覧ください。
<インターフェースの充実度の検証結果>
見えやすい位置に調整しやすいことも魅力です。比較した商品には高さの調整ができないものもあったのに対し、こちらは最大11.3cmまで調整が可能。自分に合う高さにセットできます。
左右の角度調整はできませんが、上下の角度も好みに合わせて変えられますよ。
デスク周りをすっきりと使いたい人にもおすすめです。スタンドがスピーカーも兼ねている珍しいデザインですが、奥行きは23.2cmとスリムでした。VESAマウントに対応しているため、モニターアームでの取り付けも可能です。
比較した一部商品は電源アダプターが必要でしたが、こちらは見た目がよいアダプターレスで作業範囲も広がります。ただし、電源コンセントの大きさは462.08㎠とコンパクトとはいえません。ケーブルをまとめる構造にもなっていないので、配線は工夫が必要でしょう。
モニターアームを使う場合は、スピーカー部分を外す必要があります。アームを使う前提の人は、スピーカー機能が搭載されていないモデルを選びましょう。
デメリットはないのか確認したところ、とくに気になる点はありませんでした。デスクワークにもゲームにも使いやすいため、ぜひ購入を検討してください。
モニターサイズ | 34インチ |
---|---|
解像度 | UWQHD(3440×1440) |
良い
気になる
幅 | 80.9cm |
---|---|
奥行 | 22.0cm |
高さ(最大) | 54.2cm |
重量 | 9550g |
モニター形状 | 曲面型(湾曲型) |
アスペクト比 | 21:9 |
表面処理 | ノングレア |
パネル種類 | VA |
表示色 | 10億7000万色 |
色域の広さ | 68.2% |
色の正確さ | 2.24dE |
コントラスト比(メーカー公表値) | 4000:1 |
最大輝度(実測値) | 343cd/m2 |
最小輝度(実測値) | 26cd/m2 |
ブルーライトカット対応 | |
KVMスイッチ機能 | |
PBP対応 | |
PIP対応 | |
インターフェース | HDMI、USB Type-C、DisplayPort×2、オーディオ端子 |
Type-C給電機能 | |
Type-C給電の出力 | 4.67W |
Type-C出力機能 | |
高さ調節機能 | |
角度調節機能 | 上下 |
スピーカー機能 | |
リモコン付き | |
VESAマウント対応 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
販売中のショップが見つかりません
HUAWEI MateView GT 34インチ ZQE-CAAは、Amazonの公式ストアで購入できます。なお、2025年4月時点では中古品のみの取り扱いでした。
最後に快適にゲームを楽しめる商品をご紹介します。
アクションゲームをプレイするなら、Xiaomi G34WQiがおすすめです。ウルトラワイドモニターとしてはお手頃価格ながら、180Hzと高リフレッシュレートで応答速度も1msと高速。動きの速いゲームでも滑らかに楽しめます。Type-C接続には対応していませんが、スタンドは高さ・上下左右の角度を調整できて好みの位置に合わせやすい構造でした。
モニターサイズ | 34インチ |
---|---|
解像度 | UWQHD(3440×1440) |
良い
気になる
幅 | 81.13cm |
---|---|
奥行 | 20.9cm |
高さ(最大) | 51.01cm |
重量 | 6900g |
モニター形状 | 曲面型(湾曲型) |
アスペクト比 | 21:9 |
表面処理 | ノングレア |
パネル種類 | VA |
表示色 | 1670万色 |
色域の広さ | 71.0% |
色の正確さ | 3.09dE |
コントラスト比(メーカー公表値) | 4000:1 |
最大輝度(実測値) | 345cd/m2 |
最小輝度(実測値) | 21cd/m2 |
ブルーライトカット対応 | |
KVMスイッチ機能 | |
PBP対応 | |
PIP対応 | |
インターフェース | HDMI×2、DisplayPort×2、オーディオ端子 |
Type-C給電機能 | |
Type-C給電の出力 | |
Type-C出力機能 | |
高さ調節機能 | |
角度調節機能 | 上下左右 |
スピーカー機能 | |
リモコン付き | |
VESAマウント対応 |
Xiaomi G34WQiを徹底レビュー!実際に使ってわかったよい点・気になる点は?
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