2023年9月に発売したジュニアシート、アップリカ ライドクルー ISOFIX。充実した安全機能を備えていると謳う一品です。「横からの衝撃に備えられる」と評判ですが、本当に口コミどおりの商品なのか気になって購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のマキシコシやサイベックスなどのジュニアシートとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、ジュニアシート選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
フィットネス・マタニティ商材を担当。現役でパーソナルトレーナー活動をしつつ、2歳児のママとしても奮闘中。前職では大手フィットネスクラブで健康に関わるさまざまな業務に携わってきた。現在はマイベストにて、アスリートやパーソナルジムトレーナーとして培ってきた知見を活かし、プロテインやマッサージガンなどをはじめとしたフィットネス商材を300商品以上比較検証。また、搾乳器などのマタニティ商材も担当し、実際の育児経験を活かし、ママ目線でのコンテンツを届けている。全米ヨガアライアンスRYT200の資格を保持し、第20回ジャパンクラシックパワーリフティング選手権大会63kg級優勝・2016年世界クラシックパワーリフティング選手権大会女子63kg級16位の実績も持つ。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
アップリカ ライドクルー ISOFIXは、比較的リーズナブルで安全機能が豊富なものがほしい人におすすめです。「横からの衝撃にも備えられる」との口コミどおり、側面からの衝撃に配慮した最新の安全基準R129に適応。比較した従来の安全基準R44に適応した商品よりも、さらに多くの安全テストをクリアした設計です。
比較したR129に適応した上位商品はECサイト経由で3万円台後半(※執筆時点)で販売されているのに対し、税込27,500円(執筆時点・公式サイト参照)と安価なのも魅力でしょう。ドリンクホルダーがついているのもうれしいポイントです。
独自の安全機能も充実しています。シート両サイドのプロテクターが子どもを守る「サイドシールド」や、頭部に内蔵した特殊な吸収剤「マシュマロGキャッチ」などを搭載。子どもの姿勢を正しく保つボディサポートも備えていました。
金具を差し込むだけのISOFIXに対応し、車への取りつけも簡単。正しく装着できると色が変わるインジケーターつきで、取りつけミスも防止できます。約5kgと軽いので、車間の移動も楽ちんでした。座面が広いうえ低めの設計のため、子どもひとりでも乗りおりしやすいといえます。
「ムレにくさに配慮した」との謳い文句どおり、通気性も良好です。シートに電気あんかを置いて上昇温度を調べたところ、比較した全商品の平均が15.8℃(※執筆時点)だったのに対し、本商品は13℃にとどまりました。暑い季節でもエアコンと併用すれば、快適に過ごせるでしょう。
シートカバーは洗濯機で丸洗いできるうえ、パーツが少なく着脱も簡単。清潔に保ちやすいところもメリットです。安全面・取りつけやすさ・手入れのしやすさのどれも高評価を獲得した本商品。親も子どもも快適に使えるので、この機会にぜひ検討してみてください。
2023年9月に発売された、ライドクルー ISOFIX。安全に配慮したチャイルドシートやジュニアシートを幅広く展開する、アップリカの商品です。
車に簡単に取りつけできる「ISOFIX固定」に対応しているのが大きな特徴。最新の安全基準に適合しているうえ、独自の安全機能も多数備えています。
使用可能なのは、身長100~150cmまで、年齢は3歳半~12歳ごろまでが目安です。カラーは、ノヴァブラウン・ノヴァブラックの2種類から選べます。
赤ちゃんの柔らかい頭を衝撃から守るため、「マシュマロGキャッチ」を装備。シートには、座り心地のよい低反発クッションを採用しています。子どもが汗をかきやすい部分には、速乾性メッシュシートが使われているのもうれしいポイントです。
ヘッドサポートは成長に合わせて10段階で調整可能。背もたれをつけたブースターシートモードと、背もたれを外したブースタークッションモードの使い分けができるところもメリットですよ。
<各モードの適合身長>
ライドクルー ISOFIXと同時発売された商品として、「ライドクルー」もラインナップ。基本的な安全性能や使用可能期間は同じですが、固定方式・頭部の保護機能・カラー展開など細かな違いがあります。
それぞれの違いを以下にまとめたので、どちらにするか迷っている人は参考にしてみてくださいね。
<ライドクルー ISOFIX> ※検証で使用
<ライドクルー>
価格は執筆時点・公式サイト参照
<使用期間の目安>
チャイルドシート兼ジュニアシートのような兼用タイプなら、ロングユースも可能。なお、車のシートベルトは大人の体格を考慮して作られています。年齢に関わらず、身長140cmまではジュニアシートの着用を検討してください。
今回はアップリカ ライドクルー ISOFIXを含むジュニアシート全34商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、安全機能の充実度の検証です。どの安全基準に対応しているか・後ろ向き使用可能期間の長さ・独自の安全機能の有無をチェックしました。
リサーチの結果、安全基準は最新のR129に対応しており、高評価を獲得。従来の基準であるR44では実施されていなかった、側面からの衝突に対する耐久性のテスト、センサーつきダミー人形を使った負荷測定などを行っています。比較したR44のみに適合した商品よりも、より安全面に配慮した仕様ですよ。
衝撃を分散させやすい後ろ向きの使用はできません。とはいえ両サイドのプロテクターがドア側からの衝撃から子どもを守る、サイドシールドも備わっています。さらに、同時発売のライドクルーにはない「マシュマロGキャッチ」も搭載し、独自の衝撃吸収材がヘッドレストに内蔵されていました。
次に、取りつけやすさの検証です。「誰でも簡単に取りつけが可能で取りつけミスを防げる商品」を基準に、複雑でむずかしい工程はないか・固定時に力が必要かなどを評価しました。
<検証条件>
固定後はややぐらつきを感じましたが、隙間ができるほどではありません。比較した商品にはシートベルトを使って固定するものもありましたが、取りつけと締めつけが難しく手間がかかりました。
締めつけが弱いとシートがぐらつくこともあるので、がっちり固定しやすいISOFX搭載の商品がおすすめです。
比較したほかの商品には6~10kg程度ものが多いなか、シートの重量が5kgと軽いのもメリットです。軽さに加えてシートベルト固定にも対応しており、ほかの車への載せ換えが多い人にも使いやすいでしょう。
続いて、乗せおろしやすさの検証です。
1歳児・3歳児・7~8歳児を想定した人形を用意し、座らせやすさ・ベルトのしやすさをチェックしました。
ただし、乗せおろしの際にシートをドア側に回転できないところは惜しく感じました。
比較したなかでは、ベルトが邪魔にならない肩ハーネス構造が高得点を得ていましたが、本商品には搭載されていません。とはいえ、乗せおろしが難しいと感じる点はなく高評価を獲得しました。
次に、機能性・熱のこもりにくさの検証です。
機能性は「子どもが快適に過ごせるうえ、使用期間が長い商品」を基準に評価しました。熱のこもりにくさは、各商品にあたためた電気あんかを10分放置した前後の上昇温度を測定。2回繰り返して算出した平均値で評価しています。
3.5~12歳ごろまでとロングユースできる点も評価をアップ。詳細は下記のとおりです。
比較したなかでは少なかった、ドリンクホルダーつきなのも魅力。飲み物を収納できるうえ、お菓子やおもちゃ置きとしても使えますよ。使わないときは収納できるので邪魔になりません。
そのほか、体をサイドから包んで正しい姿勢に導くボディサポートもあり、子どもが楽しく快適に過ごせる工夫が感じられました。
通気性が高く熱がこもりにくいので、暑さや汗による不快感を抑えて快適にドライブできるでしょう。
最後は、手入れのしやすさの検証です。各商品のカバー類の着脱に複雑な工程はないか・汚れがたまりやすい隙間はないか・カバー類は洗濯機洗い可能かをチェックしました。
メッシュシートにお菓子の食べかすが詰まりやすいのは気がかりですが、洗濯機洗いが可能で手入れ自体はシンプルです。カバーの着脱も簡単で、ヘッド・ボディ部分に分かれたカバーを順番に外していくだけでした。
比較した商品には着脱にベルトの抜き差しが必要なものがあったことを思うと、こまめな手入れもおっくうに感じにくいでしょう。
アップリカ ライドクルー ISOFIXは、公式サイトやAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングでの購入が可能です。
ジュニアシート取りつけ時に車のシートをいためないよう、シート保護マットを購入するのもおすすめ。滑り止め加工がされているので、ズレずにフィットしますよ。
アップリカのジュニアシートには、正しい姿勢に導くと謳う「エアライド」もラインナップ。座部のみのコンパクトなものがほしいなら、「クッション ジュニア」「マシュマロジュニアエアー サーモ AB」もおすすめです。気になる人はあわせてチェックしてみてください。
どうしても助手席を使わなくてはいけない場合は、エアバッグ機能を停止させる・助手席シートを最大限後ろに下げるなどの工夫をしましょう。
最後に、安全機能の充実度で高評価を得た商品をご紹介します。
マキシコシ ロディフィックスプロ アイサイズは、特許技術を取得した独自の安全機能が充実。シートの両サイドにはドア側からの衝撃を吸収するG-CELL2.0を搭載し、ヘッドレストのエアプロテクトで頭部をガードします。3段階でリクライニングできるので、さまざまな車種にフィットするでしょう。
サイベックス ソリューション T i-FIXも、側面衝突時の衝撃を分散する機能を搭載。シート両サイドのリニア・サイドインパクト・プロテクションによって、横からの衝撃に備えます。メッシュシートに加えてフレームの背面・座面に通気孔が設けられており、ムレにくさにもこだわっていますよ。
新生児対応 | |
---|---|
月齢下限 | 3.5歳 |
月齢上限 | 12歳 |
身長下限 | 100cm |
身長上限 | 150cm |
体重下限 | 不明 |
体重上限 | 不明 |
耐荷重 | 不明 |
幅 | 44~51cm |
奥行 | 42cm |
高さ | 54.5~79cm |
重量 | 5.9kg |
シートカバーの着脱方法 | 不明 |
安全基準 | R129 |
取付方法 | ISOFIX、シートベルト |
タイプ | ジュニアシート |
サンシェード付き | |
トラベルシステム対応 | 不明 |
ドリンクホルダー付き | |
リクライニング可能 | |
高さ調整 | |
洗濯機対応 | |
背もたれ取り外し可能 | |
ロングユース | |
回転式 | |
ベッド型 | |
コンパクトタイプ | |
折りたたみ可能 | |
サポートレッグ付き | |
4歳頃まで後ろ向き乗車可能 | 不明 |
全面がメッシュ生地 | 不明 |
その他機能 | ヘッドレスト10段階調整、リクライニング3段階調整、バックレスト2段階調整 |
マキシコシ ロディフィックスプロ アイサイズをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
安全基準 | R129 |
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取付方法 | ISOFIX |
タイプ | ジュニアシート |
洗濯機対応 |
良い
気になる
月齢下限 | 3歳半頃 |
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月齢上限 | 144か月(12歳)ごろ |
身長下限 | 100cm |
身長上限 | 150cm |
体重上限 | 50kg |
幅 | 50.5cm |
奥行 | 39cm |
高さ | 62.5cm |
重量 | 7.2kg |
ドリンクホルダー付き | |
背もたれ取り外し可能 | |
サポートレッグ付き |
サイベックス ソリューション T i-FIXをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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