1歳3か月~11歳までのロングユースが可能なチャイルドシート、コンビ ジョイトリップ アドバンス ISOFIX エッグショック SA。「ブレずに固定できる」と評判な一方で、「座面が回転しないので不便」「肩ベルトの調整がしにくい」など気になる口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
その実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のCybexやマキシコシのチャイルドシートとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、チャイルドシート選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
フィットネス・マタニティ商材を担当。現役でパーソナルトレーナー活動をしつつ、2歳児のママとしても奮闘中。前職では大手フィットネスクラブで健康に関わるさまざまな業務に携わってきた。現在はマイベストにて、アスリートやパーソナルジムトレーナーとして培ってきた知見を活かし、プロテインやマッサージガンなどをはじめとしたフィットネス商材を300商品以上比較検証。また、搾乳器などのマタニティ商材も担当し、実際の育児経験を活かし、ママ目線でのコンテンツを届けている。全米ヨガアライアンスRYT200の資格を保持し、第20回ジャパンクラシックパワーリフティング選手権大会63kg級優勝・2016年世界クラシックパワーリフティング選手権大会女子63kg級16位の実績も持つ。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
コンビ ジョイトリップ アドバンス ISOFIX エッグショック SAは、ロングユースできる商品がほしい人におすすめです。15か月~11歳頃まで買い替えなしで使用できるのが魅力。ジュニアシート推奨の11歳頃まで使用できる商品は、比較したなかでも少数程度でした。ベビーシートからの乗り換えや第2子以降の買い替え用にぴったりです。
安全基準は最新のR129に適合。前後だけでなく側面の衝撃テストも行っています。ヘッド部分にはエッグショックと呼ばれる衝撃吸収素材を採用。ただし、比較したCybex「シローナ Gi i-Size」やマキシコシ「ストーン」のように安全性の高い後ろ向きでの使用は非対応です。
ISOFIX式のため、車の固定金具と本体コネクターを連結するだけで簡単に設置が可能。フックに掛けるトップテザーもついており、「ブレずに固定できる」との口コミどおり、しっかり取りつけられました。インジケーターで正しく設置できたか確認できるため、取りつけミスも少ないでしょう。
座面は3Dメッシュと通気孔を採用したエアスルー構造で、謳い文句どおり通気性は良好です。電気あんかを10分間乗せたところ、温度は13.8℃しか上昇しませんでした。カバー類はパーツが多いものの、着脱しやすく洗濯機で丸洗いも可能。コンパクトに折りたためるので、トランクなどにも収納しやすいでしょう。
一方、「座面が回転しないので不便」との口コミどおり、シートの向きが変えられれず乗せおろしは負担に感じる場面も。跳ね上げ式のハーネスのため装着自体は簡単ですが、「肩ベルトの調整がしにくい」との口コミのように、ベルト調整ボタンがシート内部に隠れ見えにくい点も気になりました。乗せおろしを楽にしたい人や、新生児期に使用したい人は、ほかの商品も検討してみてください。
今回ご紹介する、ジョイトリップ アドバンス ISOFIX エッグショック SAは、生後15か月から約11歳まで使用できるチャイルド・ジュニア兼用タイプ。後ろ向きでの使用はできませんが、ロングユースが可能な点が魅力です。
販売元は、大手ベビー用品メーカーのコンビ。哺乳瓶やベビーカー・抱っこひもなど、新生児から幼児までに対応した子ども向け用品を多数取り扱っています。
バックル部分は乗りおりのじゃまにならないよう、手前側に倒れやすく設計。ベルトの金具が沈み込まないようにストッパーがついており、装着しやすさにもこだわっています。
本体サイズは、幅450×奥行545~690×高さ615~815mm。肩幅は380mmと広めのシートを採用しており、ゆったりと座れると謳われています。重量は7.3kgと、新安全基準のR129適合モデルでは最軽量(※)。カラーは、ネイビー・グレー・オリーブグリーンの3色展開です。
UN R129/03適合の身長76cmかつ月齢15か月以上から使用可能な国内店頭販売チャイルドシートとの比較(2022年5月時点 コンビ調べ)
今回は、コンビ ジョイトリップ アドバンス ISOFIX エッグショック SAを含むチャイルドシート全45商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、安全機能の充実度の検証です。
万が一の事故の際に怪我のリスクを可能な限り軽減できるか、安全基準や後ろ向き使用可能期間の長さ・独自の安全機能の有無をチェックしました。
最新の安全基準R129に適合しており、安全機能は充実しています。比較した約半数の商品が前後方向からの衝突実験しか行っていない従来基準(ECE R44/04)だったのに対し、前後方向だけでなく横からの衝突実験もクリアしていて安全性は高いですよ。
衝撃を分散しやすい後ろ向きでの使用はできませんが、ヘッド部分にはエッグショックと呼ばれる、衝撃吸収素材を採用。子どもの頭を衝撃から守る独自の工夫が見られました。なお、詳細は以下のとおりです。
次は、取りつけやすさと乗せおろしやすさの検証です。
実際に商品をチェックし、誰でも簡単にミスなく取りつけられるか、設置方法や工程数などを確認。さらに無理のない姿勢で手間なく楽に乗せおろしできるか、座面やベルトハーネスなどを調査しました。
取りつけは簡単です。車の固定金具と本体のコネクターを連結するだけで設置できるISOFIXを採用。フックを掛けて固定するトップテザーも付属しており、「ブレずに固定できる」との口コミどおり安定感を高める工夫が見られました。
比較したシートベルトで固定するタイプは、手順が複雑なうえ締めつけ加減に個人差が出やすい傾向が。対して本商品は工程がわかりやすいうえに、正しく設置できたか確認できるインジケーターつきです。取りつけミスを防ぎやすいですよ。なお、詳細は以下を参考にしてください。
乗せおろしはスムーズとはいえません。チャイルド・ジュニア兼用タイプのため、座面の回転機能は非搭載です。「座面が低く乗せおろしやすい」との口コミどおりの低床設計で子どもを大きく持ち上げる必要はないものの、車内に身体を入れてシートに乗せおろさなければならず負担感がありました。
ベルトを調整するボタンがシート内部に隠れてしまい、ややわかりにくいのも気がかり。「座面が回転しないので不便」「肩ベルトの調整がしにくい」との口コミにも頷けます。一方、ハーネスは跳ね上がる仕様になっており、乗せおろしの邪魔になりにくいのはうれしいポイントです。
比較したCybex「シローナ Gi i-Size」やマキシコシ「ストーン」はベビー・ジュニア兼用タイプで、低床かつ回転式座面の採用よりにスムーズに乗せおろしができました。力の弱い人や乗せおろしの頻度が多い人は、こちらもチェックしてみてください。
次は、機能性と熱のこもりにくさの検証です。
子どもが快適に過ごせる工夫があるかや使用期間の長さから機能性をチェック。また、子どもに見立てた電気あんかを10分間シートの上に置き、熱のこもりにくさを確かめました。
15か月~11歳頃まで、ロングユース可能な点が高評価に。本商品のようにジュニアシート推奨の11歳頃まで使用できる商品は、比較したなかでも3割程度でした。ただし、新生児は使用できません。ベビーシートからの乗り換えや、家族構成に合わせて買い足したい場合におすすめです。
サンシェードはないものの、リクライニング角度は車のシートに合わせて調整が可能。子どもが眠ってしまっても楽な姿勢をとりやすいでしょう。
赤ちゃんに見立てた電気あんかを10分間乗せたところ、熱はあまりこもりませんでした。温度の上昇率は13.8℃と、高評価の基準とした16℃を大きく下回っています。
比較した商品の大半がメッシュ生地を採用していましたが、なかにはやや熱がこもりやすかったものも。対して本商品は3Dメッシュと通気孔を採用したエアスルー構造が功を奏し、謳い文句どおり優れた通気性を発揮しました。夏のドライブも快適に過ごせるでしょう。
最後は、手入れのしやすさの検証です。
カバー類の着脱が簡単か・汚れがたまりやすい隙間がないか・カバー類は洗濯機洗い可能かをチェックしました。
手入のしやすさも申し分ありません。着脱できるパーツは多いものの、シンプルな構造のためスムーズに取り外しできました。比較したなかには手洗いしかできない商品もあったのに対し、本商品は洗濯機で丸洗いが可能です。
座面に深い溝はなく、お菓子の食べカスなどが詰まりにくいでしょう。手軽にお手入れできるうえ、掃除しやすい構造のため、清潔な状態を保ちやすいですよ。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
販売中のショップが見つかりません
コンビ ジョイトリップ アドバンス ISOFIX エッグショック SAは、公式オンラインショップまたはコンビの店舗で購入できます。公式オンラインショップの価格は、税込46,200円(※執筆時点)でした。
また、Amazon・楽天市場・yahoo!ショッピングなどのECサイトでも購入可能です。お店によって取り扱い商品や価格が異なるので、事前に確認してみてください。
最後に、低床設計&回転式座面でスムーズに乗せおろしできた商品をご紹介します。
Cybexのシローナ Gi i-Sizeは、シリーズ史上最高を謳う通気性の高さが魅力です。新生児~4歳まで安全性の高い後ろ向きでの使用が可能。リクライニングは5段階・ヘッドレストは12段階と子どもに合わせ細かく調整できます。肩ベルトは本体に掛けられ、乗せおろしのじゃまになりにくいでしょう。
マキシコシのストーンは、新生児の体をやさしく包み込む低反発素材のクッションが特徴。使用期限の4歳まで後ろ向きで使用できます。肩・腰ベルト・股が邪魔になりにくい跳ね上げ式のため、乗せおろしもスムーズです。カバー類は着脱しやすく、洗濯機で丸洗いできて衛生的に保てます。
新生児対応 | |
---|---|
取付方法 | ISOFIX |
安全基準 | R129 |
回転式 | |
4歳頃まで後ろ向き乗車可能 | |
洗濯機対応 |
良い
気になる
月齢下限 | 新生児 |
---|---|
月齢上限 | 48か月(4歳)ごろ |
身長下限 | 40cm |
身長上限 | 105cm |
体重上限 | 20kg |
幅 | 44cm |
奥行 | 71cm |
高さ | 75cm |
重量 | 13kg |
シートカバーの着脱方法 | 溝にはめ込む |
その他機能 | リニア・サイドインパクト・プロテクション、 新生児用インレイ・シートインサート搭載 |
サイベックス シローナ Gi i-Sizeをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
新生児対応 | |
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取付方法 | ISOFIX |
安全基準 | R129 |
回転式 | |
4歳頃まで後ろ向き乗車可能 | |
洗濯機対応 |
良い
気になる
月齢下限 | 新生児 |
---|---|
月齢上限 | 48か月(4歳)ごろ |
身長下限 | 後向き使用:40cm/前向き使用:76cm |
身長上限 | 105cm |
体重上限 | 18kg |
幅 | 後ろ向き:42cm/前向き:42cm |
奥行 | 後ろ向き:72~74cm/前向き:64~67cm |
高さ | 後ろ向き:46~58.5cm/前向き:67cm |
重量 | 14.7kg |
シートカバーの着脱方法 | 溝にはめ込む |
その他機能 | 側面衝突保護機能、オープンハーネス搭載 |
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