メジャーな仮想通貨であるビットコイン。価値があることはわかっているものの、ビットコインのまま決済できる手段は少なく、お金と同じように使える場面は限られています。せっかく無料でビットコインをもらったのに、換金手段がわからず困っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ビットコインの換金方法やタイミング、現金化するときの注意点などを徹底解説します。ビットコインの現金化に困っている人はぜひ参考にしてください。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
まずはビットコインを換金する方法を3つ解説します。
仮想通貨取引所では、取引所形式と販売所形式という2つの換金方法があります。それぞれの仕組みなどについて詳しく解説します。
取引所を介してビットコインを他の利用者に売却することで現金化できます。
取引所とは、一般ユーザー同士の仮想通貨売買を仲介するために提供されている場です。株式投資の知識がある人は、証券会社をイメージしてもらうとわかりやすいでしょう。
取引所では、自分が販売したい価格を指定して、その価格で買い手が付けば売買が成立します。相場より安く設定すればすぐに売れますが、逆に相場より高いと買い手が付かず売買が成立しないため、売りたいタイミングですぐに売れない可能性があるのがデメリット。
多少の駆け引きは必要ですが、販売所形式と比べて手数料が安く、自分の希望する価格や数量で売却できるのがメリットです。
販売所を介して仮想通貨を取り扱う業者(暗号資産交換業者)に売却することでも現金化できます。
販売所と取引所の異なる点は、取引相手が一般ユーザーではなく業者であることです。
販売所では現在の取引価格があらかじめ決められており、その金額で自分が納得できればすぐに売却が可能。このため、自分の売りたいタイミングで売れることが販売所を使うメリットです。
一方で販売所での売却価格には、スプレッドと呼ばれる手数料が含められているため、取引所に比べて換金率が低くなる傾向があるのがデメリット。スプレッドは業者によって異なるため、いくつか比較してみるのが損をしないコツです。
現在は実用性が低いですが、ビットコインATMを使った現金化も可能です。
ビットコインATMとは、現金やデビットカードなどでビットコインを購入したり、自分が持っているビットコインを売却して出金できるビットコイン専用のATMで、24時間365日利用可能。ATMを利用した現地の通貨で出金できるため、日本で購入したビットコインをアメリカでドルにして出金するといった使い方もできます。
2023年2月現在は全国で東京と大阪のみ合計3台設置されており、利用するためには運営会社の公式サイトから利用者登録をし、カードを発行する必要があります。
日本ではなかなか普及しないビットコインATMですが、海外での設置台数は増加傾向。今後国内でもATMが増設される可能性もあるため、知っておいて損はないでしょう。
ビットコインは日々値動きしているため、損しないためにも換金にベストなタイミングを知っておきましょう。
ビットコインの価格が高騰したタイミングで売却すると利益が得られるため、換金にベストなタイミングです。
大きく高騰した場合は一般的なニュースでも報じられ気付くことができますが、このようなケースはまれです。できるだけ高く換金したい人は、普段からチャートや仮想通貨関連のニュースを専門に扱うサイトなどをチェックしておくことをおすすめします。
ただし、できるだけ高いところで売りたいからと待ち続けていると、そのうち価格が下落し結果的に売り時を逃してしまう可能性もあるため注意が必要です。
経済的に重要なニュースが発表されたタイミングも換金に適したタイミングです。
仮想通貨界隈では日頃からさまざまなニュースが流れており、相場に良い影響を与えるニュースだけではなく悪影響を与えるニュースもあります。
特に仮想通貨のアップデートや企業との提携などのポジティブなニュースは価格が上昇しやすく、取引所のハッキングなどネガティブなニュースは価格が下落しやすい重要な情報です。
事前にこのような情報を得ておけば、下落のタイミングを避けてより高く売却できる可能性が高まります。
あらかじめ決めておいた価格や期間に達したときも、換金するのにベストなタイミングのひとつです。
知識や経験がないとどうしても欲が出てしまい、価格の上下に翻弄されて売却するタイミングを見失うことがあります。また当然ながら価格は上昇し続けるとは限らず、タイミングが悪ければ数ヶ月下落が続くこともあるでしょう。
あらかじめいくらまで値上がりしたら換金、いくらまで値下がりしたら換金とあらかじめ決めておき、そのとおりに動くのが結果的にベストなタイミングです。
適切なタイミングで換金する自信がない人や、仮想通貨に関する情報収集の時間を取れない人は、指値注文や逆指値注文を設定しておくことをおすすめします。
ここからはビットコインを換金する具体的な手順を解説します。
スマホアプリやパソコンのブラウザから操作を行い、手持ちのビットコインを売却して日本円に換金できます。操作手順は販売所や取引所によって異なりますが、基本的には以下の流れです。
【販売所を利用する場合】
販売所は業者があらかじめ買取価格を決めているため、操作を完了したらすぐに売却が完了します。
取引できる通貨の中からビットコインを選択すると、現在の買取価格が表示されます。その価格で問題なければ、発注画面で売却する数量を入力し、売却ボタンを押せば取引完了です。
【取引所を利用する場合】
取引所は、自分で設定した価格で買いたい人がいれば売買が成立する指値注文と、現在取引されている価格付近で最も条件の良い人と売買が成立する成行注文があります。
ビットコインを売却する場合の手順は、まずBTC/円の通貨ペアを選択します。続いて、指値注文の場合は発注画面で売却する数量と希望価格を入力。成行注文の場合は数量のみ入力し、売却ボタンを押せば完了です。取引所を利用する場合は誤った通貨ペアを選択しないよう注意しましょう。
仮想通貨を売却したら、取引所に出金申請をして指定の口座に振り込んでもらうことで換金が完了します。
日本円で出金したい場合は、事前に取引所の設定フォームから振込を希望する口座の情報を登録しておく必要があります。このとき、出金口座の名義と取引所のアカウント名が異なる場合は出金できない可能性があるので注意しましょう。
次に、ビットコインを換金するときの注意点を解説します。
ビットコインを換金した際、金額によっては税金が発生します。
ビットコインは現金化して利益が出たり、ビットコインのまま買い物で決済した時点で所得とみなされ、所得が20万円を超えると確定申告をして納税する必要があります。
ビットコインによる所得は雑所得に分類され、総合課税の対象。住民税を含めると15%から最大55%の税率で課税されます。
たとえば1ビットコインを300万円のときに購入し、400万円に値上がりしたタイミングで売却した場合、差額の100万円から経費を差し引いたぶんが所得。特に経費がなく100万円全部が所得だった場合は、所得税5%と住民税10%で合計15%の税金がかかります。
ビットコインを換金するときには、さまざまな手数料がかかる可能性があるので注意しましょう。
主な手数料は、販売所手数料・取引所手数料・スプレッド・出金手数料などです。これらの手数料は仮想通貨取引所によって異なるため、できるだけ手数料が安い取引所を選ぶことでより多くのお金を手元に残せます。
以下の記事で複数の仮想通貨取引所の特徴や手数料を比較しているので、取引所選びに迷っている人はぜひ参考にしてください。
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