仮想通貨・ビットコインは儲かるの？仕組みやメリット、危険性についても徹底解説！

仮想通貨投資で儲かる確率はあまり高いとは言えません。

国税庁の調査や一般社団法人日本暗号資産取引業協会の調査をふまえると、仮想通貨の稼働中の取引口座数が約300万口座あるのに対して、利益が出ていると考えられるのは約8万人。全体の約2.6％に過ぎません。

仮想通貨は値動きが大きいため、従来の投資商品と比べると大きなリターンを得るチャンスがあることは確かですが、損失を被るリスクもあります。明確な価値の裏付けがなく、さまざまな情報や取引に関わる人々の信用に基づいて価値が決まるため、たった1つ情報が流れただけで一気に無価値になる可能性があるのも特徴です。

仮想通貨に限ったことではありませんが、投資したからといって必ず儲かるとは言い切れないため注意しましょう。

現物取引は、安いときに仮想通貨を購入し、値上がりしたタイミングで売却することで儲ける方法です。株式投資やFXでも一般的な取引方法となっています。仮想通貨の売買のやり方やどのように取引をして利益が出るかを肌で感じられるため、初心者にもおすすめの方法です。

ただし、せっかく値上がりしたタイミングで売却できたとしても、利益が少なすぎると取引時にかかる手数料で利益が相殺されてしまう場合もあるので注意しましょう。

仮想通貨FX取引はレバレッジを利かせて取引することで儲ける方法です。レバレッジとは少ない元手で大きな金額を取引する仕組みのこと。始めるには取引所の口座に証拠金と呼ばれるお金を預ける必要があります。

レバレッジを利用すると短期間で大きな利益を得られる可能性がある一方で、損失が膨れ上がるリスクもあります。ただでさえ値動きの激しい仮想通貨において、FX取引はハイリスク・ハイリターンです。初心者のうちはむやみに手を出さないよう注意しましょう。

レンディングとは、保有している仮想通貨を貸し出すことで利子を得て儲ける方法です。

たとえば銀行でお金を借りた場合、利子を付けて返済することになりますが、レンディングは自分が銀行のような立場になって仮想通貨を貸し出し、利子を受け取る仕組みです。

現物取引のように売買をしなくても自動的に利益を得られるのがレンディングのメリット。銀行預金よりも高い利子を得られるのも嬉しいポイントです。

ただし、仮想通貨を貸し出している間は貸したぶんだけ資金が拘束されるため、自由に売買できなくなるデメリットもあります。また、レンディングすれば必ず利益が得られるというわけではなく、貸し出している仮想通貨の価値が下がったり、借り手の返済が滞ると予定していた利益が得られない場合もあるので注意が必要です。

ステーキングとは、対象となる自分の仮想通貨を預け続けることで報酬を得て儲ける方法です。仮想通貨を預け、取引システム（ブロックチェーン）の維持や取引の承認に貢献することで報酬を得られます。

ステーキングの利益は預ける仮想通貨の数量と期間の長さによって異なりますが、レンディングと同様に銀行預金よりも高い利回りに期待できます。

ただし、ある程度長い期間預け続ける必要があるため、その間に価格が大きく変動するリスクがあります。ステーキングの対象となっている仮想通貨にはマイナーな通貨も多いため、通貨の選択には注意が必要です。

エアドロップとは、仮想通貨を無料で獲得できるイベントのことです。

エアドロップは新規プロジェクトの広告や資金調達の目的で開催されることが多いため、事前に関連する仮想通貨を保有しておくことや、SNSで宣伝することなどが獲得条件になっている場合が多いです。

無料で獲得した仮想通貨を値上がりしたタイミングで売却できれば利益を得られますが、ほとんど価格がつかない場合や、獲得した通貨がマイナーすぎて取引所で取り扱いがなく換金できないケースもあります。

ほぼリスクなしで仮想通貨を入手できる数少ない手段のため、開催されている場合は積極的に参加するのがおすすめです。

仮想通貨で儲けるための1つ目のポイントは、複数の取引所を使い分けることです。

仮想通貨は非常に種類が多く、取引所によって取り扱っていない通貨もあるため、1つの取引所で売買できる通貨の種類には限界があります。取引にかかる手数料の設定もさまざまなうえ、特定の取引所に口座がなければ参加できないキャンペーン（エアドロップ含む）も珍しくありません。

複数の取引所を使えるようにしておいたほうが、利益を得るチャンスは多くなります。

2つ目のポイントは、相場の状況を分析して根拠のある取引をすることです。

根拠のない取引はほぼ運任せとなり、ギャンブル性が高くなってしまいます。仮想通貨は必ず何かしらの根拠があって値動きしているため、相場を分析したり広く情報収集することで利益を出せる機会を増やせるでしょう。

根拠のある取引をするためには、さまざまな分析方法を学ぶことが大切です。過去の値動きのパターンから今後の価格を予測するテクニカル分析や、景気動向や経済政策などの情報から今後の価格を予測するファンダメンタル分析が代表的な分析方法として挙げられます。

3つ目のポイントは、仮想通貨の価格が変動しやすいタイミングを知っておき、そのタイミングを狙って売買することです。

仮想通貨の価格が変動しやすいタイミングで代表的なのが各通貨の半減期。半減期とは仮想通貨の発行量が半減するイベントで、時期はあらかじめ決められている場合がほとんどです。

このほかにも、仮想通貨のアップデート情報が流れたときや、どこかの国や銀行で法定通貨として採用されたときなどに価格が変動しやすい傾向があります。

ただし、良いニュースが流れたからといって必ず価格が上昇するわけではありません。ニュースになる前にすでに値上がりしていて、ニュースが流れると同時に下落することもあるため、どの情報を参考にするかには注意が必要です。

4つ目のポイントは、短期的な値動きに捉われないことです。

仮想通貨に限らず、相場が変動する取引では目先の値動きだけに捉われてしまうと損失を出しやすくなります。

値上がりすると期待して買い、その後まもなく価格が下落してしまう高値掴みや、価格が下がっている場面でさらに下がることを恐れて売却してしまう狼狽売りなど、短期的な値動きに振り回されるとこのような取引が多くなりますよ。

テクニカル分析など根拠がある場合を除き、激しく変動する価格に右往左往せず分析や情報をもとに毅然とした取引をすることが大切です。

仮想通貨投資は、少額・余剰資金ではじめるのがおすすめ。初心者の場合、仮想通貨投資がどのようなものか、取引の操作方法などを学ぶ必要があるからです。

仮想通貨は現金取引とは異なり、セキュリティの観点から送金方法が独特なため、ちょっとした操作ミスで資金が消失してしまうリスクがあります。取引での損失以外にも思わぬ落とし穴があるので、テストを兼ねて少額から始めたほうが賢明です。

取引に慣れてきた場合でも、大きな損失が出るとその後のライフプランなどに影響してしまうリスクがあるため、余剰資金の範囲で投資することを心がけましょう。

ある程度仮想通貨の全体像が掴めるようになるまでは、取引高が少ない仮想通貨の売買は避けましょう。

取引高が少ない通貨は価格の変動幅が大きく、急騰や急落に巻き込まれやすくなります。変動のスピードが速いため、初心者では何が起きているかわからないうちに大きな損失を被ってしまうことも珍しくありません。

うまく取引できれば大きな利益が期待できますが、初心者のうちは安易に手を出さないことをおすすめします。

仮想通貨取引をするときは、金融庁が認可している取引所を使うのが無難です。

暗号資産交換業者は、原則として金融庁・財務局への登録が必要とされています。認可を受けていない取引所を使ってもユーザー自身が罰せられることはありませんが、安全性の低い業者や詐欺に出会うリスクが高まります。

自分の資金を守る意味でも、金融庁が認可している取引所を選びましょう。

仮想通貨にはセキュリティ上のリスクがあることを理解しておきましょう。

過去には取引所がハッキングされ資金が流失する事件や、取引所そのものが経営破綻してしまったケースもありました。

セキュリティレベルの高い取引所を利用する、パスワードを複雑にするといった対策のほかにも、資金は取引所に置かずに仮想通貨専用のウォレットに保管するなどの対策を講じましょう。

仮想通貨に限った話ではありませんが、くれぐれも甘い話には乗らないよう注意しましょう。

仮想通貨の法整備はまだまだ発展途上であり、話の真偽を確認することも難しいため、仮想通貨に関するトラブルや詐欺被害は年々増加傾向にあります。

必ず儲かる、元本保証といった安心を担保するような話はトラブルに繋がる可能性が高いため、十分注意してください。