「BTCBOX」はBTCボックスが運営する仮想通貨取引所。特徴は、銀行振込以外でもコンビニATMやPay−easyを利用して入金できる点です。また、取引所における最小注文数量が全通貨0.001と通貨によっては20円以下で取引できるため、少額から仮想通貨を取引したい人には注目の取引所といえます。検証では、スプレッドの狭さは一般的な水準でした。検証日におけるビットコインのスプレッドは4.08%と相場より割安な点は魅力的です。イーサリアムのスプレッドは相場より割高な水準ですが、ビットコインを販売所で積極的に取引したい人には選択肢に入る仮想通貨取引所といえます。一方で、取引所・販売所でのメジャー通貨の取り扱い・取引量の多さ・送金手数料の安さはいまひとつの成績でした。特に、ビットコインの送金手数料は0.0006ビットコインと相場の0.00045ビットコインより割高である点はネックです。自分で仮想通貨を管理したい人にはあまり向かない仮想通貨取引所といえるでしょう。
「SBI VC トレード」は、ネット証券最大手のSBIホールディングスが運営する仮想通貨取引所です。特徴は、日本円から直接NFTの売買が可能なSBI web3ウォレットというサービスを提供していること。本来、NFTを売買するには対応した仮想通貨を保有する必要があるものの、SBI web3ウォレットならSBI VC トレード内の日本円を売買に使えるので、話題のNFTに興味を持っている人には要チェックの仮想通貨取引所といえます。検証では、送金手数料の安さがとても優秀でした。ビットコイン・イーサリアム・XRPの入出金に送金手数料が発生しないため、コストを気にせず資金移動ができます。取引手数料も検証した仮想通貨取引所の平均より割安な水準なので、送金・取引どちらのコストも抑えたい人には検討の価値がある仮想通貨取引所といえるでしょう。販売所におけるメジャー通貨の取り扱いは高評価ですが、取引所における取引量の多さは振るいませんでした。直近半年間におけるビットコイン・イーサリアムの取引量が相場を下回る水準だったのは懸念点です。売買のしやすさを求めている人にはあまり向かない仮想通貨取引所といえます。
bitbank(ビットバンク)は、取扱い銘柄数や取引量が多い点は魅力ですが、取引所利用時のコストの高さが気になりました。30万円分送金した場合、ビットコインの送金手数料は9,503円、イーサリアムでは1,911円かかります。比較したなかには、ビットコイン・イーサリアム・リップルの送金手数料が無料の取引所もあったのに対し、気軽に資金移動しにくいでしょう。取引手数料も、比較した取引所の平均より高めでした。初心者向けであるTaker注文時の平均は、ビットコイン0.06%・イーサリアム0.07%・リップル0.07%。一方、bitbank(ビットバンク)はどれも0.12%と割高です。取引手数料は売買のたびに発生するので、狙える利幅が少なくなります。一方、販売所でのスプレッド幅が相場より狭い点はメリットです。スプレッドとは、仮想通貨の買付価格と売却価格の差額。比較した取引所の一定期間のスプレッド相場が、ビットコイン5.06%・イーサリアム5.36%・リップル5.17%だったのに対し、3銘柄とも4%台でした。スプレッドが狭いぶん、利益化するまでの時間が短く済みます。初心者向け銘柄の取扱い数は、取引所・販売所ともに高水準。取引所では30種類、販売所では29種類でした。比較した各サービスの販売所での取り扱い相場は23種類だったのに対し、投資の選択肢が多いといえます。値動きが安定したメジャー通貨が豊富なので、初心者も使いやすいでしょう。取引量も多く、検証した全仮想通貨で比較した取引所の相場を超えていました。注文が成立しやすく、急な入用や相場急変時でも現金化しやすいといえます。ビットコインはもちろん、アルトコインの取引量も謳い文句どおり圧倒的でした。イーサリアム・リップルで運用したい人にもおすすめです。仮想通貨取引にまつわるコラムや専門用語など、役立つコンテンツも発信しています。初心者にもやさしいサービスですが、取引所のコストの高さは気になるポイント。コストを抑えたい人はGMOコインやCoincheckといった、ほかの仮想通貨取引所が向いているでしょう。<おすすめな人>ラインナップの多さにこだわる人基本的に販売所を使う人取引が活発な仮想通貨取引所を選びたい人<おすすめできない人>取引所での取引がメインの人
Coincheck(コインチェック)は500円からビットコインを購入できて始めやすいことが魅力ですが、スプレッドが広い点はネックです。買値と売値の差額であるスプレッドを調べると、2025年6月9日~2025年6月13日の範囲でビットコイン5.86%(相場5.06%)・イーサリアム6.87%(相場5.36%)・リップル(XRP)8.75%(相場5.17%)。比較した仮想通貨取引所における全体相場より広く、販売所での取引コストを抑えたい人には不向きです。資金を移動するときの送金手数料も高め。30万円分の仮想通貨を移動すると仮定した際の送金手数料はビットコイン7,629円・イーサリアム1,838円・リップル(XRP)47円でした。ビットコインは特に高く、相場の4,883円を大きく上回る結果に。他サービスのなかには送金手数料が無料のところもありましたが、こちらは「送金手数料めっちゃ高い」との口コミどおりです。一方で、メジャー通貨の取扱数は相場とほぼ同水準でした。メジャー通貨として定義した51種のうち、Coincheckの販売所では23種のラインナップあり。取引所でのメジャー通貨の取扱数も17種と、相場14種を上回りました。投資の選択肢を増やしたい人にとっても候補になりますよ。販売所での最低注文数量は円建てで500円からと少額で、初心者も始めやすい点も魅力。アンケートに答えるだけでビットコイン・ イーサリアム・XRPが無料でもらえるシステムも、Coincheckならではといえます。気軽に取引を始められるでしょう。ビットコインの取引量が多い点も見逃せないポイント。Coincheckの2024年12月1日〜2025年5月31日におけるビットコイン取引量は約19.5万ビットコインと、比較した仮想通貨取引所の相場約2.8万ビットコインを大幅に超えていました。ビットコイン・イーサリアム・リップル(XRP)は取引手数料がかからないこともあり、取引所で素早く現金化をしたい人にとって候補となります。総合的に見ると、販売所での取引コストを抑えたい人には向かないものの、仮想通貨をお試しで始めたい人・取引所で積極的な取引をしたい人にとっては候補になるサービスといえます。まずはアンケートに答えて仮想通貨を手に入れるところから始めてみてはいかがでしょうか。<おすすめの人>仮想通貨をお試しで始めたい人取引所でビットコインを積極的に取引したい人<おすすめでない人>販売所でも取引コストを抑えたい人
ビットポイントは各種手数料を節約できる点が魅力ですが、ビットコイン以外も販売所で積極的に売買したい人には向いていません。2025/6/9〜6/13の販売所でのスプレッドは、イーサリアム6.87%(相場5.36%)・リップル8.73%(相場5.17%)と比較した仮想通貨取引所の相場よりかなり広めでした。少ない値動きで利確しようとすると損をするため、売却に時間がかかる点がネックといえます。取引量も総じて少なめです。2024/12/01〜2025/5/31のビットコイン・イーサリアム・リップルの取引量は、いずれも比較した取引所の相場を下回っていました。例えば、ビットコインの取引量は1,452BTCで、上位のbitFlyer(196,699BTC)との差は100倍以上。狙ったタイミングで約定しない可能性があるため、注文の出し方に工夫が必要です。ステーキング・レンディングなどのサービスはあるものの、レバレッジ取引には対応していません。対して、比較した仮想通貨取引所の半数以上では最大2倍のレバレッジをかけられます。自己資金以上の大きなトレードをしたい人は、GMOコインやbitFlyerを検討しましょう。一方で、コストを抑えながら手軽に取引に挑戦したい人には選択肢になります。ビットコインが500円以下の少額から購入できるうえ、比較したなかでは唯一送金手数料・取引手数料の両方とも無料。取引所は仮想通貨を自分のウォレットで管理するよう推奨しているので、コストを気にせず資金を動かせることは大きなメリットです。メジャー通貨の取扱数も、販売所で22種・取引所で21種と標準的な水準で、初心者向きの仮想通貨は漏れなく取り扱っています。とはいえ、売買のしやすさはいまひとつです。積極的に売買したい人は、スプレッドが狭く取引量も多いほかの仮想通貨取引所もチェックしてくださいね。<おすすめできない人>スプレッドの狭さにこだわる人現金化しやすい取引所を使いたい人レバレッジ取引をしたい人<おすすめな人>売買における手数料を節約したい人メジャー通貨からはじめたい初心者
GMOコインは、仮想通貨取引に挑戦したいすべての人におすすめです。比較したなかでは珍しく、全仮想通貨の送金手数料を0円に設定しています。30万円相当のビットコインを自分のウォレットに送金した場合、比較した各社の相場より1回で5,000円以上も節約できることがわかりました。資金移動のたびに、手数料で利益が減らない点は大きな魅力といえます。取引所でかかる手数料も安く、ビットコイン・イーサリアム・XRPのいずれも0.05%でした。比較した仮想通貨取引所の半数は0.10%以上の取引手数料を取っていたため、「手数料が安い」という口コミの多さにもうなずけます。Taker注文でコストを抑えられるのは、初心者にはうれしいポイントです。初心者向きのメジャー通貨の取扱数も、販売所は19種類・取引所は18種類と充実。取引量も多く、検証期間におけるビットコインの取引量は約4.4万BTC(相場2.8万BTC)・イーサリアムは約44.0ETC(相場2.4ETC)・XRPは約15.6億XRP(相場1.1億XRP)と相場以上でした。狙ったタイミングで現金化しやすいでしょう。「スプレッドが開きすぎている」との口コミに反し、検証時点でのビットコイン・イーサリアム・XRPのスプレッドは比較した仮想通貨取引所の相場より狭めでした。少ない値動きでも利益化しやすいので、販売所で積極的に売買したい人にも向いています。GMOコインでは仮想通貨(暗号資産)の売買以外にも、積立・ステーキング・レバレッジ取引など多様な取引が可能です。「初心者でもはじめやすい」との口コミどおり、総じて使い勝手は良好。仮想通貨初心者にまず検討してほしい取引所です。<おすすめな人>低コストな仮想通貨取引所を使いたい人まずはメジャー通貨からはじめたい初心者<おすすめできない人>特になし