思わぬトラブルに巻き込まれることもある光回線工事。どんなトラブルが発生するのか、どのように対処すればいいのかなど、不安に感じている人もいるのではないでしょうか。
今回は、光回線工事で発生しやすいトラブルを紹介します。トラブルを避けるためのポイントや対処方法なども解説するので、光回線の導入を検討している人は参考にしてみてください。
大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後マイベストに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また自身が行う検証の中で通信会社の公表値と異なる数値も発表、わかりにくいと言われる通信サービスだからこそ、理解しやすく信頼できるコンテンツの企画制作を心掛けている。
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光回線工事で起こりうるトラブルとして、工事がスムーズに進まない、自宅の設備や備品を壊されるなどが挙げられます。光回線の工事を依頼する前に、どのようなトラブルが起こりうるのかを確認しておきましょう。
事前準備が不足していると、当日の工事がスムーズに進まないことがあります。業者による準備不足は防ぎようがありませんが、自身で準備しておくべきことを怠ると、工事の進行を妨げる恐れがあるので注意してください。
例えば、ルーター・ONUなどの周辺機器や光コンセントの設置位置を決めていないと、業者は都度確認しなければいけなくなるため、工事がスムーズに進まないでしょう。
賃貸やマンションの場合は、事前に工事の許可を得ていなかったことが原因で工事がストップするケースも。賃貸やマンションで光回線工事をする際は管理会社や大家の許可が必要であり、無断で工事をすると大きなトラブルに発展する恐れがあります。
許可を得ないまま工事当日を迎えると、工事中に許可を取らなくてはいけなくなるため、工事の進行に大きな影響が及ぶでしょう。
想定していた工事費用と実際に請求された工事費用に差があることも、光回線工事でよくあるトラブルのひとつです。主な原因として、追加でかかる工事費用を把握していなかったことが考えられます。
一般的に光回線の工事費用は、平日の日中とそれ以外で異なります。フレッツ光を例に挙げると、通常の工事費用は戸建てで19,800円、マンションで16,500円ですが、土日祝日は追加費用として3,300円が必要です。
なお、17~22時の夜間工事は戸建てで25,410円、マンションで21,120円。22~8時半に工事する場合は戸建てで31,020円、マンションで25,740円と、工事の開始時間が遅くなるほど費用が上がる傾向です。
サービスによっては工事費用の割引キャンペーンを利用できますが、追加費用はキャンペーンの対象外であることも。工事費用を見積もる際は、追加でかかる費用があるか、キャンペーンを適用できるかなどを確認しておく必要があるでしょう。
光回線工事では、室内の備品や設備に関するトラブルが発生することもあります。
光回線を部屋に引き込むためには室内での作業が必要です。その際、作業員の不注意により、室内に置いてある私物や設備に傷がつくことがあります。
よくある事例は、作業中に脚立の上から工具を落として床を傷つける、工具がこすれて壁紙が破れる、私物を落として破損するなど。また、光ファイバーケーブルを引き込む際には壁に穴を開けることがありますが、想定よりも穴が大きくて建物の見栄えが悪くなったというケースもあります。
いずれも作業員が故意にしているわけではないものの、光回線工事のよくあるトラブルとして備品や設備が破損するリスクがあることは知っておきましょう。
悪徳業者による電話勧誘も、光回線工事にありがちなトラブルのひとつです。
例えば、現在契約中の電話会社を名乗り、通信速度が速くなる、今より料金が安くなるといった誘い文句で契約変更を促すケースがあります。契約変更の手続きだと思い、電話越しの指示に従って設定を行うと、契約中の会社とは別の会社から契約書類が届いたという事例は少なくありません。
ほかにも、契約を切り替えないと固定回線が利用できなくなるといわれ、意図せず光回線を契約してしまうケースもあります。
各都道府県や総務省が注意喚起をしているものの、電話勧誘によるトラブルは絶えないのが現状です。自分は大丈夫と思わず、電話勧誘があっても安易に契約しないことが大切といえるでしょう。
光回線工事でありがちなトラブルを避けるためには、事前の確認や許可取りを怠らないこと、費用をきちんと見積もっておくことなどが重要です。ここでは、光回線工事の前にチェックしておきたいポイントを解説します。
光回線の導入を検討する際は、開通工事ができるかどうかを確認しておきましょう。光回線の提供エリアはサービスによって異なるため、自宅が希望するサービスの提供エリア外であることも考えられます。
また、近くに電柱がない、河川や国道をまたぐ必要があるなどの理由で光ファイバーケーブルを引き込めないケースも。賃貸やマンションでは、すでに光回線が導入されていて別の会社の光回線を引き込めない可能性もあります。
契約後に光回線を導入できないことが発覚するとトラブルになりかねないため、申込み前に工事ができるかを確認しておくことが大切です。
光回線の工事ができないものの、自宅のネット環境を整えたい場合は、回線工事が不要のサービスを選ぶとよいでしょう。例えばホームルーターは工事がいらず、コンセントに差すだけでインターネットに接続できます。
以下の記事では、実際にホームルーターを契約したうえで比較検証し、おすすめのサービスを紹介しています。通信速度や料金なども解説しているので、ホームルーターに興味がある人は参考にしてみてください。
賃貸に住んでいる人は、管理会社や大家に光回線工事の許可を取っておきましょう。
賃貸は部屋を借りている状態であり、建物と設備は管理会社や大家が所有しているため、工事をする際には事前に許可を取る必要があります。
許可を取らずに無断で工事をすると、あとから大きなトラブルに発展することも。特に光回線工事では壁に穴を開けたり、建物に傷がついたりする可能性があるため、管理会社や大家に相談しておくことが大切です。
なお、分譲マンションで光回線工事を行う場合、工事内容によっては理事会の承認が必要なこともあります。工事当日に許可取りで慌てることがないよう、工事を申し込む前に関係各所へ連絡しておきましょう。
工事前に、光コンセントや周辺機器の設置位置をあらかじめ決めておきましょう。事前に位置を決めておくと工事当日に作業がストップすることなく、スムーズに開通できます。
光コンセントの主な設置場所は、電話用のモジュラージャックの近く、エアコンダクトの近く、テレビ用のアンテナ端子の近くなどです。ONUやルーターは、基本的に光コンセントの近くに設置すると考えておきましょう。
なお、場合によっては希望する位置に光コンセントや周辺機器を設置できないこともあります。工事までに希望の設置位置を決めておき、工事当日に業者と相談しながら設置位置を確定するとよいでしょう。
光回線の工事を申し込む際は、最終的にいくらかかるのかを把握しておきましょう。
光回線の工事では、通常の工事費に加えて追加費用やオプション料金が発生することもあります。例えば、土日祝・深夜の工事は料金が割増されるのが一般的です。また、契約者が工事の時間を指定した場合も追加費用を請求されることがあります。
通常の工事費のみで見積もりをしていると、工事後に予定外の出費が発生することもあるでしょう。公式サイトの料金表を確認したり、サービスの窓口に問い合わせたりして、総額でいくらかかるのかを把握しておくことが大切です。
光回線の工事を依頼する際は、工事当日までに部屋を片付けておきましょう。
光回線工事には、家の外で行う屋外工事と室内で行う屋内工事の2つがあります。屋内工事は作業員が家に入って作業するため、室内にある私物や設備の物損トラブルが発生することも。
物損のリスクを抑えるためには、室内をある程度片付けておくことが大切です。部屋がきちんと整理されていると、作業員が作業をしやすくなるほか、物に手が当たって落下させるといった事故の防止にもつながるでしょう。
物損リスクの回避だけでなく、作業員に対する配慮としても事前に部屋を片付けておくのが無難です。
光回線の工事でトラブルが発生した場合の対処法として、弁償の請求や窓口への相談が挙げられます。トラブルが起こった際に慌てないように、主な対処法を確認しておきましょう。
トラブルが発生した際、工事業者に過失がある場合は基本的に弁償してもらえます。工事会社は過失に備えて工事保険に加入しているのが一般的です。
弁償してもらうためには、工事業者の過失であることを作業員に申告する必要があります。工事保険が適用されるかを確認し、その後の手続きについて工事業者と相談してください。
なお、物損だけでなく、工事業者によってケガを負わされた場合に工事保険が適用されることもあります。工事業者による物損やケガのトラブルがあった際は、弁償や賠償について工事業者と話し合い、必要な手続きを行いましょう。
光回線工事の契約に関するトラブルがあった際は、消費者生活センターに相談してみましょう。消費者ホットライン(188番)に電話すると、身近にある消費生活センターや消費生活相談窓口を紹介してもらえます。
なお、契約後にトラブルが発生して契約を解除したい場合は、初期契約解除制度を利用できる可能性があります。初期契約解除制度とは、通信サービスの契約を結び、契約書を受け取ってから8日以内であれば解約できる制度です。
オンラインだけでなく電話で契約した際も適用されるため、悪徳業者による電話勧誘があった場合の対処法としても覚えておくとよいでしょう。
光回線工事に関して困ったことがあれば消費者生活センターに連絡し、どのように対処すればいいか、初期契約解除制度を利用できるかなどを相談してみてください。
光回線工事ではよくあるトラブルに注意する必要がありますが、ポイントを押さえて対策すれば、トラブルに遭うリスクを抑えられます。
起こりうるトラブルを理解したうえで光回線の契約を検討するなら、人気の光回線サービスを比較している以下の記事をチェックしてみてください。戸建てとマンション別におすすめの光回線や選び方を紹介しているため、自分に合うサービスを選ぶ際に役立つでしょう。
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