子どもの成長にあわせて長く使えると評判のチャイルドシート、アップリカ アクティフィックス。インターネット上では「手入れがしやすい」と高く評価される一方で、「肩ベルトは動かしにくい」といった気になる口コミもみられ、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、アップリカ アクティフィックスを含むチャイルドシート全35商品を実際に使って、安全機能の充実度・取り付けやすさ・乗せおろしやすさ・機能性・熱のこもりにくさ・手入れのしやすさを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
フィットネス・マタニティ商材を担当。現役でパーソナルトレーナー活動をしつつ、2歳児のママとしても奮闘中。前職では大手フィットネスクラブで健康に関わるさまざまな業務に携わってきた。現在はマイベストにて、アスリートやパーソナルジムトレーナーとして培ってきた知見を活かし、プロテインやマッサージガンなどをはじめとしたフィットネス商材を300商品以上比較検証。また、搾乳器などのマタニティ商材も担当し、実際の育児経験を活かし、ママ目線でのコンテンツを届けている。全米ヨガアライアンスRYT200の資格を保持し、第20回ジャパンクラシックパワーリフティング選手権大会63kg級優勝・2016年世界クラシックパワーリフティング選手権大会女子63kg級16位の実績も持つ。
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目次
アップリカのアクティフィックスは、ロングユースタイプをお探しの人におすすめです。後ろ向きでの装着はできませんが、使用期間は1〜11歳頃までと長め。比較した商品には、新生児期〜4歳頃までというものが多かったのに対し、買い替えず子どもの成長にあわせて長く使い続けられるのはうれしいポイントです。
シートは速乾性のあるメッシュ仕様で、熱のこもりは気になりません。3段階のリクライニング機能に加えて、独自のムービングシート機能も搭載。リクライニングに連動して座面が動くため、睡眠中など状況ごとに子どもの心地よい姿勢に整えられます。
固定方法には、ISOFIX(トップテザー方式)を採用。調節レバーを握るだけでISOFIXコネクターがスライドし、軽い力で車のシートに連結できます。トップテザーの固定も慣れてしまえば戸惑いませんでした。取り付け後はシートにしっかり密着するため、安定性にも優れていますよ。
乗せおろしのしやすさも高評価です。回転式ではないものの、実際に新生児から3歳児サイズの人形の座らせると、座面が広くスムーズに乗せおろしできました。「肩ベルトが動かしにくい」との口コミどおり、やや硬さは感じましたが、2つのバックルを差し込むだけと装着は難しくありません。
一方で安全基準は従来のR44にしか適合しておらず、安全機能はいまひとつ。最新の安全基準であるR129には含まれる、前後方・側面の衝撃実験や体への負荷検査などは実施されていません。また手入れにおいてはカバー類の着脱は簡単だったものの、手洗いするパーツが多く手間がかかります。
子どもが快適に過ごすための工夫は充実していますが、上位商品には最新の安全基準R129への適合に加えて、独自の安全機能を豊富に搭載しているものもありました。安全性を重視する人や手入れの負担を減らしたい人は、ほかの商品もチェックしてみてください。
今回ご紹介するアクティフィックスは、1947年の創業よりスウィングベッド・ハイローチェアなどのベビー用品を数多く販売するアップリカが手がけたチャイルドシート。
お出かけを快適に楽しめるよう、汗をかきやすい部分に速乾性をもつメッシュシートを採用しているのが特徴です。
本体サイズは、幅44×奥行51〜58×高さ64.5〜82.5cm。使用期間の目安は身長が70〜145cmで、体重はチャイルドシートモードだと9〜18kg、ジュニアシートモードだと15〜36kgまでとされています。
カラーは、アストロネイビー1色のみです。アップリカでは、チャイルドシートの装着時に車のシートを傷や汚れから守る「シート保護マット」も販売されています。気になる人は一緒に活用してみてください。
法律では、6歳未満の子どもを車に乗せる際にチャイルドシートの使用が義務付けられています。チャイルドシート未使用の子どもは、適正に使用している子どもに比べると、事故の際の致死率が約5.3倍上がるとのこと(参照:警察庁)。
子どもの安全を最優先に考え、月齢・体格に適したチャイルドシートを使用することが大切です。チャイルドシートは、大きく以下の3種類にわけられます。アップリカのアクティフィックスは、チャイルド・ジュニア兼用タイプなので1〜11歳まで使えますよ。
今回は、アップリカ アクティフィックスを含むチャイルドシート全35商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
まずは、安全機能の充実度の検証です。スペックをチェックしたところ、特筆すべき安全機能は備わっていませんでした。
国が定める安全基準は、従来のR44にしか適合していません。比較したほかの商品には、前後方・側面の衝撃実験や体への負荷検査などをクリアした最新のR129に適合したものもあったことから、安全面への配慮はいまひとつです。
また、体にかかるダメージを軽減できる後ろ向きでの設置は対応しておらず、前向きでしか使用できません。安全性を重視する人には不向きといえます。
実際にミニバン・軽自動車に各商品の取り付けを行い、難しい工程がないか・力を要さないなどに着目して評価します。なお検証に使用した車は、2020年2月の出荷台数ランキング上位車より以下を選定しました。
取り付けやすさは高評価でした。固定方法は、車のシートにある金具と直接連結できるISOFIX(トップテザー方式)に対応。
前方にはISOFIX調節レバーと大きく書かれており、コネクターの出し方がひと目でわかります。黄色のコネクターはやや太めですが、レバーを握ればスムーズにスライドできました。
トップテザーの固定はトランク側に回って行う必要があるものの、慣れてしまえば手順に迷いません。比較したシートベルト固定の商品では、体重をかけて強くベルトを締めなければならないものもありましたが、本品は軽い力で取り付けられました。
ISOFIXコネクタ・トップテザーには正しく装着できると緑色に変化する、インジケーターが備わっています。取り付けられたかがわかりやすく、ミスをする心配は少ないでしょう。
比較したほかの商品には、重量が18kgを超えるものもありましたが、本品は12kgと軽めです。車間で乗せ替える際にも負担なく動かせます。
ISOFIX・トップテザー2つの固定により、隙間やぐらつきはありません。車のシートにしっかり密着していたため、安定して使えますよ。
続いて、乗せおろしやすさの検証です。
ミニバン・軽自動車に各商品を取り付けた状態で、子どもサイズの人形を乗せおろしします。座らせやすさ・ベルト装着のしやすさに着目して、総合的に評価しました。なお検証に使用した子どもの人形の大きさ、以下のとおりです。
実際に使用したところ、新生児から3歳児サイズの人形までサッと乗せおろしできました。シートは回転式ではないものの、座面が広く、作業のしづらさは感じません。
しかし乗せおろし時に肩ベルトを引っかけておける、タングホルダーがあまり機能していないのは惜しいところ。背中やおしりの下にベルトが入ってしまい、取り出すのにやや手間がかかります。
ベルトの装着しやすさはまずまず。チャイルドシートとして1歳児サイズの人形を乗せたところ、口コミにて指摘されていたように肩ベルトが硬く、締め付けるためには両手で引っ張らなければなりませんでした。
しかし、ベルトの装着方法は、2つのバックルを合わせて差し込むだけと簡単です。慣れてしまえば、そこまで戸惑わないでしょう。
ジュニアシートとして使う場合は、肩あたりからにシートベルトを通すだけで装着が完了します。シートベルトを通す位置には赤色の印がついており、わかりやすいですよ。
続いて、機能性・熱のこもりにくさの検証です。せっかくチャイルドシートを購入するのであれば、子どもが過ごしやすく、使い勝手のよいものを選びたいですよね。
そこで、リクライニング機能など快適さに関わる機能をチェックします。また全商品を同じ室内・空調のもとに置き、シートにあたためた電気あんかを10分間放置。その後でシート上の温度を計測し、どれほど上昇したか確認しました。
機能性をチェックしたところ、あると便利な機能がしっかり備わっていました。詳しい結果は、以下のとおりです。
リクライニング機能では、角度を3段階に調節できました。リクライニングに連動して座面が動く、独自の「ムービングシート機能」も搭載。比較したほかの商品には、リクライニングしないものも複数ありましたが、本品は子どもの心地よい姿勢を保ちやすいといえます。
使用期間は1〜11歳までと長く、子どもが成長しても使い続けられますよ。ロングユースタイプをお探しの人にもおすすめです。
熱のこもりにくさは申し分ない結果に。実際にシートの温度を測定したところ、平均13.5℃上昇しました。比較した全商品の平均値が約15.7℃(※執筆時点)だったことをふまえると、温度の上昇はゆるやかです。
速乾性のメッシュシートを採用しており、蒸れの軽減が期待できるでしょう。子どもは汗をかきやすいので、車内の空調を活用する・適度に休憩をとるといった工夫をしてくださいね。
最後は、手入れのしやすさの検証です。実際に説明書の記載から手入れ方法を確認したところ、カバー類は一部しか洗濯機で洗えず、評価は伸び悩みました。
着脱するカバー類は、ヘッドカバー・シートカバー・肩パット・股パットの4つです。本体と接続しているボタンやフックの位置を覚える必要はありますが、慣れてしまえば簡単に取り外せます。
しかし、洗濯機に対応しているのはヘッドカバーのみのため、残りの3つは手洗いしなければなりません。比較したほかの商品には、カバー類すべてを洗濯機で丸洗いできたものもあったことから、手入れにはやや手間がかかりました。
また背面と座面のあいだには隙間があるうえに、座面にも溝が多く、汚れが溜まる可能性があります。手入れを楽に済ませたい人には不向きです。
アップリカ アクティフィックスは、公式オンラインショップのほか、楽天市場・Yahoo!ショッピング・AmazonといったECサイトで購入が可能です。なお公式オンラインショップでは、税込32,450円で販売されています(執筆時点)。検証結果を参考に検討してみてください。
チャイルドシートは、後部座席に取り付けましょう。助手席に取り付けると事故に遭った際にエアバッグが作動し、子どもに強い衝撃が加わる危険があります。後部座席でも、ドライバーの座席ポジションに影響が出ない歩道側(左側)であれば、乗せおろしがより安全にできますよ。
また、こまめに取り付けの点検を行うことも大切です。ヘッドレストや肩ベルトが適正位置にないと、安全性を損なう場合も。子どもの成長にあわせて、調整するようにしてくださいね。
最後に、また違った特徴をもつほかの商品をご紹介します。
コンビのホワイトレーベルTHE S plusは、安全機能が豊富に備わっています。安全基準は最新のR129に適合しており、頭部の両側には独自の衝撃吸収素材「エッグショック」を搭載。前後に加えて、側面からの衝撃にも耐えられるよう設計されていました。子どもの安全を第一に考える人にぴったりです。
こまめに洗いたい人には、マキシコシのストーンがおすすめ。カバー類が着脱しやすく、洗濯機で丸洗いできました。手軽に洗えるため、清潔を保てます。機能性も充実しており、リクライニング機能は5段階・ヘッドレストは9段階に調節が可能です。子どもの成長にあわせて長く使い続けられますよ。
新生児対応 | |
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月齢下限 | 新生児 |
月齢上限 | 4歳頃 |
身長下限 | 40cm |
身長上限 | 105cm |
体重下限 | 不明 |
体重上限 | 19kg |
耐荷重 | 19kg |
幅 | 後向き時:44cm/前向き時:44cm |
奥行 | 後向き時:68~81cm/前向き時:67cm |
高さ | 後向き時:63~74cm/前向き時:65~82.5cm |
重量 | 13.8kg |
シートカバーの着脱方法 | 溝にはめ込む |
安全基準 | R129 |
取付方法 | ISOFIX |
タイプ | ベビー&チャイルドシート |
サンシェード付き | |
トラベルシステム対応 | 不明 |
ドリンクホルダー付き | |
リクライニング可能 | |
高さ調整 | |
洗濯機対応 | |
背もたれ取り外し可能 | |
ロングユース | |
回転式 | |
ベッド型 | |
コンパクトタイプ | |
折りたたみ可能 | |
サポートレッグ付き | |
4歳頃まで後ろ向き乗車可能 | |
全面がメッシュ生地 | |
その他機能 | エアスルーシステム、エッグショック、セパレート構造 |
新生児対応 | |
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安全基準 | R129 |
取付方法 | ISOFIX |
洗濯機対応 | |
回転式 | |
4歳頃まで後ろ向き乗車可能 |
良い
気になる
月齢下限 | 新生児 |
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月齢上限 | 48か月(4歳)ごろ |
身長下限 | 後向き使用:40cm/前向き使用:76cm |
身長上限 | 105cm |
体重上限 | 18kg |
幅 | 後ろ向き:42cm/前向き:42cm |
奥行 | 後ろ向き:72~74cm/前向き:64~67cm |
高さ | 後ろ向き:46~58.5cm/前向き:67cm |
重量 | 14.7kg |
シートカバーの着脱方法 | 溝にはめ込む |
その他機能 | 側面衝突保護機能、オープンハーネス搭載 |
マキシコシ ストーンをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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