軽量で使いやすいと謳う前乗せ用自転車チャイルドシート、オージーケー技研 アクティブ・コンパクト フロントベビーシート FBC-003S2。高評価の口コミが多い一方で、「ベルトが腰だけで安全面が物足りない」「前が見にくい」と気になる評判も存在し、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、ほかにも人気のオージーケーの前乗せ自転車チャイルドシートとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、前乗せ自転車チャイルドシート選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
フィットネス・マタニティ商材を担当。現役でパーソナルトレーナー活動をしつつ、2歳児のママとしても奮闘中。前職では大手フィットネスクラブで健康に関わるさまざまな業務に携わってきた。現在はマイベストにて、アスリートやパーソナルジムトレーナーとして培ってきた知見を活かし、プロテインやマッサージガンなどをはじめとしたフィットネス商材を300商品以上比較検証。また、搾乳器などのマタニティ商材も担当し、実際の育児経験を活かし、ママ目線でのコンテンツを届けている。全米ヨガアライアンスRYT200の資格を保持し、第20回ジャパンクラシックパワーリフティング選手権大会63kg級優勝・2016年世界クラシックパワーリフティング選手権大会女子63kg級16位の実績も持つ。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
オージーケー技研 アクティブ・コンパクト フロントベビーシート FBC-003S2は、頭を守るヘッドレストやベルトは腰のみの2式で、万が一の事故への備えは十分とはいえません。比較したほとんどの商品がヘッドレストつきかつ、複雑な5点式ベルトだったのに対し、こちらは万が一の転倒や事故が起きてしまったときを考えると安全性は口コミどおり低評価となりました。
さらに、視界のよさもいまひとつ。子どもの座面が高く、実際に使用したモニターからは「前が見にくい」という口コミ同様の声が多数あがりました。160cm以上のモニターからも「子どもの後頭部が気になる」との意見が聞かれたため、低身長の人は座面が低めの商品を選ぶのがおすすめです。
ステップの高さは固定されており、子どもの成長に合わせた調整も不可。本体が軽い分、漕ぎはじめやカーブでは、不安定だったのも懸念点です。
しかし、シンプルな構造により、ベルトの着脱や調節は簡単。使わないときは前方へ折りたためる点もメリットといえます。ただしスムーズに乗せおろしできた、ほかの比較したオーケージー技研の商品に比べると、間口は狭め。実際に使用したモニターからは「ハンドルに少し足が引っかかった」との声が聞かれました。
重量は約1.7kgと比較したなかには4kg以上のものもあったのに対し、トップクラスの軽さでした。メーカーが軽量化を謳うのにも納得ですが、安全面に十分配慮されたものを選びたい人は、ほかの商品を検討してみてください。
実際にオージーケー技研 アクティブ・コンパクト フロントベビーシート FBC-003S2と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイ前乗せ自転車チャイルドシートと、走行性・安全機能の充実度・機能性・乗せおろしのしやすさ・軽さそれぞれの項目でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
そもそも前乗せ用自転車チャイルドシートとは、自転車に子どもを乗せるための必須アイテム。取りつけは義務化されていないものの、道路交通法で自転車に子どもを乗せるときのルールは定められています。また、抱っこでの乗車は厳禁。ルールをしっかり守って、安全に使用しましょう。
今回ご紹介するオージーケー技研 アクティブ・コンパクト フロントベビーシート FBC-003S2は、強度を下げずに軽量化を実現したと謳う商品。安全性を認証するSGマークを取得しています。
販売元はチャイルドシートメーカーのパイオニア、オージーケー技研です。チャイルドシートで子どもをケガから守る、ケガゼロミッション2025を宣言。自転車事故での衝撃ゼロを目指して開発した技術、ZEROTECT(ゼロテクト)を掲げる企業です。厳しい安全基準を設定し、クリアした製品だけを販売しています。
対象年齢は1〜4歳未満。適応身長は100cm以下・体重15kg未満です。
サイズは幅340×奥行450×高さ500mm(実測値)。折りたたみ収納が可能です。
カラーは今回検証で使用したベージュのほかにも、グレー・ブラックも展開。好みや自転車にあわせて選べますよ。
適合自転車は、電動自転車を含めた24〜27型のシティ車(婦人車・軽快車)・自転車メーカーが指定する20型以上の自転車(両立スタンド装着車に限る)です。
なお、ハンドルステムの突き出し寸法が45mm以上・オールランダータイプ(Tハンドル)やスポーツ自転車には取りつけ不可。事前にお持ちの自転車が適応か、確認してくださいね。
今回は、オージーケー技研 アクティブ・コンパクト フロントベビーシート FBC-003S2を含む前乗せ自転車チャイルドシート全9商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、走行性の検証です。
身長150〜154cm・155〜159cm・160〜165cm(各2名)のモニター6人が、商品に1歳半相当の重さ約9kgのマネキンを乗せて走行。漕ぎやすさ・視界性・バランスを崩さないかをチェックしました。なお、条件は以下のとおりです。
実際に試乗したモニター6名中5名が「漕ぎやすい」と回答。チャイルドシートの位置が高く、走行中は膝がほとんどぶつからず、スムーズに漕げました。
比較したほかの商品では、膝がチャイルドシートにあたり、ガニ股気味に漕ぐ必要があったものも。自然な体勢で力も入れやすいでしょう。
一方、安定感はいまひとつ。平坦な道の操作は問題ないものの、ハンドルを切った際や、漕ぎ出しは不安定さを感じました。身長150〜154cmのモニターからは「小さい子を乗せるのは不安」との声も。約1.7kgと非常に軽い分、少しの衝撃でバランスが崩れやすいといえます。段差や砂利道はとくに避けた方がよいでしょう。
<漕ぎやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
「視界性がよい」と回答したモニターは、いませんでした。モニターからは「子どもの座る位置が高く、前が見えづらい」と、口コミ同様の声が多数。
比較したオージーケー技研の上位商品は全方位が見渡しやすかったのに対し、走行中の怖さを感じやすいといえます。左右は問題ないものの、160cm以上のモニターからも「子どもの後頭部が気になる」との意見が聞かれました。とくに低身長の人は前方を確認しにくいため、座椅子が低めの商品を選ぶのが無難でしょう。
<視界性についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次は、乗せおろしのしやすさの検証です。
同様に6名のモニターが1歳児程度の重さがあるマネキンの乗せおろしを実施。ベルトの長さ調整やバックルの着脱についてもチェックし、スムーズに乗せおろしできるか評価しました。
乗せおろしのしやすさは、まずまずです。6名中4名のモニターが「子どもの乗せおろしがしやすい」と回答。シンプルな構造で、スポッと乗せられました。
しかし、座面が広くスムーズな乗せおろしができた比較した商品とは異なり、間口は狭め。モニターからは、「ハンドルに少し足が引っかかった」との声も聞かれました。
さほど大きく支障はないものの、よく動く子どもを乗せるには手間がかかるかもしれません。
<子どもの乗せおろしのしやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
ベルトバックルは腰の1か所のみで、着脱方法は簡単。しかし、外す際にはやや力が必要で、「バックルの着脱がしやすい」と回答したモニターは6人中半数にとどまりました。また、非常にシンプルな構造である分、安全性には欠ける印象です。
長さ調節はスムーズ。比較した商品には、2重構造によりベルトの調節に時間を要したものもあったなか、モニターからは「引っ張るだけで調整できる」と好評でした。
<バックルへの着脱のしやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次は、安全機能の充実度・機能性の検証です。
ヘッドレストの有無やベルトの本数など、子どもが解除しにくい構造かをチェック。万が一の事故の際に、子どもを守りやすいつくりであるか評価しました。
また、ヘッドレストの高さやステップの段階が調整可能かなどにも着目し、ロングユーズしやすいかも確認しています。
安全機能の充実度は低評価。子どもの頭を守るヘッドレストはなく、ベルトも腰のみを固定する2点式でした。転倒や事故のリスクを考えると、安全機能は不十分といわざるを得ません。
安全基準であるSGマークを取得しているものの、「ベルトが腰だけしかなく、安全面が物足りない」との口コミどおり。ハンドルはありますが、子どもが暴れたりした際にもヒヤッとするかもしれません。
また、ベルトはワンタッチで解除できるため、子どもが簡単に外せる可能性も。比較したほとんどの商品が、ヘッドレストつきかつ、複雑な5点式ベルトだったのに対し、いたずらっ子にはとくに不向きでしょう。
機能性の高さも低評価です。ヘッドレストが備わっていないうえ、ステップも固定されており、子どもの成長に合わせた調整は不可。子どもの身長によっては窮屈感や不安定さを感じるかもしれません。
一方、比較したなかの約半数(執筆時点)にしか備わっていなかった収納機能は装備。簡単に折りたためるため、子どもが乗っていないときは邪魔になりにくいでしょう。
最後に、軽さの検証です。駐輪するときのことを想定し、メーカー公表値をもとに重量をチェックしました。
重量は約1.7kgと、比較したなかでもトップクラスの軽さ。比較したなかには4kg以上のものもあったことをふまえると、軽さをメーカーが謳うのにも納得です。
持ち上げが必要な、ラックタイプの駐輪も楽に行えるでしょう。
ベルト方式 | 2点式 |
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ヘッドレスト付き | 不明 |
対象体重 | 15kg未満 |
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適応車種 | 24~27型のシティ車(婦人車、軽快車、ただし、特殊形状のフレームやハンドル、段付ハンドルポストには取り付け不可能) |
サイズ | 幅340×奥行450×高さ500mm |
ベルト自動巻取り機能 | 不明 |
ハンドル付き | |
フットガード付き | 不明 |
製造国 | 不明 |
折りたたみ収納 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
販売中のショップが見つかりません
オージーケー技研 アクティブ・コンパクト フロントベビーシート FBC-003S2は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで購入できます。ECサイトでは送料がかかることが多いため、購入前に確認しましょう。
また、FBC-003S2に対応のレインカバー、ハレーロ・ミニ FBCシリーズ用ソフトレインカバー RCF-003も用意。セパレートタイプで乗せ降ろしのしやすさを考慮した設計です。6色のカラーから選べるので、気になる人はぜひ公式サイトをチェックしてみてくださいね。
前乗せ用自転車用チャイルドシートを使用する際は、子どもを乗せたまま自転車から離れないようにしましょう。目を離したすきに転倒し、ケガをする恐れがあります。
また、乗せおろしの際は、必ず平坦な場所でスタンドロックを行い、荷物を積んだあとに子どもを乗せ、おりるときは先に子どもをおろししてください。
子どもには靴を履かせ、付属のシートベルトを着用することも重要。ほかにも取扱説明書には詳しく注意事項が記載されているため、乗車前にしっかり目をとおしてくださいね。
自転車用チャイルドカバーは、雨や風、寒さから子どもを守るアイテムとしてあると便利です。とくに、悪天候でも保育園・幼稚園の送り迎えをしなくてはいけない人は重宝するでしょう。
汚れにくいというメリットもあるため、ぜひ購入を検討してみてくださいね。
最後に、機能が充実して安心して走行できた商品をご紹介します。
はじめての購入には、オージーケー技研 FBC-011DX3がおすすめです。ヘッドレストは多段階に、ステップは3段階に調整可能。子どもの成長に合わせて、長く使える構造でした。5点式ベルトでしっかりホールドしやすいうえ、視界も良好。快適に走行できるでしょう。
軽量かつ安全性重視なら、オージーケー技研FBC-015DXをチェック。重量は2.4kgと、比較したなかで軽量でした。5点式のベルトでズレに強く、ヘッドレストはサイドまでしっかり覆われていました。走行中の視界は問題なく、ふらつきも少なめ。ステップが3段階に高さを変えられる点も魅力です。
ベルト方式 | 5点式 |
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ヘッドレスト付き |
対象体重 | 15kg未満 |
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適応車種 | 24~27型のシティ車(婦人車、軽快車、両立スタンド装着車に限る、特殊形状のフレームやハンドルには取り付け不可能) |
サイズ | 幅490×奥行500×高さ510~680mm |
ベルト自動巻取り機能 | 不明 |
ハンドル付き | |
フットガード付き | 不明 |
製造国 | 不明 |
折りたたみ収納 |
OGK技研 FBC-011DX3をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
ベルト方式 | 5点式 |
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ヘッドレスト付き |
対象体重 | 15kg以下 |
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適応車種 | 24~27型のシティ車(婦人車、軽快車、ハンドルポスト径:直径22.2mm、特殊形状のフレームやハンドル、ハンドルポストには取付け不可能、22型以下については自転車メーカーの推奨がある車種に限り取り付けが可能) |
サイズ | 幅430×奥行540×高さ600mm |
ベルト自動巻取り機能 | 不明 |
ハンドル付き | |
フットガード付き | 不明 |
製造国 | 不明 |
折りたたみ収納 |
OGK技研 チャイルドシート FBC-015DXをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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