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SONY α7R III ILCE-7RM3Aをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証

写真編集にも対応できる高画素モデル・SONY α7R III ILCE-7RM3A。「高画質で立体感がある」と評判ですが、「ノイズが多い」「AFの素早さ・追従性は他モデルに劣る」という口コミもあり、購入するか迷っている人も多いのではないでしょうか?


そこで今回は、SONY α7R III ILCE-7RM3Aを含むソニーのミラーレスカメラ全10商品を実際に使ってみて、解像感・暗所耐性・色再現性・オートフォーカス性能・持ちやすさ・操作のしやすさ・動画の撮りやすさ・動画の画質・手ブレ補正力を比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!

2024年11月29日更新
八幡康平
ガイド
マイベスト 家電/カーバイク用品担当
八幡康平

新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。

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自社施設
本コンテンツに記載の検証結果は2023年02月までの情報です

目次

はじめに結論!型落ちで手頃に買える高画素・高解像モデル。風景など静止画メインの人向き

ソニー
αα7R IIIILCE-7RM3A

2018/03/23 発売

240,000円

α7R III

おすすめスコア

4.44
8位 / 10商品中
  • 解像感

    4.91
  • |
  • 暗所耐性・色再現性

    4.65
  • |
  • オートフォーカス性能

    4.06
  • |
  • 持ちやすさ

    4.57
  • |
  • 操作のしやすさ

    4.53
  • |
  • 動画の撮りやすさ

    4.17
  • |
  • 動画の画質

    4.38
  • |
  • 手ブレ補正力

    4.29
重量(バッテリー込み)約657g
有効画素数約4240万画素
連写速度(AF追従)約10枚/秒
センサーサイズ35mmフルサイズ
フォーカスポイント(測距点)位相差:399点/コントラスト:425点
動画撮影機能フルHD:120p/4K:30p

良い

  • 解像感がトップクラスによい
  • 暗所での色合いが美しい
  • グリップが握りやすい

気になる

  • 連写時オートフォーカスがズレることも
  • 暗所での動画撮影時、ピント合わせがうまくいかない場合も
  • 本体がやや重く手ブレしやすい

SONY α7R III ILCE-7RM3Aは、描写力が優秀な高画素機を手頃な価格で手に入れたい人におすすめです。


解像度は非常に高く、検証トップクラスの実力。トリミングにも耐えられる約4240万画素というスペックを持つだけあって、口コミどおり繊細でシャープな解像感でした。ただし、解像感重視のローパスフィルターレス仕様は、初心者が使いこなすにはやや難易度高め。ある程度カメラ慣れしている人に向いているでしょう。


実際に扱ってみたところ、高画素モデルのわりにコンパクトで、立体的なグリップは握りやすいとモニターから好評でした。機能面でも、タッチパネルを使用しての直感的なフォーカスや、11個のボタンへの機能割り当てなど便利な機能がそろっています。


オートフォーカスを使ってみると、走る被写体に対して時折ピントを外す場面も。今回の検証では、「他機種よりAF性能が低い」という口コミどおり惜しい結果となりました。ただし、本商品は細かい描写を念頭に置いた高画素モデルなので、風景などの撮影で困ることはないでしょう。


高解像が魅力の本商品。「ノイズが多い」という口コミに反して、拡大しなければノイズは気にならず、暗所での写真も高画質でした。新世代が発売されて手頃な価格で入手できる点も魅力ですが、せっかく買うなら最新技術が気になるという人は発売日が新しいものもチェックしてみてくださいね。

SONY α7R III ILCE-7RM3Aのデメリットが気になる人におすすめの商品を紹介

実際にSONY α7R III ILCE-7RM3Aと比較検証を行った商品の中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。


SONY α7R III ILCE-7RM3Aよりも高い評価を獲得した商品も!ぜひこちらも検討してみてくださいね。

ベストバイ ソニーのミラーレスカメラ
手ブレ補正力 No.1

ソニー

αα7 IIIILCE-7M3K
4.67
(1/10商品)
α7 III

弱点がほぼないバランス型!暗所でも高画質な入門フルサイズ

オートフォーカス性能 No.1
持ちやすさ No.1

ソニー

αα9 IIILCE-9M2
4.65
(2/10商品)
α9 II

確実なAFで失敗知らず。画質も良好なハイエンドミラーレス

手ブレ補正力 No.1

ソニー

αα6600ILCE-6600M
4.56
(5/10商品)
α6600

手ブレにも強い高性能モデルだが、暗所ではややノイズが発生

SONY α7R III ILCE-7RM3Aとは?

SONY α7R III ILCE-7RM3Aとは?

SONY α7R III ILCE-7RM3Aは、静止画撮影時の高解像が魅力のフルサイズミラーレス一眼カメラ。改めて、どのような商品なのか解説します。

高画素が魅力のα7Rシリーズ3代目。SONYミラーレスカメラではミドル〜ハイエンドモデル

高画素が魅力のα7Rシリーズ3代目。SONYミラーレスカメラではミドル〜ハイエンドモデル

オーディオ機器や映像撮影機材などのデジタル機器に強みを持ち、海外でも知名度が高いSONY。今回ご紹介するα7R IIIは、SONYではミドル〜ハイエンドの価格帯となるフルサイズセンサー搭載モデル「α7シリーズ」から2017年11月に発売されました。


ベーシックモデルから高級機までそろうα7シリーズですが、本商品は高画素に特化した「α7Rシリーズ」の3代目。約4240万画素と高解像を追求したモデルながら、フルサイズ入門機とされるα7 IIIと同等のコンパクトなデザインが特徴です


捉えた被写体を自動追尾するリアルタイム瞳AFなど、オートフォーカス機能も充実。人物やペットなど動く被写体も撮影できます。すでに同シリーズから4代目α7R Ⅳ・5代目α7R Vが発売されているため、トリミングにも耐えられる高解像モデルが手頃な価格で購入できる点も魅力です。

約4240万画素のフルサイズセンサーを採用。表現の幅が広く、被写体を正確に描写する

約4240万画素のフルサイズセンサーを採用。表現の幅が広く、被写体を正確に描写する
出典:sony.jp

光を受け取る役目のイメージセンサーは、写真の仕上がりを左右する重要なパーツ。本商品は有効約4240万画素の35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサーを採用し、α7R Ⅳ・α7R Vにはおよばないものの、ほかのシリーズと比較して非常に画素数が高いのが特徴です。


画像処理エンジンとして、高速処理が持ち味の「BIONZ X」を搭載。α7シリーズのベストセラーとも呼ばれるα7 IIIが採用しているものと同じエンジンです。高解像度・高感度・低ノイズ性能を実現し、表現できる明るさの幅も広いため、被写体の細部まで忠実に再現できると謳っています。

測距点を高密度に配置し、対象を正確に捉える4Dフォーカス。静止画も動画も手ブレ検出可能

測距点を高密度に配置し、対象を正確に捉える4Dフォーカス。静止画も動画も手ブレ検出可能
出典:sony.jp

撮像エリアの縦約68×横約68%の範囲に399点の像面位相差AFセンサーを高密度に配置。さらに425点のコントラストAFと組み合わせることで、ハイエンド機にも採用された4Dフォーカスを体感できます。さらに動物にも対応できるリアルタイム瞳AFを採用し、ペットや野生動物も高精度に検出・追従できますよ。


手ブレについては、手ブレ補正ユニットとジャイロセンサーを内蔵し、シャッタースピード換算で5.5段分の補正効果を実現。静止画・動画問わず、さまざまな撮影シーンで発生しがちなブレを検出して高精度で補正する仕組みです。

動画も高画質な4K映像を撮影できる。動画からお気に入りの場面の切り出しも可能

動画も高画質な4K映像を撮影できる。動画からお気に入りの場面の切り出しも可能

動画でも、高解像の4K映像を撮影できます。Super 35mmモード(APS-Cサイズ相当 16:9)で撮影時には、5K相当の豊富な情報を4Kに凝縮して映像を出力。細部までなめらかな解像感をもつ映像を楽しめますよ。


動画撮影時にもオートフォーカスが機能するので、動く被写体を撮影してもスムーズで迷いのないピント合わせが叶います。動画からの静止画切り出しにも対応。4K動画からは約800万画素、フルHD動画からは約200万画素の静止画ファイルを切り出しできるので、決定的瞬間もきれいに保存できます。


背面には、下方向にスライドするチルト式モニターを採用。回転しないので自撮りには向いていませんが、ハイアングル・ローアングルの撮影時に便利です。マイク端子・ヘッドホン端子もついているので、音質にこだわりたい人は外部マイクを接続して撮影することもできます。

大容量の内蔵バッテリーは、モバイルバッテリーでも充電OK。スマホやPC連携も簡単

大容量の内蔵バッテリーは、モバイルバッテリーでも充電OK。スマホやPC連携も簡単
出典:sony.jp

多くのα7シリーズ製品でも使用されている内蔵バッテリーNP-FZ100は、ファインダー使用で約530枚撮れる大容量。USB Type-C端子で本体に直接給電できるので、外出先ではモバイルバッテリーを使用することもできます。急速充電ができるバッテリーチャージャー替えのバッテリーは別売りです。


USB・Wi-Fi・Bluetoothでの接続ができるので、スマホやPCとの連携もらくらく。アプリ経由で手軽にデータ転送をしたり、スマホ連携で写真の位置情報を記録したりと、楽しみ方の幅が広がります。


記録媒体として、メモリースティック PRO デュオ・SDカード・microSD メモリーカードなど幅広い種類に対応。詳しい対応状況は公式サイトをご確認ください。記録媒体を挿入するスロットは2つあるので、容量不足になることはほとんどないでしょう。

実際に使ってみてわかったSONY α7R III ILCE-7RM3Aの本当の実力!

今回は、SONY α7R III ILCE-7RM3Aを含むソニーのミラーレスカメラ全10商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。

具体的な検証内容は以下のとおりです。


  1. 解像感
  2. 暗所耐性・色再現性
  3. オートフォーカス性能
  4. 持ちやすさ
  5. 操作のしやすさ
  6. 動画の撮りやすさ
  7. 動画の画質
  8. 手ブレ補正力

検証では、高画素モデルの実力を発揮。中上級者向けのスペック

検証では、高画素モデルの実力を発揮。中上級者向けのスペック

まずは、α7Rを検討している人なら非常に気になる解像感を検証します。解像度測定用のチャートを撮影した写真を、専用ソフトウェアを用いて測定しました。今回の検証の詳細な条件は以下のとおりです。


【使用機材】

  • 解像度測定用チャート:パール工学工業株式会社【HR23348】ISO12233準拠 8K解像力テストチャート(スチルカメラ用)
  • ソフトウェア:OMデジタルソリューションズ株式会社製 HYRes IV
  • レンズ:ソニーEマウント用交換レンズ SEL55F18Z

【検証方法】

  • 外光の影響を受けない室内にて、ブレないよう三脚とリモコンを使用して撮影する
  • 記録する画像のファイル形式は、カメラ内で設定できる最高画質のJPEGに設定する
  • 撮影時、絞りF8・ISO感度100として、シャッタースピードを調整して適正露出にて撮影する
  • 10枚撮影し、すべてを評価対象として測定用ソフトウェアにてスコアを測定する
  • ばらつきを減らすため、スコアの最大値・最小値を除いた8つの平均値を算出し比較する

α7R Ⅳと並んで検証トップクラスの解像感。トリミングにも耐えられる高画素

α7R Ⅳと並んで検証トップクラスの解像感。トリミングにも耐えられる高画素

「高画質で立体感がある」との口コミどおり解像感は非常に高く、同シリーズα7R Ⅳと並んで検証トップクラスの評価を獲得しました。風景など、細部まで繊細な描写が求められるシーンにうってつけです。


α7Rシリーズは、一般的なイメージセンサーよりも解像感を重視したローパスフィルターレス仕様モデル。初心者には扱いが難しい点はデメリットですが、カメラの扱いにある程度慣れていて解像感を重視したいならおすすめです。


有効画素数は約4240万画素と、ほかのα7シリーズ製品と比べて非常に高画素。トリミングをするには4000万画素以上が望ましいとされているので、データも重くなりすぎず、写真編集にも耐えられる、初心者〜中級者にちょうどいいスペックという印象です。

明るい場所にはおよばずとも、暗所でもシャープな仕上がり。色の再現性も十分

明るい場所にはおよばずとも、暗所でもシャープな仕上がり。色の再現性も十分

解像感に続いて、外光の影響を受けない室内で暗所耐性・色再現性を検証します。光量の少ない状況で被写体を撮影し、暗所での解像感・ノイズの少なさ・明所および暗所での発色のよさなどをチェックしました。今回は、以下の条件で検証しています。


【使用機材】

  • 被写体:刺し子糸・造花・カラーチャート・金属質のカメラ
  • レンズ:ソニーEマウント用交換レンズ SEL55F18Z

【検証方法】

  • 室内は外光を遮断し、被写体付近の明るさを約15ルクスに調整する
  • 記録する画像のファイル形式は、カメラ内で設定できる最高画質のJPEGに設定する
  • 撮影は絞りF8、シャッタースピード1/50秒、オートホワイトバランスに設定し、ISO感度は常用ISO感度内でのオート設定で行う
  • 三脚とタイマーレリーズを用いて撮影する

暗所でも十分な解像度あり。拡大しなければノイズも気にならないレベル

暗所でも十分な解像度あり。拡大しなければノイズも気にならないレベル

暗所での撮影は、明所ほどの高解像度ではなかったものの、上位商品と並ぶ精細な映像に仕上がりました。全体的にシャープで、拡大しなければ細部までしっかり写っています。色の再現性も、濃い色や赤色は完璧に表現できていなかったものの、十分きれいです。


「ノイズが多い」という口コミもありますが、高画素モデルのわりにノイズはかなり抑えられていました。等倍まで拡大しない限り、ノイズが気になることはないでしょう。


センサーが光を捉える能力を表すISO感度は、静止画・動画共通で100-32000。鮮明な描写が必要なときは、静止画拡張で50-102400までISO感度を上げることもできますが、拡張すると解像度が大幅に落ちる点は覚えておきたいポイントです。

ピントを外す場面もあり結果はふるわず。動く被写体を撮るなら、不満を感じる可能性も

ピントを外す場面もあり結果はふるわず。動く被写体を撮るなら、不満を感じる可能性も

次は、実際に動く被写体を再現してオートフォーカス性能を検証します。左右に走りながら接近する人物をオートフォーカスを使用して撮影。写真の合焦率を測定したうえで、写真の仕上がりを総合的に評価しました。検証条件は以下のとおりです。


【撮影設定】

  • 連写モード:Hi+(カメラが設定できる最速)
  • 撮影モード:シャッタースピード優先、シャッタースピードは1/250秒に設定
  • オートフォーカス設定:AFモードはAF-C、AFエリアはワイド、顔検出・瞳AFはオン

【検証方法】

  • 外光の影響を受けにくい室内にて撮影
  • 被写体である人は、定めたコースを一定の速度(16mを6.4秒)で進む
  • 撮影開始と同時にオートフォーカスを作動させ、連写を開始
  • 検証中、明らかに被写体からピントが外れた場合は再度オートフォーカスを作動させる
  • 3回測定し、合焦率の平均値を評価対象にする

時おり、走る人物を追いきれない場面も。測距点も399点と少なめ

時おり、走る人物を追いきれない場面も。測距点も399点と少なめ

実際に撮影してみると、連写時にピントが外れてしまう場面があり、平均で78.63%の合焦率に留まる結果に。検証では90%以上の精度で被写体を追える商品もあるなか、評価が伸び悩みました。とはいえ、風景や夜景などの撮影がメインなら困ることはないでしょう。


測距点(フォーカスポイント)は399。500点以上の測距点がある商品はピントを合わせやすい傾向にあるため、動く人物や動物を撮影する機会が多い人はピント合わせのストレスが少ないほかの商品もチェックしてみてくださいね。


なお、連写速度は約10枚/秒と、ほかのSONY製ミラーレス一眼と同じ水準でした。一般的に10枚/秒以上なら連写スピードが速いとされているので、シャッターチャンスを逃すリスクは低いといえます

グリップは大きすぎず握りやすい。比較的重量はあるので注意

グリップは大きすぎず握りやすい。比較的重量はあるので注意

続いて、男女5人がモニターとしてカメラの持ちやすさを検証。カメラを構えるうえで重要な、グリップの握りやすさや軽さといった観点を中心に持ちやすさを判定しました。なお、レンズはすべて同じものを装着しています。


実際に試してみると、コンパクトながら立体的なグリップが握りやすいと好評でした。大きくなりがちな高画素モデルですが、サイズ感はベーシックモデルのα7 IIIとほぼ同等。ただし、重量はそれなりにあるので、握るのにもやや力が必要な印象です。


<カメラの持ちやすさについてのコメント>

  1. 「グリップはコンパクトですっとなじむ感じ」
  2. 「握り込んだまま3つのダイヤル余裕で操作可能なので安定感がある」
  3. 「サイズのわりには重さが重厚な印象」
  4. 「ホールドはしやすいが、力は必要な印象」
コメントは一部抜粋

タッチパネルで直感的にフォーカス。ボタンのカスタマイズ性の高さも魅力

タッチパネルで直感的にフォーカス。ボタンのカスタマイズ性の高さも魅力

続けて操作性も確認したところ、ほかのSONY製品と同様に撮影をアシストする機能がそろっていることがわかりました。機能面では初心者向きとはいえないスペックですが、オートモードやタッチパネルを搭載しているので操作自体は難しくないでしょう。


タッチフォーカスやタッチパッド機能を搭載し、背面モニターへのタッチやスワイプで直感的にピント合わせができます。11個のボタンへの機能割り当てや30個まで機能を登録できるマイメニュー機能など、カスタマイズ性の高さも魅力です。

動画向きの仕様ではないものの、画質は良好。動画はサブと考える人に

動画向きの仕様ではないものの、画質は良好。動画はサブと考える人に

次に、VlogやYouTubeなどの撮影ニーズが高まっている動画の画質について検証します。明るさの異なる3つの環境で動画を撮影。オートフォーカス性能・解像感・暗所での色再現性といった3つの観点から、動画のクオリティを評価しました。


【撮影した動画の種類】

  • オートフォーカス性能:明るさ約1200ルクスの室内で、前後に移動する人物を撮影
  • 明所での解像感:約1000ルクスの室内で、椅子に座る人物を撮影
  • 暗所での解像感と色再現性関連:約100ルクスの室内で、刺し子糸やカラーチャートなど小物を撮影

【設定】
  • 動画解像度:4K30p(設定できるものは60p)に設定
  • オートフォーカス:AFモードはAF-C、AFエリアはワイドに設定。そのほかのオートフォーカス関連の設定は初期値で撮影する
  • レンズ:ソニーEマウント用交換レンズ SEL55F18Zを使用
  • 絞り:オートフォーカス検証時にはF1.8、解像感検証時にはF8に設定
  • シャッタースピード:1/60秒に設定
  • ISO感度:常用ISO感度内でオートに設定

動画でも解像度は高く、標準的な性能。オートフォーカスはピントが定まらない場面も

動画でも解像度は高く、標準的な性能。オートフォーカスはピントが定まらない場面も

撮影した動画はまずまずの仕上がり。SONYのほかのミラーレス一眼と比較してしまうと評価は伸び悩みましたが、標準的な性能といえます。動画でも解像感は高く、暗所でもノイズは目立ちませんでした。ただし、暗い場所では発色はやや地味な印象です。


動画でのオートフォーカスはワンテンポ遅れる感覚がありました。とくに暗所では、ピント位置が決まらず迷う場面も。困るほどではないものの、確実に動く被写体を追いたい場合は最新のオートフォーカス機能を搭載した機種もチェックしてみてくださいね。

動画のためのサポート機能は最低限。静止画重視のモデルゆえ、録画ボタンも小さい

動画のためのサポート機能は最低限。静止画重視のモデルゆえ、録画ボタンも小さい

動画が撮りやすくなる機能は最低限でした。外付けフラッシュなどを取り付けるアクセサリーシューやマイク・イヤホン端子など、音質や画質を高めるためにカスタマイズできる仕様です。


  1. アクセサリーシューがあるか|○
  2. 背面モニターが可動するか|○(チルト式)
  3. マイク端子があるか|○
  4. イヤホン端子があるか|○
  5. HDMI端子があるか|○
  6. 録画ボタンは大きいか・押しやすいか|△
  7. 内蔵マイクの風防(風切り音防止アクセサリー)があるか|×

2021年6月のマイナーチェンジで解像度が上がった背面モニターは、下方向にスライドするチルト式です。自撮りには向きませんが、自由なポジションで撮影ができますよ。


高画素の静止画重視モデルゆえ、録画ボタンは小さめの設計。動画メインの人は、扱いづらいと感じる可能性があります。

ほかのα7シリーズと同様、5軸補正対応のボディ内手ブレ補正搭載。暗いシーンに注意

ほかのα7シリーズと同様、5軸補正対応のボディ内手ブレ補正搭載。暗いシーンに注意

最後は、高画素モデルを検討しているなら気になる手ブレ補正力の検証です。固定したカメラを一定の力で揺らして撮影。手ブレ発生中に撮影した画像を分析して、手ブレ補正の実力を評価しました。


【使用機材】

  • ライトスタンド:銀一株式会社 GIN-ICHI GP0112 40インチダブルライザーグリップスタンド・キット
  • カメラ固定機材:サンテック ミニクランプ7266とマセスMT-02自由雲台を組み合わせる
  • レンズ:ソニーEマウント用交換レンズ SEL55F18Z

【検証方法】

  • カメラを構える人の腕を再現するため、アーム部分は地上高152cmで固定し、地面と水平に58cm伸ばす
  • アームの先端にカメラを固定したうえで、カメラと反対側のグリップ部分を輪ゴムで引っ張る
  • 画像を撮影する瞬間に輪ゴムを切断し、カメラに衝撃を与える
  • シャッタースピードの設定を1/60秒、1/30秒、1/15秒、1/8秒、1/4秒と変えながら各10枚撮影する

軽い手ブレは補正できた。高画素モデルのため手ブレが目立ちやすい点に注意

軽い手ブレは補正できた。高画素モデルのため手ブレが目立ちやすい点に注意

手ブレ補正の性能はまずまず。ほかのα7シリーズと同様、ボディ内に5軸手ブレ補正を搭載しているので、軽い揺れや振動への補正効果は感じました


ただし約4240万画素と、高画素スペックゆえに手ブレが目立ちやすい傾向あり。一般的な環境や撮影設定ではそこまで気になりませんが、夜景の手持ち撮影や、意図的にシャッタースピードを遅くする撮影などにはとくに注意が必要です。

SONY α7R III ILCE-7RM3Aの詳細情報

ソニー
αα7R IIIILCE-7RM3A

2018/03/23 発売

おすすめスコア
4.44
ソニーのミラーレスカメラ8位/10商品
解像感
4.91
暗所耐性・色再現性
4.65
オートフォーカス性能
4.06
持ちやすさ
4.57
操作のしやすさ
4.53
動画の撮りやすさ
4.17
動画の画質
4.38
手ブレ補正力
4.29
α7R III 1
α7R III 2
α7R III 3
α7R III 4
α7R III 5
α7R III 6
α7R III 7
α7R III 8
最安価格
Amazonで売れています!
240,000円
在庫わずか
最安価格
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240,000円
在庫わずか
重量(バッテリー込み)約657g
有効画素数約4240万画素
連写速度(AF追従)約10枚/秒
センサーサイズ35mmフルサイズ
フォーカスポイント(測距点)位相差:399点/コントラスト:425点
動画撮影機能フルHD:120p/4K:30p
本体サイズ
約126.9×95.6×73.7mm
ボディ内手ブレ補正
◯(5軸)
タッチパネル
USB充電・給電
USB充電・給電可能
Wi-Fi・Bluetooth機能
スマホ転送可

良い

  • 解像感がトップクラスによい
  • 暗所での色合いが美しい
  • グリップが握りやすい

気になる

  • 連写時オートフォーカスがズレることも
  • 暗所での動画撮影時、ピント合わせがうまくいかない場合も
  • 本体がやや重く手ブレしやすい
ファインダー形式電子ビューファインダー
レンズマウントソニーEマウント
ISO感度100~32000(拡張:50~102400)
AF検出方式位相差検出方式/コントラスト検出方式
AF検出範囲EV-3〜20(ISO100相当、F2.0レンズ使用)
シャッタースピード1/8000~30秒
背面モニターチルトモニター
モニターサイズ3.0型
ファインダー視野率100%
ファインダー倍率約0.78倍
撮影可能枚数ファインダー使用時:約530枚/液晶モニター使用時:約640枚
記録メディアメモリースティックPROデュオ、メモリースティックPRO-HGデュオ、メモリースティック マイクロ、SDカード、SDHCカード、SDXCカード、microSDカード、microSDHCカード、microSDXCカード
記録メディアスロットデュアルスロット
防塵防滴仕様
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SONY α7R III ILCE-7RM3Aの価格比較

※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。

  1. 1

    237,819円

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    販売価格:240,000円

    ポイント:2,181円相当

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  2. 2

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  3. 3

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    販売価格:259,800円

    ポイント:2,361円相当

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  4. 4

    258,000円

    (+20,181円)

    販売価格:258,000円

    ポイント:0円相当

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    物転ナイン
    4.64

    (37件)

  5. 5

    267,546円

    (+29,727円)

    販売価格:270,000円

    ポイント:2,454円相当

    送料別

SONY α7R III ILCE-7RM3Aで使えるレンズは?

SONY α7R III ILCE-7RM3Aで使えるレンズは?
出典:sony.jp

ある程度カメラ慣れしている層を想定しているα7R IIIには、ズームレンズとセットのレンズキットは販売されていません。SONYの豊富なミラーレス専用設計レンズラインアップから、撮りたい写真にあわせてレンズを選ぶのも楽しみのひとつです。


公式サイトでは、カメラごとに互換性のあるレンズの検索が可能です。撮りたい写真のイメージからレンズを探す機能もあるので、ぜひ気軽にチェックしてみてくださいね。

どの機能もバランスよく優秀な商品は、コチラ

最後に、静止画が高画質なのはもちろん、ほかの機能も優秀な商品をご紹介します。


α7 IIIはフルサイズのベーシックモデルながら、各検証で高評価を獲得した弱点が少ない商品。α7シリーズの人気機種で、明るさを問わず解像感の高さが好評でした。高いAF精度で被写体の激しい動きもしっかり追随し、手ブレ補正も有効です。4K動画の画質も良好で、バランス型のカメラといえます。


α7 IIIから約3300万画素まで進化したα7 IVもおすすめです。解像感が高く、静止画は8K相当4K動画も滑らかさがアップ。暗所でもきれいな発色が印象的です。AFも高性能で、動く被写体を正確にマーク。手ブレ補正もまずまずの実力なので、画素数も機能性も譲れないという人にうってつけです。

ソニー
αα7 IIIILCE-7M3K

おすすめスコア
4.67
解像感
4.68
暗所耐性・色再現性
4.65
オートフォーカス性能
4.87
持ちやすさ
4.43
操作のしやすさ
4.53
動画の撮りやすさ
4.17
動画の画質
4.73
手ブレ補正力
4.65
α7 III 1
α7 III 2
α7 III 3
α7 III 4
α7 III 5
α7 III 6
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重量(バッテリー込み)650g
有効画素数2420万画素
連写速度(AF追従)10枚/秒
センサーサイズ35mmフルサイズ
フォーカスポイント(測距点)位相差:693点/コントラスト:425点
動画撮影機能4K:30p/フルHD:120p
本体サイズ
126.9×95.6×73.7mm
ボディ内手ブレ補正
あり(5軸)
タッチパネル
USB充電・給電
USB充電・給電可能
Wi-Fi・Bluetooth機能
Wi-Fi・Bluetooth両対応

良い

  • 解像感が高く細かな模様も鮮明に写す
  • 暗所でも高画質で撮影できる
  • 被写体の動きにしっかり追従するオートフォーカス

気になる

  • 本体が大きくて重い
  • 撮影モードの解説が画面に表示されず、ある程度の慣れが必要
ファインダー形式電子ビューファインダー(EVF)
レンズマウントソニー Eマウント
ISO感度ISO100~51200(拡張:50~204800)
AF検出方式像面位相差・コントラスト併用AF
AF検出範囲EV-3〜20(ISO100、F2.0レンズ使用時)
シャッタースピード1/8000~30秒
背面モニターチルトモニター
モニターサイズ3.0型
ファインダー視野率100%
ファインダー倍率0.78倍
撮影可能枚数ファインダー使用時:約610枚/液晶モニター使用時:約710枚
記録メディアメモリースティックPROデュオ、メモリースティックPRO-HGデュオ、メモリースティック マイクロ、SDカード、SDHCカード、SDXCカード、microSDカード、microSDHCカード、microSDXCカード
記録メディアスロットデュアルスロット
防塵防滴仕様
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α7 III

ソニー α7 III ILCE-7M3Kをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証

ソニー
αα7IV ILCE-7M4

おすすめスコア
4.62
解像感
4.89
暗所耐性・色再現性
4.56
オートフォーカス性能
4.62
持ちやすさ
4.29
操作のしやすさ
4.53
動画の撮りやすさ
4.91
動画の画質
4.91
手ブレ補正力
3.93
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303,455円
在庫わずか
重量(バッテリー込み)658g
有効画素数3300万画素
連写速度(AF追従)10枚/秒
センサーサイズ35mmフルサイズ
フォーカスポイント(測距点)位相差:759点/コントラスト:425点
動画撮影機能4K:60p/フルHD:120p
本体サイズ
131.3×96.4×79.8mm
ボディ内手ブレ補正
あり(5軸)
タッチパネル
USB充電・給電
USB充電・給電可能
Wi-Fi・Bluetooth機能
Wi-Fi・Bluetooth両対応

良い

  • 高画素で、肉眼で見るよりも繊細に写せる
  • 動く被写体を正確かつ素早く検出・追従
  • 5軸補正対応のボディ内手ブレ補正を搭載

気になる

  • 本体が大きく重い
  • 画素数が大きいため、手ブレが目立ちやすい
  • 初心者向きではない操作性
ファインダー形式電子ビューファインダー(EVF)
レンズマウントソニー Eマウント
ISO感度ISO100~51200(拡張:50~204800)
AF検出方式位相差検出方式/コントラスト検出方式
AF検出範囲EV-4〜20(ISO100、F2.0レンズ使用時)
シャッタースピード1/8000~30秒
背面モニターバリアングルモニター
モニターサイズ3.0型
ファインダー視野率100%
ファインダー倍率0.78倍
撮影可能枚数ファインダー使用時:約520枚/液晶モニター使用時:約580枚
記録メディアSDカード、SDHCカード、SDXCカード
記録メディアスロットデュアルスロット
防塵防滴仕様
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α7IV

SONY α7 IV ILCE-7M4をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証

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