今回はその実力を確かめるため、以下の8つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のEOS R5やEOS R6 Mark IIなどのキヤノンのミラーレスとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、キヤノンのミラーレス選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
キヤノン EOS R6は、コスパのよい万能モデルをお探しの人におすすめです。約2010万画素とスペックは控えめながら、暗所での画質は比較したなかでもトップクラス。高画素の商品は暗所でノイズが出やすい傾向があったのに対し、こちらは目立ちませんでした。被写体の色も正確に再現できます。
⾼感度35mmフルサイズCMOSセンサー搭載しており、取り込める光の量が多いのも魅力のひとつです。「画素数は少ないが解像感は格段によい」との口コミどおり、画質を大きく左右する解像感にも優れていました。ボディ内5軸手ブレ補正を搭載しているためか、擬似的な手ブレを再現して撮影しても「手ブレ補正がよく効く」との口コミどおりブレ幅は少なめでした。
オートフォーカスも高性能。走る人物を撮影したところ、95%の確率でピントが合いました。比較した商品の約半数が高評価の基準とした85%以下だったのに対し、走り回る子どもやペットの撮影にもぴったりです。上位モデルのEOS R5と同じく20枚/秒の高速連写に対応しており、一瞬を逃さず撮影できるでしょう。
映像や音声関連の端子など、動画撮影時に役立つ機能は不足なく搭載。本格的な動画撮影が楽しめます。静止画同様、4K動画撮影時も高いオートフォーカス性能を発揮。解像感も高く、シャープでキリッとした映像を残せますよ。暗所でも発色が美しくノイズはほとんど見られません。
操作性は中~上級者向け。高機能ゆえにバッテリー含めた重量は約680gと重めです。実際に使用したモニターからは「大きなグリップでしっかり握れる」と好評でしたが、長時間の撮影だと重たく感じるでしょう。比較した「EOS RP」や「EOS Kiss M2」のような、撮影モードガイドや表示レベル設定もありません。
公式ショップの値段は、本体のみで税込297,000円(※執筆時点)。安いとはいえませんが、フラッグシップモデルの「EOS-1D X Mark III」と同等の高性能フルサイズセンサーを搭載したモデルです。上位モデルの「EOS R5」に劣らないスペックを備えながら、価格は約2/3に抑えられているので、予算を抑えつつ高性能モデルがほしい人は手に取ってみてくださいね。
そもそもキヤノンのミラーレスとは、画質のよさに定評のある定番のカメラです。キヤノンでは画質を左右するレンズ・センサー・映像エンジンをすべて自社生産しており、それぞれの高い親和性で高画質を実現しています。
今回ご紹介するのは、キヤノンの主力であり今後も発展が期待されるEOS Rシリーズから発売された、EOS R6です。キヤノンの一眼レフのなかでもトップモデルの「EOS-1D X Mark III」のセンサーを改良したフルサイズCMOSセンサーと、情報処理能力の高い映像エンジンDIGIC Xを採用。小型・軽量ボディーながらも、最上級モデルに劣らない性能が売りです。
カメラにレンズを固定させるレンズマウントは、内径が54mmと大きいキヤノンRFマウントです。
光をとらえる能力を示す常用ISO感度(静止画)は100~102400。画像がクリアに仕上がるため、暗い場所の被写体や夜景撮影時でもきれいに描写できる設計でしょう。世界最高レベルと謳う、ボディ内5軸手ブレ補正機構も特徴的。手ブレ補正機構のないIS非搭載のレンズと組み合わせても、静止画・動画撮影問わず強力にブレを補正できると謳っています。
電子シャッター使用時は、最高約20枚/秒の高速連続撮影が可能。4K動画撮影にも対応しています。より高速・高精度に進化したオートフォーカス機能のデュアルピクセルCMOS AF IIを搭載。静止画でも動画でも瞬時に被写体を捉えられるとされています。詳細なスペックは以下をご参照ください。
外装には高強度かつ軽量なポリカーボネート樹脂、内部には放熱性を考慮しマグネシウム合金を使用。開閉部にはシーリング部材を採用し、部品間の隙間を極力小さくした防塵・防滴構造です。
サイズは約幅138.4×高さ97.5×奥行88.4mm・画面サイズは3.0型(画面比率3:2)。バッテリーやカードを含めた重量は約680g(本体のみ約598g)です。
今回はキヤノン EOS R6を含む、キヤノンのミラーレス全9商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、解像感と暗所耐性・色再現性の検証です。
外光を遮断した室内で三脚とタイマーレリーズを併用し、統一した条件下で解像度測定用のチャートを10枚撮影。解像度測定用のソフトウェアを用いて解像感を計測し、最小・最大値を除いた平均値を評価しました。
また、同様に光量の少ない環境で条件を統一して被写体を撮影。撮影した画像から解像感やノイズの少なさ、発色のよさなどをチェックしました。
上位モデルEOS R5は有効画素数が約4500万画素だったのに対し、本商品は約2010万画素と一般的です。しかし、プロ写真家が使う高水準の35mmフルサイズセンサーを搭載しているため、画質に不満を感じることはないでしょう。「画素数は少ないが解像感は格段によい」という口コミにも頷けます。
性能は劣らないものの価格はEOS R5の約2/3に抑えられており、総合的にバランスがよいモデルです。
比較したところ高画素のモデルは暗所でザラザラとしたノイズが出やすい傾向がありましたが、本商品はキヤノンのミラーレス一眼のなかでは画素数が低め。画像を拡大してもノイズはほとんど目立ちません。ノイズ処理の影響か、拡大するとシャープな印象からやわらかな印象に変化するものの、解像感の低下もほぼありませんでした。
暗所で撮影しても色の変化がほとんど見られず、正確かつきれいに再現できています。比較したなかでもトップクラスの暗所耐性で、夜景をきれいに撮影したい人にうってつけですよ。
次に、オートフォーカス性能と手ブレ補正力を検証しました。
走りながらカメラに向かって斜めに進む人物を撮影。ピントの合った画像の枚数をチェックし、合焦率の平均値を調べました。
手ブレ補正力については、人の姿を模したスタンドにカメラを固定し、疑似的な手ブレを再現。シャッタースピードを変えて撮影した画像を確認しました。
比較したEOS R6 Mark IIの40枚/秒の超高速連写には及びませんが、上位モデルのEOS R5と同じく、20枚/秒の高速連写が可能。子どもやペット、スポーツの試合や鉄道など、動きのあるものをきれいに撮りたいときに重宝するでしょう
比較したところ、ボディ内5軸⼿ブレ補正を搭載したモデルは手ブレが少なく、高画素のモデルでは手ブレが目立ちやすい傾向がありました。本商品は画素数が少ないうえ、ボディ内5軸⼿ブレ補正つき。上位モデルにも劣らない性能で、「手ブレ補正がよく効く」との口コミどおりの結果です。
夜景の撮影や不安定な姿勢でも、ブレが気になることはほとんどないでしょう。
続いては、持ちやすさ・操作のしやすさの検証です。
カメラに興味のある男女5人をモニターとし、実際に握る・構えるなどして総合的な持ちやすさを評価しました。
また、撮影モードガイドや表示レベル設定、ファインダーやタッチ操作などの有無をポイントとし、加点評価を行いました。
バッテリー込みの重量は約680gと重く、ほとんどのモニターが「重い」とコメントしてます。比較したAPS-Cセンサー搭載モデルは500g以下と持ち運びやすい重量だったのに対し、本商品のようなフルサイズセンサー搭載モデルは重たい傾向がありました。
とはいえ、センサースペックが同程度の一眼レフと比べるとかなり軽量小型です。しっかり握れるため、重さのわりに安定感がありますよ。
<持ちやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
比較したところ、初心者でも扱いやすいタッチパネルとWi-Fi機能は、キヤノンの現行ミラーレスすべてに搭載されていました。撮影した画像は、キヤノンが提供するクラウドプラットフォーム「image.canon」から、簡単に自動転送できます。
なお、本商品は別売りのUSB電源アダプタ PD-E1を使ってUSB充電・給電も可能です。
最後に、動画の撮りやすさ・動画の画質を検証しました。
アクセサリーシューやマイク端子などの有無、モニターの稼働方法や録画ボタンの押しやすさなど、動画の撮りやすさに関わるポイントを設定し加点方式で評価しています。
動画の画質は異なる3つの環境で動画を4K撮影し、オートフォーカス性能や解像感、暗所での色再現性をチェックしました。
なお、比較した半数以上の商品は、本商品と同等の動画撮影機能を備えていました。映像や音声関連の端子もしっかり装備されているので、本格的な動画撮影にも対応できますよ。チェック内容の詳細は、以下をご参照ください。
動画の画質もハイレベル。静止画と同様にオートフォーカス性能は優秀です。被写体を常に人として認識し、顔をなめらかに追従している様子が確認できました。解像感も高く、映像がシャープでキリッとしています。
暗所でもほとんどノイズは見られず、発色は美しいの一言。色の違いや室内灯下の肌色の再現性も高く、動画撮影に申し分ない画質です。
上位モデルEOS R5のように8K撮影には対応していないものの、本商品は4K撮影が可能。静止画だけでなく、動画も十分きれいに撮影できますよ。
2020/08/27 発売
重量(バッテリー込み) | 約680g |
---|---|
有効画素数 | 約2010万画素 |
連写速度(AF追従) | 20枚/秒 |
センサーサイズ | 35mmフルサイズ |
ボディ内手ブレ補正 | ◯(5軸) |
動画撮影機能 | フルHD:119.88p/4K:59.94p |
ファインダー形式 | 電子ビューファインダー |
---|---|
本体サイズ | 約138.4×97.5×88.4mm |
ISO感度 | 100~102400 |
連写速度(AF固定) | 20枚/秒 |
フォーカスポイント(測距点) | 1053点(自動エリア選択時) |
AF検出方式 | デュアルピクセルCMOS AF |
AF検出範囲 | EV-6.5〜20(ISO100、F1.2レンズ使用) |
シャッタースピード | 1/8000~30秒 |
背面モニター | バリアングルモニター |
モニターサイズ | 3.0型 |
ファインダー視野率 | 約100% |
ファインダー倍率 | 約0.76倍 |
撮影可能枚数 | ファインダー使用時:約250枚/画像モニター使用時:約360枚 |
タッチパネル | |
Wi-Fi・Bluetooth機能 | スマホ転送可(Camera Connectアプリ使用) |
記録メディア | SDカード、SDHCカード、SDXCカード |
記録メディアスロット | デュアルスロット |
防塵防滴仕様 |
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キヤノン EOS R6は、キヤノンオンラインショップのほか、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで購入できます。値段は取扱店舗によって異なりますが、キヤノン公式サイトでは会員限定の割引クーポンや最長60回まで分割金利手数料無料などお得な特典もありますよ。
公式サイトでのボディー単品の販売価格は、税込297,000円。長期保証をつけると税313,390円(※執筆時点)です。レンズキットや予備バッテリー、プロテクターとのセットも販売されています。単品アクセサリーやレンズも豊富にそろっているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
最後に、画素数が高く解像感に優れた人気のハイエンドモデルをご紹介します。
EOS R6 Mark IIは、EOS R6から有効画素数が2420万画素に進化。解像感が向上し、明所でも暗所でも鮮やかに美しく写りました。高いオートフォーカス性能でピント合わせも正確なうえ、細かなブレも抑える補正機能も搭載。キヤノン最速40枚/秒の超高速連写もでき、欠点のない一品です。
EOS R5は、約4500万画素フルサイズセンサーを搭載した高画質のハイエンドモデル。細かな模様もしっかり写し、暗所でも明所と変わらない美しい画像を撮影できました。被写体を確実に追従でき、手ブレ補正機能も強力。動画は8Kでの撮影にも対応しており、性能に妥協したくない人にぴったりです。
重量(バッテリー込み) | 約670g |
---|---|
有効画素数 | 2420万画素 |
連写速度(AF追従) | 約40枚/秒(電子シャッター時) |
センサーサイズ | 35mmフルサイズ |
ボディ内手ブレ補正 | ◯(5軸) |
動画撮影機能 | 4K:59.94fps、 フルHD:179.82fps |
ファインダー形式 | OLEDカラー電子ビューファインダー |
---|---|
本体サイズ | 約138.4×98.4×88.4mm |
ISO感度 | ISO100~102400(拡張:ISO50,204800) |
連写速度(AF固定) | 約40枚/秒(電子シャッター時) |
フォーカスポイント(測距点) | 1053点(自動エリア選択時) |
AF検出方式 | デュアルピクセルCMOS AF |
AF検出範囲 | EV-6.5~21(ISO100、F1.2レンズ使用) |
シャッタースピード | 1/16000~30秒 |
背面モニター | バリアングルモニター |
モニターサイズ | 3.0型 |
ファインダー視野率 | 約100% |
ファインダー倍率 | 約0.76倍 |
撮影可能枚数 | ファインダー使用時:320枚/液晶モニタ使用時:580枚 |
タッチパネル | |
Wi-Fi・Bluetooth機能 | スマホ転送可 |
記録メディア | SDカード、SDHCカード、SDXCカード |
記録メディアスロット | デュアルスロット |
防塵防滴仕様 |
キヤノン EOS R6 Mark IIをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
重量(バッテリー込み) | 約738g |
---|---|
有効画素数 | 約4500万画素 |
連写速度(AF追従) | 20枚/秒 |
センサーサイズ | 35mmフルサイズ |
ボディ内手ブレ補正 | ◯(5軸) |
動画撮影機能 | フルHD:119.88p/4K:119.88p/8K:29.97p |
ファインダー形式 | 電子ビューファインダー(EVF) |
---|---|
本体サイズ | 約138.5×97.5×88.0mm |
ISO感度 | ISO100~51200(拡張:ISO50,102400) |
連写速度(AF固定) | 20枚/秒 |
フォーカスポイント(測距点) | 1053点(自動エリア選択時) |
AF検出方式 | デュアルピクセルCMOS AF |
AF検出範囲 | EV-6.0〜20(ISO100、F1.2レンズ使用) |
シャッタースピード | 1/8000~30秒 |
背面モニター | バリアングルモニター |
モニターサイズ | 3.2型 |
ファインダー視野率 | 約100% |
ファインダー倍率 | 約0.76倍 |
撮影可能枚数 | ファインダー使用時:約220枚/画像モニター使用時:約320枚 |
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キヤノン EOS R5をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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