優れた応答速度で、なめらかな映像を楽しめると謳うDell ゲーミングモニター G2422HS。実際にネット上では「反応が速い」と評判な一方、「画面の青みが強い」「残像感が気になる」といった気になる口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の3つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のMSIやBenQなどのゲーミングモニターとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行っているので、ゲーミングモニター選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
Dell ゲーミングモニター G2422HSは、費用を抑えて、高リフレッシュレートのモニターがほしいFPS・TPSプレーヤーにおすすめです。リフレッシュレートは最大165Hzと高く、比較したなかでも人気の高いBenQ ZOWIE XL2411Kの144Hzを上回りました。最大フレームレートが120fpsのPS5やXbox Series X|Sのスペックも十分活かせます。
応答速度も1msと高速なうえ、さらに速度を底上げできるオーバードライブ機能などオプションも充実。残像を気にする口コミもありますが、対策はしやすいといえます。輝度やコントラストなどの細かい画質調整はもちろん、ゲームジャンルごとのプリセットも9種類と豊富です。暗いシーンの見え方も3段階調整できるので、敵の視認性が上がるでしょう。
しかし、解像度はフルHDと高画質とはいえません。色域の広さを測定しても、62.26とやや低めの数値でした。「青みが強い」という口コミのとおり寒色がやや強く、赤や緑といった明るい色はあまり鮮やかに映りません。色域の測定値が80を超えたMSI Optix MPG321UR-QDなどの商品と比べると、やや見劣りする結果でした。
とはいえ、比較したなかには色のグラデーションの粗さが気になる商品もあったのに対し、本商品は自然でなめらかな色変化を表現できます。映像が平坦に見えることもなく、目が覚めるような鮮やかさを求めるのでなければ、とくに不満のないきれいな映りでした。リフレッシュレートを優先したいFPS・TPSメインのプレーヤーにはおすすめです。
執筆時点の価格は、税込27,800円(公式ECサイト参照)。比較したなかでもリフレッシュレートが高いモデルは3万円以上のものが多かったので、本商品はコスパがよいといえます。画面のカスタマイズ性の高さも魅力ですが、惜しいのは解像度。フルHDのPS4・Switchには相応ですが、映像美も楽しみたい人はほかの商品も検討してみてくださいね。
実際にDell ゲーミングモニター G2422HSと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイゲーミングモニターと、色域の広さ・対応ハード・ジャンルの幅広さ・オプションの豊富さそれぞれの項目でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
Dell ゲーミングモニター G2422HSよりも色味が美しい商品を選びたい人は、ぜひ検討してみてくださいね。
ASUS
4Kで240Hz!幅広いゲームを鮮やかな映像でプレイ可能
エムエスアイコンピュータージャパン
色域が広く色鮮やか!4K対応で迫力満点の映像が楽しめる
LG Electronics Japan
暖色がよく映えて、オープンワールドの魅力を存分に味わえる
そもそもゲーミングモニターとは、素早い反応や色鮮やかな映像でゲームの魅力を引き出せる専用モニターのこと。液晶テレビや一般的なモニターと比べて、リフレッシュレートが高いモデルが多いのも特徴です。数値が大きいほど1秒間に画面を書き換えられる回数が多いので、動きが素早いゲームでもなめらかな映像を楽しめるでしょう。
今回ご紹介するG2422HSは、アメリカの世界的PC周辺機器メーカー・Dellが2022年1⽉に発売したゲーミングモニターです。リフレッシュレートは最大165Hz・応答速度は1msを誇り、残像感のないスムーズな動きを実現したと謳っています。
1,920×1,080の解像度を備えた23.8インチフルHD画面を採用。ディスプレイ表面はsRGB(色の国際標準規格)を99%サポートする「高速IPSパネルテクノロジー」により、どの角度から見ても鮮明な色を映し出せるとしています。
色味を損なうことなくブルーライトを軽減する「Dell ComfortView Plus」を搭載し、目の健康にも配慮された設計です。モニタースタンドは高さ調整が可能なので、長時間でも快適な姿勢でゲームプレイを楽しめるでしょう。
画質モードはFPS・RPG・スポーツの3種類。ゲームのジャンルに応じてカラー設定やグラフィック設定を調整して、操作性を高められると謳っています。
<スペックの詳細>
ディスプレイは3辺の狭額ベゼルにより、細部まで大きく映し出せる広い表示領域を確保。背面には外部通気口を配置したことで排熱効率が上がり、長時間の連続プレイも可能になったと謳っています。
本体のサイズは幅53.78×奥行18.944×高さ35.163cm(スタンド最低ポジション時)、重量は包装時で7.55kg。国際標準規格VESAに対応したネジ穴があるので、別売りでパーツを用意して壁掛けやモニターアームでの設置も可能です。
なお、本商品にはHDMIケーブルとディスプレイポートケーブルが1本ずつ付属しています。
今回は、Dell ゲーミングモニター G2422HSを含むゲーミングモニター全18商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、色域の広さの検証です。
HDR/BT.2020の測定用パターン信号を出力し、自然界の物体の色域に近いとされるBT.2020の色をどれほどカバーできているかを「BT.2020 Gamut Coverage」で測定しました。なお、検証時はモニターのオプションはすべてオフにし、出荷時の初期設定のままで評価しています。
測定の結果、色域はそれほど広くありません。比較した全商品の平均値が約66.3(※執筆時点)だったのに対し、本商品は62.26とやや下回りました。
「画面の青みが強い」という口コミもあるように、暖色よりも寒色が強調される見え方です。赤や緑といった明るい色は鮮やかさに欠け、色味のバランスがよいとはいえませんでした。
一方で、色のグラデーション表現はなめらかでした。比較したなかにはグラデーションが粗く見える商品もありましたが、本商品は色の変化を細かく表現できており、立体感も感じられます。目が覚めるような色の鮮やかさにこだわるのでなければ、十分きれいな映像ですよ。
比較したなかでもとくに色味が美しかったのは、MSIのOptix MPG321UR-QDやG274QPF-QD。いずれも色域の測定値が80以上と非常に高く、華やかな映像美を楽しめました。高精細なグラフィックスを楽しみたいなら、色の表現にもこだわるとよいでしょう。
続いて、対応ハード・ジャンルの幅広さの検証です。
リフレッシュレート・応答速度・解像度・オーバードライブや黒挿入機能の有無をチェックし、どのようなジャンルのゲームでも快適にプレイできるかどうか評価しました。
解像度はフルHDと高画質とはいえないものの、リフレッシュレートは高めなので、FPS・TPSをなめらかな映像で楽しむうえでは十分な性能です。
画面のなめらかさを示すリフレッシュレートは最大165Hz。比較した高級機でも144Hzまでしか対応していないものもあったなか、本商品のリフレッシュレートは高めといえます。PS5やXbox Series X|Sの最大フレームレートは120fpsなので、十分にゲーム機側のスペックを活かせるでしょう。
応答速度も1msと高速なうえ、さらにモニターの応答速度を底上げできるオーバードライブ機能も搭載。応答速度が短いほどブレやぼやけを抑えられるので、動きが激しいFPS・TPSも快適にプレイできますよ。
ただし、PS5やXboxでオープンワールドRPGやアクションゲームをプレイする人にとっては、解像度は4Kがほしいところ。現状PS4・Switchは最大出力がフルHDですが、今後PS5やゲーミングPCを購入する予定であれば、できるだけ解像度やリフレッシュレートが高いものを買うのがおすすめです。
<検証結果>
最後に、オプションの豊富さを検証しました。
画質の調整機能が充実しており、プレイヤーの好みやプレイ環境に応じて細かく調整できるものを高評価としています。
詳細な画面調整が可能で、ゲームタイトルや環境に合わせてより快適な見え方を追求できるでしょう。比較したほかの商品と同様に、コントラスト・輝度・シャープネス(映像のくっきり度合い)などの調整ができます。
登録されているプリセットは、標準・FPS・MOBA/RTS・RPG・SPORTS・ComfortView・ゲーム1~3の9種類。ゲーム1~3では好みの設定を保存できます。ComfortViewではブルーライトが低減されるなど、ゲームタイトルや用途に合わせた表示モードが用意されていますよ。
暗さスタビライザーは3段階で調整でき、暗いシーンの見え方を向上させることもできました。FPS・TPSなどでは、暗い場所にいる敵も視認しやすくなるでしょう。
<検証結果>
解像度 | フルHD(1920×1080) |
---|---|
モニターサイズ | 23.8インチ |
リフレッシュレート | 165Hz |
良い
気になる
ナイトクリアビジョン機能 | |
---|---|
パネル種類 | IPS |
アスペクト比 | 16:9 |
表示色 | 1670万色 |
チルト機能(垂直角度調節) | |
輝度 | 350cd/m2 |
スイーベル機能(水平回転) | |
スピーカー搭載 | |
ピボット機能(画面回転) | |
高さ調節機能 | |
コントラスト比 | 1000:1 |
Dell ゲーミングモニター G2422HSは、公式オンラインショップで購入可能。郵便番号を入力すると配達予定日を確認できますよ。
そのほかの取扱店舗は、Amazon・楽天市場・YahooショッピングなどのECサイトです。値段はショップによっても異なるので、送料やポイント還元率なども考慮しつつ、お得に買えるお店を選んでくださいね。
最後に、色域の広さで高評価を獲得したゲーミングモニターをご紹介します。
MSIのOptix MPG321UR-QDは、色域の広さが比較したなかでもトップクラスな高級モデルです。オープンワールドの広大な世界も色鮮やかに感じられるでしょう。4K出力も可能で、PS5用のモニターにぴったり。リフレッシュレートも最大144Hzと高く、RPGからFPS・TPSまで幅広く楽しめる商品です。
予算を5万円前後にするなら、MSIのG274QPF-QDも色域が広くておすすめです。最大解像度はWQHDで、4Kには対応していませんがリフレッシュレートは最大165Hzと高速でした。FPS・TPS用をメインにプレイする人で、色鮮やかさにもこだわりたいという人におすすめの1台です。
解像度 | 4K UHD(3840×2160) |
---|---|
モニターサイズ | 32インチ |
リフレッシュレート | 144Hz |
良い
気になる
ナイトクリアビジョン機能 | |
---|---|
パネル種類 | IPS |
アスペクト比 | 16:9 |
表示色 | 約10億7300万色 |
チルト機能(垂直角度調節) | |
輝度 | 400cd/m2 |
スイーベル機能(水平回転) | |
スピーカー搭載 | |
ピボット機能(画面回転) | |
高さ調節機能 | |
コントラスト比 | 1000:1 |
MSI Optix MPG321UR-QDを徹底レビュー!実際に使ってメリット・デメリットを解説
解像度 | WQHD(2560×1440) |
---|---|
幅 | 61.349cm |
モニターサイズ | 27インチ |
リフレッシュレート | 165Hz(オーバークロック設定:170Hz) |
奥行 | 19.648cm |
モニタータイプ | ワイド |
高さ(最大) | 40.208cm |
視野角(上下/左右) | 178°(H)、178°(V) |
重量 | 6,050g |
画面種類 | 液晶 |
LEDバックライト付き | |
ナイトクリアビジョン機能 | |
モニターサイズ | 27インチ |
モニター形状 | 平面 |
パネル種類 | IPS |
音声出力端子付き | |
モニタータイプ | ワイド |
モニター形状 | 平面 |
スリムベゼル | 不明 |
USB HUB搭載 | |
HDRエフェクトモード | |
アスペクト比 | 16:9 |
湾曲率 | |
照準機能(Dial Point) | 不明 |
表面処理 | 非光沢 |
画面種類 | 液晶 |
アスペクト比 | 16:9 |
映像自動調整 | |
表面処理 | ノングレア |
フリッカーフリー | |
黒挿入機能 | |
パネル種類 | RAPID IPS |
表示色 | 約10億7300万色 |
チルト機能(垂直角度調節) | |
解像度 | WQHD |
輝度 | 300cd/m2 |
スイーベル機能(水平回転) | |
オーバードライブ機能 | |
応答速度 | 1ms |
表示色 | 約10億7,300万色 |
入力端子 | HDMI2.0、USB Type-C、DisplayPort |
色域の広さ | 不明 |
色の正確さ | 不明 |
応答速度. | 1ms |
スピーカー搭載 | |
応答速度 | 1ms |
コントラスト比(メーカー公表値) | 1000:1 |
ブルーライト軽減 | |
最大輝度(公称値) | 300cd/m2(ピーク時400) |
最大輝度(実測値) | 不明 |
最小輝度(実測値) | 不明 |
最小輝度(黒) | 不明 |
画素ピッチ | 0.2331×0.2331mm |
リフレッシュレート | 165Hz |
ベゼル幅 | 不明 |
ピボット機能(画面回転) | |
フレームレス | |
フリッカーフリー | |
AMD FreeSync搭載 | |
高さ調節機能 | |
ブルーライトカット対応 | |
コントラスト比 | 1000:1 |
幅 | 61.349cm |
奥行 | 19.648cm |
インターフェース | HDMI、USB Type-C、DisplayPort1.4 |
高さ | 40.208cm |
重量 | 6.05kg |
入力端子数 | 4ポート |
Type-C給電機能 | |
Type-C出力機能 | |
タッチパネル対応 | |
操作方法 | 不明 |
設置方法 | 据え置き |
スタンド形状 | 不明 |
高さ調節機能 | |
角度調節機能 | 上下左右 |
ピボット機能(画面回転) | |
スピーカー機能 | 不明 |
カラーモードの数 | 不明 |
リモコン付き | 不明 |
VESAマウント対応 | |
最大消費電力 | 26W |
用途 | ゲーム用 |
特徴 |
MSI 27インチゲーミング液晶モニター G274QPF-QDの口コミ・評判は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
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