出先での使いやすさにこだわった、コンパクトで薄型な3COINS Bluetoothキーボード。「軽くて持ち運びやすい」「デザインがシンプルでおしゃれ」と評判です。しかし、「キーの配置が独特で慣れるまで時間がかかる」「音が大きく鳴るので周囲に気を使う」などの口コミもあるため、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、高価格帯のPFUや評判のKeychronなどのキーボードとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、キーボード選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
テレビ・プロジェクターなどの映像家電や、ノートパソコンやプリンターなど家電全般の比較・コンテンツ制作を経験し、家電チームのマネージャーに就任。キャリブレーションソフトを用いたテレビ・プロジェクターの画質測定を設計したり、ノートパソコンのベンチマークテストに取り組んだりしてきた。「ユーザーにとってベストな選択体験を提供する」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
3COINS Bluetoothキーボードは、一時的な使用のためなら購入してもよいといえる商品。本商品の価格は執筆時点で税込1,650 円とかなりお手頃(公式サイト参照)。しかし使いやすいとはいえないため、性能よりも価格の安さを重視する人や、普段と違うキーボードを気軽に試したい人なら検討してもよいでしょう。
打鍵感の検証では、タイピングするとキーボード自体が歪んでしまうため評価が伸び悩みました。ペタペタとした押し心地で、キーによって押し込む感覚が異なるのも難点。比較したうち静電容量無接点式の商品は軽く打てて疲れにくかったなか、本商品はパンタグラフ式の長所を生かしきれず強く打ち込む必要があり、疲れやすさが懸念されました。
タイピングのしやすさも、いまひとつ。比較したなかでは、よく使うキーがわかりやすい場所に配置された商品があったなか、本商品はキーの配列が特殊で、使いこなすには慣れが必要でしょう。一方、キーの幅については、モニターから「ほどよく幅が空いている」と好印象を得ていました。
また機能性の検証では、あると便利な機能のうち本商品が搭載していたのはキーカスタマイズだけという結果に。比較した商品の多くが搭載するマルチペアリング機能も未搭載で、接続デバイスの使い分けが簡単にはできなさそうです。
さらに静音性を確認すると、モニターから「キーだけでなく、キーボード本体がきしむ音がする」との指摘が。比較したなかには人のいる空間でも気兼ねなく使える静音性に優れた商品もありましたが、本商品はパチパチとした打鍵音・ミシミシというきしみ音が鳴るため、オフィスで使うには不向きといえます。
最後にデザインのよさを確認したところ、こちらもいまひとつの評価。比較したほかの商品にはシンプルで重厚感があり高評価なモデルもありましたが、本商品はシンプルではあるものの、モニターから「よく見ると安っぽい」という声が挙がりました。比較した商品のなかには、多少値は張っても機能性に優れたキーボードがあったため、長期的な使用を考えている人は、そちらもあわせて検討してみてくださいね。
外付けキーボードを使えば、目線が上がって背中が丸まらず、疲れにくい姿勢でタイピングできます。作業効率の向上を図れるうえ、肩こり・猫背の改善も期待できますよ。また、好みのデザインや心地よい打鍵感のキーボードを選ぶことで、仕事のモチベーションを高められるでしょう。
今回紹介するBluetoothキーボードは、300円を中心に手頃な価格の雑貨を中心に扱う3COINSの商品。コンパクトかつ薄型で、オフィス・旅行先・部屋など好きな場所で使えるよう設計されています。ホットキーを搭載し、特定の機能を素早く起動したいスマホ・タブレットユーザーにもおすすめです。
重量は233g、本体サイズは幅285×奥行120×高さ25mmです。コンパクトかつ薄型の設計で、気軽に持ち運べるように作られています。
今回は3COINS Bluetoothキーボードを含む、キーボード全35商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
はじめは、打鍵感のよさとタイピングのしやすさの検証です。
モニター6人が各キーボードを4時間に実際に使用。キーのストロークや反発感、トップの形などをチェックして、打鍵感を評価しました。さらにキーピッチ・ストローク・キー配列・キーの反応を確認しながら、ミスが少なくブラインドタッチしやすいかを評価しました。
押し心地の点でも評価が伸び悩みました。モニター6人全員が満足しておらず、「キーボード自体が歪んでしまう」という声も。比較したなかには柔らかく押し心地のよい商品もあったなか、本商品はペタペタとした打鍵感がネックに。キーを押した感覚も場所によって異なっていました。
<押し心地についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
なお打鍵感のよさを重視するなら、静電容量無接点式の商品がおすすめ。ストロークは深めながら、軽い力で打ち込めます。また、比較したパンタグラフ式キーボードにも、押し込みが浅く軽い力でタイピングできるものがありました。快適な打ち心地を求める人は、そちらも検討してくださいね。
タイピングのしやすさも、いまひとつの評価に。モニターからは「キーを強く押し込まないと反応しないことがある」といった指摘がありました。比較したなかには軽く押すだけで反応する商品があったことをふまえると、反応精度にバラつきがある本商品は、タイピングのテンポが崩れてしまう点が気がかりです。
キーの配列の点でも評価が伸び悩みました。口コミで「キー配置が独特で押し間違えてしまう」と指摘されていたとおり、Windows・Mac用どちらともいえない配列がネックに。モニターからは「キーの数が少ない」という声もあがりました。検証では押しやすい場所によく使うキーを配置した商品が高評価でしたが、本商品は特殊な配列なため、はじめて使うときは戸惑うかもしれません。
一方、キーの幅はまずまずの評価。「ほどよく幅が空いている」と好印象を持ったモニターもいました。検証ではキーピッチが19mm以下だと小さめな手でも扱いやすいことがわかりましたが、本商品も19mmと一般的なサイズ。標準的な手の大きさなら、タイピングしにくさは感じないでしょう。
<キーの幅についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
本商品は搭載機能が必要最小限にとどまり、いまひとつの評価でした。チェックしたうち実装していたのはキーカスタマイズのみ。比較した多くの商品がマルチペアリング機能を備えていましたが本商品にはなく、接続端末の使い分けは難しそうです。
耐水性能も未搭載。また、比較したなかでも耐水性能を備えていたのは一部の商品のみでした。飲み物をデスクに置いて作業する人や常に清潔に保ちたい人は、丸洗いできる防水・防塵キーボードにも目を向けてみてくださいね。
最後に、静音性とデザインのよさを検証しました。
モニター6人が各商品を長時間使用し、静かな空間で使っても周りの迷惑にならないか、自宅で使った時に心地よい音と感じるかを評価しました。さらに、カラーや素材感などもチェック。高見え・安見えするか、おしゃれに見えるかなどデザイン性を評価しました。
自室で試用したモニターからも「打鍵音だけでなく、本体がミシミシときしむ音がした」との指摘が。比較したなかには静音性に優れ作業に集中しやすい商品もありましたが、本商品はパチパチとした打鍵音・キーボードのきしみ音ともに、使いづらいと感じる人が多いでしょう。
オフィスでの静音性についても、評価が伸び悩みました。モニター6人全員が、音が鳴るためオフィスでは使いづらいと回答しています。「安っぽさが伝わりそうな音で恥ずかしい」とのコメントも気になるところです。
比較したなかには静かな場所でも問題なく使える商品がありましたが、本商品はオフィスなど、周囲に人がいる環境での使用には不向きといえるでしょう。
コメントは一部抜粋
とはいえ、公式サイトには「シンプルでとてもよい」「スタイリッシュで気に入っている」とのレビューも少なからず寄せられています。安価で軽量なキーボードのなかから、できるだけおしゃれなモデルを選びたいなら一考の価値ありといえるでしょう。
コメントは一部抜粋
3COINS Bluetoothキーボードは、PALの公式サイトにて税込1,650 円販売しています。このほかのECサイトでは、販売が確認できませんでした(※いずれも執筆時点)。
エアダスター・クリーナーなどできれいにできない奥深くの汚れは、キーを外して掃除しましょう。スムーズにキーを外したいなら、専用の工具を使うのがおすすめです。ただし、どうしても故障のリスクは伴うため、不安な人は専門業者に掃除を依頼してくださいね。
最後に、打鍵感のよさを重視する人におすすめのキーボードを紹介します。
PFU HHKB Professional HYBRID Type-Sは、ストロークが深く、軽いキータッチで使いやすい点が魅力です。静電容量無接点式のため、なめらかなタイピングができます。スコスコとこもった打鍵音が気になりにくく、静音性も良好。マルチペアリングは4台まで対応し、接続デバイスの切り替えもスムーズにこなせる優秀なキーボードです。
Keychron K1 SE ワイヤレス・メカニカルキーボードは、快適にタイピングできる点が魅力。手前から奥に向かってやや傾斜があり、指をキーに引っかかりやすいよう工夫されています。メカニカル式を採用し、ほどよい反発感がありながら軽い力でタイピングができます。バックライトを搭載し、薄暗い場所でもスムーズに作業できますよ。
キーボードの種類 | 静電容量無接点 |
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キー配列 | 日本語配列 |
キー数 | 69キー |
テンキーあり |
良い
気になる
対応OS | Windows、macOS、iOS、Android |
---|---|
幅 | 294mm |
奥行 | 120mm |
高さ | 40mm |
Fキーあり | |
角度調節機能 | |
耐水性能 | |
バックライト搭載 | |
静音設計 |
HHKB Professional HYBRID Type-S PD-KB820BSをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
キーボードの種類 | メカニカル |
---|---|
接続方法 | 有線、無線 |
インターフェース | Bluetooth、有線(USB Type-C) |
接続端子 | 不明 |
電源 | USB充電 |
対応OS | Windows、macOS、iOS、Android |
幅 | 355mm |
奥行 | 120mm |
高さ | 17mm |
重量 | 約550g |
連続駆動時間 | 最大190時間(LED OFF時)、最大36時間(LED ON時) |
キー配列 | 日本語配列 |
キー数 | 91キー |
軸の種類 | 赤軸 |
キーピッチ | 不明 |
ケーブル長 | 不明 |
キーストローク | 不明 |
キーピッチ. | 不明 |
素材 | アルミニウム、ABS |
ゲーム機対応 | 不明 |
対応機器 | 不明 |
対応端末 | 不明 |
マルチペアリング機能 | |
テンキーあり | |
Fキーあり | |
メディアコントロールキーあり | |
Nキーロールオーバー | 不明 |
マクロ機能 | 不明 |
角度調節機能 | |
耐水性能 | |
バックライト搭載 | |
タッチパッドあり | 不明 |
ディスプレイカバー付き | 不明 |
静音設計 | |
折りたたみ式 | 不明 |
アンチゴースト | 不明 |
エルゴノミクスデザイン | |
セパレート仕様 | 不明 |
パームレスト付き | 不明 |
Mac用キー配列対応 | |
ホットスワップ対応 | 不明 |
ケース付き | 不明 |
静音性 | 不明 |
特徴 | 不明 |
Keychron K1 SE ワイヤレス・メカニカルキーボードをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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