マウス機能とジェスチャー機能を搭載した利便性の高さが売りのキーボード、HHKB Studio 日本語配列/雪 PD-ID120Y。インターネット上では「音が静か」と評判です。しかし、「重くて大きい」「キータッチが重い」など気になる口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のキーボードとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、キーボード選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
テレビ・プロジェクターなどの映像家電や、ノートパソコンやプリンターなど家電全般の比較・コンテンツ制作を経験し、家電チームのマネージャーに就任。キャリブレーションソフトを用いたテレビ・プロジェクターの画質測定を設計したり、ノートパソコンのベンチマークテストに取り組んだりしてきた。「ユーザーにとってベストな選択体験を提供する」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
HHKB Studio 日本語配列/雪 PD-ID120Yは、深い打鍵感でスピーディに操作できるものをお探しの人におすすめです。メカニカル式のキーは、実際に使用した深い打鍵感に慣れているモニターから好評。5人全員が「満足」と回答し、「まさに電子ピアノの鍵盤のような打鍵感」という声があがりました。比較した一部の商品にあった底打ち感も少なく、キーが指にフィットしやすかった点も高ポイントです。
初心者にはやや手を出しにくい高価格帯の商品ですが、そのぶん機能性は高め。キーボードの中心にポインティングスティックが、手前にはマウスボタンが搭載されています。加えて、側面には4つのジェスチャーパットを完備。キーボード1つでマウス操作や画面のスクロールができ、効率的な作業をサポートします。「最小限の動きで、無限大の創造を」という謳い文句にも納得です。
有線・Bluetoothの両方に対応し、接続方法も充実。3台を同時接続できるマルチペアリングも可能です。比較したなかには、接続方法が1つしかなく使える機器が限られる商品がありましたが、こちらはさまざまな機器に接続しやすいのが魅力。対応OSもWindows・macOS・iOS・iPad OS・Android・visionOSと幅広く、PCはもちろんiPadやスマホでも利用できます。
メカニカル式にしては操作音が大きすぎないのも利点。実測したタイピング音はMacBook Proと比べても0dBで、差はありませんでした。比較したメカニカル式のなかにはMacBook Proより9dB以上音が大きい商品があったことをふまえても、「音が静か」という口コミに頷けます。静かな場所向きとまではいかないものの、目立ってうるさく感じることはないでしょう。
ただし、「大きくて重い」との口コミどおり、比較したほかのHHKBのキーボードより大きめサイズで、持ち運びには不向きです。加えて、浅い打鍵感に慣れているモニターが商品を試すと、「キーの反発も弱くモッタリしている」との意見も聞かれました。好みによっては「キータッチが重い」との口コミどおりに感じる場合が。深い打鍵感を好む人向きなので、浅めの打鍵感に慣れている人はほかの商品をチェックしてください。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
実際にHHKB Studio 日本語配列/雪 PD-ID120Yと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイのHHKB Studio 日本語配列/雪 PD-ID120Yと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
実際にHHKB Studio 日本語配列/雪 PD-ID120Yと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイのキーボードをピックアップしました!
ロジクール
Mac・Windows両使いの人に。打ち心地のよさも魅力
ロジクール
安価で静か。深い打鍵感に慣れたWindowsユーザー向け
エレコム
とにかく静かな有線タイプ。指にフィットするメカニカル式
今回ご紹介するのは、「最小限の動きで、無限大の創造を」をコンセプトとしたHHKB Studio 日本語配列/雪 PD-ID120Y。中央にはポインティングスティックがあり、マウス機能とジェスチャーパッドを搭載した日本語配列のAll-in-Oneモデルです。ホームポジションを崩さず、すべての入力操作を完結できるよう設計されています。スピーディなタイミングが叶うよう、本体になだらかな傾斜を施すシリンドリカルステップスカルプチャ構造を採用しているのも特徴です。
キースイッチの変更が可能なので、好みの打鍵感に合わせてカスタマイズできます。加えて、キーマップの変更にも対応。ショートカットキーの割り当てや、ファンクションキーを押すことでほかのキーの効果を変化させるレイヤー機能を標準・Fn1・Fn2・Fn3の4つに設定が可能です。カスタマイズしたキーマップは、キーボード本体に保存されるので、変更に使用したデバイス以外でも利用できます。
電源は有線接続の場合はUSB接続による給電で、無線の場合は単3乾電池×2本です。使用頻度や環境によっても異なりますが、単3乾電池×2本で約3か月利用できます。カラーは検証で使用したホワイトとブラックの2色展開です。
HHKBは、石川県に本社を置くコンピューター専門メーカーPFUが提供する高級キーボードブランド。狭いスペースにも置けるコンパクトなデザインと、25年間愛されて変わらない効率を考えられた独自のキー配列が特徴です。
今回はHHKB Studio 日本語配列/雪 PD-ID120Yを含む、人気のキーボードを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
しっかりめの打ち心地で、商品を試した深い打鍵感に慣れている5人のモニター全員が、満場一致で打ち心地に「満足」と回答しました。「まさに電子ピアノの鍵盤のような打鍵感」「安定した打ち心地」というプラスの意見が寄せられています。
比較した商品のタイプは主にパンタグラフ・メンブレン・メカニカルの3種類。なかでも本商品のようなメカニカル式は底打ち感が少なく、心地よい打鍵感を味わいやすい傾向があり、こちらも例外ではありません。深い打鍵感に慣れているモニターに強い底打ち感を指摘した人もほとんどおらず、長時間の作業も快適に行えそうです。
キーキャップは少しカーブを描いていて指のフィット感も良好。一部のモニターからカーブの先に指が引っかかるという指摘もありましたが、慣れれば誤入力を防ぐのに役立つでしょう。
<打ちやすさ(深い打鍵感に慣れている人)についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
<打鍵感のよさ(深い打鍵感に慣れている人)についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
HHKBといえば静電容量無接点方式ですが、今回検証したHHKB Studio 日本語配列/雪 PD-ID120Yはメカニカル式です。ほかのHHKBのキーボードよりはキーストロークが浅いため、打鍵感が異なる点に注意しましょう。
商品を試した浅い打鍵感に慣れているモニターからも、キーが指にフィットしやすく、打ち間違えにくい点が好評。「キーキャップは指先を包んでくれるような形状だった」という声があがっています。しかし、HHKBらしいキーの傾斜に戸惑う人もいて、浅い打鍵感に慣れているモニターのうち、打ち心地のよさに「満足」と回答したのは5人中2人にとどまりました。
深い打鍵感に慣れているモニターのときと同様に、強い底打ち感を指摘人がほとんどいなかったのも利点です。ただし、反発力はモニターによって意見が分かれる結果に。適度な反発と高く評価したモニターがいた一方で、「キーの反発も弱くモッタリしている」との指摘も聞かれました。
本商品はHHKB Hybridシリーズよりは浅い打鍵感ではあるものの、ほかのメーカーのキーボードの浅い打鍵感に普段から慣れている人には反発が弱く感じる可能性があるでしょう。「少しキータッチが重い」という口コミを否定できません。浅い打鍵感より深い打鍵感を好む人に向いています。
<打ちやすさ(浅い打鍵感に慣れている人)についてののモニターコメント>
コメントは一部抜粋
<打鍵感のよさ(浅い打鍵感に慣れている人)についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
有線・Bluetoothの両方に対応し、接続方法も豊富。比較したなかには、接続方法が1つしかなく使える機器が限られる商品もありましたが、こちらはさまざまな機器に接続しやすいのが魅力です。対応OSもWindows・macOS・iOS・iPad OS・Android・visionOSと幅広く、PCはもちろんiPadやスマホにも利用できます。
加えて、3台を同時接続できるマルチペアリングにも対応。比較したマルチペアリング非対応の商品より、機器を変えるたびに接続し直す手間を省けます。ペアリングの状況は、本体のインジケーターの光りによってひと目でわかるのも便利です。
ネット上では接続の不安定さを指摘する口コミが見られましたが、検証時では接続が不安定になることはありませんでした。
比較した商品内でタイピング音が大きい傾向があった、メカニカル式にしては、操作音が大きすぎないのもポイントです。
実際にタイピング音を5回測定し、中央値を算出。MacBook Proとの打鍵音の差を調査したところ0dBと、音の大きさは同じレベルでした。比較した同じメカニカル式のなかには、MacBook Proより9dB以上音が大きい商品があったことをふまえても、「音が静か」という口コミに頷けます。
目立ってうるさいわけではないので、カフェなどでも使いやすいでしょう。
キーボード1つに、マウス機能とジェスチャー機能が集約されているのも画期的です。本体の中央には、指先でマウスポイントを操作できるポインティングスティックを搭載。手前にはマウスボタンがありクリックが可能です。キーボードとマウス間の移動を減らし、よりスピーディなタイピングに期待できます。
側面には4つのジェスチャーパッドを完備。撫でるだけでスクロールもできます。それぞれの機能はキーマップ変更ツールで変更が可能です。ウィンドウの切り替えやボリュームの調整など、作業に合わせてカスタマイズできます。仕事や趣味を効率的に行えるようアシストしてくれるでしょう。
ポインティングスティックは速度を28段階・ジェスチャーパッドは感度を4段階の調整にも対応しています。好みに合わせてカスタマイズすることで理想の操作性に近づけやすく、「最小限の動きで、無限大の創造を」という謳い文句にも納得です。
マウス・ジェスチャー機能も搭載された高機能な商品なので、購入時のハードルは高めです。比較したなかには10,000円以下の商品もあったのに対し、こちらは44,000円(※2024年11月時点・公式サイト参照)と高価格帯でした。ほかのHHKBの商品と比べてもやや高く、初心者は手を出しにくいといえます。
マウスボタンやジェスチャーパットなどが搭載されているためか、サイズは大きめです。幅308×奥行132×高さ41mmと、比較したほかのHHKBのキーボードよりも幅や奥行きがありました。コンパクトなデスクでは圧迫感が出る可能性があるので注意しましょう。
比較したHHKB Professional HYBRID Type-S 日本語配列/墨は約540gなのに対し、こちらは約830gと重さもあります。「重くて大きい」という口コミどおりで、持ち運びには向いていません。
キーボードの種類 | メカニカル |
---|---|
キー配列 | 日本語配列 |
キー数 | 72キー |
テンキーあり |
良い
気になる
対応OS | Windows、macOS、iOS、iPad OS、Android、visionOS |
---|---|
幅 | 308mm |
奥行 | 132mm |
高さ | 41mm |
Fキーあり | |
角度調節機能 | |
耐水性能 | |
バックライト搭載 | |
静音設計 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
HHKB Studio 日本語配列/雪 PD-ID120Yは、メカニカル式にしては音が抑えられていますが、静かな場所で使いやすいとはいえません。ここでは、深い打鍵感が好きな人におすすめな商品のなかでもより静音性に長けた商品をご紹介します。
打鍵感と静音性の高さを両立しているのが、HHKB Professional HYBRID Type-Sです。パーツ同士が接触しない静電容量無接点を採用し、打鍵音は非常に静か。計測した結果、MacBook Proと比べて2.7dBほど音が小さめでした。オフィスや図書館など、静かな場所でも周囲に気を使わず作業に集中できるでしょう。
底打ち感がない深い打鍵感で、使い心地はとくに深い打鍵感に慣れている人に好評。モニターからは「ちゃんとキーボードを打っている感覚がある」「キーボードと底との間に空間があるような感じがして底打ち感がない」など絶賛する声があがりました。キーキャップの形状が指にフィットしやすく、長時間作業する人にもぴったりです。
無線と有線の両方の接続に対応し、マルチペアリングも3台まで可能。Windows・macOS・iOS・Androidと幅広いOSに対応しているため、使いたい機器やシーンに合わせて接続方法を選択できます。使い勝手のよい商品なので、深い打鍵感を好む人は要チェックです。
Windows配列で打鍵感がよい商品を探しているなら、REALFORCE RC1 キーボードがおすすめです。実際にタイピングしてみると、深い打鍵感に慣れた人からも浅い打鍵感に慣れた人からも高評価を獲得しました。「キーストロークは長く感じたが底打ち感はなかった」という声があがっています。
こちらもパーツ同士が接触しない静電容量無接点を採用し、静音性は優秀です。MacBook Proと比べてタイピング音は0.8dBほど小さく、静かな場所でも気兼ねなく使用できるでしょう。見た目は、マットな素材感でカラーはブラックのモノトーン。オフィスなどの雰囲気にも合いやすい洗練されたデザインです。
接続はBluetoothと有線から選択可能。同時に3台まで接続できるマルチペアリングにも対応しています。OSはWindows・macOSの両方に対応していますが、Windows配列のため、Macユーザーは違和感を覚える可能性があるので注意が必要です。
HHKB Studio 日本語配列/雪 PD-ID120Yは、公式オンラインショップで販売されています。値段は2024年11月時点で44,000円(※公式サイト参照)です。
公式サイトでは、無印タイプのキーキャップも販売されています。色が違うキートップをそれぞれ購入すれば、オリジナルの模様を楽しめますよ。値段は2024年11月時点で6,600円です(※公式サイト参照)。
全国各地に実際にHHKBのキーボードを体験できるタッチ&トライスポットがあります。公式サイトには県別で紹介されているので、住んでいる場所の近くにあるかチェックしてみましょう。近くにタッチ&トライスポットがない場合も「ゲオあれこれレンタル」を利用すれば、レンタルでの体験も可能です。
なお、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなど大手ECサイトにも取扱店舗がありました。普段お使いのサイトがある人は、ぜひチェックしてみてください。
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