野菜室が真ん中にあって使いやすいと人気の、東芝 VEGETA GR-T600FK。インターネット上では高評価の口コミが多い一方、「最上段の棚が高くて奥まで手が届かない」という気になる評判もあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、東芝 VEGETA GR-T600FKを含む大型冷蔵庫全8商品を実際に使ってみて、鮮度保持力の高さ・収納のしやすさ・使いやすさを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
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東芝 VEGETA GR-T600FKは、使い勝手を重視する人におすすめです。
野菜室が真ん中にあり、重たい野菜も屈まず取り出せます。奥まで引き出せるので、食材の使い忘れも防ぎやすいですよ。余計な仕切りがなく、よく買う食材に合わせたレイアウトが組めるのも魅力。下段には粉もの収納にちょうどよいスペースがあり、整理整頓がしやすい印象でした。
一方で、野菜室や冷蔵室の鮮度保持力は全体的にいまひとつ。ほぼ変化しない食材もありましたが、葉物野菜やマグロのさくは劣化が見られました。冷凍の性能は高く、冷凍室に入れた牛肉は10日保存しても見た目に変化がなかったので、買いすぎた食材は小分け冷凍にするのがおすすめですよ。
冷凍室は2段構造で、下段には高さのあるものも収納できます。収納力は十分なので、使いやすい大型冷蔵庫をお探しの人は、ぜひチェックしてみてください。
本体サイズは1833×685×745mm。本体の外壁を薄型化していて、外寸を広げず庫内容量を601Lまで増やしています。カラーはグランホワイトとラピスアイボリーの2色展開です。
庫内全体の温度を約2℃、湿度を約85%に保てるうるおい冷蔵室を搭載。チルドルームのような低温で高湿度な環境にできるので、生鮮食品を冷蔵室でも保存できます。除菌・脱臭システムで冷気の汚れ・ニオイ・菌を抑えて、清潔な状態をキープしているのもうれしいポイントです。
食材を凍らせずに鮮度を維持する氷結晶チルドなら、肉や魚なども長期保存できます。冷気の水分を急速に冷やして表面に氷の膜をつくり、おいしさを逃しません。速鮮チルドモードと解凍モードで切り替えができ、たった30分で調理しやすい状態まで解凍できます。
野菜室を真ん中に配置しているのも特徴です。白菜やキャベツのような重たい野菜も、かがまずにスッと取り出せます。室内が汚れてきたら、底面にあるおそうじ口からゴミを捨てればOK。引き出しを取り出して丸洗いしなくても、野菜についた土や玉ねぎの皮などを掃除できます。
細胞が壊れやすい野菜は小分け冷凍しましょう。余った分をそのまま凍らせる野菜冷凍と、通常よりも水分量を減らして凍らせる野菜冷凍ドライの2つの機能を搭載。根菜類やきのこを野菜冷凍ドライで保存すると、旨味が凝縮されて煮物や揚げ物が一層おいしくなりますよ。
検証①:鮮度保持力の高さ
検証②:収納のしやすさ
検証③:使いやすさ
今回は、千葉大学名誉教授・元内閣府食品安全委員会委員の石井克枝さんに協力を依頼。食材を最大1週間放置して、食材の重さと味の変化を検証しました。
なお、重さは野菜の水分の蒸発とマグロのドリップの量が少ないものを高評価とし、味は5人のモニターに保存後の食材を試食してもらって評価しています。
鮮度保持力の高さはまずまずの評価でした。チルド室・野菜室で保存した食材の鮮度が落ち気味で、上位商品には及ばない結果です。
とくにチルド室の機能は弱く、3日間保存したマグロは見るからに黒く変色してしまいました。100gあたりのドリップ量も2.25gと、1gを切った上位商品よりも多めです。
一方で10日間保存したひき肉は、やや白くなる程度でほぼ変化が見られませんでした。マグロより保存期間を長く設定しましたが、魚類より鮮度が落ちにくい印象です。
冷凍室で10日間保存した牛肉も、やや白く変化する程度です。劣化はほとんど気になりません。
野菜室で保存した食材は、とくに葉物野菜の劣化が目立ちました。
ほうれん草は重量が-35.32%と大幅に減少し、全体的に萎びてしまっています。重量が-20%以下に収まった商品もあり、うるおいが保てているとは言い難い結果です。
きゅうりは、シワがよって見るからに水分が減っている印象でした。
重量は保存前と比べて-21.98%減少。野菜室の鮮度保持力が高かった商品は量変化が-10%前後に抑えられて、高評価とはなりませんでした。
レタスは、ほうれん草やきゅうりよりも水分を保てていました。やや萎びている程度で、あまり乾燥はしていません。
重量の変化は-14.59%。ほぼ変化なしの商品には及びませんが、まずまずの鮮度保持力です。
なすの重量は-7.45%とほかの野菜より変化は少なく、みずみずしさとハリを維持していました。
トマトも、なすと同じくほぼ変化がありません。重量も-0.51%に抑えられていて、水分が保てている印象でした。
食材の変化の仕方から見て、たくさん買ってもすぐに消費できるご家庭や、小分け冷凍で保存したい人におすすめです。
続いて、収納のしやすさを検証します。
冷蔵庫収納家の福田かずみさんの立ち会いのもと、以下の項目に沿って評価しました。
<評価項目>
収納条件
収納のしやすさの検証では、高評価を獲得しました。
冷蔵室が305Lと大容量なうえにドアポケットが多く、たくさん収納できます。最上段は奥行きがありますが、取っ手付きの入れ物やトレイを使えば、背が低い人でも出し入れしやすいでしょう。
チルド室は2段に分かれていて、食材ごとに仕分けられます。上段には、大きな肉のパックや高さのある味噌も入りました。
下段も、箱やパックに入ったままのかさばる食材をたくさん収納できました。
野菜室の使いやすさは、とくに高く評価されました。キッチンの高さに合わせて設計されていて、屈まず野菜を取り出せるのがポイント。ストレスなく使えるでしょう。
室内は余計な仕切りがなく、融通が利きやすい構造でした。引き出して奥まで見渡せるので、入れたのを忘れていた…という心配も少ないでしょう。
下段はしっかりと奥行・深さがありました。大根などの高さがある野菜が縦に入れられて、調味料や小麦粉・パン粉といった使いかけの粉ものを立てるスペースもあります。
手前側は2Lペットボトルが入るほど深く、上段を動かさなくてもそのまま取り出せました。
冷凍室の上段は、アイスや冷凍ご飯などの細かいものを収納するのに向いています。
下段は、500mLのペットボトルが縦に入れられるほどの深さ。冷凍食品も立てて収納できるため、何が入っているかが一目瞭然です。
入れる量の目安がわかるように印もついていて、細かい部分まで工夫がなされている印象でした。
最後に、使いやすさを検証します。
今回は以下の4項目で評価しました。
使いやすさはトップクラスの評価でした。引き出しを奥まで引き出せるので、食材がスムーズに取り出せます。庫内の食材もパッと見渡せて使い忘れを防ぎやすいですよ。
野菜室には野菜くずを掃き出す、おそうじ口も完備されていました。つい後回しにしがちな庫内の掃除も、掃き出すだけなら清潔を保ちやすいですね。
ドアはタッチオープン式ではない、シンプルな構造です。操作ボタンの表示はわかりやすいので、温度設定などの変更は簡単にできるでしょう。
最後に、鮮度保持力の高さの検証で高評価を獲得した商品をご紹介します。
日立のR-HXCC62Sは、変色しやすいマグロも新鮮さをキープできます。3日間保存しても、ドリップは少ししか出ませんでした。牛肉とひき肉もうまみが残っていて、乾燥しやすい野菜も全体的にみずみずしさを維持。大きい無水鍋や1Lの調味料が入るなど、収納のしやすさでも高い評価を得ました。
三菱電機のMR-MZ60Hは、とくに野菜室の鮮度保持力に優れています。乾燥しやすいほうれん草を1週間保存しても、茎の部分はシャキシャキ。マグロと肉もきれいな赤みとうまみをキープできました。最上段の天井が高かい・ドアポケットの容量が多いなど、冷蔵室の収納力も魅力ですよ。
定格内容積 | 617L |
---|---|
食品の収納可能スペース | 不明 |
冷蔵室の定格内容積 | 317L |
冷蔵室の収納可能スペース | 不明 |
野菜室の定格内容積 | 118L |
野菜室の収納可能スペース | 不明 |
冷凍室の定格内容積 | 158L |
冷凍室の収納可能スペース | 不明 |
製氷室の定格内容積 | 不明 |
製氷室の収納可能スペース | 不明 |
冷凍室の割合 | 25.6% |
用途 | 不明 |
形状 | 不明 |
幅 | 685mm |
奥行 | 738mm |
高さ | 1875mm |
重量 | 123kg |
冷却方式 | 間冷式(ファン式) |
ドア数 | 6ドア |
ドア開閉タイプ | フレンチドア |
冷蔵室の棚数 | 不明 |
ドアポケット数 | 不明 |
冷凍室数 | 不明 |
冷凍室内の引き出し数 | 不明 |
切り替え室の定格内容積 | 不明 |
独立製氷室の定格内容積 | 不明 |
野菜室あり | |
専用冷凍室あり | |
冷凍機能 | 不明 |
チルド室あり | |
野菜室中央配置 | |
冷凍室中央配置 | |
冷凍室下段配置 | 不明 |
自動霜取り機能 | 不明 |
脱臭機能 | 不明 |
除菌機能 | 不明 |
耐熱トップテーブル | 不明 |
ノンフロン | 不明 |
ウォーターサーバー付き | 不明 |
冷蔵・チルド機能 | パーシャル室、ラップなし保存 |
製氷・冷凍機能 | 自動製氷、急速製氷、独立製氷室、真ん中冷凍室 |
製氷皿取り外し洗い可能 | |
ドア素材 | 不明 |
本体素材 | 不明 |
操作・アシスト機能 | スマホ連携、閉め忘れ防止 |
温度調節機能 | 不明 |
その他機能 | クイック冷却、まるごとチルド、トリプルパワー脱臭 |
節電モードあり | |
稼動音 | 不明 |
年間消費電力(50Hz/60Hz) | 270kWh |
省エネ基準達成率 | 119% |
東京ゼロエミッションポイント対象 | |
電源方式 | 不明 |
製造国 | 不明 |
特徴 | 不明 |
デザイン | 不明 |
使用人数 | 不明 |
洗濯機種類 | 不明 |
洗濯機容量 | 不明 |
風乾燥機能 | 不明 |
定格内容積 | 602L |
---|---|
食品の収納可能スペース | 不明 |
冷蔵室の定格内容積 | 328L |
冷蔵室の収納可能スペース | 不明 |
野菜室の定格内容積 | 115L |
野菜室の収納可能スペース | 不明 |
冷凍室の定格内容積 | 105L |
冷凍室の収納可能スペース | 不明 |
製氷室の定格内容積 | 不明 |
製氷室の収納可能スペース | 不明 |
冷凍室の割合 | 17.4% |
用途 | 不明 |
形状 | 不明 |
幅 | 685mm |
奥行 | 748mm(脚カバー含む) |
高さ | 1833mm |
重量 | 124kg |
冷却方式 | 間冷式(ファン式) |
ドア数 | 6ドア |
ドア開閉タイプ | フレンチドア |
冷蔵室の棚数 | 不明 |
ドアポケット数 | 不明 |
冷凍室数 | 不明 |
冷凍室内の引き出し数 | 不明 |
切り替え室の定格内容積 | 不明 |
独立製氷室の定格内容積 | 不明 |
野菜室あり | |
専用冷凍室あり | |
冷凍機能 | 不明 |
チルド室あり | |
野菜室中央配置 | |
冷凍室中央配置 | 不明 |
冷凍室下段配置 | 不明 |
自動霜取り機能 | 不明 |
脱臭機能 | 不明 |
除菌機能 | 不明 |
耐熱トップテーブル | 不明 |
ノンフロン | 不明 |
ウォーターサーバー付き | 不明 |
冷蔵・チルド機能 | パーシャル室 |
製氷・冷凍機能 | 自動製氷、急速製氷、独立製氷室 |
製氷皿取り外し洗い可能 | |
ドア素材 | 不明 |
本体素材 | 不明 |
操作・アシスト機能 | スマホ連携、タッチパネル操作、閉め忘れ防止、オートクローザー、節電モニター |
温度調節機能 | 不明 |
その他機能 | 不明 |
節電モードあり | |
稼動音 | 不明 |
年間消費電力(50Hz/60Hz) | 286kWh |
省エネ基準達成率 | 108% |
東京ゼロエミッションポイント対象 | |
電源方式 | 不明 |
製造国 | 不明 |
特徴 | 不明 |
デザイン | 不明 |
使用人数 | 不明 |
洗濯機種類 | 不明 |
洗濯機容量 | 不明 |
風乾燥機能 | 不明 |
三菱電機 MR-MZ60Hをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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