エコバックス DEEBOT OZMO U3 DK4Gをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

実際に走行させると30g撒いたゴミのうち、10gを吸い残しました。比較した商品の多くがゴミ除去率80%を超えるなか、約66%と低めの水準。掃除性能はやや物足りないといえます。

とくにカーペット上のゴミや、青砂などの微細なゴミはほとんど除去できませんでした。走行中にサイドブラシでゴミを弾いてしまうので、壁際にたまってしまいます。

一方で、部屋の四隅・椅子の脚周りをきれいに掃除できるのはメリット。比較した商品の多くが7～9cm程度の厚みがあるなか、高さ5.7cmと超薄型なのも魅力です。ソファの下など手が届きにくい場所もしっかり掃除できるでしょう。

ジグザク走行で効率的に掃除できるものの、障害物検知が苦手なのか賢さはいまひとつ。設定した進入禁止エリアに、2回以上進入してしまいました。

クッションを押す程度のソフトタッチではあるものの、衝突も回避できません。「机や椅子の脚に引っかかる」という口コミがありましたが、走行中には充電ドッグさえも跳ね除けてしまっていました。

一方で、アプリで操作や各種設定ができるのは便利です。部屋全体の掃除や、壁際だけの掃除をするといった、部屋の状況に合わせた清掃モードも選べます。スマートスピーカーに対応しているので、声だけでも気軽に操作できますよ。

使用時は、なるべく障害物を取り除いておくのがおすすめ。「1cmの絨毯を超えられない」という口コミに反し、厚さ2cmのカーペットは乗り越えたものの、同じ厚みの板は乗り越えられませんでした。

物を押しのけながら走行するので、傷つけたくない家具や小物などもしまっておきましょう。

ゴミ捨てやダストケースのお手入れは、手間がかかる仕様でした。ロボットが集めたゴミを集積するダストステーションがないため、ゴミ捨ての回数は多め。比較したなかには、ダストステーションに最大60日分のゴミを自動で集積できるものもありました。

ダストケースの場所がわかりにくいのも惜しい点。比較した商品には3工程でダストケースを分解できたものもあったなか、4工程と多いのも気がかりです。水洗いはできるものの、ゴミがケースの細かい部分に残りやすいため、完全にきれいにするにはゴミに触れなければなりません。

一方、お手入れブラシがダストボックスに収納されているのはメリット。思い立ったらサッとお手入れできます。お手入れ方法がラベルに記載されているのも便利な点です。なお、フィルターの水洗いには対応していませんでした。

稼働音の大きさは63.4dBと控えめです。比較した商品の平均68.4dB（※執筆時点）を下回っており、「稼働音が静か」という口コミにも頷けます。

とはいえ、環境省によると60dB台前半はファミリーレストランの店内と同等の騒音レベル。テレビを見ながら稼働すると、煩わしく感じる可能性がありそうです。会話はできたため、在宅時でも使えますが、気になる人は外出中に稼働させましょう。