26個のセンサーで正確に間取りを把握すると謳うロボット掃除機、ロボロック S7+ S7P02-04。インターネット上では「吸引力が高い」と評判です。しかし「段差を乗り越えられないことがある」「音がうるさい」などの気になる口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、ロボロック S7+ S7P02-04を含むロボット掃除機全43商品を実際に使ってみて、掃除性能の高さ・賢さ・お手入れのしやすさ・音の静かさを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
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目次
39,900円
ロボロック S7+ S7P02-04は、お気に入りの家具に傷をつけたくない人におすすめです。実際に使用したところ、家具や間取りを記憶して効率よく走行しました。比較した商品には家具が動くほど衝突したものもあったなか、ソファ下などの暗い場所でもぶつからず。進入禁止エリアもしっかり守るので、家具を傷つける心配は少ないでしょう。
ゴミを撒いて1時間走行させたところ、除去率は約90%を記録。カーペットは苦戦したものの、フローリングでは砂状の微細なゴミまできれいに吸引できました。15万円を超えるロボロックの最上位モデルには及ばないものの、中価格帯モデルとしては十分な掃除性能です。
掃除後はダストケース内のゴミがドッグに集約されるため、頻繁にゴミ捨てをする必要はなし。紙パック式・サイクロン式どちらの使い方もできる点も画期的です。一方、ダストケースの分解やフィルター掃除には少し手間がかかりました。汚れるパーツを丸洗いして、衛生的に保ちたい人向けです。
稼働音も66.0dBとやや大きめ。比較した商品の平均値68.4dB(※執筆時点)は下回ったものの、在宅時だとうるさく感じる場合があります。気になる人はスケジュール機能を使って、外出中に稼動させるのがよいでしょう。
フローリングの部屋なら、メーカーの謳い文句どおりの優秀なマッピング機能で丁寧に清掃できる本商品。公式サイトでは執筆時点で税込169,400円で販売されていますが、ECサイトでは7万円台と高すぎません。ただし、比較したなかにはお手入れがもっと簡単な商品もあったので、気になる人はチェックしてみてくださいね。
Beijing Roborock Technologyは、家庭用掃除機の開発・製造・販売をする中国のメーカーです。同社が展開するブランド「Roborock(ロボロック)」はロボット掃除機を主力商品としており、2021年6月の時点で累計販売台数が900万台を突破しています。
今回ご紹介するロボロック S7+ S7P02-04は、2021年9月に日本で発売されたロボット掃除機です。ゴミの吸引と水拭きができる2in1タイプで、毎分最大3,000回の高速振動モップを搭載しています。
2,500Paとハイパワーな吸引力が特徴です。3次元に動く柔らかなラバー素材のメインブラシは、凹凸のある床面にもしっかりと密着する形状。微細なハウスダストからペットのトイレ砂まで吸い込むことができ、ダストボックスが一杯になるまで吸引力が落ちないと謳っています。
吸引だけでなく、水拭きもこなします。毎分3,000回振動するモップに600gの重さをかけて、皮脂・花粉・コーヒーなど頑固な汚れにもアプローチ。拭き掃除だけを念入りに行う「水拭き強力モード」も搭載しました。カーペットでは自動でモップを5mmリフトアップさせて、吸引モードに切り替えます。
お手入れが楽になるよう、メインブラシは髪の毛や糸くずが絡まりにくい構造を採用。ゴミが付着したら、湿らせた布で軽く拭き取るだけで手入れは完了です。水拭き用のモップクロスは。洗って繰り返し使えます。ダストケースは400mLの大容量。ワンタッチで取り出せるうえに水洗いもできるので清潔に保ちやすいでしょう。
カーペットの有無・隙間の高さ・障害物までの距離などを検知する、18種26個のセンサーを搭載。カーペットを検知すると自動的に吸引力を上げるなど、床の形状にあったモード切り替えができます。落下防止センサーは、玄関などの段差を検知して落下を回避する仕組みです。
独自の情報処理で部屋の形状を学習。障害物を避けながら、往復回数が最少になるように走行ルートを組み立てると謳っています。レーザーセンサーなので、暗い室内でも間取りを認識できますよ。
連続稼働時間は約3時間で、バッテリーの残量が低下すると充電ドックへ自動帰還します。必要分の充電が終わったら、中断したところから掃除を再開。動作状況やバッテリー残量などは、本体のランプの色から確認できます。
各種操作や設定はアプリから手軽に操作できます。掃除する部屋の順番や、進入禁止エリア・水拭き禁止エリアの指定にも対応。掃除したルートもアプリから確認できるので、留守中にどこを掃除したかが一目でチェックが可能です。
AmazonアレクサやGoogleアシスタントの音声操作にも対応しており、一声かければ掃除を開始させられます。より手軽に操作したい人におすすめの機能です。チャイルドロック機能も搭載しているので、小さな子どもやペットによる誤操作を防止できますよ。
ダストステーション「スマート自動ゴミ収集ドック」が付属しており、ロボット本体のダストケースにたまったゴミは毎回の掃除終了後に自動的にドックに集約。ロボット本体だけの商品よりゴミ捨ての頻度を減らすことができ、約60日分のゴミを集積できると謳っています。
紙パック式とサイクロン式の両方に対応しており、自由に選べるのも魅力です。ゴミ捨て時に舞うホコリが気になる人は紙パック式がおすすめ。ランニングコストを削減したい人にはサイクロン式がよいでしょう。ダストステーションのパーツは水洗いもできます。
ロボロック S7+には、ダストステーションのほか水拭き用のアタッチメントも付属します。
<付属品>
今回はロボロック S7+ S7P02-04を含むロボット掃除機全43商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、掃除性能の高さ・賢さを検証しました。
約10畳の部屋で、合計30gの折り紙・青砂・髪の毛・毛糸を決まった箇所に配置。ロボット掃除機を1時間稼働させ、回収したゴミの重さからゴミの除去率を計算しました。さらに、障害物センサーやマッピング機能の性能も比較しています。
実際に走行さると、30g撒いたゴミのうち27gほど吸引でき、除去率は約90%を記録。比較した商品には80%ものゴミが残ったものもあったのに対し、「吸引力が高い」との口コミどおりの結果です。少しずつ重なりを増やして動くので、ムラが少ないですよ。
とくに、比較した多くの商品が吸い残した青砂もきれいに除去できたのは魅力的。テレビ台の下にもしっかり潜り込んで掃除します。ただしカーペットは、ひと通り走行はしたもののゴミの取り残しがありました。
マッピング機能はとくに優秀で、10万円を超える高級機にも見劣りしない効率的な走行でした。「正確に間取りを把握する」という謳い文句どおりしっかり記憶し、テーブルや椅子の脚を丁寧に1周しながら掃除できています。
障害物の検知精度も高く、1時間で2・3回と衝突回数は少なめ。比較したなかには家具を動かすほどの勢いで衝突する商品もあり、かなり優秀な結果です。暗所でもレーザーセンサーが機能するためか、テレビ台下などの暗所でも衝突せず移動できました。
アプリから簡単にあらゆる操作ができるのもポイントです。進入禁止エリアを指定することもでき、実際に本体は1度も進入しませんでした。スケジュール機能を活用すれば、毎回操作しなくても決まった時間に掃除をさせることもできますよ。
「段差を乗り越えられないことがある」という口コミのとおり、部屋に設置した厚さ2cmの板を超えることはできませんでした。部屋の境界に段差がある場合には、部屋を跨いでの掃除はできない可能性があります。
厚さ2cmのカーペットは乗り越えられたので、敷物程度ならそのままにしても問題なく稼働するでしょう。
続いて、お手入れのしやすさ・音の静かさの検証です。
ゴミの捨てやすさや、フィルターの洗いやすさなど、お手入れのしやすさをチェック。さらに、環境音40dbの部屋でロボット掃除機を稼働させ、実際に騒音値も測定しました。
ダストステーションが付属しており、ゴミ捨て頻度が少なく済むのが最大の特徴です。今回比較した5万円以下の低価格帯商品の多くはダストステーションが付属しないなか、最大60日分のゴミをためられるのは魅力的ですね。
紙パック式・サイクロン式どちらでも使えるのも珍しい機能です。手軽に処分したいならダストステーションに紙パックをセットするのがおすすめ。収集ボックスやフィルターは水洗いできるので、コストを抑えたい人はそのまま使うとよいでしょう。
一方で、フィルター掃除に少し手間がかかるのは惜しい点。お手入れブラシがついていないため、気になる人は別途用意するのがよいでしょう。
とはいえ、衛生面で考えるとダストケース・フィルターを丸洗いできるのはメリットといえます。定期的に洗浄することで、清潔な状態を維持できますよ。
稼働音は66.0dBと特別うるさくはありませんでした。比較した商品の全体平均68.4dBをわずかに下回っています。
しかし、環境省によると60dB台後半は、コーヒーショップの店内と同等の大きさ。テレビ視聴中などでは煩わしく感じそうです。口コミでも「音がうるさい」と指摘されたいたため、外出中に稼動させるのがよいでしょう。
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39,900円
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最後に、ロボロック S7+ S7P02-04以外のモデルもご紹介します。
ロボロックの最上位モデル S7 MaxV Ultraは、掃除からお手入れまで全自動でおまかせできます。ゴミの自動収集はもちろん、モップへの給水・洗浄も可能なダストステーションを装備。高精度カメラを搭載し、障害物を回避しながら効率的にほぼすべてのゴミを除去しました。
もう少し予算を下げるなら、ロボロックのミドルクラスモデルQ7 Max+もおすすめです。高精度センサーで正確にマッピングし、家具の周りも丁寧に掃除しました。フローリングメインなら、高い吸引力を発揮するでしょう。ダストステーションも備えており、ゴミ捨て頻度を抑えられます。
走行方式 | マッピング方式 |
---|---|
ダストステーションの機能 | 自動ゴミ収集+モップ洗浄 |
アプリ連携対応 | |
騒音値(実測値) | 平均54.6dB |
水拭き対応 | |
本体高さ(実測値) | 9.0cm |
良い
気になる
充電時間(公称値) | 4時間 |
---|---|
自動充電(自動帰還)機能 | |
Wi-Fi対応 | |
清掃エリア設定機能 | |
サイドブラシ本数 | 1本 |
洗剤対応 | |
モップの使い捨て | |
ダストケース丸洗い可能 | |
フィルター丸洗い可能 | |
自動再開機能 | |
モップを持ち上げ可能 | |
メインブラシに毛が絡まない | |
ペットのフンを回避可能 | |
本体重量 | 4.7kg |
本体幅(実測値) | 35.0cm |
本体奥行(実測値) | 35.0cm |
ダストステーション幅 | 42.2cm |
ダストステーション奥行 | 50.4cm |
ダストステーション高さ | 42.0cm |
ロボロック S7 MaxV Ultraをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
タイプ | ロボット |
---|---|
走行方式 | マッピング方式 |
コードレス対応 | |
集じん方式 | 紙パック式 |
操作方法 | アプリ |
ダストステーションの機能 | 不明 |
標準モードの連続使用時間(公称値) | 3時間 |
ヘッド種類 | 不明 |
衝突防止機能 | |
充電時間(公称値) | 6時間 |
落下防止機能 | |
自動充電(自動帰還)機能 | |
騒音値(公称値) | 不明 |
ゴミ自動収集時の騒音値 | 不明 |
アプリ連携対応 | |
騒音値(実測値) | 64.8dB |
Wi-Fi対応 | |
標準モードの運転音 | 不明 |
最強モードの運転音 | 不明 |
形状 | 丸型 |
コードの長さ | 不明 |
ブラシ種類 | サイドブラシ |
集じん容積 | 0.47L |
清掃エリア設定機能 | |
スケジュール機能 | |
消費電力 | 不明 |
サイドブラシ本数 | 1本 |
吸込仕事率 | 不明 |
からまり防止機能 | |
ダストステーション付き | |
充電スタンド付き | 不明 |
洗剤対応 | 不明 |
モップの使い捨て | |
HEPAフィルター付き | 不明 |
ダストケース丸洗い可能 | |
ランニングコスト | 不明 |
自己位置認識機能 | |
フィルター丸洗い可能 | |
自動再開機能 | |
ヘッドライト付き | |
水拭き対応 | |
乗り越えられる段差(今回の検証結果) | 2.0cm |
コンパクト | |
乗り越えられる段差 | 2cm |
ゴミセンサー付き | 不明 |
ペットのフンを回避可能 | 不明 |
メインブラシに毛が絡まない | 不明 |
モップを持ち上げ可能 | 不明 |
特徴 | 不明 |
静音モード搭載 | 不明 |
節電モード搭載 | 不明 |
10cmの隙間に差し込める | 不明 |
付属品 | 不明 |
本体重量 | 3.7kg |
本体幅(公称値) | 35.3cm |
本体奥行(公称値) | 35.3cm |
本体高さ(公称値) | 9.65cm |
ダストステーション幅 | 不明 |
ダストステーション奥行 | 不明 |
ダストステーション高さ | 不明 |
ロボロック Q7 Max+をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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