吸引と水拭きを同時にできる、ロボロック Q7 Max+。しかしネット上には口コミが少なく、「汚れをきれいに拭きとれるか」「お手入れはしやすいか」など実際の評判が気になって、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ロボロック Q7 Max+を含む拭き掃除ロボット27商品を実際に使用して、掃除性能の高さ・賢さ・お手入れのしやすさ・音の静かさを比較してレビューしたいと思います。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
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目次
結論からいうとロボロック Q7 Max+は、生活スタイルに合わせた使い方ができ、掃除性能も高いのが特徴。水拭きの水量を汚れ具合や床材に応じて30段階に調整できます。実際にベタつき汚れを再現した蛍光塗料を塗布した床上を運転させたところ、隅々まできれいに拭き上げました。
吸引力も高く、カーペットの一部のゴミを除き、フローリングに撒いたゴミはほぼすべて吸い込みました。センサーの精度も優秀で、家具に衝突する回数やルートから外れることもほとんどありません。狭い場所もスムーズに走行するので、家具が多い部屋や複雑な間取りでも使いやすいでしょう。
ダストボックスと水タンクが一体となっていて、2つ同時にお手入れできるのも魅力。週に1回水洗いするだけでOKです。約60日分のゴミを溜められるゴミステーションも付属しており、ゴミ処理の頻度も少なく済みますよ。
稼働音も比較的静かで、大きな弱点はありません。ただし、執筆時点の公式サイトの販売価格は税込131,780円とやや高め。もう少し予算を上げれば、モップのお手入れまで自動化されたモデルもあります。ぜひほかの製品とも比較してみてくださいね。
ロボロック(Roborock)は、2014年に設立された中華系のロボット掃除機メーカー。中国の大手スマホメーカー・Xiaomi(シャオミ)の関連企業としても知られています。
今回ご紹介するQ7 Max+は、2022年8月に発売されたミドルクラスモデルで、吸引・水拭きを同時にできるのが特徴。吸引掃除だけではとりきれない汚れを除去し、素足でも心地よいサラサラの床をキープします。
一度に最大240㎡を水拭きできる350mLの大容量タンクを搭載。専用アプリから30段階の水量設定ができるため、床の状況に応じて細かく調整でます。
4,200Paとパワフルな吸引力にも注目。3次元に動くメインブラシが凹凸のある床面にもピタリと密着し、細かいゴミやホコリまでしっかりと吸い込みます。
毎分300回転する高精度LDSレーザーセンサーを搭載。部屋を掃除しながら間取を正確にマッピングし、障害物を避けながら掃除します。カーペット・壁や家具までの距離・段差などを検知するセンサーとも連携し、よりスムーズな移動を実現しました。
独自のアルゴリズムで部屋の環境を学習し、往復回数が最少になるように走行する機能も搭載。無駄のないルートを導き出し、部屋のすみずみまで短時間で効率よく回ります。最大4フロアのマップを保存できるので、戸建てにお住まいでもフロアを移動するごとに設定し直す必要はありません。
バッテリーは5,200mAhと大容量で、約3時間の連続運転が可能。掃除の途中でバッテリー残量が低下すると充電ドックへ戻り、充電が終わると中断した位置から掃除を再開します。バッテリー切れを気にする必要がないのもうれしいポイントですね。
ゴミ捨ての手間を減らせるダストステーションを標準装備。本体のダストボックスに溜まったゴミを自動で吸い上げ、約60日分ものゴミを収集できます。同時に花粉などの微粒子も吸引でき、排気もクリアになりますよ。
専用アプリを使えば、お気に入りの掃除パターンや進入禁止エリアなども設定可能。AmazonアレクサやGoogleアシスタントと連携すれば、「掃除をはじめて」と声だけで操作することもできます。
本体カラーはブラック・ホワイトの2色。シンプルなモノトーンなので、インテリアになじみやすいですよ。
【仕様】
付属品は以下のとおり。紙パックなど各種アクセサリーは追加購入も可能です。
ブラシ類・エアフィルター・センサーなどの使用状況はアプリ上で確認できるので、清掃や交換の目安もわかりやすいですよ。
今回はロボロック Q7 Max+を含む全27商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
はじめに、掃除性能の高さと賢さを検証します。
1畳の板に蛍光塗料を塗り、20分間走行させてしっかりと拭き取れているかを目視でチェック。吸引力は、折り紙・毛糸・髪の毛などを配置し、1時間稼働させてゴミの取れ具合を確認しました。
賢さについては、衝突防止・段差の乗り越え・マッピング機能の有無などをチェックし、効率よく走行できるかどうかで評価しています。
水拭き性能は高評価です。規則正しく走行し、蛍光塗料を隙間なく拭き取ることができました。水拭き用のモップはやや薄めですが、汚れはしっかりと落とせています。
吸引力も高く、フローリングに撒いたゴミはほとんど残さず吸い込みました。カーペット上のゴミは一部残ってしまったものの、総合的な掃除性能はとても優れています。
センサーの性能も優秀で、検証では隅々まで賢く掃除できました。実際に運転して家具などの障害物に当たったのは数回のみ。うまく回避しながらも、テーブルや椅子の脚周りまで掃除ができていました。
マッピングのルートを外れたのも2回と少なく、間取りをきちんと把握できています。公式では2cmの段差まで乗り越えられると謳っており、検証で用意した厚み1cmの板も問題なく乗り越えられました。
専用アプリ「Roborock」を使えば、進入禁止エリアの設定や掃除予約も可能。遠隔操作もできるので、長期間家を空けるときもきれいな部屋をキープできますよ。
このほか、掃除する部屋の順番やお気に入りの掃除パターンなども設定可能。「食後の掃除」としてキッチンやダイニングの掃除エリアを登録しておくなど、生活ルーティンに合わせた掃除パターンを追加することができます。
次に、お手入れのしやすさを検証します。
ゴミ捨てや給水のしやすさ・モップの洗いやすさなどを中心に、ストレスなくお手入れできるかチェックしました。また、騒音計を使って音の静かさも検証しています。
ダストボックスと水タンクが一体となっており、一度にお手入れできるのがうれしいポイント。エアフィルターも含めてすべて水洗いできるので、週1回を目安に水道水で洗うだけで清潔を保てます。
お手入れブラシはついていませんが、定期的に掃除すれば水ですすぐだけでもきれいになるでしょう。
水拭き用のモップクロスも水洗い可能なので、繰り返し使えて経済的です。使用頻度にもよりますが、3〜6か月ごとの交換が推奨されています。
約60日分のゴミを収集できるダストステーションも付属。ドックに戻ると自動でゴミを吸い上げるので、ダストケースのゴミ処理をする手間を省けます。
ダストステーションが紙パック式で、ゴミを捨てるときにホコリが舞いにくいのもうれしいポイントですね。
動作音も比較的静かです。本体から1mの位置で音を計測したところ、結果は全体平均*の68.4dBを下回る64.8dBでした。
2022年11月執筆時点
環境省の資料によると、60dB台前半はファミレスの店内と同じぐらいとのこと。今回は本体の近くで計測しましたが、リビングなど広めの空間で稼働させているときはほとんど気にならないでしょう。
最後に、お手入れまで自動でできる拭き掃除ロボットをご紹介します。
エコバックスのDEEBOT X1 OMNIは、掃除からお手入れまでが全自動。モップへの給水・洗浄・熱風乾燥まですべて自動化した高機能モデルです。検証では掃除が難しいカーペットのゴミも一撃で吸い取り、吸引力も非常に優秀でした。障害物の検知能力も高く、家具にぶつからず掃除できますよ。
ロボロックのS7 MaxV Ultraも、モップへの給水・洗浄ができるダストステーションを装備。小さな障害物まで検知する高精度カメラを搭載し、部屋の様子もリアルタイムで確認できます。最上位モデルなので値段は高めですが、留守番カメラとしても使えて便利ですよ。
エコバックス DEEBOT X1 OMNI DEX11をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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