充電タイプで携帯しやすいと謳うロードバイク・クロスバイク用空気入れ、Xiaomi インフレータブル2。「空気入れが楽になった」と高く評価される一方で、「音が大きくて驚いた」といった気になる口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のロードバイク・クロスバイク用空気入れとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、ロードバイク・クロスバイク用空気入れ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
自転車安全整備士・自転車技師の資格保持者。大手自転車店の販売員としてママチャリから子供車、スポーツ車にいたるまで幅広い車種の販売だけでなく、整備士として組立・修理を行っていた。さらに、CX・XCO全日本選手権のピットスタッフとしての経験を持ち、選手としても幅広く活動。ロードバイク・シクロクロス・マウンテンバイク・トライアスロンなど経験種目は多岐にわたる。現在はmybestにて、自転車に関わるジャンルのコンテンツを担当し、ユーザーに正確な情報を届けることを心がけている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
Xiaomi インフレータブル2は、電動タイプを探しているならまず候補に入れてほしい一品です。700x28Cのタイヤに空気を入れてみると、平均75秒で7barまで空気入れが完了。電動タイプとしてはトップクラスの速さでした。比較した全商品の平均85.05秒(※執筆時点)も下回る結果に。待ち時間が短いため、忙しいときもサッと使えて便利です。
電動タイプなため、ポンピングする力や手間は不要。バルブへの着脱しやすさも、実際に試したモニターから「力が不要で装着が簡単」「片手でできるくらい楽」と高評価を獲得しました。比較した同じねじ込み式の商品は、ワンタッチ式・差し込み式の商品に比べて手間がかかる傾向に。こちらはねじ込み式でありながら軽い力で着脱できましたよ。
空気圧ゲージは正確で、誤差は±0.5%以下とほぼなし。全商品のなかでもトップレベルの精度でした。デジタル式で、細かい調整がしやすいのも魅力です。細かな空気圧管理がしたい人も快適に使えるでしょう。
口コミでは「音が大きい」と指摘されていましたが、騒音値を実際に測ってみると79.4dBと電車の車内程度(参照:環境省)。高評価の基準値として設定した80dBを下回りました。ほかの電動ポンプに比べて振動が少なくこもったような音質なため、そこまで気になるほどではないでしょう。
バッテリー性能はあと一歩というところ。フル充電の状態から700×28Cのタイヤに11回空気入れができました。比較したなかには20回以上の商品もあり、こちらはやや充電頻度が高め。とはいえ、週1回使う程度であれば、1か月に1回を目安に充電すれば問題なく使えますよ。
ただし、498gとやや重い点には注意が必要。「携帯に便利」と謳っているものの、サドルバッグやツール缶に入れやすい形状でもないため持ち運びやすいとはいえません。自転車につけて運ぶアタッチメントもなし。比較的コンパクトではありますが、持ち運びをメインに考えている人はより軽量な商品を検討するのもひとつの手です。
実際にXiaomi インフレータブル2と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイロードバイク・クロスバイク用空気入れと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
Xiaomi インフレータブル2の購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイアイテムを見つけてみてくださいね!
パナレーサー
非常に軽いポンピングとワンタッチ操作の口金が魅力
一般的にロードバイク・クロスバイクなどのスポーツ車のタイヤは、ママチャリのタイヤよりも高い空気圧にする必要があります。バルブも英式のママチャリとは異なり仏式や米式のバルブを使っているため、専用の口金を備えたロードバイク・クロスバイク用空気入れが必要です。
今回ご紹介するインフレータブル2は、自動で空気を入れられる電動ポンプ。空気圧を設定し、バルブに差してスイッチを押すだけで空気入れができます。販売元は、スマートフォン・ダブレット・ロボット掃除機などさまざまな分野の商品を手がける中国メーカーのXiaomiです。
全6種類のモードを搭載。空気圧を3〜150psiの間で自由に設定できるカスタムモードがあり、自転車・バイク・車・ボール・電動キックボードに対応しています。
USB Type-C充電式の2,000mAhバッテリーを搭載。フル充電にかかる時間は約3時間で、フル充電状態ではロードバイクタイヤ約10本・車のタイヤ約8本に対応できると謳います。
従来品のインフレータブル1Sに比べて、空気注入速度を25%アップ。空気を抜くためのアダプターを追加し、本体上部にある照明灯の明るさもアップしました。ディスプレイにはバッテリー残量が表示されるため、ひと目で確認できますよ。
サイズは幅7.55×奥行4.58×高さ12.3cmで、重量は490g。バルブは米式と仏式に対応しています。詳細は以下のとおりです。
今回は、Xiaomi インフレータブル2を含むロードバイク・クロスバイク用空気入れ全25商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
はじめは、空気を入れる速さ・力の入れやすさの検証です。
700×28C(新ETRTO基準)のタイヤに商品を使って空気を入れ、7barに到達するまでの時間を計測。45秒を下限とし、短時間で入れられたものほど高評価としました。
7barまで充填するのにかかった時間は、平均75.2秒と電動ポンプとしては速め。45秒以下を記録して高評価を得たフロアポンプ型の商品には及ばないものの、全商品の平均85.05秒を下回りました。
待ち時間が短く済むので、急いでいるときにも使いやすいですよ。
自動で空気を入れられる電動ポンプなので、通常の空気入れのように力を入れてポンピングする必要がありません。「空気入れが楽になった」という口コミどおりといえるでよう。
比較した商品のうち、手で押すタイプには接地面積が小さめで安定しにくかったり、力が必要だったりすることもありました。本品は、力に自信がない人もスムーズに空気を入れられますよ。
次は、バルブへの着脱のしやすさの検証です。
ロードバイク・クロスバイク用空気入れをモニターの男女6人が実際に使用し、バルブへの取り付け・取り外しがスムーズにできるかを調べました。
バルブへの着脱しやすさは、ねじ込み時に力があまり必要ないため高評価に。装着時について「両手が必要だが、力は不要で装着が簡単」「取り付けが片手でもササッとできるくらい楽」といったプラスコメントが集まりました。
比較したなかで、ねじ込み式の商品は何周もねじを回す手間がかかり、面倒に感じやすい傾向に。ワンタッチ式・差し込み式の商品に比べて評価が及ばないものが多くありました。こちらはねじ込み式ながら、軽い力で装着できるのが魅力。モニター6人中5人が「装着しやすい」と回答しています。
<バルブへのセットが簡単かのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
バルブの取り外しやすさについても「簡単に外せた」「女性も外しやすい」「少し金具を緩めて抜き取るだけで完結して便利」と好評でした。
比較したなかにはねじを回す際に引っかかりを感じたり、どれくらい回せば外れるのかわかりにくい商品も。こちらはササッと外せるうえ、空気の漏れもほとんど気になりませんでした。
一部で「ホースが短いためタイヤに近づく必要がある」「きつく締めすぎると外すのに時間がかかる」といった指摘もありましたが、そこまで気になるほどではありません。モニター6人中5人が「バルブを外しやすい」と回答しており、快適に使える商品といえるでしょう。
<バルブから簡単に外せるかのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
続いて、空気圧ゲージの正確さの検証です。
空気圧が安定する充填から1分後の表示数値と圧力計の数値を比べ、商品の誤差を計算します。±0.5%を下限とし、誤差の小さいものほど高評価としました。
誤差は±0.5%以下とほぼなく、高評価を獲得。比較した全商品の誤差の平均は±2.7%(※執筆時点)だったことを考えても、本商品の性能は明らかです。
好みの乗り味に調整しやすいため、レースに出る人など空気圧を細かく変えたい人におすすめですよ。
次は、持ち運びやすさの検証です。
商品の重量や三辺の長さ・自転車に取りつけるためのアダプターの有無を確認。サドルポーチやツール缶に収納したり、自転車に取りつけて持ち運びできるかチェックしました。
ホースを含めた重量は498g。メーカーは「携帯に便利」と謳っているものの、実際に持ち歩くには重さが気になりました。比較したなかには電動・ホース込みで150g以下だった商品もあったことを思うと、こちらは重量感がある商品といえます。
自転車に取りつけて持ち運ぶためのアタッチメントが付属していないのもネック。三辺合計は243mmと比較的コンパクトですが、サドルバッグやツール缶に入れやすい形状ではありません。持ち運びメインで検討している場合、使いづらく感じる可能性があります。
最後は、静かさ・バッテリー持ちのよさの検証です。
各商品の稼動音を1m離れた場所で計測し、騒音が気にならないか調べます。また、満充電状態から新ETRTO基準で700×28Cのタイヤに、7barまで空気を入れる動作を15分以上間隔を空けて繰り返し行い、回数を計測しました。
実際に稼動音を測定すると、騒音値は平均79.4dBと電車の車内程度の大きさ(参照:環境省)。高評価の基準として設定した80dBをクリアしました。
口コミでは「音が大きい」と指摘されていましたが、ほかの電動ポンプに比べて振動が少なく音質もこもっているため比較的受け入れやすいでしょう。
バッテリー持ちはあと一歩というところ。実際に充填作業を繰り返したところ、フル充電から空気を入れられた回数は11回でした。
すぐに充電が切れる心配はないものの、高評価の基準値として設定した16回には及ばず。比較したなかには20回以上空気を入れられた商品もあったことを思うと、充電頻度はやや高めといえます。
とはいえ、週に1回タイヤ2本の空気入れをしても1か月は持つと考えられます。1か月に1回程度の充電が手間に感じなければ、そこまで問題ではありません。
種類 | 電動タイプ |
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口金のタイプ | ねじ込み式 |
仮想接地面積 | |
1ストロークの空気量 | |
空気圧ゲージの誤差 | ±0.5%以下 |
良い
気になる
付属品 | 仏式バルブアダプター、ボールポンプ針、収納袋、説明書 |
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エアリリースボタン付き | |
圧力優先モード付き |
Xiaomi インフレータブル2は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイトで購入可能です。取扱店舗によって送料や値段が異なるので、チェックしてお得に購入してくださいね。
最後に、検証で高評価を獲得したほかのロードバイク・クロスバイク用空気入れをご紹介します。
TOPEAKのスポーツ デジタルは空気入れスピードが非常に早く、700x28Cのタイヤを約44秒で充填できました。バルブへの着脱がしやすく、ポンピングの安定感も優秀。空気圧ゲージがデジタル表示で読みやすいうえ正確だったため、乗り味を細かく調整したい人にぴったりです。
持ち運びやすさを重視するなら、CYCPLUSのTINYPUMP CUBE AS2PROをチェック。三辺合計が14.6cmと非常にコンパクトで、ホースを入れて140gと軽量。ホースなしでも使えます。パンク時など、緊急用に持ち物に入れておくと便利ですよ。空気圧ゲージの誤差もほぼありませんでした。
種類 | フロアポンプ |
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口金のタイプ | 差し込みタイプ |
仮想接地面積 | 297.76cm2 |
1ストロークの空気量 | 320cc |
空気圧ゲージの誤差 | ±0.5%以下 |
良い
気になる
付属品 | 仏式高圧用アダプター、エアークッション・ボール用ニードル、モニター用コイン形リチウム電池1個(CR2032) |
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エアリリースボタン付き | |
圧力優先モード付き |
トピーク ジョーブロー スポーツデジタルをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
種類 | 電動タイプ |
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口金のタイプ | 差し込みタイプ |
仮想接地面積 | |
1ストロークの空気量 | |
空気圧ゲージの誤差 | ±0.5%以下 |
良い
気になる
付属品 | シリコンカバー、防水バッグ、ホース(米to米)、仏式アダプター、ボール用ノズル、米式用ノズルピン、予備パッキン、Oリング(延長ホースに仏式アダプターを接続するとき用)、予備パッキン、充電ケーブル(USB-C) |
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エアリリースボタン付き | |
圧力優先モード付き |
CYCPLUS TINYPUMP CUBE AS2PROをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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