実用性とコンパクトさを追求したと謳うロードバイク・クロスバイク用空気入れ、CYCPLUS TINYPUMP CUBE AS2PRO。ネット上では「設定圧力で動作停止するので便利」と評判です。その一方、「音が大きい」と気になる口コミも存在し、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のロードバイク・クロスバイク用空気入れとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、ロードバイク・クロスバイク用空気入れ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
自転車安全整備士・自転車技師の資格保持者。大手自転車店の販売員としてママチャリから子供車、スポーツ車にいたるまで幅広い車種の販売だけでなく、整備士として組立・修理を行っていた。さらに、CX・XCO全日本選手権のピットスタッフとしての経験を持ち、選手としても幅広く活動。ロードバイク・シクロクロス・マウンテンバイク・トライアスロンなど経験種目は多岐にわたる。現在はmybestにて、自転車に関わるジャンルのコンテンツを担当し、ユーザーに正確な情報を届けることを心がけている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
CYCPLUS TINYPUMP CUBE AS2PROは、携帯用の電動ポンプを探している人におすすめ。比較した電動タイプの約8割は重量が400~600g程度だったなか、本商品は140gと非常に軽量です。三辺合計も14.6cmとコンパクトで、ツールケースやサドルバッグに収納して持ち運べます。自動で空気を入れられるので、ポンピングの必要もありません。楽に作業できるので、外出先でパンクしたときに活躍しますよ。
口金はねじ込み式ながら、バルブへスムーズに装着できます。ネジを回す手間があるものの、比較した差し込み式と違い、着脱の失敗や空気漏れの心配は少なめ。実際に使用したモニターからは「力も不要で簡単にとりつけられる」と好意的な意見があがりました。ホースなしで使用できるのもメリットです。
空気圧ゲージは非常に正確で、好みの乗り味に調整できます。圧力計との誤差は、比較した全商品の平均が約2.7%(※執筆時点)だったのに対して、本商品は0%でした。しかし、タイヤに空気を入れる速さはいまひとつです。比較したなかには40~70秒程度で充填できた商品もあったなか、本商品は約91秒かかりました。
口コミであったように稼動音もかなり大きめです。騒音計で測定したところ、99.1dBと比較した電動ポンプのなかでは最も高い数値を記録しました(※執筆時点)。バッテリーもタイヤ2本ぶんしか持たず、普段の空気入れには向きません。緊急時に対応するための持ち運び用として運用するのがよいでしょう。
ECサイトの価格は執筆時点で16,000円台。比較した電動タイプのなかでは高価ですが、非常に軽量かつコンパクトで持ち運びに適したアイテムです。電動タイプなので力に自信のない人にも使いやすいでしょう。しかし持ち運ぶ必要がない人や普段使い用を探している人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね!
実際にCYCPLUS TINYPUMP CUBE AS2PROと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイロードバイク・クロスバイク用空気入れと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
CYCPLUS TINYPUMP CUBE AS2PROのデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
パナレーサー
非常に軽いポンピングとワンタッチ操作の口金が魅力
ロードバイクやクロスバイクなどのタイヤには、一般的な自転車のタイヤよりも高い空気圧が必要です。ママチャリ用の空気入れでは空気圧が足りなかったり、口金の規格が合わなかったりします。空気を入れる場合は、必ず専用の空気入れを用意しましょう。
今回紹介するCYCPLUS TINYPUMP CUBE AS2PROは、自動で空気を入れられる電動ポンプです。最大空気圧120psi(約8.3bar)に対応しており、標準的なタイヤ(700×28C)であれば約160秒で充填できるとしています。ロードバイクやクロスバイクでも問題なく使用できるでしょう。
コンパクトさも魅力です。本体のサイズは幅30×奥行49×高さ73mm・重量は140g(ケース込み)です。比較した商品の約8割は重量が400~1,000g程度だったことをふまえると、かなり軽量といえるでしょう。
アダプターが付属しており、バルブの規格は米式・仏式両方に対応。仏式バルブはロードバイクやクロスバイクなどスポーツ車に、米式はマウンテンバイクに使われることの多い規格です。付属の延長エアホースを繋げれば、樹脂バルブにも使用できますよ。
今回はCYCPLUS TINYPUMP CUBE AS2PROを含む、ロードバイク・クロスバイク用空気入れ全25商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、空気を入れる速さ・力の入れやすさの検証です。
700x28C(新ETRTO基準)のタイヤに空気を入れ、空気圧が7barに到達するまでの時間を計測しました。45秒を下限に、より短い時間で充填できるものほど高評価としています。合わせて、ストレスなくポンピングできる商品かどうか検証しました。
空気を入れるスピードはやや遅く、タイヤに空気を入れ終わったのは約91秒後でした。比較した電動タイプのなかには70秒ほどで充填できた商品があったことをふまえると、素早く空気を入れたい人には物足りないといえるでしょう。
比較した結果、本品のような電動ポンプは、フロアポンプより空気を入れるのに時間がかかる傾向がありました。フロアタイプの商品内には1ストロークの空気量が300cc前後と多く、40~50秒で空気を入れ終えたものも。素早く空気を入れたい人は、フロアポンプの商品を考慮に入れてみてくださいね!
電動ポンプなので、自動で空気を入れられます。力を入れてポンピングする必要がないため、とにかく楽に作業したい人にぴったりです。
比較したフロアポンプの商品のなかで1ストロークの空気量が多いものは、素早く空気入れできる反面、力を入れる必要がありました。対して、本商品は自動で空気を入れられるので、力に自信のない人や体重の軽い人でも使いやすいでしょう。
次に、バルブへの着脱のしやすさの検証です。
20歳以上の男女6人のモニターが実際に商品を使用して、バルブの着脱のしやすさを評価しました。チェックしたポイントは、取りつけは簡単にできるか・簡単に外せるかの2点です。
<バルブへの取りつけは簡単にできるかについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
装着時と同様に取り外しも簡単です。ねじを回すのはやや面倒なものの、力を使わずに取り外せました。モニターからも「軽い力で片手で行えて作業しやすい」と好評です。空気漏れもほとんどありませんでした。
<バルブから簡単に外せるかについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
続いて、空気圧ゲージの正確さの検証です。
空気圧ゲージの数値と正確な圧力計の数値を比較して、計測誤差を計算しました。誤差が小さいものほど高評価としています。
空気圧ゲージの表示は、圧力計との誤差0%と、非常に正確です。比較した全商品の平均誤差が約2.7%(※執筆時点)だったので、本商品はより正確な空気圧管理ができるといえます。空気圧を細かく調整して、好みの乗り味に変えられるでしょう。
なお、空気を入れたあと何もしなくても、1分程度で空気圧が0.1barほど下がることが検証でわかりました。より正確に空気圧を調節したい場合は、1分待ってから再び空気圧を調整するのがおすすめです。
次に、持ち運びやすさの検証です。
本体の重量・三辺の長さと自転車に取りつけるためのアダプターの有無をチェックし、持ち運びやすさを評価しました。
本商品はホースなしで使用できるため、かさばりにくいのもメリットです。出先でパンクしたときなど、緊急時に活躍するでしょう。
<検証結果>
最後に、静かさとバッテリー持ちのよさの検証です。
静かさの検証では、騒音計を用いて電動ポンプ稼働時の騒音を計測し、騒音が小さいものほど高評価としました。
バッテリーの持ちのよさの検証では、満充電の状態から新ETRTO基準で700x28Cのタイヤに空気圧7barまで空気を入れられた回数を計測しています。回数が多いものほど、おすすめとしました。
騒音計で稼働音を測定したところ、99.1dBと口コミであったように非常にうるさい結果に。高評価の基準値である80dBを大きく上回りました。比較した電動ポンプのなかで最も高い数値です(※執筆時点)。
99.1dBはパチンコ店内の音の大きさ以上のうるささです(参照:環境省)。夜間や早朝に使用すると近所迷惑になる可能性があるので注意しましょう。
タイヤに何回空気を入れられるかチェックしたところ、わずか2回しか入れられませんでした。比較した約8割の電動ポンプは10回程度入れられたことをふまえると、バッテリー持ちはあまりよくないといえます。
検証した結果、1回の充電で12回以上空気を入れられる商品は、充電頻度が少なく済む傾向がありました。対して、本商品は2回のみしか使用できないので、普段使いには向きません。持ち運び用と割り切って使用するのがよいでしょう。
種類 | 電動タイプ |
---|---|
口金のタイプ | 差し込みタイプ |
仮想接地面積 | |
1ストロークの空気量 | |
空気圧ゲージの誤差 | ±0.5%以下 |
良い
気になる
付属品 | シリコンカバー、防水バッグ、ホース(米to米)、仏式アダプター、ボール用ノズル、米式用ノズルピン、予備パッキン、Oリング(延長ホースに仏式アダプターを接続するとき用)、予備パッキン、充電ケーブル(USB-C) |
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エアリリースボタン付き | |
圧力優先モード付き |
CYCPLUS TINYPUMP CUBE AS2PROの取扱店舗は、楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイトです。値段は執筆時点で16,000円台。ポイントなどを使うとよりお得に購入できる場合があるので、いつもお使いのサイトをリサーチしてみてくださいね!
最後に、タイヤへの充填スピードが速い商品をご紹介します。
TOPEAK JOEBLOW スポーツ デジタルは、時間をかけずに空気を入れられる1台。フロアポンプタイプでベースは大きく、ポンピング時には安定感がありました。スムーズに空気入れできるうえに、1ストロークの空気量は320ccと多め。29.5回のポンピングでスピーディに空気を充填できました。
電動タイプであれば、Xiaomi インフレータブル2がおすすめです。タイヤに空気を入れる速さは約75秒と、比較した電動ポンプのなかでは優秀。稼働音も79.4dBと比較的小さめでした。稼働音や待ち時間は気にならないでしょう。また、バッテリーの持ちも上々。週1回使う場合は、月に1回程度充電しましょう。
種類 | フロアポンプ |
---|---|
口金のタイプ | 差し込みタイプ |
仮想接地面積 | 297.76cm2 |
1ストロークの空気量 | 320cc |
空気圧ゲージの誤差 | ±0.5%以下 |
良い
気になる
付属品 | 仏式高圧用アダプター、エアークッション・ボール用ニードル、モニター用コイン形リチウム電池1個(CR2032) |
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エアリリースボタン付き | |
圧力優先モード付き |
トピーク ジョーブロー スポーツデジタルをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
種類 | 電動タイプ |
---|---|
口金のタイプ | ねじ込み式 |
仮想接地面積 | |
1ストロークの空気量 | |
空気圧ゲージの誤差 | ±0.5%以下 |
良い
気になる
付属品 | 仏式バルブアダプター、ボールポンプ針、収納袋、説明書 |
---|---|
エアリリースボタン付き | |
圧力優先モード付き |
Xiaomi インフレータブル2をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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