
ANA便をよく利用する人向けとされているANAカード、ANA VISA ワイドカード。しかし、ネット上には口コミが少なくて、実際の評判がわからず申し込みを迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、人気のANAカードとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。申込方法やスーパーフライヤーズカードへの切り替えについても解説しているので、ANAカード選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。

大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
ANA VISA ワイドカードは、年会費を抑えてマイルを貯められますが、空港でのサービスは物足りません。国内・海外ともに空港ラウンジが利用できないのがネック。国内の空港ラウンジは比較した多くのANAカードが利用できるため、空港サービスの充実度で選びたい人には不向きです。空港での特典は、手荷物宅配・クローク利用の割引・ビジネスクラスカウンターの3つだけでした。
ANA航空券購入での還元率が1.50%と低いのも惜しいところです。とはいえ、年会費7,975円という安さながら、フライトボーナスマイルの積算率は25%と高水準。比較したANAカードには年会費が10,000円を超えるものが多かったので、費用を抑えつつマイルを貯めたい空マイラーには有力候補となります。
普段使いでも効率よくマイルを貯められます。貯めたポイントを移行する手数料は6,600円と、「ANA JCB ワイドカード」より1,100円高いものの、支払えばマイル還元率は0.50%から1.00%にアップ。ANA Payとの二重取りも可能です。新規入会やカード継続でも、2,000マイルがもらえます。
免税店や空港内店舗でお得に買い物ができるのも魅力です。対象の空港内免税店や機内販売では、10%の割引が受けられます。ただし、マイル有効期限は最長で5年と短めです。比較したANAカードには無期限で貯められるものもありましたが、こちらは失効する前にこまめに使わないとなりません。
年会費を抑えてフライトでマイルを貯めたい人には候補となる1枚ですが、さまざまな空港サービスを利用したい人には不向きです。旅行や出張の前に空港ラウンジでゆったりとした時間を過ごしたい人は、ほかのANAカードを検討してみましょう。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
実際にANA VISAワイドカードと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイと、各検証でNo.1を獲得したANAカードをピックアップしました!
ANA VISA ワイドカードのデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
アメリカン・エキスプレス
プライオリティ・パスをお得に使いつつ、ANAマイルを無期限で貯めたい人にぴったり
三井住友トラストクラブ
自分のペースでANAマイルを貯めたい人に。ポイントが無期限
ANA VISA ワイドカードは、ANAと三井住友カードが発行する、ANAマイルを貯められるクレジットカードです。
ボーナスとして、入会時と継続時に2,000マイルをもらえるのが特徴。通常のフライトマイルとは別で、搭乗ごとに「区間マイル+25%」のフライトボーナスマイルが貯まります。
付帯する保険は、海外旅行傷害保険・国内航空傷害保険・ショッピング保険の3つ。Apple Pay・Google Payが使えるので、スマホ決済を利用すればスピーディに支払いができますよ。
ANA VISA ワイドゴールドカードは、ワイドカードをワンランクアップさせたクレジットカード。ワイドカードとの主な違いは下記のとおりです。
<ANA VISA ワイドゴールドカードのおもな仕様>
年会費はワイドカードよりも高額ですが、貯めたポイントをANAマイレージに移行する際は自動的に2倍コースが適用されます。年度ごとに6,600円を支払う必要がなく、お得にマイルを貯められますよ。
普段使いでANAマイルを貯めやすいANAカードとしてユーザーがとても満足できる基準を「年会費やボーナスマイルを考慮したマイル還元率が高いANAカード」とし、以下の方法で各ANAカードの検証を行いました。なお、デフォルトで表示される「おすすめ順」のランキングは、毎月10万円をANAカードで支払った場合に3年で貯まるマイル数で作成しています。
ANA PayでANAマイルを貯めやすいANAカードとしてユーザーがとても満足できる基準を「ANA Payを併用した場合のマイル還元率が高いANAカード」とし、以下の方法で各ANAカードの検証を行いました。なお、デフォルトで表示される「おすすめ順」のランキングは、毎月10万円をANAカードで支払った場合に3年で貯まるマイル数で作成しています。
ANAの航空券を購入したときにANAマイルを貯めやすいANAカードとしてユーザーがとても満足できる基準を「ANAの航空券を購入したときのマイル還元率が高いANAカード」とし、以下の方法で各ANAカードの検証を行いました。
フライトでANAマイルを貯めやすいANAカードとしてユーザーがとても満足できる基準を「ボーナスマイルやフライトマイルを含めた空マイル還元率が高いANAカード」とし、以下の方法で各ANAカードの検証を行いました。
ANAマイルの有効期限が長いANAカードとしてユーザーがとても満足できる基準を「マイルを無期限で貯められるANAカード」とし、以下の方法で各ANAカードの検証を行いました。
空港サービスが豪華なANAカードとしてユーザーがとても満足できる基準を「クレジットカード会社の空港ラウンジが同伴者無料なうえにプライオリティ・パスも完全無料で使えて、ANAのビジネスクラスカウンターでの優先チェックインができるANAカード」とし、以下の方法で各ANAカードの検証を行いました。
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マイベストが行っています
人気のANAカードを比較検証したところ、ANA VISA ワイドカードには7つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、申し込みを検討している人はぜひチェックしてみてください。
年会費が7,975円と比較的安く、入会しやすいのが魅力です。比較した大半のANAカードが10,000円を超えており、なかには70,000円以上と高額な年会費が必要なものもありました。

年1回以上リボ払い手数料を支払うと、年会費が1,073円割引されます。年会費の割引を受ける際は「マイ・ペイすリボ」へ登録し、5,000円以上の買い物を1回リボ払いにしてください。
比較したANAカードには積算率が35~50%と高いものもありましたが、いずれも年会費は10,000円を超えます。積算率25%のANAカードのなかでは年会費が最も安い(※2025年2月時点)ので、ANAグループ便の搭乗で効率よくマイルを貯めたい人におすすめですよ。
年間6,600円の移行手数料を支払えば、1.00%と高還元でマイルを貯められます。比較した多くのANAカードも最大還元率は同じですが、通常還元率が0.50%から1.00%にアップするのは魅力的です。
月額11万円以上利用するなら、移行手数料を支払った方がお得にマイルを貯められます。なお、「ANA JCB ワイドカード」は移行手数料が5,500円と少し安いので、国際ブランドをVISAに決めていない人はJCBも検討してみてください。

移行手数料はJCBより1,100円高いものの、VISAは少額でもポイントを貯められます。マイル還元率が同じでも、JCBは1,000円=1ポイント・VISAは200円=1ポイントと交換レートが違うため、少額の買い物が多いならVISAを選ぶとよいでしょう。
新規入会やカードの継続で2,000マイルのボーナスマイルがもらえます。比較したなかにはそれぞれ1,000マイルしか付与されないANAカードもあったので、お得感がありますよ。
海外旅行傷害保険と国内旅行障害保険が付帯するのもポイントです。それぞれ最大5,000万円の補償がつきます。
<海外旅行障害>
<国内旅行障害>
対象の空港内免税店・国内線と国際線の機内販売では、10%の割引が受けられます。空港内店舗「ANA FESTA」と、ネットショッピングを楽しめる「ANAショッピング A-style」は5%割引です。
ANA VISA ワイドカードにはたくさんのよい点がある反面、気になった点もありました。申し込みを考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
ANA航空券の購入での還元率が1.50%と低いのはネックです。比較したANAカードには4.50%と高還元なものもあり、物足りなさは否めません。
とはいえ、ゴールド以下のランクのANAカードは1.50%のものがほとんどです。年会費とのバランスを見て選ぶのがよいでしょう。
有効期限が最長でも5年と短いため、ゆっくりマイルを貯めたい人には不向きです。
比較したANAカードのなかには無期限でマイルを貯められるものもありましたが、こちらは定期的に使わないと失効します。有効期限がすぎないように、こまめに使うようにしましょう。
カードラウンジが利用できないため、空港サービスを重視したい人には不向きです。カードラウンジとは、国内の主要空港のラウンジが使える特典のこと。比較した半数以上のANAカードで利用できたことをふまえると物足りません。
空港で受けられるサービスは、手荷物宅配やクロークの割引、ビジネスクラスカウンターの利用のみ。世界1,500か所以上の空港ラウンジが使える、プライオリティ・パスも利用できません。
| 年会費(税込) | 7,975円 | 
|---|---|
| マイルへの移行手数料 | 6,600円 | 
| マイル還元率 | 0.50%/1.00%(移行手数料ありの場合) | 
良い
気になる
| 二重取り還元率 | 0.60% | 
|---|---|
| フライトボーナスマイルの積算率 | 25% | 
| 航空券での還元率 | 1.50%/2.00%(移行手数料ありの場合) | 
| 二重取り可能な電子マネー | ANA Pay | 
| オートチャージ可能な電子マネー | |
| 空港免税店での割引率 | 10%OFF | 
| 貯まるポイント | ANAマイレージ移行可能ポイント、ANAマイル | 
| ポイント有効期限 | 2年(ポイント)/3年(ANAマイル) | 
| 国内旅行傷害保険 | 自動付帯(航空機搭乗中・飛行場構内のみ) | 
| 海外旅行傷害保険 | 自動付帯 | 
| ビジネスクラスカウンター利用可能 | |
| 海外ショッピング保険 | |
| 国内ショッピング保険 | |
| ETCカード発行可能 | |
| 家族カード発行可能 | |
| カード会社の空港ラウンジ利用可能 | |
| ラウンジ・キー利用可能 | |
| 利用可能なANA /JALの空港ラウンジ | |
| プライオリティ・パス | |
| 空港サービス | 手荷物宅配割引、クローク割引 | 
| 同伴者無料で利用可能な空港ラウンジ | |
| プライオリティ・パスの同伴者料金 | |
| グルメ優待 | |
| ホテル優待 | 割引・優待価格 | 
| Apple Pay/Google Pay対応 | Apple Pay、Google Pay | 
| タッチ決済対応 | |
| 入会資格 | 18歳以上(高校生・大学生不可) | 
| 国際ブランド | VISA | 
| 申込から発行にかかる期間 | 1週間以内 | 
インターネットから申し込みが可能です。カード発行までの手順は以下をご参照ください。
申し込みの際には、本人確認のための運転免許証と金融機関個人口座のキャッシュカード、または通帳が必要となります。
ここからは、ANA VISAワイドカードのよくある問い合わせをいくつかご紹介します。
<三井住友カードFOR YOUデスク>
なお、ANAカードを解約するとマイレージサービスが利用できなくなるので注意が必要です。
スーパーフライヤーズカード(SFC)に切り替える際は、カード裏面に記載されているANAカードデスクに連絡しましょう。SFCは、ANA上級会員向けのクレジットカードで、以下の条件のいずれかを満たしていなければ切り替えができません。
<SFCカードへの切り替える条件>
SFC会員になると、さまざまな特典が受けられてお得です。空港のラウンジ利用やアップグレードポイントの利用による座席クラスのグレードアップなど、旅行をより楽しむための特典が多くありますよ。
最後に、ANA VISA ワイドカード以外でおすすめのANAカードをご紹介します。
有効期限を気にせず好きなときにマイルを使いたいなら、ANAアメリカン・エキスプレス・カードがおすすめです。「ポイント移行コース」へ登録すればポイントの有効期間が無期限になるのが特徴。ANA一般カードのなかでは唯一空港ラウンジが使える(※2025年2月時点)ので、空港でゆっくりとした時間を過ごしたい人にもおすすめですよ。
プライオリティ・パスを利用したいなら、ANAダイナースカードをチェック。年会費は29,700円と高いものの、海外の空港ラウンジを年10回まで無料で利用できます。ホテル割引やレストラン優待を利用できるのもうれしい点です。移行手数料を支払わなくても、1ポイント=1マイルとして交換できます。
| 年会費(税込) | 7,700円 | 
|---|---|
| マイルへの移行手数料 | 6,600円 | 
| マイル還元率 | 1.00% | 
入会後3か月以内に合計70万円以上利用すると、合計35,000マイル相当獲得可能
良い
気になる
| 二重取り還元率 | |
|---|---|
| フライトボーナスマイルの積算率 | 10% | 
| 航空券での還元率 | 2.50% | 
| 二重取り可能な電子マネー | |
| オートチャージ可能な電子マネー | |
| 空港免税店での割引率 | 5%OFF | 
| 貯まるポイント | メンバーシップ・リワードポイント、ANAマイル | 
| ポイント有効期限 | 3年(一度でもアイテムと交換、「ポイント移行コース」登録で無期限)/3年(ANAマイル) | 
| 国内旅行傷害保険 | 利用付帯 | 
| 海外旅行傷害保険 | 利用付帯 | 
| ビジネスクラスカウンター利用可能 | |
| 海外ショッピング保険 | |
| 国内ショッピング保険 | |
| ETCカード発行可能 | |
| 家族カード発行可能 | |
| カード会社の空港ラウンジ利用可能 | |
| ラウンジ・キー利用可能 | |
| 利用可能なANA /JALの空港ラウンジ | |
| プライオリティ・パス | |
| 空港サービス | 手荷物宅配無料、クローク無料 | 
| 同伴者無料で利用可能な空港ラウンジ | カード会社のラウンジ | 
| プライオリティ・パスの同伴者料金 | |
| グルメ優待 | |
| ホテル優待 | |
| Apple Pay/Google Pay対応 | Apple Pay、Google Pay | 
| タッチ決済対応 | |
| 入会資格 | 20歳以上 | 
| 国際ブランド | AMEX | 
| 申込から発行にかかる期間 | 約3週間 | 
ANAアメリカン・エキスプレス・カードのメリットは?ゴールドを選ぶべき?年会費やマイル還元率を徹底解説
入会後3か月以内の利用額に応じて最大100,000マイル相当のポイントプレゼント
| 年会費(税込) | 29,700円 | 
|---|---|
| マイルへの移行手数料 | 0円 | 
| マイル還元率 | 1.00% | 
入会後3か月以内の利用額に応じて最大100,000マイル相当のポイントプレゼント
良い
気になる
| 二重取り還元率 | 1.10% | 
|---|---|
| フライトボーナスマイルの積算率 | 25% | 
| 航空券での還元率 | 2.00% | 
| 二重取り可能な電子マネー | ANA Pay | 
| オートチャージ可能な電子マネー | |
| 空港免税店での割引率 | 10%OFF | 
| 貯まるポイント | ダイナースクラブリワードポイント、ANAマイル | 
| ポイント有効期限 | 無期限(ポイント)/3年(ANAマイル) | 
| 国内旅行傷害保険 | 自動付帯付き利用付帯 | 
| 海外旅行傷害保険 | 自動付帯付き利用付帯 | 
| ビジネスクラスカウンター利用可能 | |
| 海外ショッピング保険 | |
| 国内ショッピング保険 | |
| ETCカード発行可能 | |
| 家族カード発行可能 | |
| カード会社の空港ラウンジ利用可能 | |
| ラウンジ・キー利用可能 | |
| 利用可能なANA /JALの空港ラウンジ | |
| プライオリティ・パス | 無料 | 
| 空港サービス | 手荷物宅配無料、クローク割引 | 
| 同伴者無料で利用可能な空港ラウンジ | |
| プライオリティ・パスの同伴者料金 | 不明 | 
| グルメ優待 | コース料理1名無料、レストラン割引 | 
| ホテル優待 | 割引・優待価格 | 
| Apple Pay/Google Pay対応 | Apple Pay、Google Pay | 
| タッチ決済対応 | |
| 入会資格 | 27歳以上 | 
| 国際ブランド | Diners Club | 
| 申込から発行にかかる期間 | 
ANAダイナースカードはANAマイルをお得に貯められる?年会費やメリット・デメリットを徹底調査
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