WiMAXの電波が悪いときは？要因と対処法を解説

まず、WiMAXルーターを利用している場所が対応エリア内であるかを確認しましょう。対応エリアは、UQの公式サイトで確認できます。検索欄に利用場所の住所を入力し、使用場所が対応エリア内か確認してください。

対応エリア内である場合、電波が悪い原因はほかにあると考えられます。対応エリア外であった場合は、対応エリア内に移動するか、ハイスピードエリアモードやプラスエリアモードなどのLTE回線を使用するモードに切り替えるのもひとつの手です。

ただし、WiMAX2+のハイスピードプラスエリアモードは、1,105円/月（税込）、WiMAX +5Gのプラスエリアモードは、1,100円/月（税込）を請求されるため注意しましょう。いずれも利用した月にのみ料金が発生します。

自宅でWiMAXを利用していると、部屋にある家電が電波を妨げる場合があります。テレビや電子レンジからWiMAXルーターを2m以上離しましょう。また、WiMAXルーターの周波数帯を2.4GHzから5GHzに切り替えることも有効な手段です。

家電をはじめとしたさまざまな製品で使用されている2.4GHzは、遠い場所まで電波が届きやすい反面、電波同士が混雑して通信が不安定になりやすい傾向があります。使い始めは2.4GHzで設定されていることも多いため、必要であれば5GHzに切り替えましょう。周波数帯はWiMAXルーターの設定画面から簡単に設定できます。

WiMAXルーターの電力設定がエコモードやノーマルモードになっていないか確認しましょう。パフォーマンス設定には、ハイパフォーマンスモード・ノーマルモード・エコモードの3つがあります。

WiMAX2+の場合、エコモードの最大速度は110Mbpです。一方、ハイパフォーマンスモードは電池の消耗は多くなりますが、最大速度が440Mbpsまで上がります。

普段から通信速度が遅く感じる人は、WiMAXルーターがエコモードに設定されている可能性が高いため、WiMAXルーターの電力設定を確認してください。

WiMAXルーターが通信制限になっていないか確認しましょう。通信制限はWiMAX +5G（ギガ放題プラス）を契約している人と、WiMAX2+（ギガ放題）を契約している人とで仕組みが異なります。

WiMAX +5G（ギガ放題プラス）を契約している人は、スタンダードモードのデータ利用量に制限がなく、実質使い放題です。ただし、プラスエリアモードを利用する場合は、データ利用料が月に15GBまでという制限があります。

プラスエリアモードでデータ利用量が15GB/月を超えた場合、通信速度が月末まで最大128kbpsに制限されるため注意しましょう。プラスエリアモードが制限された状態でも、スタンダードモードは通常どおり利用できます。

WiMAX2+（ギガ放題）を契約している人もデータは使い放題です。しかし、直近3日間でWiMAX 2+とハイスピードエリアモード（LTE回線）の通信料の合計が10GB以上となった場合、ネットワーク混雑時間帯（翌日18時頃から翌々日2時頃まで）にかけてWiMAX 2+とLTE回線両方の通信速度が約1Mbpsに制限されます。

また、LTE回線単体でもデータ利用量が月7GBまでで、制限を超えた場合は通常のWiMAX2+通信もその制限の対象となるため注意が必要です。LTE回線のデータ利用量が7GB/月を超えると月末まで最大速度128Kbpsまで制限されます。

データ使用量は、利用中の端末から確認してください。

WiMAX+5Gを利用している人はプラスエリアモード、WiMAX2+を利用している人はハイスピードプラスエリアモードを使用することで、よりインターネットが快適に使える可能性があります。

WiMAX+5Gのスタンダードモードでは、WiMAX2+回線・au 4GLTE回線・au 5G回線が使用可能です。一方で、プラスエリアモードでは、上記の3つの回線に加えてより屋内でつながりやすいau 4GLTE回線（700～800MHzの高速通信帯）が使用できます。普段、屋内で電波が悪いと感じる人は、まずプラスエリアモードを試してみましょう。

WiMAX2+のハイスピードモードでは、WiMAX2+回線のみ使用できますが、ハイスピードプラスエリアモードでは、WiMAX2+回線に加えてau 4GLTE回線が使用できます。au 4GLTE回線は、WiMAX2+回線単体よりも通信できる範囲が広がり、通信もより高速化します。

しかし、プラスエリアモードはデータ利用量が15GB/月までで、ハイスピードエリアモードもデータ利用量が7GB/月までと制限があるため、それぞれ月々の利用量には注意が必要です。

また、これらのモードは有料オプションであるため、WiMAX2+のハイスピードプラスエリアモードは、1,105円/月（税込）、WiMAX +5Gのプラスエリアモードは、1,100円/月（税込）が使用した月にのみ請求されます。

クレードルとは、デジタルデバイスやWiMAXのモバイルルーターと一緒に使用する拡張機器です。クレードルとWiMAXのモバイルルーターを一緒に使用することで、より多くの電波を拾いやすく、通信が不安定な場所でも比較的スムーズにインターネットを利用できるようになります。

また、クレードルは、有線LAN回線を無線化することも可能です。例えば、自宅や職場、宿泊施設などの固定回線をLANケーブル＋クレードルでつなぐと、モバイルルーターを載せたクレードルが固定回線をWi-Fi化します。クレードルは、Wi-Fi環境が整っていない場所でインターネットを利用するときに非常に便利です。

WiMAXルーターを新しいものに買い替えることもひとつの手です。5年以上使用している古いルーターは、上手く電波を受け取れない可能性があります。

また、使用しているWiMAXルーターの通信性能を公式サイトで確認し、最新のルーターの性能と比較して明らかにスペックが足りないようであれば、新しいWiMAXルーターの購入を検討しましょう。

以下の記事では、mybestが実際にモバイルWi-Fiルーター14種類を使用し比較検証しました。自分に合ったモバイルWi-Fiルーターを探している人は、ぜひ参考にしてください。